基本から最新事情まで、ストレスゼロのWi-Fi術を紹介
今では私たちの生活に欠かせないものとなったWi-Fi。家でも外でもつねにお世話になっていますよね。
ですが、「ギガの節約で使うもの」「使っているけどよく知らない」という人も多いのではないでしょうか。そんなみなさんに、今さら聞けないWi-Fiの基本から最新事情、選び方・設置場所などなど、ストレスゼロのWi-Fi活用術をお届けします。
今回は「Wi-Fiの真実」第1回として、通信速度ダントツの最新規格「Wi-Fi 6対応ルーター」について紹介します。
真実その1:高速通信ならWi-Fi 6対応ルーター!
今、ルーターを買うにあたってポイントとなるのが、Wi-Fi6(11ax)対応か、Wi-Fi5対応(11ac)のどちらにするかということではないでしょうか。
Wi-Fi6とは、Wi-Fi5の次世代の通信規格のことで、通信速度の理論値は約1.4倍。同時接続台数は2倍と性能が飛躍的に向上しています。
次世代規格「Wi-Fi6」に買い替えれば爆速です
Wi-Fiにはいくつか規格があり、新しい規格ほど高速で、複数端末の通信にも強くなります。Wi-Fi 6は現在の最新規格で、この規格に対応したルーターが続々登場しています。
対応ルーターが登場したばかりの2019年頃は対応機器が少なく、価格も2万、3万円超えのものばかり。 なかなか手を出しづらいという欠点がありました。しかし現在では、対応スマホや1万円を切るルーターが続々登場し、かなり入手しやくなっています。
ポイント1:理論上の速度はWi-Fi 5の約1.4倍!
Wi-Fi6の特徴は、なんといってもその速さ。理論値では、Wi-Fi 5の約1.4倍もの速さが出るとされています。4K動画やオンラインゲームなど、大容量コンテンツを快適に楽しみたいなら速さは正義です。
ポイント2:大量の機器を接続しても速度が落ちない
Wi-Fi 6のもうひとつの魅力が、同時接続が可能な台数の多さ。1ストリーム(アンテナ)あたりの接続台数は、11acの2倍にあたる8台! 接続機器が多い人や大家族にもおすすめです。
▼同時接続台数(1ストリームあたり)
Wi-Fi 5 … 4台
Wi-Fi 6 … 8台
ポイント3:複数台との同時通信も快適!
従来規格のWi-Fi 5は、複数の端末が接続した場合、1端末ずつ順番に通信を行うためタイムラグが発生していました。一方、Wi-Fi 6は「OFDMA」という通信帯域を分割する新技術に対応。1回で複数の端末と通信できるため、作業効率のアップも期待できます。
ポイント4:1万円を切るWi-Fi 6対応ルーターも登場
Wi-Fi 6が登場したばかりの頃は対応ルーターが少なく、高額なのがネックでしたが、2020年から2021年にかけて徐々に対応ルーターが増え、価格もかなりお手頃になっています。
▼ワンルーム用のおすすめはコチラ!
NETGEAR
RAX20-100JPS
実勢価格:7795円
最大転送速度:5GHz 1201Mbps、2.4GHz 574Mbps
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac/ax
ポイント5:接続機器のバッテリーにもやさしい
さらにWi-Fi 6は、端末への通信をコントロールする「TWT」という技術を搭載。不要な通信機能をオフにし、端末の電力消費も抑えるので、バッテリー持ちも良くなります。
5Gが本格的に普及して大容量コンテンツの通信が当たり前になることを考えると、快適なネット通信にはWi-Fi 6がおすすめといえます。
真実その2:Wi-Fi6には端末側の対応も必要
ルーターがWi-Fi6対応でも、接続する端末側がWi-Fi6に対応していないと別規格での通信になってしまうので要注意です。iPhoneなど、対応機器は年々増えています。
古い端末でもOK
Wi-Fi 6は下位互換性があるため、接続端末がWi-Fi 6対応機ならWi-Fi 6で、 Wi-Fi 5対応機なら Wi-Fi 5での通信になります。Wi-Fi 6 対応のルーターに買い替えたからといって、接続端末まで全部買い替える必要はありません。
でもまだ非対応端末も多いです
iPhoneでは、11シリーズ以降とSE第2世代がWi-Fi 6に対応しています。Androidの場合、ミドルレンジ以下だと、最近発売されたモデルでも非対応の場合がありますので確認しましょう。
真実その3:乗っ取りの心配も激減
Wi-Fiには4つのセキュリティ規格と、3つの暗号化方式があり、組み合わせによって 通信の安全性が変わります。
最新のセキュリティ規格で最も安全なのが「WPA3」。Wi-Fi 6は標準規格はWPA3が必須になっているため、Wi-Fi 6対応ルーターに買い替えることでセキュリティのアップにもつながります。
Wi-Fiのセキュリティが甘いとこんなリスクも……
・通信を盗聴され、個人情報の漏洩や不正アクセスされる場合も
・自宅のWi-Fiアクセスポイントにタダ乗りされてしまう
・迷惑メールやサイバー攻撃の踏み台にされる
暗号化方式AESの3種類
Wi-Fi 6は最近のセキュリティ規格でもっとも安全性な「WPA3 Personal」に対応しています。ただ、WPA3に非対応のルーターであれば、AESのWPA2に設定しましょう。
WPA3 Personal ※Wi-Fi 6はこれに対応
最新のセキュリティ規格で最も安全性に優れる。ただしWPA2ほど対応機種は多くない。
WPA2-PSK
WPA3に次いで安全性の高い組み合わせ。対応しているルーターも多い。
WPA-PSK
解読不可能とされているAES 方式を採用しているため、安全性が高い。
真実その4:古いパソコンでもWi-Fi6対応にできる
せっかくWi-Fi 6ルーターに買い替えたなら、パソコンもWi-Fi 6対応にしたくなりますよね。でもPCを買い替えるとなれば、ルーター以上の出費になります。
そこでオススメしたいのが、USBタイプのWi-Fi 6アダプターです。Windows10や11搭載のPCのUSB端子に差すだけで、Wi-Fi 6対応に。PCを買い替えずとも、手軽に通信を高速化できます。
▼USBタイプのWi-Fi 6アダプター
バッファロー
WI-U3-1200AX2
実勢価格:5436円
サイズ・重量:W80×D30×H22mm・約44.6g
対応機種:USB 3.2(Gen1)、3.1(Gen1)、3.0、2.0端子搭載のWindowsパソコン(Intelプロセッサ搭載機種)
USBに差すだけでWi-Fi 6対応に。1mの延長ケーブルも付属しているので、直接差し込めない場合でも設置位置を調整できます。
真実その5:コスパ重視ならWi-Fi 5も狙い目
Wi-Fi 6対応ルーターが登場している裏で、値下げ傾向にあるのがWi-Fi 5 ルーター。3000円以下で買える機種もあるうえに、Wi-Fi 6よりラインナップも充実しています。ワンルームなどで速さにこだわらないという場合には、Wi-Fi 5ルーターも狙い目です。
オススメのWi-Fi5ルーター2製品!
▼コスパでピカイチ! アイ・オー・データ「WNDX1167GR」
アイ・オー・データ機器
WN-DX1167GR
実勢価格:4980円
最大転送速度:5GHz 867Mbps、2.4GHz 400Mbps
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac
アイ・オー・データ機器「WN-DX1167GR」は通信速度はそこまで速くありませんが、コスパの良さはピカイチ。動画視聴程度なら格安モデルでも問題ナシです。
▼2LDKでも快適 バッファロー「WSR-2533DHP3」
バッファロー
WSR-2533DHP3
実勢価格:8090円
最大転送速度:5GHz1733Mbps、2.4GHz 800Mbps
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac
バッファロー「WSR-2533DHP3」は壁を隔てた部屋でも速度が落ちず、通信が安定。2LDKくらいでの利用におすすめです。
それでは、「Wi-Fiの真実」の第2回(真実その7〜10)に続きます。ぜひご覧ください。
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