ホームルーターがあればネット環境は快適?
引っ越しや新生活で悩ましい「自宅のインターネット」どうする問題。基本的には回線業者とプロバイダーをそれぞれ選びますが、対応エリアがあるので地域や建物によって使える回線業者は変わります。
さらに、回線業者によって組み合わせられるプロバイダーも異なるうえ、建物によって利用できる料金プランに制約も。
また、光回線などの回線工事が必要な場合は初期費用が高かったり、開通までに数週間待たされたりするケースもあります。
インターネット回線は目に見えないものなので、どれを選ぶべきか悩むのは当たり前のこと。そんな煩わしさをすべて省けて、手軽に導入できるのが携帯キャリアの「ホームルーター」です。
契約は「キャリアとのみ」で回線工事は不要、電源に挿すだけでネットが使えますが、速度が遅いという話もよく耳にします。
そこで、雑誌『家電批評』編集部が、ホームルーターは本当に手軽で快適かどうか実際に試してみました。
ホームルーターのメリットは?
Q. そもそも、ホームルーターとは?
A. ホームルーターとは、電源に挿すだけでインターネット接続が可能な据え置き型のWi-Fiルーターです。キャリア回線(モバイル回線)でインターネットと無線接続します。このため、自宅まで回線を引き込むための回線工事が不要で、手軽にネットを使えるのがメリットです。
電源に挿すだけでネット接続が可能
ホームルーターのメリット
◯回線工事不要で初期費用が安い
◯電波さえ入れば設置が可能
◯電源に挿すだけと設定が簡単
◯スマホと連携して割引が使える
ホームルーターのメリットは、とにかく手軽なこと。キャリアとの契約のみで回線工事が不要なので、端末を開封したらコンセントに挿すだけで利用できます。
こんな人にはピッタリ
- 少しでも早くネット環境がほしい
- 初期費用をできるだけ安くしたい
- ゲームや動画視聴はたまにするだけ
- ワンルームなど部屋数が多くない
ホームルーターのデメリット
✕光回線と比べて低速で不安定
✕電波環境が地域や場所で異なる
✕混雑状況で速度制限が発生する
✕一般的なルーターより端末代金が高い
デメリットは、ルーターまでを有線接続する光回線と比べると、低速で不安定な傾向が多いこと。地域や時間帯でも速度が変わります。
こんな人には向いていない
- 大容量データを頻繁にやり取りする
- オンラインゲームをガチプレイしたい
- 地域的にスマホの電波状況が悪い
- 大邸宅で敷地が広く部屋数も多い
ホームルーターの選び方は?
雑誌『家電批評』編集部が、4キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)のホームルーターを実際に使ってみて比較しました。
テストしたのは使い勝手、通信速度、安定性、コストの4項目です。
速度テストは東京都目黒区のマンションで実施。スマホで「USENスピードテスト」に接続して測定しました。
ホームルーターのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、ホームルーターのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||
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楽天モバイルRakuten Turbo 5G
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auSpeed Wi-Fi HOME 5G L13 ZTR02
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docomohome 5G HR02
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ソフトバンクAirターミナル6
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【1位】楽天モバイル「Rakuten Turbo 5G」
- 楽天モバイルRakuten Turbo 5G
- 検証時価格: ¥41,580〜
- 使い勝手
- 通信速度
- 安定性
- コスト
- 幅
- 110mm(約)
- 奥行
- 110mm(約)
- 高さ
- 148mm(約)
- 重量
- 774g(約)
▼テスト結果
スマート家電対応ですんなり利用可能
1つのSSIDで機器を自動振り分け
1つのSSIDで使う周波数帯を自動振り分けします。2.4GHz帯専用のスマート家電もすんなり使えました。
自動接続設定も可能で有線は2ポート
WPSボタンで自動接続設定!
本体にはWPSボタンが用意されており、押すだけで機器側の接続設定が可能です。有線LANポートは他キャリア同様、2ポート用意されています。
【2位】au「Speed Wi-Fi HOME 5G L13 ZTR02」
- auSpeed Wi-Fi HOME 5G L13 ZTR02
- 実勢価格: ¥3,880〜
- 使い勝手
- 通信速度
- 安定性
- コスト
- 幅
- 100mm(約)
- 奥行
- 100mm(約)
- 高さ
- 207mm(約)
- 重量
- 635g(約)
▼テスト結果
【3位】docomo「home 5G HR02」
- docomohome 5G HR02
- 実勢価格: ¥21,974〜
- 使い勝手
- 通信速度
- 安定性
- コスト
- 幅
- 95mm(約)
- 奥行
- 95mm(約)
- 高さ
- 170mm(約)
- 重量
- 847g(約)
▼テスト結果
【4位】ソフトバンク「Airターミナル6」
▼テスト結果
まとめ:たまに動画を見る程度なら手軽ですが仕事やゲームは場所次第
以上、ホームルーターのおすすめランキングでした。
今回は、4キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)のホームルーターを検証しましたが、設置の手軽さはどのキャリアも優秀です。電源に挿すだけですんなりネット接続でき、どれもWPSボタンを装備しているので、機器側の接続設定も自動で行えました。
楽天モバイル「Rakuten Turbo 5G」とソフトバンク「Airターミナル6」は初期設定では1つのSSIDで接続し、機器や通信状態によって周波数帯を自動振り分けしてくれますが、ソフトバンク「Airターミナル6」はスマート家電がうまく接続できませんでした。
通信速度は測定した目黒区では楽天モバイル「Rakuten Turbo 5G」がもっとも高速で、使い勝手、速度ともに4製品中トップを獲得しました。
ただし、安定性はどのキャリアも不安があります。時間帯によって、動画再生中に読み込み待ちも発生しました。
導入は確かに手軽ですが、快適かどうかは利用場所とキャリアの相性次第という結果でした。
記事を参考に、お気に入りのホームルーターを見つけてください。
ホームルーターのおすすめ
楽天モバイル
Rakuten Turbo 5G
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2.4GHz帯しか使えないスマート家電もすんなり接続できて、一番使いやすかったです。