Wi-Fiを選ぶ前にまずは知っておきたい8大ポイント

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テレワークが浸透し、お家時間が長くなったことをきっかけに家のWi-fi環境を一新したくなった人も多いのではないでしょうか。ただ、あまりに多くの製品が出ているため、どれを選べばいいかわからないですよね。

そこで、過去に46製品を比較した中から間取り別にベストな結果をお伝えしたいと思います。その前に知っておきたいのがルーターの選び方のポイントです。

▼Wi-fiルーターの選び方の8大ポイント

1:5年おきに登場する「規格」
2:2種類の「帯域」
3:製品によって搭載されている「付加機能」
4:「ストリーム数」(アンテナ数)の多さ
5:家の環境に合った 「アンテナ選び」
6:「IPv6」=最新の通信方式
7:広い空間をカバーするなら「メッシュネットワーク」
8:狙い目は1万円以下の4ストリームモデル


▼上記の詳しい解説はこちらの冒頭で確認!

最新の規格かどうか確認したら、各間取りで最適なタイプをチェックしましょう。

狙い目は同時接続に強く、コスパもよい1万円以下の4ストリームモデル。つねに10台以上を同時接続したり、一瞬のラグが勝敗を決するようなオンラインゲームしたりしないのであれば、1万円以内の製品で十分です。

[測定方法]各間取りで最適なルーターをピックアップ

[測定方法]各間取りで最適なルーターをピックアップ イメージ

今回は46台のWi-fiルーターを集めて木造2階建ての一軒家で約80時間かけて検証。2階の「書斎」に設置したWi-Fiルーターにパソコン2台をつなぎ「書斎」「ベッドルーム」、1階の「リビング」「キッチン」の4地点で、パソコン間の通信速度をチェックしました。

そのデータを分析し、「ワンルーム」「2LDK」「一軒家」と間取りごとに最適なルーターを導き出しました。

▼測定ポイント
1:書斎
2:ベッドルーム
3:キッチン
4:リビング

[2LDKでの選び方]壁を越える「電波の強さ」が重要!

[2LDKでの選び方]壁を越える「電波の強さ」が重要! イメージ
この間取りはイメージです

2LDKでのルーター選びのポイントは「1~2部屋先で電波が届くか」

つまり速さやアンテナの本数よりも、壁を越える「電波の強さ」が重要になります。

▼平均的な2LDKの特徴
・ルーターの設置場所から壁を隔てて通信する
・設置場所からの距離は2部屋分程度


そこで、設置場所の書斎と隣の部屋であるベッドルームとの通信速度の差異を比べました。ポイントはこちらです。

ポイント:「最速値」より壁を越えた際の「減衰値」を見る!

ポイント:「最速値」より壁を越えた際の「減衰値」を見る! イメージ

こちらは上位3製品の結果で、平均減衰値は約1%。設置場所の書斎から、1部屋先のベットルームまでは壁を2枚隔てていますが、障害物に弱いといわれている5GHz帯でも、通信速度はほぼ減衰しませんでした。

ポイント:「最速値」より壁を越えた際の「減衰値」を見る! イメージ2

一方下位3製品の平均減衰値は約31%。1部屋先でも速度の低下が著しく、半分以下の数値になってしまう場合も。体感でも「ちょっと遅くなった?」と感じるレベルで、数値的に早くとも「差を感じる」というのは、実はちょっとストレスです。

ポイント:賃貸なら部屋の回線プランもチェック!

ポイント:賃貸なら部屋の回線プランもチェック! イメージ

最近の賃貸物件は初めからネット回線がひかれていることが多いですが、一般的には高速通信に対応している物件は少ない傾向です。10Gbps以上の通信に対応したプランなどもまれにありますが一度チェックしてみましょう。

それでは「隣の部屋でも同じ速さ」を実現する「2LDK向けWi-fiルータおすすめ3選」をご紹介します。

スマホ&動画だけならOK! BUFFALO「WSR-2533DHP3」

スマホ&動画だけならOK! BUFFALO「WSR-2533DHP3」 イメージ

[Wi-Fi5対応モデル]
BUFFALO
WSR-2533DHP3
実勢価格:9692円

最大転送速度:5GHz/4804Mbps、2.4GHz/1202Mbps
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac/ax

BUFFALO「WSR-2533DHP3」は、壁2枚を隔てても、通信速度にまったく影響がなかった1台です。

なんと並み居るWi-Fi6の最新製品たちをおさえてトップの成績! さすがに速さではWi-Fi6製品に軍配が上がりますが、他の上位製品のほとんどが2万円以上の製品であることを考えると、1万円以下でこの安定感バツグンのルーターを購入できるのは魅力です。

ベストの理由:速度が減衰しない!

▼「書斎→ベッドルーム」5GHz帯通信速度
アップロード:269.53→271.56
ダウンロード:568.08→570.31

▼「書斎→ベッドルーム」2.4GHz帯通信速度
アップロード:44.36→51.49
ダウンロード:119.67→118.65


設置場所である書斎よりも、壁を隔てた先であるベッドルームの方が、誤差の範囲ではありまずが速いという珍しい結果となりました。

ベストの理由:U1万円の高コスパ製品!

ベストの理由:U1万円の高コスパ製品! イメージ

「壁を越えた際の減衰値」で2位だったNETGEAR「RAX80-100JPS」(実勢価格:2万8293円)と比べると、通信速度はやや劣るものの、BUFFALO「WSR-2533DHP3」は1万円以下と価格差は約2万円。コスパで選ぶならこちらの方がオススメです!

ベストの理由:MU-MIMO対応など機能性も充実

ベストの理由:MU-MIMO対応など機能性も充実 イメージ

「ビームフォーミング」や「引っ越し機能」など基本的なものに加え、最近対応機種が増えている「MU-MIMO」も搭載しています。同時接続にも強いのも評価のポイントです。

BUFFALO「WSR-2533DHP3」は、Wi-Fi6にも負けてない格安Wi-Fi5モデル。機能性も充実していて、かなりお買い得のルーターといえます!

最速派にはコレ! BUFFALO「WXR-5950AX12」

最速派にはコレ! BUFFALO「WXR-5950AX12」 イメージ

BUFFALO
WXR-5950
AX12
実勢価格:3万2220円

最大転送速度:5GHz/4803Mbps、2.4GHz/1147Mbps
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac/ax

BUFFALO「WXR-5950AX12」は、減衰値が大事なのはわかったけど、速さも求めたい! という欲張りな方にオススメです。

1部屋先まで電波を届けるだけなら、ややオーバースペック気味ですが、通信速度は間違いなくNo.1。回線が高速通信対応ならこちらを選んでもいいでしょう。

ダントツNo.1を誇る通信速度

▼「書斎→ベッドルーム」5GHz帯通信速度
アップロード:407.32→412.89
ダウンロード:1,450.19→1,421.42

▼「書斎→ベッドルーム」2.4GHz帯通信速度
アップロード:131.07→135.78
ダウンロード:190.06→188.36


BUFFALO「WXR-5950AX12」の数値はこちらのとおり。とにかく速さを求めたい人も満足できます。

10Gbps通信に対応! 高速回線派にオススメ

10Gbps通信に対応! 高速回線派にオススメ イメージ

本製品最大の特徴といっても過言ではない10G対応ポート。「NURO光」などの回線を用いた高速通信を契約しているなら、その性能をフルに活かすことができます。1G以上の高速回線でバリバリ使ってください!

NAS派には NETGEAR「Nighthawk AX8 RAX80-100JPS」

NAS派には NETGEAR「Nighthawk AX8 RAX80-100JPS」 イメージ

NETGEAR
Nighthawk AX8 RAX80-100JPS
実勢価格:2万8263円

最大転送速度:5GHz/4804Mbps、2.4GHz/1202Mbps
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac/ax

NETGEAR「Nighthawk AX8 RAX80-100JPS」は、爆速じゃなくてももっとネットワーク環境を充実させたい人向きです。

ネットを介した外部とのやりとりだけではなく、自宅内でのデータのやりとりも、有線接続で快適に。ポート数が多いので、必要な機器をどんどんつなげられます。

アップロード、ダウンロードともに快適

▼「書斎→ベッドルーム」5GHz帯通信速度
アップロード:281.96→301.81
ダウンロード:754.67→765.82

▼「書斎→ベッドルーム」2.4GHz帯通信速度
アップロード:116.34→105.52
ダウンロード:187.28→177.91


決して爆速ではありませんが”2LDKであれば快適な速度です。

充実の有線ポートでホームネットワークを構築!

充実の有線ポートでホームネットワークを構築! イメージ

LANポートは平均の4口より1口多い5口USBポートも2口あり、テレワーク用にHDDやプリンターなどと接続して快適なネットワークを構築できますよ。

以上「2LDK向けWi-fiルータおすすめ3選」をご紹介しました。新たに環境を整えたいという人はぜひこちらを参考にしてみてください!