電波が届かない場所をなくしたい? それならメッシュWi-Fiがおすすめです
これまでの家庭用Wi-Fiネットワークは、PCやスマホ、タブレッドなどを1台の無線LANルーターに接続し通信していました。接続するデバイスが少ないうちは問題なく使えますが、多くのデバイスを接続すると無線LAN速度が低下してつながりにくくなってしまうことも……。広いマンションや戸建て住宅での利用においても、電波が届きにくく、途切れる場所が生じたりします。

そんな人にオススメしたいのが「メッシュWi-Fi」です。「メッシュWi-Fi」とは、複数のルーターやサテライト(専用中継器)を設置し、文字通り網目のように相互接続してWi-Fiの通信範囲を広げるネットワークのこと。離れた部屋や異なる階に子機を設置することで、家じゅうどこにでも電波が届く安定した環境を作り出すことができます。

この「メッシュWi-Fi」のネットワークを活用すれば、接続する端末が5台、10台と増えても通信を分散させることができるほか、一番電波の状態がいいルーターに接続されるため高品位な通信が行えるというメリットがあります。
複数のルーターや中継器を設置するものの、全体を通してひとつのメッシュネットワークと認識されるため、いちいち接続先を選ぶ煩わしさもありません。昨今、Wi-Fi接続に対応する機器の多様化や接続台数の増加により、“快適に通信したい”というニーズはどんどん高まるばかり。
そこで本記事では、つながりやすさを重視したい人にオススメの「メッシュWi-Fi」に注目。比較テストを行い、おすすめランキングを発表します。
なお、メッシュ機能を特に重視されないという方はこちらの記事をチェックしてください。
メッシュWi-Fiがおすすめな理由とは? 役割や機能を紹介

これまで、家庭用のWi-Fiは場所によってつながりにくという欠点がありました。そこで登場したのがメッシュWi-Fi。
メッシュWi-Fiは、強力な信号を発することで、パソコンやスマホを家中どこで使っても死角ができることなく快適なネット環境を提供できるのです。
大変便利なメッシュWi-Fiについて、その役割・機能そして進化の課程を紹介しましょう。
メッシュWi-Fiの役割
メッシュWi-Fiの一番の役割は「家の中で、どこにいても途切れることなくネットがつながる」という点につきます。
従来のルーターを使ったWi-Fiシステムでは、2階建ての家屋などでは、1階にルーターを置くと2階ではつながりにくいというケースが多くありました。このような「家庭内のネットストレス」を解消するために開発されたのがメッシュWi-Fiというわけです。
メッシュWi-Fiの機能
メッシュWi-Fiは、複数の本体ユニットにサテライト(中継器)を合わせて独自のネットワークシステムを稼働させて利用する仕組みとなっています。モデムを本体ユニットに接続してサテライトを家の中のいろいろな場所に設置することで、どの場所にいてもWi-Fiの電波をキャッチできるというわけです。
元来は、駅などの公共施設用に開発されたシステムで、親機からサテライトを組み合わせることによって、親機への負荷を軽減し、自宅内でも快適な通信環境を構築できるのが特徴です。
メッシュWi-Fiの進化
メッシュWi-Fiは、今後もさらに進化して現在よりももっと利用しやすく便利なシステムに変わっていくと期待されています。
たとえば、今はまだ浴室などの密閉された狭い個室では、つながりにくいケースもあります。しかし「1日24時間、どこにいてもネットだけはつながっていて欲しい」との声も多く、昨今のテレワークの広がりとも相まって、近い将来、自宅用IoTデバイスの登場を機に、完璧なシステムに進化を遂げることが期待されています。
メッシュWi-Fiのメリットとデメリット

自宅のネット環境を劇的に改善したと評価されるメッシュWi-Fiですが、それでは具体的に何がどのように良いのか、あるいは自宅に設置することのデメリットはないのか、という疑問を抱くネットユーザーも少なくないことでしょう。
そこで、メッシュWi-Fiのメリットとデメリットについて、以下に解説します。
メッシュWi-Fiのメリット
メッシュWi-Fiの「メッシュ」とは「網の目」という意味。すなわち、家庭内でもWi-Fiの電波を網の目のように張り巡らせて理想的なネット環境を構築できる、という点が最大のメリットといえます。
しかも設定が簡単で、サテライトを増設して自分なりにカスタマイズできるという点も大きな特徴です。特に、テレワークや在宅勤務で仕事をする社会人にとっては、とてもありがたいシステムだといえるでしょう。
メッシュWi-Fiのデメリット
メッシュWi-Fiの最大のデメリットは「値段が高額」という点です。販売がスタートして間がないこともあり、人によっては価格面で購入をためらうユーザーも多いことでしょう。サテライトを増設すれば、その分余計に費用がかかることもデメリットだといえます。
ただし、メッシュWi-Fiのデメリットは価格面だけなので、現在の自宅のネット環境がメッシュWi-Fiに代わることで受ける恩恵と費用とのバランスを考えて、充分に費用対効果ありと判断できるのなら導入を推奨できます。
メッシュWi-Fiと「中継機」の違いは?
従来の中継機はあくまで親機の電波を中継してエリアを拡大するもの。SSID も親機とは別なため、手動で切り替える必要があります。
最新Wi-Fiルーターの種類・トレンドは?

ここまでメッシュWi-Fiについて解説来てきましたが、そもそも「Wi-Fiを使っているけど、実はよく知らない」という人のために、最新Wi-Fiの基本・トレンドについて解説していきまます。
今、高速通信したいならWi-Fi 6対応ルーター一択!
Wi-Fiにはいくつか規格があり、新しい規格ほど高速で、複数端末の通信にも強くなります。現在の最新無線LAN規格は「Wi-Fi 6」で、11ac(=Wi-Fi 5)の約1.4倍の高速通信が可能で、複数端末との同時通信にも強いです。この規格に対応したルーターが続々登場していて、2022年はこちらが主流になってきそうです。
理論上の速度はWi-Fi 5の約1.4倍!

Wi-Fi 6の特徴はなんといってもその速さ。理論値では、Wi-Fi 5の約1.4倍もの速さが出るとされています。4K動画やオンラインゲームなど、大容量コンテンツを快適に楽しみたいなら速さは正義です。
Wi-Fi 6なら大量の機器を接続しても速度が落ちない

Wi-Fi 6のもうひとつの魅力が、同時接続台数の多さ。1ストリーム(アンテナ)あたりの接続台数は、11acの2倍となる8台! 接続機器が多い人や大家族にもオススメなんです。
複数台との同時通信も快適!

従来規格のWi-Fi 5は、複数の端末が接続した場合、1端末ずつ順番に通信を行うため、タイムラグが発生していました。一方、Wi-Fi 6は「OFDMA」という通信帯域を分割する新技術に対応。1回で複数の端末と通信できるため、作業効率のアップも期待できます。
1万円を切るWi-Fi 6対応ルーターも登場!

Wi-Fi 6が登場したばかりの頃は対応ルーターが少なく、高額なのがネックでしたが、2020年から2021年にかけて徐々に対応ルーターが増えはじめました。そのため、価格もかなりお手頃になっています。
Wi-Fi 6(11ax)対応ルーターは登場からかなりたったことで、対応スマホや1万円を切るルーターも続々登場し、かなり入手しやくなっています。5Gが本格的に普及し、大容量コンテンツの通信が当たり前になることが予想されるなか、快適なネット通信を楽しみたいならWi-Fi 6一択です!
Wi-Fi 6には端末側も対応の必要あり!
ルーターがWi-Fi 6対応でも、接続する端末側がWi-Fi 6対応モデルでないと古い規格での通信になるので要注意。iPhoneなど、対応機器は年々増えています。
古い端末でも一応使えます

Wi-Fi 6は、下位互換性があるため、接続端末がWi-Fi 6対応機ならWi-Fi 6で、Wi-Fi 5対応機ならWi-Fi 5での通信になります。Wi-Fi 6対応のルーターに買い替えたからといって、接続端末まで全部買い替える必要はありません。
まだまだ非対応端末も多い
iPhoneは11シリーズ以降とSE 第2世代がWi-Fi 6に対応。Androidの場合、ミドルレンジ以下だと、最近発売されたモデルでも非対応の場合があります。
Wi-Fiルーターの選び方は?
ルータ選びでまずチェックしてほしいのは、パッケージです。ルーターのパッケージにはさまざまな情報が記載されていますが、その分、専門用語も満載。どこをどう見ていいかチンプンカンプンという人は、次の5項目をチェックしましょう。
パッケージは通信規格と接続台数だけを見ればOK

1:Wi-Fi規格
まず、必ず見てほしいのが「Wi-Fi規格」。現在販売されている主なWi-Fi規格は、Wi-Fi 5と6。基本的には、自分が現在使っているスマホやパソコンが対応している規格を選ぶのがいいでしょう。ただ、今後Wi-Fi 6対応が主流になっていくので、先を見越して買っておくのもアリです。
使用機器と同等かそれ以上のものを選びましょう。今なら「Wi-Fi 6」対応のものを選べば間違いありません。
2:最大通信速度
Wi-Fiが使用する周波数帯である5GHzと2.4GHzの最大通信速度が両方記載されています。メーカーや機種によっては高速な5GHzが大きく記載されている場合もあります。通信の速度にこだわるなら、とにかく数値が高いものを選びましょう。
5GHz、2.4 GHz両方の速度を確認しましょう。
3:アンテナの本数
ストリームとは、搭載されているアンテナの本数を表しており、「◯×◯」と表記されている場合もあります。アンテナ1本あたりの通信速度は決まっているため、多ければ多いほど高速になり、複数端末との接続にも強くなります。
アンテナ数が多いほど高性能です。
4:同時接続台数
同時に接続可能な端末数の目安です。スマホやパソコンだけではなく、家電製品などもWi-Fiに接続するようになってきているので、なるべく多いものを選びましょう。この数値には、有線LANケーブルを使用して接続する機器も含まれます。
実際の接続台数より多めがいいです。
5:ネットの接続方式
インターネットの通信方式にはIPv4とIPv6、その認証方式にはPPPoEとIPoEのそれぞれ2種類があります。IPv6のみ認証不要で通信が高速になるIPoEに対応しているため、ルーターもIPv6/IPoEに対応しているものを選びましょう。
IPv6/IPoE対応で最適なものを選びましょう。
パッケージの通信速度はあくまで理論値! 実際はそこまで速度は出ない
パッケージに書かれている最大通信速度はあくまで理論値なので、そこまでの速度は出ないのが普通です。実際にバッファローのWi-Fi 6対応フラッグシップモデルである「WXR-6000AX12S」を使用し、戸建て住宅のリビング、書斎、寝室で計測したところ、平均速度は下りでも理論値の3分の1以下でした。あくまでルーターを購入する際の目安として考えましょう。

5GHzの理論値は4803Mbpsですが、実測値の平均は下りでも994.91Mbpsでした(設置環境などによります)。とはいえこれでも、十分すぎるほど高速。最大通信速度が高いほど、それだけ性能が高いということなので、選ぶ際はしっかりチェックしましょう。
高額なルーターはそれだけの価値アリ! 通信が速くて多機能です
ルーターには、3000円程度で買える格安機から、3万円を超える高級機までいろいろあります。格安機と高級機で何が違うのかというと、まずは「ストリーム数の多さ」。高級機ほどストリーム数が多くなり、通信が高速になります。
ほかにも、複数端末との同時通信が可能な「MU-MINO」や端末に向けて電波を集中的に飛ばす「ビームフォーミング」、5GHz帯と2.4GHz帯の空いているほうに自動で切り替えて通信する「ハンドステアリング」など、通信を快適化するための機能が充実しています。
多機能なルーターのおすすめ記事はこちら。
ストリーム数が多く通信が高速

ストリーム数が多いと通信を束ねて送受信できるため、格安機より通信速度が速い傾向に。また、ストリームを使い分けての送受信も可能になるので、たくさんの機器を接続することが可能になります。
「MU-MINO」で複数台と同時通信

以前は複数の端末を同時接続した場合、1台ずつ通信するためタイムラグが発生していました。しかし、ビームフォーミング技術を応用した「MU-MINO」なら、完全に同時通信ができ、タイムラグが生じません。
端末を狙い撃つ「ビームフォーミング」

端末の位置を追跡し、その端末に向かって電波を届きやすくする機能。電波を絞って飛ばすため、障害物があってもしっかり届くようになります。ただし、端末側もこの機能に対応している必要があります。
周波数帯を自動で振り分けてくれる「ハンドステアリング」

5GHz帯と2.4GHz帯への接続を自動で振り分けてくれる機能が「ハンドステアリング」。その時々の通信状況を見て、余裕がある周波数帯に自動的に振り分けるため、速度低下を防ぐことができます。
家族全員でWi-Fiを使い倒すなら「トライバンド」を
「トライバンド」とは、5GHz帯の通信経路を2本、2.4GHz帯の通信経路を1本の合計で3本の通信経路を持つWi-Fiの通信方式。5GHz帯の通信経路が2本あるため、一度に通信できるデータ量が多く、4K動画などの大容量コンテンツの通信でも通信経路を切り替えることで、高速なのはもちろん安定した通信が可能になります。
トライバンド

トライバンドは、5GHz帯の通信経路を1本増やすことで、3つの通信を行い、より安定した通信が可能に。接続台数が多い人は購入を検討する価値アリです。
デュアルバンド

従来のデュアルバンドでは、5GHz帯と2.4GHz帯の通信経路が1本ずつで、接続端末が増え、負荷がかかると通信速度が不安定になる弱点があります。
一戸建てのつながりにくさは「メッシュWi-Fi」で解決!
本記事冒頭でも説明した「メッシュWi-Fi」は、Wi-Fiルーター(親機)と専用のサテライト(中継機)を常時接続し、ひとつのネットワークを作り出す仕組みを持つルーターのこと。サテライトもアクセスポイントになるため、単体のルーターでは届きにくかった部屋の隅でも強い電波を受信できるようになります。また、親機への負荷も減るので、より多くの機器を使えるようになるのもメリットです。
本記事では、メッシュ機能ありルーターの比較ランキングを公開しています。ですが、環境や目的によってメッシュ機能自体は必ずしも必須というわけではありません。
Wi-Fiルーターの比較方法は?

今回のテストでは2階建て戸建て住宅の1階「書斎」にメッシュWi-Fi対応ルーターを設置。「書斎」と隣室の「ベッドルーム」、さらに2階の「リビング」と「キッチン」という4カ所で通信速度を測定し、10製品を徹底比較しました。
それでは本題のメッシュWi-Fiルーターのおすすめランキングを発表します。
「Linksys
Atlas Pro 6 MX5502-JP」
【おすすめメッシュWi-Fiルーター1位】BELKIN
BELKIN
Linksys
Atlas Pro 6 MX5502-JP
実勢価格:2万9700円
サイズ・重量:W86×D86×H185.5mm・約680g
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
ポート:WAN(1Gbps)×1、LAN(1Gbps)×3
USB:USB 3.2 (Gen1)×1
Wi-Fi 6対応、2台組
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:404.0Mbps
- 5GHzダウンロード:845.3Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
ベストバイはBELKIN「Linksys Atlas Pro 6 MX5502-JP」。本機は親機の通信速度こそ2位の「D eco X90」に譲りましたが、サテライトの通信速度が速く、総合的に速度を評価した結果ベストになりました。
ただし、本機のWANポートは1Gbpsまでの対応なので、それよりも高速なネット環境ではその速度を十分に引き出せません。その場合は、「Deco X90」という選択もありです。本機はLANポートが3つ付いており、この種の商品としては豊富といえます。有線でしか接続できない機器が多い場合も安心して利用することができます。
サテライト接続になる離れた部屋もネットが速い!
有線接続が多くても安心

LANポートが3つあり、有線接続にしか対応していない機器が多くてもOKです。
専用アプリでセットアップ

メッシュ環境をアプリで一元管理できます。セットアップから速度チェックまですべて可能です。
価格を抑えつつサテライトは爆速!

今回は2パックの製品で検証を行いましたが、他に3台組や単体での製品販売もされているため、使用場所の広さ、機器台数に応じてサテライトの数を増やすことができます。状況に応じた拡張が可能な点もメッシュWi-Fiルーターの利点といえます。
BELKIN「Linksys Atlas Pro 6 MX5502-JP」のデメリットは?
デメリットとしては、WANポートが1Gbpsまでの対応であること、親機としての機能は最小限なことが挙げられます。
「Deco X90(2-pack)」
【おすすめメッシュWi-Fiルーター2位】TP-Link
TP-Link
Deco X90(2-pack)
実勢価格:4万9302円
サイズ:W130×D123×H210mm
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
ポート:WAN(2.5Gbps)×1、LAN(1Gbps)×1
Wi-Fi 6対応、2台組
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:423.2Mbps
- 5GHzダウンロード:1365.9Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
2位はTP-Link「Deco X90(2-pack)」。親機でのダウンロード平均速度が約1254 Mbpsと、今回検証した全製品の中でもブッチギリのトップでした。LANポートが2つしかなく、有線接続が多い環境ではやや使いにくい部分もありますが、無線接続中心なら本機を選べば間違いありません。2.5Gbpsポートもあり、高速ネットもバッチリです。またデザイン性が高く、どんな部屋にもマッチするでしょう。
家中カバー&最速!最強環境が整う
家中どこでも高画質ストリーム

他製品の約2倍速いメッシュルーターのスピードマスターです。
設定はスマホで完結!

専用アプリが用意されており、画面の指示に従って設定するだけなので簡単でした。
インテリアでもいけそうな白基調のデザイン

ルーターには見えないスタイリッシュな見た目。インテリアとして置いておいても違和感がないほどです。

他製品の約2倍速いメッシュルーターのスピードマスターです。
TP-Link「Deco X90(2-pack)」のデメリットは?
サテライト接続では他製品より速度が劣ること、LANポートは2つだけなのがデメリットといえます。
Orbi Wi-Fi 6 RBK852-100JPS」
【おすすめメッシュWi-Fiルーター3位】NETGEAR「
NETGEAR
Orbi Wi-Fi 6
RBK852-100JPS
実勢価格:6万3980円
サイズ・重量:W191×D71×H254mm・1.3kg(ルーター)
準拠規格:準拠規格/IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
ポート:WAN(2.5Gbps)×1、LAN(1Gbps)×4
Wi-Fi 6対応、2台組
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:352.7Mbps
- 5GHzダウンロード:752.8Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
3位はNETGEAR「Orbi Wi-Fi 6 RBK852-100JPS」。メッシュWi-Fiを牽引してきた「Orbi」シリーズのフラッグシップ機。価格は高いですが、メッシュ市場のパイオニアだけあってその性能はピカイチ。サテライト接続時の速度は全製品中トップでした。ただし、本体がかなり大きいため、置き場所の確保に苦労するかも。
値は張るけれど、サテライトの実測値はトップ!
2.5Gbpsで高速ネットに対応

2.5Gbpsの高速ネットに対応するほか、サテライト速度もトップでした。速度重視の人には有力な候補です。
NETGEAR「Orbi Wi-Fi 6 RBK852-100JPS」のデメリットは?
本体サイズがかなり大きめで存在感があります。
4位: 【おすすめメッシュWi-Fiルーター4位】バッファロー
「WSR-5400AX6S」
バッファロー
WSR-5400AX6S
実勢価格:1万4650円
サイズ・重量:W59×D175×H177mm・約650g
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
ポート:WAN(2.5Gbps)×1、LAN(1Gbps)×4
Wi-Fi 6対応
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:349.0Mbps
- 5GHzダウンロード:797.8Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
4位はバッファロー「WSR-5400AX6S」。対応製品を2台以上使用することでメッシュ環境を構築できます。未対応のルーターに比べると若干値は張りますが、のちのち買い足すことでメッシュ環境を整えるつもりなら本製品がベストです。
ただし、あらかじめペアリングされた2台組での販売ではないため、メッシュ環境を自分でセットアップしなければなりません。
対応品の組み合わせでメッシュ環境を構築できる!
ボタンだけでメッシュを構成!

AOSSボタンを押すだけでサテライト(エージェント)設定が簡単にできました。
2.4GHz&5GHz対応で干渉に強い

出典:バッファロー公式サイト
2.4GHzと5GHzを自動で切り替えて干渉を回避してくれるため通信が安定します。
ココもすごい!
安いサテライトも選べる
バッファロー
WEX-1800AX4
実勢価格:6854円
バッファロー「WEX-1800AX4」は、EasyMeshのサテライトとしても使える中継機。中継機なのでルーターとしては使えませんが、その分、低価格。価格を抑えてメッシュ環境を作りたい人にオススメです。

速度が早くてコスパも最強です。
バッファロー「WSR-5400AX6S」のデメリットは?
メッシュ利用にはファームウェアアップデートや設定が必要になります。
5位: 【おすすめメッシュWi-Fiルーター5位】ASUS
「ZenWi-Fi AX(XT8)」
ASUS
ZenWi-Fi AX(XT8)
実勢価格:6万9080円
サイズ・重量:W160×H161.5×D75mm・716g
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
ポート:WAN(2.5Gbps)×1、LAN(1Gbps)×3、USB3.1×1
Wi-Fi 6対応、2台組
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:329.6Mbps
- 5GHzダウンロード:771.4Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
5位はASUS「ZenWi-Fi AX(XT8)」。メッシュWi-Fiルーターの中でも高額なハイエンドモデル。にもかかわらず、速度はあまり出ませんでした。速度重視の人には物足りないかもしれません。しかし、Alexaに対応していたり、高度なセキュリティ設定ができたりと付加価値がたくさん。USBポートも備えています。
速度よりも機能重視ならASUSのハイエンド!
Alexa対応で音声操作できる

Alexaによる音声操作、USBポート搭載、ゲストネットワーク対応など機能が豊富。まさにハイエンドといえる構成です。
ASUS「ZenWi-Fi AX(XT8)」のデメリットは?
ハイエンド機にしては速度があまり出ませんでした。
5位: 【おすすめメッシュWi-Fiルーター5位】BELKIN
「LINKSYS E9452-JP」
BELKIN
LINKSYS E9452-JP
実勢価格:1万8483円
サイズ:W60×D156×H222mm
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
ポート:WAN(1Gbps)×1、LAN(1Gbps)×4
USB:USB3.0×1
Wi-Fi 6対応、2台組
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:360.3Mbps
- 5GHzダウンロード:705.7Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
同5位はBELKIN「LINKSYS E9452-JP」。1台1万円以下のメッシュ対応ルーターの中では本製品が最速でした。「WSR-5400AX6S」に比べるとやはり速度差はありますが、価格をさらに抑えてメッシュ環境を構築したいならこれを選びましょう。低価格ルーターながらUSBポートを備えているのも便利です。
しっかり速度が出る上、同機種2個セットでは最安級!
ストレージ接続で簡易NASも構築できる

1台あたり1万円以下の安価製品では希少なUSB搭載ルーター。LANポートも4つあり、拡張性の高さが魅力です。
BELKIN「LINKSYS E9452-JP」のデメリットは?
8000円以下の同社下位モデル「E8450」に実測値で劣りました。
7位: 【おすすめメッシュWi-Fiルーター7位】NETGEAR
「Orbi Wi-Fi 6 RBK852-100JPS」
NETGEAR
Orbi Wi-Fi 6
RBK852-100JPS
実勢価格:6万3980円
サイズ・重量:W145×D61×H178mm・約662.2g(ルーター)
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
ポート:WAN(1Gbps)×1、LAN(1Gbps)×3
Wi-Fi 6対応、メッシュ対応
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:373.0Mbps
- 5GHzダウンロード:783.5Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
7位はNETGEAR「Orbi Wi-Fi 6 Micro RBK352-100JPS」。「WSR-5400AX 6S」を2台使用したときと同程度の価格ですが、速度は劣りました。しかし、ルーターとサテライトがセットになっており、メッシュ環境を簡単に構築できます。オシャレな外観に加え、小さめで配置しやすいのも特徴。見た目と手軽さを重視する人にオススメしたいルーターです。
コンパクトで邪魔にならないエントリータイプのメッシュWi-Fi
上位モデルと比べてスッキリ

上位モデルに比べるとサテライト接続の速度は大幅に劣りますが、コンパクトで置き場所に困りません。
NETGEAR「Orbi Wi-Fi 6 RBK852-100JPS」のデメリットは?
上位モデルとサテライトの速度がありすぎるのがデメリットです。
8位: 【おすすめメッシュWi-Fiルーター8位】NEC
「WG2600HP4」
NEC
WG2600HP4
実勢価格:8980円
サイズ・重量:W38×D129.5×H170mm・約0.5kg
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
ポート:WAN(1Gbps)×1、LAN(1Gbps)×4
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:279.8Mbps
- 5GHzダウンロード:559.0Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
8位はNEC「WG2600HP4」。Wi-Fi 6非対応のエントリーモデルルーターにメッシュ機能を追加した製品。2台以上でメッシュ環境が作れます。Wi-Fi 5となるため速度はあまり出ませんが、その分、価格は抑えられます。
9位: 【おすすめメッシュWi-Fiルーター9位】エレコム「
WMC-2HC-W」
エレコム
WMC-2HC-W
実勢価格:1万5445円
サイズ・重量:W141×D36.5×H160mm・約380g(ルーター)
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
ポート:WAN(1Gbps)×1、LAN(1Gbps)×1
2台組
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:315.4Mbps
- 5GHzダウンロード:494.3Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
9位はエレコム「WMC-2HC-W」。ルーターとサテライトがセットになった製品。Wi-Fi 6には非対応で速度はイマイチですが、低価格&簡単にメッシュ環境を作れるのが魅力です。
10位: 【おすすめメッシュWi-Fiルーター10位】アイ・オー・データ機器
「WN-DX
1300GNEX」
アイ・オー・データ機器
WN-DX 1300GNEX
実勢価格:9836円
サイズ・重量:W130×D54×H114mm・約240g(ルーター)
準拠規格:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
ポート:WAN(1Gbps)×1、LAN(1Gbps)×1
2台組
▼テスト結果
- 5GHzアップロード:266.4Mbps
- 5GHzダウンロード:561.0Mbps
- 2.4GHzアップロード:ー
- 2.4GHzダウンロード:ー
10位はアイ・オー・データ機器「WN-DX1300GNEX」。Wi-Fi 5までの対応のため速度は遅いですが、コンセントに直接差して使える省スペースルーター。置き場所に悩まされないうえ、安価なため導入しやすいです。
おわりに
以上、メッシュWi-Fiルーターのおすすめランキング10選でした。
メッシュルーターは「Deco X90」が圧倒的に速く、ルーターの速度重視ならこれで決まりです。しかし、サテライトの速度は「Linksys Atlas Pro 6」や「Orbi Wi-Fi 6」のほうが速い結果に。サテライト重視ならこちらのほうがよさそうです。いずれにせよ、ASUSを除く1台1.5万円超の製品は、サテライト接続でも500Mbpsを超え優秀な結果を残しました。
安価なモデルでは「WSR-5400AX6S」がハイエンド機並みの速度でかなり優秀。コスパで選ぶなら断然おすすめです。一方、Wi-Fi 6非対応のルーターは安いですが、ダウンロード速度がかなり落ちるため、快適さを求めるなら要注意です。