カメラフルサイズミラーレスの最新機種を徹底検証!

数年前から一眼カメラの主役はミラーレスですが、スポーツや報道などの撮影で使用されるプロ向けの最上位機は一眼レフがまだ主役の座を占めていました。

しかし、ソニー、キヤノン、ニコンがここ数年で最上位機をミラーレスで投入。最上位クラスにもミラーレス時代が到来したのです。

そこで、本音の家電ガイド『家電批評』は、ソニー、キヤノン、ニコンのフルサイズミラーレス最新機種をテスト。プロと一緒に、超高級機の実力をチェックしました。

今回は、最新のハイエンド機が進化した点をはじめ、ソニーの最新モデル「α7 IV」を検証したレビューをお届けします。

カメラそもそも「フルサイズ」って?

フルサイズとは、画像を捉えるイメージセンサーのサイズのこと。とても高画質ですがその分コストも掛かります。ちなみに、APS-Cは大手のソニーが半導体不足で受注停止中のため、今回はフルサイズのミラーレスに限定して検証を行いました。

カメラハイエンド機は進化により、撮影体験が一変していた

超高速連写で「OKカット」量産!

一眼レフ時代はプロ用の機種でも秒間16コマが最高の連写速度でした。しかし、ニコン「Z9」は20コマ、キヤノン「R3」に至っては30コマ。シャッターチャンスに強くなり、鳥やスポーツの撮りやすさが格段にアップしました。もっとも撮影枚数が膨大になるともいえますが……。

「被写体認識」で撮影が簡単に

従来は画面内のピントを合わせたい場所にカメラのAFポイントを合わせる必要がありました。高速で動きまわる被写体にAFポイントを重ね続けることに技術が必要です。しかし、最新のハイエンドは被写体を自動で認識してピントを合わせます。

「次世代規格」も先どりしている

高速連写や8K記録にはSDカードは不十分。そこで、転送速度がSDより5倍速い「CFexpress」カードがハイエンド機では普及しています。

また、新しい画像形式の「HEIF」も登場。HEIFはJPEGより高画質・低サイズでiPhoneでも採用されています。

それでは、ここからはソニー「α7 IV」の検証レビューをご覧ください。

カメラ大ヒット作の次世代機!ソニー「α7 Ⅳ」

ソニー
α7 Ⅳ
実勢価格:32万8900円

サイズ・重量:W131.3×D79.8×H96.4mm・658g(バッテリー込み)
マウント:Eマウント
有効画素数:約3300万画素

ソニー「α7 Ⅳ」は、フルサイズミラーレスの大ヒット作「α7 Ⅲ」の後継機種です。

2018年に発売された前モデルの「α7 Ⅲ」は、当時の一眼レフ上位モデルと並ぶ10コマの連写速度、瞳AFなど一眼レフにはないミラーレスならではの便利さといった性能・機能を盛り込みながら20万円台前半の価格帯。非常にコストパフォーマンスに優れたカメラです。

しかもニコンやキヤノンのフルサイズミラーレスは当時性能が低く、「α7 Ⅲ」に歯が立ちませんでした。

それから4年あまりしてようやく登場したのが「α7 Ⅳ」です。決してコスパがいいカメラとはいえませんが、価格よりも性能が大幅にアップし、前モデルよりフルサイズの主力機になっている一台です。

画素数の大幅UPなど基本性能も向上している

▼前モデル「α7 Ⅲ」のスペック

  • 有効画素数:2420万画素
  • 画像処理エンジン:BIONZ X
  • Wi-Fi:2.4GHz(11n)
  • 記憶メディア:SDカード2枚

▼最新機種「α7 Ⅳ」のスペック

  • 有効画素数:3300万画素
  • 画像処理エンジン:BIONZ XR
  • Wi-Fi:2.4/5GHz(11ac)
  • 記憶メディア:SD/CFexpress Type A

「α7 Ⅳ」は、センサーと画像処理エンジンが一新されたため「メジャーアップデート」と言えます。Wi-Fiが11ac(しかも2ストリーム)と高速化したのでスマホ連携も快適です。

α7シリーズの進化の流れ

2013年冬発売「α7」

ソニー
α7
売出価格:15万円

初代の「α7」は世界初のフルサイズミラーレス機。「フルサイズがこの大きさ、軽さ!?」という衝撃がありました。価格は格安ですが、性能はイマイチです。

2014年冬発売「α7 Ⅱ」

ソニー
α7 Ⅱ
売出価格:23万円

「α7 Ⅱ」は、手ブレ補正機構が内蔵されAFシステムも完全新規に。価格は20万円台にアップし、実用的になりました。

2018年春発売「α7 Ⅲ」

ソニー
α7 Ⅲ
売出価格:24万円

「α7 Ⅲ」は10コマを達成した連写やAF性能は驚きをもって迎えられたほど。操作性も向上しました。

2021年冬発売「α7 Ⅳ」

ソニー
α7 Ⅳ
売出価格:32万円

一気に価格がアップした「α7 Ⅳ」。画像エンジンはフラッグシップ機「α1」と同じ「BIONZ XR」になりました。

カメラライバル機種に連写速度では負けている

前モデルから4年もたって登場した「α7 Ⅳ」。さぞすごいカメラなはずと期待していましたが、蓋を開けてみるとそうでもないのです。

画素数が3300万画素に増え、画像処理エンジンも一新など確かに進歩を遂げていますが、同時に価格も高くなり30万円クラスになってしまいました。

この価格帯では、過去に雑誌『家電批評』でベストバイのキヤノン「EOS R6」など強力なライバルも育っています。α7 Ⅳは、3300万画素と画素数ではライバル機種を凌駕していますが、連写速度は10コマとライバルに劣っていました

キヤノン「EOS R6」

キヤノン
EOS R6
実勢価格:30万1950円

有効画素数:2010万画素
連写速度:20コマ/秒

2020年夏発売のキヤノン「EOS R6」。画素数は少ないですが、連写速度はα7 Ⅳのはるか上。AF性能も高い、キヤノンの標準機です。

ニコン「Z6 Ⅱ」

ニコン
Z6 Ⅱ
実勢価格:24万1560円

有効画素数:2600万画素
連写速度:14コマ/秒

2020年冬発売のニコン「Z6 Ⅱ」。以前、雑誌『家電批評』で検証した際にあまり良い結果ではなかったので、今回は比較対象外としましたが、スペックと価格のバランスがいいです。

以上、ソニー「α7 Ⅳ」の検証レビューでした。

次回は、「α7 Ⅳ」に30万円の価値はあるのか、じっくりと検証したレビューをお届けします。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

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