今買うべき「仕事の相棒(ノートPC)」とは?
仕事に欠かせないものといえば、やはりノートPC。
ノートPCのスペックや使い勝手を見直せば、仕事環境がグッと快適になります。
そこで、雑誌『家電批評』編集部が、メーカーさんに「持ち運びしやすい14インチ・1kg前後のモバイルPC」「実売15〜25万円」という条件でおすすめモデルを選定してもらい、比較テストを敢行しました!
ただし、今回は、大手メーカー10社に協力をお願いしましたが、新製品が間に合わなかったり日程が合わなかったりで辞退されたメーカーが複数ありました。また、新製品は難しいが既存の製品なら……とDellとDynabookの2社には、編集部が指定した製品を用意していただいています
ノートパソコンの最新トレンドは?
おすすめ紹介の前に、パソコンを買うなら知っておきたい、最新トレンドを解説します!
トレンド1:新型プロセッサーが登場
最近のノートPCで注目すべきが、インテルの新型プロセッサ「Intel Core Ultra」「Intel Core」です。
24年のノートPCのプロセッサは従来の「Core i」シリーズと新しいCore Ultra・Coreを使うモデルが混在することになります。
では、Core iとは何が違うのか? その大きなポイントがAI向けの処理が得意なNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)の組み込みです。
現在、パソコンのAI活用はネット接続が必要なクラウドベースのもの(Copilotなど)と、Webカメラの補正やマイクのノイズキャンセリングなどPCのハードウェア上で実行したほうがいいものに分かれます。
しかし、NPUを搭載すると映像やオーディオのAI処理を省エネで行えるため、Web会議するといったシーンなどで有益です。
新しいプロセッサー型番の見方
- ブランド「Core Ultra」:高性能な「Core Ultra」に加え、CPUのコアが少ない格下の「Core」ブランドもあります
- ブランドレベル「5」:数字が高いほうが高性能。5が基本で、7がミドル、9がハイエンドの位置付けです
- シリーズ「1」:Core Ultra・Coreとしては1世代目なので「1」が付与されています
- SKU「15」:動作周波数やコア数、GPUの種類といった仕様の違いを示しています。数字が大きいほうが高性能です
- サフィックス「U」:高性能でコア数の多いHと低消費電力でコア数の少ないUの2つ。今回検証するPCはH型番が中心です
バッテリー駆動時間を延ばしやすいプロセッサーなのでビジネス用に◎
Core Ultraプロセッサのもうひとつの特徴は省エネであることです。
パソコンの使用中は複数のアプリを同時に動かしたりゲームをプレイするなど高性能が必要な時間もあれば、アプリを何も操作していない時間や、Webブラウズなど軽い処理を行う時間もあります。
こうした軽い処理なら従来の高性能なCPUは必要ありません。そこで、消費電力の低いCPUとUSBやディスプレイの制御機能などをひとまとめにした「SoC」をプロセッサー内部に搭載。
軽い処理を高性能なCPUやGPUを使わずに可能な限りSoC部分だけに担当させることで、バッテリー駆動時間の延長を図っています。
しかも、SoCにはNPUも組み込まれているので、AIを活用する処理も低消費電力で実行できるんです。
Core Ultraプロセッサーの実際の大きさは指先サイズです。
※画像:Intel
トレンド2:Windowsにも標準搭載 AIが本格化
AIはパソコンの使い方も大きく変えるかもしれません。
最近、Windows 11のタスクバーの右端に見慣れないアイコンを見つけた人も多いでしょう。これこそマイクロソフトがWindowsに組み込んだ対話型のAIアシスタント「Copilot in Windows」です。
Copilotは2023年に話題になったChatGPTと同じ言語モデルを利用しており、基本的な使い方も似ていますが、Windowsに組み込まれているのでタスクバーのボタンやWindows+Cキーですぐに起動するのがポイント。初期設定も不要で無料です。
仕事中にグーグルで調べものをする機会は多いですが、Copilotなら複数のWebサイトからそれらしい情報を一度にまとめてくれるのでググるより下調べ程度なら効率的かもしれません。
仕事をする際に日常的にAIを活用する……そんなスタイルへの第一歩です。
Copilotは開発途上なのでプレビューを示すPREマークがボタンに加えられています。
2023年末からWindows11にAIアシスタントCopilot in Windowsが登場
Windowsの操作が可能
Windowsに組み込まれているので、画面をダークモードにする、Wi-Fiを切るなどの操作がチャット形式で可能。
まだまだできることは少ないのですが、操作方法を知らなくても文章でやりたいことを入力すればOKという可能性を感じます。
Web検索が可能
ChatGPTは有償版を利用しない限り、最新の情報を検索できませんが、Copilotはユーザーに代わって複数のWebサイトを検索して情報をまとめてくれます(もちろん、間違ったまとめ方もしますが……)
右クリックで呼び出せます
開発中の機能をいち早く試せるWindows 11のプレビュー版では、選択したテキストを右クリックでCopilotに入力できます。調べ物が捗りそうです。
新製品にはキーボードに専用ボタンが登場
今回のテストには間に合いませんでしたが、今後発売される新製品にはCopilot専用のキーも登場します。
Windows PC に約30年ぶりに導入される新しいキーとなります。
トレンド3:液晶ではなくOLEDを採用する動きが広まる
海外メーカーを中心にディスプレイのパネルに液晶ではなくOLEDを採用する動きが広がっています。ただし、鮮やかで高品質なイメージがありますが、実際に測定すると液晶パネルとの大きな差は感じられませんでした。
NPU搭載PC限定の機能も!
Core UltraなどNPUを搭載するプロセッサでは標準のカメラアプリに「Windowsスタジオエフェクト」が登場します。NPU非搭載のCore i搭載PCでは基本的に使えない機能です。
ノートパソコンの選び方は?
今回、雑誌『家電批評』はノートパソコンの人気8製品とハイエンドモデル2製品を比較テストしました。
PC専門誌出身のライター・功刀友如さんと編集部員が基本的な評価を担当。さらにAV評論家の野村ケンジさんが動画視聴時の体験を採点しました。
ビジネスとプライベートの兼用を考えている人は野村さんのコメントに注目です!
テスト1:基本性能
基本的な性能の目安になる総合ベンチマークとしてパスマークの「Performance Test」を実行。さらに、電源駆動とバッテリー駆動時双方のCPU性能を「Geekbench 6」で測定。
加えてグラフィック性能を3D Markの「Wild Life Extreme」テストで、SSD性能を「CrystalDiskMark」で測りました。
これらのベンチマークにメモリ容量などのスペックも加味して採点しています。
テスト2:ディスプレイ・スピーカー
映像や写真編集に使うモニターの品質維持に使用するキャリブレーター「SpyderX2 Ultra」を使用し各製品のディスプレイを測定。メーカーの仕様表では非公表なことが多い輝度や色再現性を採点しました。
さらに、AV評論家の野村さんが動画を視聴。エンタメを楽しむデバイスとしてのポテンシャルもチェックしています。
テスト3:操作性
仕事を快適にこなすには優れたキーボードが欠かせません。誤操作を誘発するような不自然な配列はないか、安定したタイピングか可能かを実際に使って判定。
トラックパッドはなめらかで思いどおりにカーソルを動かせるかをチェックしました。
テスト4:接続性・バッテリー・携帯性
使い勝手面は携帯性を重視して軽量モデルが有利になる配点。ですが、USBなどのポートの豊富さやメーカー公称のバッテリー駆動時間も採点に組み込んでいます。
なお、今回テストしたモデルはほぼすべてWi-Fi 6Eに対応していました。
テスト5:Webカメラ
リモートワークが定着したことで重要性を増しているWebカメラ。
逆光という悪条件で顔を明るく適切な肌色に補正できているか、マイクが拾った音が聞きやすいかをチェックしました。
それでは、ノートパソコンのおすすめランキングを発表します。
ノートパソコンのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、ノートパソコンのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | ||||||||||||||||||||
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ASUSZenbook 14 OLED UX3405MA-U7161W
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|
ディスプレイ性能が優秀で色も正確/低域も出ていて迫力ある音質/キーボードもトラックパッドも快適 |
312.4mm |
220.1mm |
14.9mm |
1.25kg(約) |
Windows 11 Home |
インテル Core Ultra 7 155H |
16GB |
1TB |
14インチ・2880×1800px (OLED) |
Windows Hello 顔認証 |
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富士通LIFEBOOK UH90/H1
|
|
モバイルBEST/高画質な液晶で映像も楽しめる/操作しやすくポートも豊富で使いやすい |
308.8mm |
209mm |
15.8~17.3mm |
858g(約) |
Windows 11 Home |
インテル Core i7-1360P |
16GB |
512GB |
14インチ・1920×1200px (液晶) |
Windows Hello対応指紋センサー |
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エイサーSwift Go 14 SFG14-72-F73Y/FE
|
|
最新CPUに32GBメモリと高スペック/輝度は低めだが画質や色再現は良好 |
312.9mm |
217.9mm |
14.9mm |
1.32kg(約) |
Windows 11 Home |
インテル Core Ultra 7 155H |
32GB |
512GB |
14インチ・2240×1400px (OLED) |
Windows Hello対応指紋センサー |
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マイクロソフトSurface Pro 9 SQ3プロセッサモデル
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|
映像処理が優秀で音質もいい/5G対応で外出先でも使える |
209mm |
287mm |
9.3mm |
878g( キーボード・ペンの294gは含まず) |
Windows 11 Home |
Microsoft SQ3 |
16GB |
256GB |
13インチ・2880×1920px |
Windows Hello 顔認証 |
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Dynabookdynabook X8
|
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USB-C×3とポート数が豊富/自分でバッテリー交換が可能 |
298.8mm(約) |
212mm(約) |
17.9~18.9mm(約) |
937g(約) |
Windows 11 Home |
インテル Core 17-1360P |
16GB |
512GB |
13.3インチ・1920×1200px (液晶) |
Windows Hello対応指紋センサー |
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デルXPS 13 Plus 9320
|
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QHD+にカスタムしてもお手頃価格/Webカメラの映像が一番キレイ |
295.30mm |
199.04mm |
15.28mm |
1.23kg |
Windows 11 Home |
インテル Core 17-1360P |
16GB |
512GB |
13.4インチ・3840×2400px(液晶) |
Windows Hello + Dell ExpressSign |
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富士通LIFEBOOK UH-X/H1
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|
689gととにかく軽量/ポートが豊富で困らない |
308.8mm |
209mm |
15.8〜17.3mm |
689g |
Windows 11 Pro |
インテル Core i7-1355U |
16GB |
512GB |
14インチ・1920×1200px(液晶) |
Windows Hello対応指紋センサー |
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マイクロソフトSurface Laptop 5 Core i7 プロセッサモデル
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背面スタンド不要で画面が自立する/タッチ操作対応ディスプレイを搭載 |
223mm |
308mm |
14.5mm |
1.272kg |
Windows 11 Home |
インテル Core i7-1255U |
16GB |
512GB |
13.5インチ・2256×1504px(液晶) |
Windows Hello 顔認証 |
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HPHP Spectre x360 14-eu0007TU パフォーマンスモデル
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タブレット的な使い方もできる/プロセッサーやSSDが高速・高性能 |
313mm(約) |
220mm(約) |
16.9mm(約) |
1.44kg(約) |
Windows 11 Pro |
インテル Core Ultra 7 155H |
32GB |
1TB |
14インチ・2880×1800px(OLED) |
Windows Hello 顔認証、指紋認証 |
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パナソニックLet's note FV5 CF-FV5URCCP
|
|
キーボードやトラックパッドが快適/バッテリーの交換が簡単 |
308.6mm(約) |
235.3mm(約) |
18.2mm(約) |
1.134kg(約) |
Windows 11 Pro |
インテル Core Ultra 7 165H |
32GB |
512GB |
14インチ・2160×1440px(液晶) |
Windows Hello 指紋認証 |
【1位】ASUS「ZENbook 14 OLED」
- ASUSZenbook 14 OLED UX3405MA-U7161W
- 検証時価格: ¥164,800〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
最新CPUとOLED搭載で高コスパ! 仕事からエンタメまで抜群の汎用性
ノートパソコンのおすすめランキング1位でベストバイを獲得したのは、A評価のASUS「ZENbook 14 OLED UX3405MA-U7161W」でした!
サイズや重量は14インチクラスとしては標準的ですが、最新のCore Ultra 7を搭載しており、基本性能は全体的に高め。
日常の業務がサクサクこなせます。1TBと大容量のSSDもうれしいところです。
キーボードの一部キーにやや窮屈さはありますが、文字キーは大きめかつわずかに湾曲した形状で指先にフィット。大きめでなめらかに動くトラックパッドも大変使いやすく感じました。
有機ELディスプレイは3Kと高解像度で色域も広く色も正確なので、グラフィック用途にも十分使えます。
動画再生でも肌感や黒の沈み込みがあり、迫力のある音質と相まって十分楽しめるはず。
Webカメラの画質や、SDスロットが非搭載なことなど残念な点もありますが、この価格でこの性能なら間違いなく“買い”と言えるパソコンです。
- おすすめポイント
-
- ディスプレイ性能が優秀で色も正確
- 低域も出ていて迫力ある音質
- キーボードもトラックパッドも快適
- がっかりポイント
-
- ポートが少なめで間隔も狭い
- 幅
- 312.4mm
- 奥行
- 220.1mm
- 高さ
- 14.9mm
- 重量
- 1.25kg(約)
- OS
- Windows 11 Home
- CPU
- インテル Core Ultra 7 155H
- メモリ
- 16GB
- SSD
- 1TB
- ディスプレイ
- 14インチ・2880×1800px (OLED)
- セキュリティ
- Windows Hello 顔認証
- 型番
- UX3405MA-U7161W
【基本性能】
16コアCPUを搭載するCore Ultra 7 155Hプロセッサと16GBメモリを搭載しています。SSDも1TBと大容量。ベンチマークスコアは全体的に高スコアです。
最新のCore Ultra 7を搭載で基本性能が全般的に高い!
最新のCore Ultra 7と16GBメモリを搭載しており、基本性能は高めです。ベンチマークの測定結果を総合的に見ると、ランキング8製品中でトップではないものの、しっかり2位をキープしています。
【ディスプレイ】
14.0インチのOLEDで、120Hz表示に対応しています。解像度は2880×1800px。P3で98%と色域も広く、色も正確。有機ELならではの肌感で動画も良好です。
色が正確で動画再生の質も高い
▼色の正確さ・色域の広さ
ディスプレイを細かく測定したところ、色域はsRGBで100%、P3で98%のカバー率。色の正確さも「ΔE0.88(平均)」と優秀です。
OLEDパネルで表面処理は光沢タイプなので写り込みは多少ありますが、動画再生では有機ELならではの肌感が出ており、黒の浮きも抑えられていました。
テレビのように動画視聴に特化したディスプレイと比べれば、フォーカスの甘さや動きの野暮ったさは若干ありますが、PCディスプレイとしては十分すぎるエンタメ性能です。
標準設定のままでもディスプレイ性能は優秀でしたが 、付属のアプリでカスタマイズできるのも素晴らしいです。
【スピーカー】
ステレオスピーカーとマイク兼用ヘッドホン端子という標準的な構成ながら、音質は優秀。音の広がりも低音の迫力もあって、まとめ方がうまいです。
ノートでここまで低音の迫力があれば十分すぎる
1Wのスピーカーが2個という構成ですが、低域もしっかり出ていて、音の迫力も感じます。置いた状態で最適になる音作りがされており、この薄さでこの音なら十分すぎます。
8製品中最もワイドレンジで低域の迫力もあり、ノートの限界に近い音だといえます。画質を含め、エンタメ用途もいけます。
【操作性】
一部に無理した配列は見られますが、大きめで凹面のキートップは打ちやすいです。沈み込みは浅いですがやわらかいタッチ。トラックパッドは文句なしです。
ストロークは浅めだが打ちやすくトラックパッドもスムーズで優秀
「Enter」と「む」、「BS」と「¥」が一体化されていてやや窮屈ですが、その他のキーは大きめ。沈み込みは浅めですが、打ちやすいつくりです。トラックパッドも大きく、スムーズに思いどおりに操作できます。
▼キーボード
▼トラックパッド
【接続性】
Thunderbolt 4(USB 4)×2にUSB 3.2(Gen1) Type-A×1、HDMIという構成。ポート数は少なめですが必要な分は確保しています。SDスロットなしは残念です。
ポート数は多くはないものの作業に困らない数が用意されている
右側面にThunderbolt 4(USB4)×2、左側面にUSB 3.2(Gen1) のType-Aが用意されています。作業には困らなそうですが、ポート数は少なめです。SDカードスロットがないのは残念です。
【バッテリー】
公称では動画再生時で約11.4時間、スタンバイ状態で約20時間と長めです。約50分で60%まで充電可能な急速充電に対応しています。
【携帯性】
本体は14インチノートとしては標準的なサイズで、重量は約1.25kg。ACアダプター部分をコンセントに直挿しする方式なので、ケーブルは1本のみです。
【Webカメラ】
207万画素の顔認証対応赤外線カメラとアレイマイクを内蔵。AIノイズキャンセリングに対応しています。映像は暗めですが顔色は悪くありません。音声はこもり気味です。
肌の色は悪くないもののもっと解像度が欲しかった
カメラは207万画素で、プライバシーシャッター付きなので安心です。
カメラ映像は逆光で顔は若干暗めですが、顔色が悪く見えることはありません。解像度が低めなので、ややのっぺりした印象を受けます。音声は若干こもった感じで、距離が離れると聞きづらい瞬間があります。
【2位】富士通「LIFEBOOK UH90/H1」
- 富士通LIFEBOOK UH90/H1
- 実勢価格: ¥193,645〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥195,802〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
性能を犠牲にせずに持ち歩きを重視!
ノートパソコンのおすすめランキング2位は、A評価の富士通「LIFEBOOK UH90/H1」。今回の「モバイルBEST」です。
同シリーズの「UH-X/H1」ほどではないものの、こちらも持って驚くほどの軽さ。ボディの剛性に不安をやや感じるのは否めませんが、輝度も色再現性も高いディスプレイで、日常の作業をこなすのに十分な基本性能を備えています。
特筆すべきは動画再生のクオリティで、野村さんも「これ普通の液晶ですよね?」と驚くほどのクリアさと立体感。
間隔が広めで豊富なポートや、やわらかいタッチのキーボードなど、使い勝手はさすが定番メーカーと感心する完成度です。
- おすすめポイント
-
- モバイルBEST
- 高画質な液晶で映像も楽しめる
- 操作しやすくポートも豊富で使いやすい
- がっかりポイント
-
- Webカメラやスピーカーの完成度
- 幅
- 308.8mm
- 奥行
- 209mm
- 高さ
- 15.8~17.3mm
- 重量
- 858g(約)
- OS
- Windows 11 Home
- CPU
- インテル Core i7-1360P
- メモリ
- 16GB
- SSD
- 512GB
- ディスプレイ
- 14インチ・1920×1200px (液晶)
- セキュリティ
- Windows Hello対応指紋センサー
- 型番
- FMVU90H1B
CPU内蔵でGPU性能は高くはないものの 、動画視聴では液晶とは思えないクオリティ。映像も楽しめます。
【基本性能】
13世代Core i7に16GBメモリ、SSD512GBと構成としては標準的。総合ベンチやCPU性能はそこそこですが、GPU性能とドライブ速度が低めです。
ベンチマーク結果
最新CPUと比べると、マルチコア性能がやや低めですが、シングルコア性能はほぼ同等。グラフィックとSSDの性能に物足りなさを感じます。
【ディスプレイ】
14.0インチのTFT液晶を搭載し、解像度は1920×1200px。ディスプレイの測定結果は高成績です。調整がうまく、GPU性能の低さを感じません。
想像上にクオリティが高い
高精細ではないものの、輝度や色の再現性が高く、長時間でも疲れにくそうです。映像もクリア感や立体感があります。
▼色の正確さ
「ΔE0.86」と色の正確さも優秀な測定値です。sRGBのモニターとしては素晴らしい性能です。
【スピーカー】
ステレオスピーカーにマイク兼用ヘッドホン端子の構成。薄さの割にステレオ感もあり頑張っていますが、フォーカスがややあいまいで音質的には厳しめです。
【操作性】
強めに打つと軽い筐体に響きますが、打ちやすくやわらかい打鍵感。トラックパッドはクリックボタンがある分、狭さは感じるものの全体的に快適です。
やわらかな打ち心地で高速にタイピングできる
▼キーボード・トラックパッド
小ぶりのキーですが、ピッチは19mmと広め。沈み込みも十分あり、やわらかい打ち心地です。トラックパッドはクリックが独立しており、やや狭さを感じます。
【接続性】
Thunderbolt 4(USB 4)×2、USB Type-A×2、HDMI、microSD、LANとポート構成は十分。各USB端子も高速な規格を採用しています。
ポートが豊富で間隔も広めで快適
Thunderbolt 4(USB 4)が2つ、USB 3.2のType-Aが左右に1つずつとポートが豊富。ポートの間隔も広くて干渉しません。
【バッテリー】
ストリーミング動画再生で約10.5時間、スタンバイで約28.5時間と比較的長時間使えます。電源アダプターは65Wで、約2.1時間でフル充電が可能です。
【携帯性】
同時に検証した7位の富士通「LIFEBOOK UH-X/H1」の689gほどではないものの、約858gとかなり軽量。ACアダプターも小ぶりなので、一緒に持ち歩きやすいです。
毎日持ち歩く人に特におすすめです!
【Webカメラ】
カメラは有効画素数が約207万画素で、ステレオマイクを搭載。プライバシーシャッター付きで安心ですが、画質・音質ともにそれなりな印象です。
Webカメラは解像度がやや低めで白っぽい
Webカメラは約207万画素。独自機能でリップを赤くしたり、背景をぼかせますが、全体が白すぎて画質はそれなりな印象です。
【3位】エイサー「Swift Go 14」
- エイサーSwift Go 14 SFG14-72-F73Y/FE
- 実勢価格: ¥311,520〜
※リンク先は日本語配列のSFG14-72-F73Y/Fです
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
最新CPUと32GBメモリで高速
ノートパソコンのおすすめランキング3位は、A評価のエイサー(Acer)「Swift Go 14 SFG14-72-F73Y/FE」でした。
本機は基本性能の高さが特徴です。最新CPUと32GBメモリを搭載しており、ベンチマークの結果も含めた基本性能では今回テストした8製品中でトップ。この構成だと20万円台後半が一般的(検証時)ですが、抑えめの価格設定もうれしいところ。
ディスプレイも色再現性が高く、黒も締まっており、動画視聴にも向いています。ただ、スピーカーは残念です。
- おすすめポイント
-
- 最新CPUに32GBメモリと高スペック
- 輝度は低めだが画質や色再現は良好
- がっかりポイント
-
- ステレオ感が弱く音に迫力がない
- 幅
- 312.9mm
- 奥行
- 217.9mm
- 高さ
- 14.9mm
- 重量
- 1.32kg(約)
- OS
- Windows 11 Home
- CPU
- インテル Core Ultra 7 155H
- メモリ
- 32GB
- SSD
- 512GB
- ディスプレイ
- 14インチ・2240×1400px (OLED)
- セキュリティ
- Windows Hello対応指紋センサー
- 型番
- SFG14-72-H73Y/F
長年PCをレビューしてきましたが、Acer製品は高コスパの反面、弱点もある印象。今回はスピーカーです。ただ、基本性能は見事!
【基本性能】
最新のCore Ultra 7に32GBメモリという高性能が約束されたスペック。512GBのSSDも最速ではないものの、なかなか高速な転送速度でした。
ベンチマーク結果
最新の14世代CPUと32GBメモリという豪華な構成だけあり、ランキングの8台中トップの基本性能。SSDの書き込みだけ若干伸び悩みました。
基本スペック高めでコスパは優秀です!
【ディスプレイ】
14インチのIPS液晶を搭載しており、解像度は2240×1400px高精細ですが輝度は300nit弱と実測では低め。映像はクリアで爽やかに見えます。
sRGB99%と品質の良いIPS液晶パネルです
輝度は実測で300nitsとやや低めですが、sRGBは再現度99%で、色の正確さも「ΔE0.8」と良好です。動画を視聴してみるとクリアでさわやかなチューニング。仕様上のリフレッシュレートは高くありませんが、動きに対する順応性も良好です。
【スピーカー】
ステレオスピーカーにマイク兼用ヘッドホン端子と標準的な構成。ただ、残念ながらステレオ感は弱く、音も中高域しかないので迫力はありません。
ステレオ感がなく中高域のみで音は迫力不足 Webカメラでも音が一瞬途切れる場面も
【操作性】
独自の「Acer」キーを搭載しており、「AcerSence」でシステム管理できますが、起動の待ち時間が発生。トラックパッドの滑りが若干悪いのも気になります。
英字配列だがタイピングは良好トラックパッドの操作感が惜しい
▼トラックパッド
トラックパッドはやや引っかかりがありました。
▼キーボード
キーはかための打ち心地ですが沈み込みもあり、タイピング感は良好。 独自の「Acer」キーは右上に配置されています。
【接続性】
Thunderbolt 4(USB 4)×2、USB Type-A×2にHDMIとmicroSDとポート数は豊富。ただし、2つのThunderboltポートが近すぎて干渉します。
欲しい端子はそろっているがUSB-C同士の間隔が狭すぎる
ポートの数としては必要なものがすべてそろっており、構成的に困ることはないでしょう。難点をいえば、2つのThunderbolt 4(USB-C)ポート間の幅が狭いので、ケーブル同士ならともかく、USBメモリなどを挿すと干渉してしまいます。使い勝手の面ではやや減点です。
【バッテリー】
稼働時間は動画ストリーミングで約9時間、スタンバイで約12.5時間とやや短め。100W・USB-C接続のACアダプターが付属します。
【携帯性】
今回の8製品のなかでは標準的なサイズですが、重量は1.32kgでやや重ため。ACアダプターも標準的なサイズ。耐久性の不安なく持ち歩けます。
【Webカメラ】
Intel AI Boostによるビデオ通話に対応し、独自のAIノイズ域別を搭載。カメラは360万画素ですが、逆光では顔が暗く、音声もこもった感じになります。
Webカメラの音声も声のトーンが変わり目で一瞬途切れました。
【4位】マイクロソフト「Surface Pro 9」
- マイクロソフトSurface Pro 9 SQ3プロセッサモデル
- 検証時価格: ¥238,800〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
エンタメ機としてもなかなか優秀!
ノートパソコンのおすすめランキング4位は、マイクロソフト(Microsoft)「Surface Pro 9 SQ3 プロセッサモデル」。
本機は着脱式キーボードでタブレットとしても使えます。というより、キーボードが別売りなので、“ノートPCとして使えるタブレット”のほうが適切かもしれません。
インテル製ではなくマイクロソフト製CPUを搭載していますが、発売が2022年11月なので、最新機種と比べると基本性能はちょっと物足りません。
しかし、動画視聴にも向いている画質・音質、タッチやペンに対応した柔軟な操作、5G対応で外出先でも使える利便性が基本性能をカバー。
特に音質は「この薄さでBluetoothスピーカーに近い」と野村さんも驚いていました。
- おすすめポイント
-
- 映像処理が優秀で音質もいい
- 5G対応で外出先でも使える
- がっかりポイント
-
- キーボードと組み合わせると約1.2kgになる
- 幅
- 209mm
- 奥行
- 287mm
- 高さ
- 9.3mm
- 重量
- 878g( キーボード・ペンの294gは含まず)
- OS
- Windows 11 Home
- CPU
- Microsoft SQ3
- メモリ
- 16GB
- SSD
- 256GB
- ディスプレイ
- 13インチ・2880×1920px
- セキュリティ
- Windows Hello 顔認証
動画処理がスムーズで密度感もある。音も中域がしっかり出ていて上下もあります。
【基本性能】
CPUはMicrosoft製SQ3で、16GBメモリを搭載。SSDは256GBと少なめ。総合ベンチマークのスコアは悪くないものの、それ以外が物足りません。
ベンチマーク結果
総合ベンチのスコアは悪くありませんが、CPU・グラフィック・SSDのスコアは他製品と比べて低め。ただし、非力というほどではありません。
【ディスプレイ】
マルチタッチ対応で13インチのディスプレイを搭載。2880×1920pxと高解像度で、sRGBの色域は100%。しかし、測定では色の正確性がやや低め。
輝度や色再現性はそこそこですが映像処理はスムーズで動画向き
映像処理がスムーズでガビガビ感もなく、動画にも向いていますが、実測では色の正確性が他製品よりあまり良くありませんでした。
【スピーカー】
Dolby Atmosに対応した2Wステレオスピーカーを搭載。画面と同じ高さで音が鳴るためか、映像との一体感があり、またこの薄さでは驚きの高音質です。
スピーカーの配置がいいため違和感がなく音のプロポーションが抜群!
スピーカーが画面側の両サイドに配置されているため、動画視聴でも音が違和感なく映像になじみます。中域がしっかり出ており、上下もあるのでBluetoothスピーカーに近い音質です。
【操作性】
キーボードは着脱式。傾斜を付けられるため打ちやすいのですが、タイピング時に振動とたわみが発生するのが惜しいです。ただ、着脱式としては優秀です。
別売りで高価ですがカバー兼用の脱着式キーボードとしてはハイレベル
キーボードは脱着式で、取り外せばタブレットとしても使えます。ペン付きキーボードで3万円以上と高価ですが、傾斜も付けられてトラックパッドも搭載。脱着式としてはハイレベルです。
▼キーボード
ペンも収納可能。しかし、ノートPCのキーボードとしては、使い勝手はそれなり。
▼トラックパッド
トラックパッドは小ぶりですがスムーズに操作できます。
【接続性】
電源用のSurface Connectポート以外は、USB 3.2規格のUSB-Cポートが2つだけと物足りません。USB-Cポートの間隔は広めで使いやすいです。
【バッテリー】
公称では通常のデバイス使用で最大19時間となっていますが、ストリーミング動画の再生ではそこまで持ちません。自分でバッテリー交換も可能です。
【携帯性】
タブレットにもなるので本体は薄くて小ぶり。本体のみなら878gと軽量なほうですが、キーボードとペンが294gで、合わせると約1.2kg近くになります。
5G対応なので外出先でもガンガン使えます!
【Webカメラ】
映像は色みが自然で逆光でも明るめ。全体的にややのっぺり気味で、引いたほうがキレイ。音声はこもり気味で、マイクに近いとエコーがかかります。
マイクはこもり気味
スピーカーは優秀ですが、マイクはそこそこ。マイクに近づいて話すと、エコーがかかったように聞こえました。
【5位】Dynabook「dynabook X8」
- Dynabookdynabook X8
- 実勢価格: ¥199,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥219,980〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
接続端子が多く拡張性が優秀!
ノートパソコンのおすすめランキング5位は、Dynabook「dynabook X8」。
約937gと軽量ながら豊富なポートを備えています。ディスプレイは13.3インチですが、16:10とフルHDより縦にゆとりがあり、狭さはあまり感じません。
1世代前のCore i7プロセッサなので、ベンチマークスコアは全体的にCore Ultraより落ちますが、日常的な作業で差を感じるほどではないでしょう。
もともとエンタメ向けに設計されていないため、動画視聴では画質・音質ともにやや残念ですが、キーボードやトラックパッドはさすがの使いやすさ。バッテリー交換が自分でできるのが快適です。
- おすすめポイント
-
- USB-C×3とポート数が豊富
- 自分でバッテリー交換が可能
- がっかりポイント
-
- ディスプレイが結構しなる
- 幅
- 298.8mm(約)
- 奥行
- 212mm(約)
- 高さ
- 17.9~18.9mm(約)
- 重量
- 937g(約)
- OS
- Windows 11 Home
- CPU
- インテル Core 17-1360P
- メモリ
- 16GB
- SSD
- 512GB
- ディスプレイ
- 13.3インチ・1920×1200px (液晶)
- セキュリティ
- Windows Hello対応指紋センサー
- 型番
- P1X8WPBS
ポートの豊富さは1番。でも、USB-Cの間隔が狭すぎて、USBメモリとケーブルの2個挿しが厳しい。
【基本性能】
第13世代Core i7に16GBメモリ、512GBのSSDと標準的な構成。ベンチマークスコアは悪くないですが最新CPUと比べると全体的に一段落ちます。
ベンチマーク結果
悪いスコアではありませんが、最新CPU搭載モデルと比べると全体的にやや低めです。とはいえ、一般的な作業ではほぼ体感に差は出ません。
【ディスプレイ】
ディスプレイは13.3型で横に広く、解像度は1920×1200px。輝度は高めですが、色の正確さは微妙。もともとエンタメ向きの設計ではありません。
【スピーカー】
ステレオスピーカーにマイク兼用ヘッドホン端子と標準的な構成。完全にこもった音になっており、ステレオ感も少ないです。やや音場があいまいな印象。
【操作性】
キートップは正方形に近くサイズが大きめ。電源ボタンがキーボード部分と離れているので誤操作しづらいです。トラックパッドのスムーズさがいま一歩でした。
電源ボタンが独立しているので入力ミスも少なく扱いやすい
▼キーボード
キーが大きめで電源ボタンも独立しており、誤入力や間違えて電源を押すことがありません。
▼トラックパッド
トラックパッドはクリックキーが独立しており、全体的にやや広めです。
【接続性】
Thunderbolt 4(USB4)×3と豊富。USB 3.2(Gen1)のType-Aも2つあり、LAN、HDMI、microSDとポート数は文句なし。ポート同士がやや狭いです。
USB-C×3とUSB-A×2のポート数は今回の8製品中で最多の構成
Thunderbolt 4対応のUSB-C端子が3つ用意されており、ポート数は8製品中トップの充実度。USB-Cが両側にあるのも便利ですが、ポートの間隔が狭いのがやや残念です。
【バッテリー】
ストリーミング動画が再生で約10時間、スタンバイで約26時間とやや長め。バッテリー交換が自分でできるので、長く使いたい人に向いています。
【携帯性】
他製品より横幅が狭く、重量も約937gとなかなか軽量。ACアダプターも小ぶり。ディスプレイ側はしなりますが、本体側はしっかりしています。
軽量な仕事マシンとして十分おすすめです!
【Webカメラ】
カメラは約92万画素と解像度が低いため、映像は全体的にぼやけている印象。逆光だと顔も暗く映ります。声もこもっており、近づくと音がひずみます。
【剛性感】
MIL規格準拠だけどしなるディスプレイは不安になる
軽さを実現するため、どうしても樹脂製パーツが中心に。米軍の用品調達規格である「MIL規格」に準拠とのことですが、ディスプレイ部分に力が加わるとしなるのは結構不安です(他製品もしなりますが、本機は特に大きくしなりました)。
【バッテリー】
バッテリー交換が自分でできる!
ストリーミング動画再生で約10時間、スタンバイ状態で約26時間とバッテリー稼働時間は結構長めです。底面のカバーを外せば自分でバッテリー交換できるので、長く使える一台です。
【6位】デル「XPS 13 Plus 9320」
- デルXPS 13 Plus 9320
- 検証時価格: ¥236,767〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
スタイリッシュで性能もパワフル!
ノートパソコンのおすすめランキング6位は、デル(Dell)「XPS 13 Plus 9320」。
実は今回のモデルは前モデルのカスタム仕様。前モデルとはいえ、十分な基本性能と美麗なディスプレイ、スタイリッシュな外見はまったく型落ち感とは無縁です。
なお、新モデルで同カスタムだと約28万円(検証時)です。
- おすすめポイント
-
- QHD+にカスタムしてもお手頃価格
- Webカメラの映像が一番キレイ
- がっかりポイント
-
- ポート数が少なくて結構重い
- 幅
- 295.30mm
- 奥行
- 199.04mm
- 高さ
- 15.28mm
- 重量
- 1.23kg
- OS
- Windows 11 Home
- CPU
- インテル Core 17-1360P
- メモリ
- 16GB
- SSD
- 512GB
- ディスプレイ
- 13.4インチ・3840×2400px(液晶)
- セキュリティ
- Windows Hello + Dell ExpressSign
- 型番
- MXP73-DNHBS
【基本性能】
第13世代Core i7に16GBメモリ、512GBのSSDと、今回テストしたモデルのなかでは定番の構成。CPUは最新ではないものの総合ベンチは高スコアです。
ベンチマーク結果
前モデルながら、他社製の最新モデルでも採用されているハード構成なので、基本性能は見劣りしません。特にSSDは超高速です。
【ディスプレイ】
検証機はタッチ対応UHD液晶にアップグレードされており、解像度は3840×2400。高輝度で色も正確です。動画も黒が沈んでおり、階調もクリアでした。
BTOで選べるUHD ディスプレイは高輝度でフォトレタッチにも使える
▼色の正確さ
BTOで選べるUHD液晶ディスプレイは、実測した10台中、唯一500nitを超える高輝度で色の正確性も優秀。フォトレタッチにも使える素晴らしい性能です。スプレッドシートなどの白がクリアに表示されるので、気持ちよく仕事できます。
【スピーカー】
合計8Wのクワッドステレオスピーカーを搭載し、Dolby Atmosにも対応。突き詰めた音質で悪くないものの、薄さからくるキツさは感じます。
【操作性】
キーボードは打ち心地がかたく、沈み込みも浅め。電源がBackSpaceの右にあるのはやや不便です。トラックパッドはスムーズですが、慣れが必要です。
フラットで隙間のないキーやトラックパッドは好みが分かれそう
▼キーボード
▼トラックパッド
▼ファンクションキー
キーボードまわりは独特で操作性は悪くないものの、好みは分かれそうです。キータッチはかため。電源キーが右上なのは誤操作の原因になりそうでした。
【接続性】
Thunderbolt 4が左右に1つずつでポート数は少ないです。電源もUSB-Cなので片方占有されてしまうことになります。USBハブやドックが必須です。
ポートはThunderbolt 4が2つあるのみ しかも電源もUSB-Cを使うので実質1ポート
ポートは左右にThunderbolt 4が1つずつあるのみ。しかも、片方は電源に占有されてしまいます。つまり、実質使えるのは1ポートのみとなってしまいます。
【バッテリー】
ストリーミング動画再生で最大8時間、スタンバイで最大14時間と稼働時間は短め。60WのACアダプターが付属します。
【携帯性】
標準的な14インチ製品と比べると、13.4インチなので幅も奥行きも数センチ小さめ。やや重いものの剛性はあるので安心です。
ACアダプターも小ぶりです。
【Webカメラ】
カメラは約92.2万画素で解像度は低めですが逆光でも明るく、8製品で一番キレイに感じます。音声はマイクとの距離が変わる瞬間に一瞬ひずみます。
高解像度ではないが逆光でも明るめ! 顔色が悪く見えないのでかなり好印象
カメラは720p(約92.2万画素)なので高解像度ではありませんが、ぱっと見の印象で映像は一番顔色がよく、逆光でも明るく見えます。音声は聞き取りづらくはありませんが、マイクとの距離が変わる瞬間に音が一瞬ひずむことがあります。
カメラの補正が良好でウェブ会議が快適です。
プライバシーシャッターはありません。
【7位】富士通「LIFEBOOK UH-X/H1」
- 富士通LIFEBOOK UH-X/H1
- 実勢価格: ¥184,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥184,800〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥196,181〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
あえて性能を落として超軽量を追求!
ノートパソコンのおすすめランキングで7位は、富士通「LIFEBOOK UH-X/H1」。
今回8製品中2位の富士通「LIFEBOOK UH90/H1」と同シリーズですが、さらに軽さを追求。700g以下という驚くほどの軽さですが、ポート構成は一切削られていません。
今回はB評価ですが、PCを持ち歩きたいけど重さがネックという人には大変おすすめです!
- おすすめポイント
-
- 689gととにかく軽量
- ポートが豊富で困らない
- がっかりポイント
-
- バッテリー容量など性能が犠牲に
- 幅
- 308.8mm
- 奥行
- 209mm
- 高さ
- 15.8〜17.3mm
- 重量
- 689g
- OS
- Windows 11 Pro
- CPU
- インテル Core i7-1355U
- メモリ
- 16GB
- SSD
- 512GB
- ディスプレイ
- 14インチ・1920×1200px(液晶)
- セキュリティ
- Windows Hello対応指紋センサー
- 型番
- UH-X/H1
【基本性能】
16GBメモリと512GB SSDとビジネス用途では十分以上の仕様です。
ベンチマーク結果
CPUは低消費電力なU型番のため「LIFEBOOK UH90/H1」などが搭載するP型番のCore i7よりCPUコア数が2つ少なく性能もやや落ちます。
【ディスプレイ】
液晶としては十分な画質ですが、ややフォーカスが甘い印象です。
【スピーカー】
作り込んでいますが、中高域のみでシャカシャカ聞こえます。
【操作性】
バックライトは省かれていますが、UH90同様の良質な打ち心地です。
【接続性】
ポートを省くことなく軽さを実現しているのはさすがの一言です。
超軽量でもポートの構成に妥協はなし
2位の「LIFEBOOK UH90/H1」と同シリーズで、ポート構成もまったく一緒。豊富なポート数が用意されおり、利便性はまったく損なわれていません。
【バッテリー】
軽量化のためバッテリーも小容量です。スタンバイで約10.5時間。
【携帯性】
サイズはUH90/H1と一緒ですが、200g近く軽いので快適です。
脅威の600g台
iPad Pro12.9インチは本体だけで682gなので、キーボードもついて画面も大きい本機の軽量さは特筆ものです。
【Webカメラ】
独自の補正が適用されるも、顔は暗いのにリップが赤く違和感があります。
【8位】マイクロソフト「Surface Laptop 5」
- マイクロソフトSurface Laptop 5 Core i7 プロセッサモデル
- 検証時価格: ¥236,280〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
使いやすいものの性能がやや見劣り
残念ながら最下位となったのはマイクロソフトの「Surface Laptop 5 Core i7 プロセッサモデル」。
タブレット利用を排除したノートPCスタイルの製品ですが、突出した長所が見当たらず、やや中途半端でした。後継機の「Surface Laptop 6」が発表済みなのでそちらを待ちたいところです。
- おすすめポイント
-
- 背面スタンド不要で画面が自立する
- タッチ操作対応ディスプレイを搭載
- がっかりポイント
-
- ノートPCとしてはポートが少ない
- 幅
- 223mm
- 奥行
- 308mm
- 高さ
- 14.5mm
- 重量
- 1.272kg
- OS
- Windows 11 Home
- CPU
- インテル Core i7-1255U
- メモリ
- 16GB
- SSD
- 512GB
- ディスプレイ
- 13.5インチ・2256×1504px(液晶)
- セキュリティ
- Windows Hello 顔認証
【基本性能】
性能は悪くはないものの、この価格なら12世代でなくても……。
ベンチマーク結果
第12世代Core i7と16GBメモリ、512GB SSDと他製品よりCPUがさらに1世代前。ベンチマークは悪くはないけれどいいところもありません。
プロセッサの世代がやや古いのが残念です。
【ディスプレイ】
Dolby Vision IQ3対応の13.5インチ。のっぺりした色合いです。
【スピーカー】
Dolby Atmos対応。クリアですが声の音にクセがあります。
【操作性】
キーは小ぶりですが打ちやすいです。トラックパッドもスムーズです。
操作性は良好だけどバックライトは欲しい
キートップは小ぶりですが、キートップが指先にフィットする凹面で打ちやすいです。
電源キーがDeleteの左にあって工夫されていますが、バックライトがないのは残念。トラックパッドもスムーズです。
【接続性】
Thunderbolt 4(USB4)×1、Type‐A×1でポートは少ないです。
Thunderbolt 4は1ポートのみです。
【バッテリー】
通常の使用で最大18時間と稼働時間としては標準的です。
【携帯性】
サイズは標準的。1.272kgと重量は重めでアダプターも大きいです。
【Webカメラ】
映像は青が強めで顔色が悪く見えます。音声もこもり気味です。
ハイエンドノートパソコンの実力は?
30万円オーバーのためランキング対象外ですが、メーカーイチオシの高級機2台も併せてテスト! どちらも最新のCore Ultra 7と32GBメモリというハイスペックな仕様です。
HP「HP Spectre x360 パフォーマンスモデル」
- HPHP Spectre x360 14-eu0007TU パフォーマンスモデル
- 検証時価格: ¥328,900〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
30万円を超えるとさらに高性能!
HP「HP Spectre x360 14-eu0007TU パフォーマンスモデル」はA評価を獲得しました!
「HP Spectre x360」は、標準モデルであれば27万9400円(検証時)ですが、今回テストしたモデルは最新CPUを搭載したパフォーマンスモデルとなります。
基本性能の高さはもちろんですが、本製品の最大の特長はキーボードを折りたたんでタブレット的に使えることです。
- おすすめポイント
-
- タブレット的な使い方もできる
- プロセッサーやSSDが高速・高性能
- がっかりポイント
-
- ポート数が全体的に少なめ
- 幅
- 313mm(約)
- 奥行
- 220mm(約)
- 高さ
- 16.9mm(約)
- 重量
- 1.44kg(約)
- OS
- Windows 11 Pro
- CPU
- インテル Core Ultra 7 155H
- メモリ
- 32GB
- SSD
- 1TB
- ディスプレイ
- 14インチ・2880×1800px(OLED)
- セキュリティ
- Windows Hello 顔認証、指紋認証
有機ELなので、動画も黒が沈んでいて相当キレイ。ただ性能に頼りすぎてややチューニングは甘めかも……。
【基本性能】
最新のCore Ultra 7と32GBメモリを搭載。SSDは1TBと大容量で転送速度もかなり高速。ベンチマークの測定結果も全体的に高スコアです。
ベンチマーク結果
総合ベンチマークやCPUのスコアをはじめ、全体的に高スコアです。なかでもSSDの速度は、読み込みも書き込みもかなり高速。
【ディスプレイ】
2880×1800pxのOLEDタッチディスプレイを搭載。sRGB100%でP3も99%という色域の広さ。輝度は若干物足りませんが、色は正確です。
グラフィック用途にも耐えうる色再現性
▼色の正確さ・色域の広さ
色域のカバー率も色の正確さも優秀。グラフィック用途でも使える色再現性です。
【スピーカー】
クアッドスピーカーを搭載。スピーカーユニットの面積が広いのか解像度が高いです。音の立体感を増すDTSのエフェクトも破綻がなく有用です。
【操作性】
キートップは正方形でフラット。打ち心地はかためで沈み込みが少ないため、長時間だと疲れるかも。トラックパッドは広くて、滑りもかなりなめらかです。
360度回転する画面でタッチ操作も可能です。
【接続性】
Thunderbolt 4(USB 4)×2ですが、片方が斜め後ろ向きで好みは分かれそうです。他はType-Aが1ポートだけで、ポート数は物足りません。
背面ポートが斜めに配置されています。
【バッテリー】
バッテリー稼働は公称で最大13時間と、今回の製品中では短め。ただし、約45分で50%の急速充電に対応しているので、屋内なら困りません。
【携帯性】
14インチクラスのノートPCとしては標準的なサイズで、重量は約1.44kgと重め。その分しっかりしているので、耐久性の不安はありません。
【Webカメラ】
カメラは約900万画素と高解像度で、映像にメリハリがあります。黒がしっかり出ていて、肌の色もキレイ。
デュアルマイクの音声も澄んでいて好印象です。
画質も音質もかなりクリアです
Webカメラの映像はクリアで、逆光でも顔色が悪く見えません。音声も澄んでおり、会話が聞き取りやすいです。
パナソニック「Let's note FV5 CF-FV5URCCP」
- パナソニックLet's note FV5 CF-FV5URCCP
- 検証時価格: ¥374,000〜
- 基本性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- 操作性
- 接続性
- バッテリー
- 携帯性
- Webカメラ
スキのない完成度の最新レッツノート
パナソニック「Let's note FV5 CF-FV5URCCP」はA評価を獲得しました!
「Let's note FV5」は、基本性能の高さと完成された使い勝手のよさが魅力。ただ、やわらかい打ち心地のキーボードや円形トラックパッド、スライド方式の電源など、初めて触る人は好き嫌いが分かれるかもしれません。
ポート類は豊富でバッテリーも着脱可能など拡張性は抜群。反面、画質・音質がエンタメ向きではなかったりと、用途はかなりビジネス特化です。
LTE対応モデルも選べるのもポイント。持ち歩いてガシガシ仕事したい人なら、かなり快適に作業できるでしょう。
- おすすめポイント
-
- キーボードやトラックパッドが快適
- バッテリーの交換が簡単
- がっかりポイント
-
- 動画を楽しむには不向き
- 幅
- 308.6mm(約)
- 奥行
- 235.3mm(約)
- 高さ
- 18.2mm(約)
- 重量
- 1.134kg(約)
- OS
- Windows 11 Pro
- CPU
- インテル Core Ultra 7 165H
- メモリ
- 32GB
- SSD
- 512GB
- ディスプレイ
- 14インチ・2160×1440px(液晶)
- セキュリティ
- Windows Hello 指紋認証
【基本性能】
Core Ultra 7 165Hと32GBメモリ、512GBのSSDを搭載。ベンチマークの測定テストでは155H搭載機にやや劣る結果と優る結果が混在する結果に。
ベンチマーク結果
Core Ultra 7 165Hを搭載していますが、CPUもGPUもベンチマーク上では155Hとの差はあまり大きくありません。SSDはかなり高速です。
【ディスプレイ】
2160×1440pxの液晶パネル。実測でsRGBは99%をカバーし色再現性は優秀。しかし識者による動画視聴では階調が豊かに感じらませんでした。
【スピーカー】
ステレオスピーカーとマイク兼用ヘッドホン端子という標準的な構成。音の広がりはあまりないものの、中域をしっかり出そうとしているので聞きやすいです。
【操作性】
強めに打つと若干うるさいですが、沈み込みが深くやわらかいタッチでとても打ちやすいです。円形トラックパッドは慣れが必要ですが、スクロールが便利です。
やわらかいキータッチで入力が快適 円形トラックパッドは好みが分かれそう
キートップはフラットで、左上と右下の角を丸めた独特の形状です。左FnキーがCtrlキーの左にあるのでやや違和感がありますが、その他の配列は自然で打ちやすいです。
円形のトラックパッドをなぞると画面スクロールができます。
作業効率を考慮した使い勝手が魅力です!
電源はスライド方式です。電源キーが本体手前の左にあり、最初はどこに電源があるのかわからず……。
「Fn」キーの位置に違和感はありますが、沈み込みが深くやわらかい打ち心地で原稿をこれで書きたくなりました。
【接続性】
Thunderbolt 4ポートを2つに加えType-Aポートも3つあり利便性が高いです。LAN、HDMI、SDカードのほか、外部出力用のミニD-sub 15も搭載しています。
【バッテリー】
動画再生は約9時間と短めですが、スタンバイでは約18.1時間と十分。充電はUSB-Cではなく独立したDCポート。自分でバッテリー交換も可能です。
【バッテリー】
工具を使わずにバッテリー交換が可能
工具を使わずにワンタッチでバッテリーが取り外せるのはかなり便利です。
【携帯性】
本体の幅は標準的なサイズで、奥行きが他製品より2〜3cmほど長いです。重量は1.134kgで軽くも重くもありません。ACアダプターは小ぶりです。
【Webカメラ】
カメラは約207万画素ですが、映像はもっと高解像度に見えます。逆光の顔はやや暗めです。音声は聞き取りやすいけれど、距離による差が大きめです。
ノートパソコンの用語を解説!
ここからは、ノートパソコンを選ぶ際に役立つ用語について解説します。
色域とは?
人間が認識可能な色の中で、さらに特定の色の範囲を定めたもの。色域には複数の規格があり、sRGBやP3がこれに当たり、どれだけ満たしているかを示すのがカバー率です。当然ながら%が大きほど優秀。Webサイトの画像やJPEG画像はsRGBが大半なのでsRGB100%ならビジネス用途では完璧です。
色の正確さとは?
色空間の2点間の色の差を計測することで色の正確さがわかります。色差は「ΔE(デルタイー)」で表され、数値が小さいほど優秀。「ΔE1」程度で、横に並べて見比べた際に色の違いがわかるレベルです。
USB 4とは?
USB端子には「Type-C」や「Type-A」といった形状の規格のほか、転送速度の規格も存在します。「USB 4」の転送速度は最大40Gbps(理論値)で、「USB 3.2 (Gen2)」の10Gbpsと比べると4倍の転送速度です。
Intel AI Boostとは?
Core Ultra以降のCPUに搭載されているAI向けの機能で、その名のとおりAIの処理を高速化する機能。クラウドで行われることが多いAIの処理を、PC内で完結させて高速化するという技術です。
Microsoft SQ3とは?
AndroidスマホやMacのプロセッサと同じくARM系と呼ばれるタイプのプロセッサーで、PCで一般的なインテルやAMD製のプロセッサー(X86系)より、消費電力や発熱が少なく本体が薄いタブレットに向いています。X86向けのアプリもエミュレーションという仕組みで動きます。
DTSとは?
Dolby Digitalと同様、DVDビデオのサラウンド音声フォーマットのひとつ。DVDの標準音声フォーマットであるDolby Digitalよりも圧縮率が低く、より高音質なためオプションフォーマットという位置付けです。
Thunderbolt 4とは?
Thunderboltはインテルがアップルと共同開発したデータや映像の転送規格。ポートの形状はUSB-CでUSB4に準拠しますが、USB4より映像出力の仕様が強化されていたり、外部GPUの接続をサポートします。
最後に:「部門別の良かった」を振り返ります
テストを終えたので、最後に部門別の良かったを振り返ります。
モバイルPCでは日本メーカーも光った
今回は、人気の8メーカー10製品を格付けしてみましたがいかがだったでしょうか。
最近、円安や物価の上昇で「パソコンも高い」イメージがありますがASUSをはじめ、最新プロセッサーでも高コスパなモデルと発売から1年ぐらいがたち価格も落ち着いているモデル(富士通など)が混在しており、パソコンの買い時としてはなかなかいいタイミングといえそうです。
そしてテストしてみて実感したのはモバイルPCは日本メーカーが強いということ。パソコンの市場はグローバルでビジネスを展開する海外メーカーのほうが新製品が早くコスパにも優れる傾向がありますが、軽さやポートの拡張性、キーボードの打ちやすさなどは日本メーカーの作り込みが光ります。スペックシートではなかなかわからないポイントなのでぜひ店頭で触ってみてください。
今回、新たに画面の輝度や色精度を実測してみました。
輝度は非公表のメーカーが多いのですが、テストした範囲ではデル、ダイナブック、富士通のUH90が450nit以上をマークして優秀。外回り中など屋外で使う可能性がある人はここにも注目です。
性能に比べて割安なのは台湾のASUS、Acerでした!
パソコンを選ぶ際にコスパを気にする人は多いはず。そこで、相対的に安くて高性能なモデルを可視化したのがこちらの散布図です。本誌でもたびたび高コスパなメーカーとして取り上げてきたASUSとAcerの台湾メーカーが際立っています。
加えて、DynabookのX8やDellのXPS 13 Plusもコスパ良好なモデルと言えるでしょう。
ASUS「Zenbook 14 OLED」
上位のUltra 9プロセッサー搭載(メモリ32GB)モデルも直販価格が19万円台とバーゲンプライス。Ultra 5版も13万円台です。
Acer「Swift Go 14」
ベンチマークスコアはランキング化した8製品ではトップ。性能と価格のバランスを考えると、かなりコスパが高くおすすめです。
キーボードは大きく分けて2タイプ!
仕事に使うなら、性能よりもキーボードのほうが重要だという人もいるでしょう。
仕事用ということで「長文を打ちやすいかどうか」という点を重視して採点しましたが、今回取り上げたモデルでは海外系のメーカーと国内メーカーでキーボードの打ち心地が大きく異なりました。
やわらかめおすすめ:パナソニック「Let’s note FV5」
▼どのキーも大きく打ちやすい
▼FnキーがCtrlキーの左側にあるのが珍しい
▼しっかり沈み込みます
矢印キーを手前にはみ出させて矢印キーの大きさを確保しています。どのキーも十分な大きさで、キーボード操作を多用する人に最適。沈み込みがありやわらかい打ち心地です。
やわらかめおすすめ:富士通「LIFEBOOK UH」
▼InsertやParseキーがあるためファンクションキーは小ぶり
▼やわらかな打ち心地
▼僅かに湾曲して指にフィットするキートップ
Let's noteと同様に矢印キーの大きさを確保しています。押し込んだ際の反発が少なく適度な沈み込みもあり、強くタイピングする人でも小気味よく文章を書くことができます。
かためおすすめ:HP「Spectre x360 14」
▼配列は自然で無理がない
▼ShiftキーにPrint Screenを割当て
▼Zenbookよりかための打ち心地
通常F12キーの隣に置かれるPrintScreenキーをShiftキーに統合して配列にゆとり持たせています。打ち心地はかなりかためなので、力を入れずタイピングできる人向けです。
かためおすすめ:ASUS「Zenbook 14 OLED」
▼Fnキーは縦幅が狭く「¥」キーも小さい
▼沈み込みは浅め
▼キートップはほんの僅かに凹面形状
全体的にかためですが、HPよりはやわらかめ。ただし文字キーより「BackSpace」や「Enter」キーはかための打ち心地です。ファンクションキーや¥キーを多用する人には使いづらいかもしれません。
厳しい条件ではWebカメラはデルやHPが有利
すっかり定着したWeb会議ですが、明るい部屋でできるとは限りません。逆光などの悪条件でも肌色が出て、顔も明るく補正できたほうがいいですよね。今回はGoogle Meetを使って暖色系の逆光の光源という条件の悪い環境で比較してみました。このようにかなり違いがあります。ランキング外ですが、HPが画質ならNo.1です。
HP「HP Spectre x360 パフォーマンスモデル」
Let's Noteは暗めなものの解像感が感じられます。富士通やdynabookは外付けのWebカメラが欲しくなるかも。
細かいところですがUSB-Cポートの使い勝手に差あり
今回テストしたモデルを含め、最近のモバイルPCはUSB-PDで充電可能です。ACアダプターを持ち歩かず、スマホやタブレットと充電器を共用したり、モバイルバッテリーで充電したりもできます。
そのため、USB-Cポートはとても重要。一部のモデルは片面にUSB-Cポートが並んでいるのですが、間隔が狭すぎてUSBケーブルとUSBメモリを同時に挿すと干渉するモデルが散見されました。地味な点ですが、使い勝手に関わるポイントです。
USBケーブルとUSBメモリを同時に挿しても余裕があるモデル
ポート同士の間隔に余裕があるのが、Let's Noteと富士通のLIFEBOOK、Surface Pro 9です。Surface Pro 9ならUSBメモリの二個挿しも問題なさそうです。
パナソニック「Let's note FV5」
富士通「LIFEBOOK UH」
マイクロソフト「Surface Pro 9」
USBケーブルとUSBメモリを同時に挿すと干渉するモデル
DynaBook「dynabook X8」
特に干渉しやすかったのがDynabookです。
ASUS「Zenbook 14 OLED」
Zenbookも少し干渉しますが、このくらいなら大丈夫と判断する人もいるでしょう。
まとめ:ベストバイはASUS 「Zenbook 14 OLED」
以上、1kg前後で持ち歩ける!ノートパソコンのおすすめランキング10選でした。記事を参考にぜひ、自分にぴったりのノートPCを見つけてください。
ライター功刀さんのおすすめノートPC
Dell
XPS 13 Plus
スタイリッシュという言葉が文字どおり当てはまる清涼感のあるクリーンな外観がかっこいい! キーボードは打ちづらいですが、この見た目ならアリ? と感じました。1世代前のCPUですが、SSDが高速なので性能的にも良好です。
所有欲が満たされます。
編集部阿部のおすすめノートPC
富士通
LIFEBOOK UH-X/H1
一般的なモバイルPCより300g近く軽いのでPCを長時間持ち歩くような人にとって、からだへの負担を確実に減らせます。キーボードの品質もいいので外で仕事をするにはもってこいのモバイルPCです。
この軽さは武器だ!
ノートパソコンのおすすめ
ASUS
Zenbook 14 OLED
UX3405MA-U7161W
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もちろん、GPUやCPUも高速になっているのでベンチマークの数値も従来のCore iシリーズよりしっかりUPします。