【実際に使ってわかった】えっ!? 車内でWi-Fi使い放題が月1100円相当って、お得すぎません？（MONOQLO）

モバイルWi-Fiルーターって何？

モバイルWi-Fiルーターとは、スマホと同じように電波を使ってインターネットに接続する機器。スマホとは違い、電話機能はありません。親機として、スマホ、タブレット、ゲーム機器、ノートPCなどの子機と複数台同時接続できます。

さらにコンパクトなサイズでバッテリーも内蔵しているため、屋外に持ち出しやすくなっています。

気になる月額料金はまちまちですが、データ無制限だと3000円台が多い印象です。

それじゃあ車載用のWi-Fiルーターって何？

　2020年12月に、パイオニア／カロッツェリアから車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」（価格：2万7500円）が発売されました。

一般的なWi-Fiルーターとの違いは、「車で使うことに特化している」こと。電源は内蔵ではなくアクセサリーソケットから取り、Wi-Fi利用は車の走行中・エンジンONから停車中は30分まで・走行後の停車中は60分までと制限があり、利用料金が30日で1650円と安いこと（1日550円、365日1万3200円のプランもあり）。

2024年9月に車載用Wi-Fiルーターがモデルチェンジ！ その実力は？

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「DCT-WR100D」の発売から3年9カ月後、「DCT-WR100D」がモデルチェンジされ「DCT-WR200D」が発売されました。

見た目や大きさは「DCT-WR100D」とほぼ同じですが、接続端子がアクセサリーソケットのコネクターからUSB-Aに変更されています。最近はUSB-A端子が設けられている車も多いのですが、ここにダイレクトに接続できます。

またUSBシガーチャージャーも付属しているため、アクセサリーソケットしかない車でも安心です。

バッテリー非搭載なので、高温になりやすい車内に置いたままでもOK。別の車に付け替えて使うこともできます。

ライター

平岡祐輔 氏 のコメント

USBシガーチャージャーにはUSB-A端子が2口付いているため、同時にスマホの充電ケーブルなども挿せるのは便利です。

使用時は、保証書に記載の2次元バーコードを読み取りパイオニアIDと商品を登録。次に本体裏の2次元バーコードを読み取りdocomo in Car Connectの利用を登録。docomo in Car Connectのチャージを行います。

1カ月（30日）1650円のほか、1日（24時間）550円、1年（365日）1万3200円のプランがあります。1年プランであれば、12ヶ月で割れば月額1100円。料金は「DCT-WR100D」と変わりません。

あとは、スマホ、タブレット、ゲーム機器、ノートPCをWi-Fiに繋げれば、データ量を気にせず使いたい放題！

最大5台まで同時に接続できます。YouTubeも楽しめました。

Wi-Fiの利用条件は、車の走行中・エンジンONから停車中は2時間まで・走行後の停車中は2時間まで。「DCT-WR100D」よりも長い時間利用できるのはうれしい限りです。

実走テスト：通信速度はどのくらい？

お得な料金で使いやすいのはわかりましたが、もうひとつ気になるのが通信速度。料金が安いからって、通信速度が遅すぎるとガッカリしますよね。

そこで、実際に車を走らせながら通信速度を計測。ahamo（NTTドコモ）、LINEMO（ソフトバンク）、楽天モバイルのスマホでも通信速度を計測して比較しました。なお、検証日時は11月末、平日の午後２時ごろです。

神保町（ビジネス街）：18Mbps

編集部近くで人が多めな神保町では、「DCT-WR200D」は18Mbpsで3位でした。楽天モバイルはかなり速く、ahamo（NTTドコモ）はかなり遅いです。

●通信速度ランキング

歌舞伎町（繁華街）：11Mbps

人がたくさんいる繁華街では、「DCT-WR200D」は11Mbpsで3位でした。LINEMO（ソフトバンク）はかなり速く、ahamo（NTTドコモ）はかなり遅いです。

●通信速度ランキング

トンネル：22Mbps

長めのトンネルの中では、「DCT-WR200D」は22Mbpsで4位でした。LINEMO（ソフトバンク）はかなり速く、そのほかはほぼ同じ速度でした。

●通信速度ランキング

皇居近く（人はあまりいない）：21Mbps

人があまりいない皇居近くでは、「DCT-WR200D」は21Mbpsで3位でした。LINEMO（ソフトバンク）はかなり速く、ahamo（NTTドコモ）はかなり遅いです。

●通信速度ランキング

防衛省近く（人はそこそこ）：17Mbps

皇居ほどではないですが人が少なめな防衛省近くでは、「DCT-WR200D」は17Mbpsで3位でした。LINEMO（ソフトバンク）はかなり速く、楽天モバイルは遅めです。

●通信速度ランキング

通信速度検証結果：

通信速度を検証したところ、「DCT-WR200D」は平均で17.8Mbpsを記録しました。通常のネットサーフィンやスマホ動画視聴だけでなく、オンラインゲームでも十分に通用する速度です！

ただし4K解像度の映像をストリーミング再生するのは少し厳しかったです。

特筆すべきは、人が多い場所も少ない場所も数値にあまり差がなかったこと。安定してデータ通信することができます。

ライター

平岡祐輔 氏 のコメント

LINEMO（ソフトバンク）がどこでも速いのには驚きました。ahamo（NTTドコモ）は、人が多い場所では遅くなる印象です

●通信速度ランキング（平均）

パイオニア／カロッツェリア「DCT-WR200D」のテスト結果まとめ

最後に、パイオニア／カロッツェリア「DCT-WR200D」のおすすめポイントとがっかりポイントをまとめてみました！

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総合評価: 4.50

 

使い勝手

 5.00

料金

 5.00

通信速度

 3.50

家族で長距離ドライブをすることが多い人（ネットサーフィン、通信ゲーム、ストリーミング音楽などに使う）、車内でPC作業をすることが多い営業マン（Web会議、スマホナビなどに使う）にとっては、データ通信量を抑えるのに役立つでしょう。あまり使う機会がなくなっても、1日プランを選ぶことができるのも助かります。

車を使っているときにしか使用できない点は気になる人もいるかと思います。一方で常に車に装備できるので、自宅と同様、車に乗ってエンジンをかけたら自動でWi-Fiにつながるという利便性があるのも事実。運用の仕方でお得にWi-Fi通信ができます！

また、上記のAmazonリンクからは「DCT-WR200D-E」というAmazon専売モデルを購入できます。これはシガーチャージャーを付属していないモデルのため、不要の人であれば少しお安く手に入れられます。

おすすめポイント

1. 開通、チャージ、Wi-Fi接続が簡単
2. リーズナブルな料金
3. 通信速度は必要十分

がっかりポイント

1. 車を使っているときにしか使用できない

幅

91.5mm

奥行

47.1mm

高さ

16mm

重量

60g(USBシガーチャージャー、USBケーブルなどを除く)

電源電圧

DC5V(USBシガーチャージャー付属)

最大同時接続台数

5台

型番

DCT-WR200D

ライター

平岡祐輔 氏 のコメント

車を使っているときにしか使用できないことには注意が必要ですが、リーズナブルな料金なので納得できます！