本記事は岡野学さんによる『家電批評』の連載「ウチのおかんがボケちゃいまして」の転載です。
〝プラグ抜き〟問題を解決に導く画期的な見守りカメラとは?
※価格は検証時点のものです。
リアルタイムの映像や録画で、母の様子を確認できる見守りカメラ。もはや僕のリモート介護にはなくてはならないアイテムです。
ただ、ちょいちょい母が電源プラグを抜いてしまうことが悩みの種。コンセントの近くに「抜かないで」と書いた貼り紙をしても、「だって使ってないから」と抜いてしまいます。
実家が持ち家なら、「手の届かない場所や見えない場所にコンセントを増設する」という対策が使えますが、賃貸だとそうもいきません。そこで、以前に考案したのが「ドア開閉センサーを応用し、プラグ抜きを感知したらスマホに通知させる」という方法。
しかし、この方法だと根本的な解決にはいたらないのと、プラグを抜かれるたび母に電話で説明をしながら電源を入れてもらうのも手間でした。
このように、“プラグ抜き”問題に頭を抱えてきたわけですが、こうした対策が一切不要になるかもしれない画期的な見守りカメラが登場したので、おすすめなのか試してみました！
ディーエムエー「エジソンスマート見守りカメラ CUBE(キューブ）」
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今回使ったのは、エジソンスマートというスマートホームブランドの見守りカメラ、「キューブ(CUBE)」です。
360度に首振り(回転)するタイプのカメラで、画質はフルＨＤ。音声検知やモーション検知機能、マイクロＳＤカードへの常時録画に加え、クラウド録画(有料)にも対応と、この手のカメラとしてはよくある仕様です。
では、何が画期的なのかというと、「キューブ」は別売り(セット購入も可能)の専用「変換プラグ」を組み合わせることで、照明のダクトレールから電源をとれるようになるんです。
- サイズ
- 5.7×5.7×7.1cm
- 重量
- 360g
- 型番
- DWC-CUBEWH
ディーエムエー「エジソンスマート見守りカメラ CUBE専用ダクトレール変換プラグ」
- ディーエムエーエジソンスマート見守りカメラ CUBE 専用ダクトレール変換プラグ ホワイト
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「キューブ(CUBE)」と、この「CUBE専用ダクトレール変換プラグ」を一緒に使うことで、これまでの見守りカメラにあった電源ケーブルや電源プラグを使う必要がなくなるので、電源プラグを抜かれてしまう心配がありません。
- サイズ
- 5.7×5.7×5.2cm
- 重量
- 90g
- 型番
- DWC-TT001WHT
カメラ本体に変換プラグをくっつけて、照明のダクトレール(ライティングレール)にセットするだけで、お店のような天井設置のカメラがすぐに完成。
これまでの見守りカメラにも、天井や壁に固定するためのネジなどは付属していましたが、延長ケーブルやモールなどを追加設置しなければならなかったり、そもそも賃貸では壁や天井に穴を開けられなかったりで、あまり現実的ではありませんでした。
こう書くと「ダクトレールを設置するほうが大変だろ」という声も聞こえてきそうですが、家にダクトレールがない場合は、照明用の引っ掛けシーリングにカパッとはめるだけの簡易ダクトレールを付ければOK。
まあ、そうなるとダクトレール用の照明に替えなければならないので出費は増えますが、何度もプラグを抜かれるストレスがなくなると思えば安いもんです。
「CUBE」を部屋に設置して使用感を検証レビュー!
頭上から見下ろせるから、ほかのカメラの死角まで見えるかも!
画角は100度あり、首振りも可能。視点を変えて部屋全体を見渡すこともできます。
棚の上などに置く通常の設置方法だと、見守られる人の背中で死角ができ、何をしているのかよくわからないことも。天井設置なら、そんな不便がなくなります。
電源ケーブルもプラグも不要で、抜かれる心配なし!
設置に必要なのは、カメラと変換プラグだけ。コンセントに挿すケーブルもプラグもないから、抜きようがありませんし、天井設置なら触れることもありません。
壁などに固定したい人向けのネジパーツも付属。設置場所の自由度はかなり高いです。
「キューブ(CUBE)」本体には電源ケーブルとプラグが付属。一般的な見守りカメラと同じような設置方法も選べます。
画面スワイプで視点移動は不便
視点は画面スワイプで変更。方向ボタンを押して視点を移動する他製品に比べると少し面倒です。
レンズ部分の可動域は75度。裏側に通り抜けるように移動すると、自動追尾が作動しないことも。
見守りカメラ、キューブ(CUBE)検証のまとめ
実際に使ってみたところ、アプリの使いやすさなど、細かい点ではまだ改良の余地がありそうですが、画質は上々。機能もひととおりそろっており、見守りカメラとしての性能は十分実用的でした。
見守りカメラはここ数年、進化が止まってどれも同じようなものばかりになっていましたが、キューブ(CUBE)の登場でちょっと風向きが変わるかもしれません。
結論としては、プラグを抜かれるストレスがなくなる一点だけで、買う価値ありです！
実家にダクトレールがない場合は?
工事不要で取り付け可能な簡易ダクトレールを使うのがおすすめです。
ダクトレールがない家でも、ネット通販を使えば即席のダクトレールを作れます。コンセントから電源をとるタイプもありますが、プラグ抜きが心配なので、引っ掛けシーリングに取り付けるタイプがおすすめです。
ダクトレールは照明の“引っ掛けシーリング”に取り付けるタイプが便利です。
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