脚付きマットレスって何がいいの?
起きたときに体が痛い、寝返りがうちにくいなど、今の寝具に不満を抱えていませんか? そこでおすすめなのが、、脚付きタイプのベッドマットレスです。
脚付きマットレスは高さがあるぶん、底付き感なく眠ることができます。また、価格もベッドよりリーズナブルな傾向で、導入しやすいです。
さらに、ベッドフレームがないため普通のベッドより省スペース性に優れています。そのため、狭い部屋にも置きやすいです。
脚が高いものを選べば、ベッド下を収納スペースとして活用することもできます。
脚付きマットレスのメリットとは?
脚付きマットレスには、布団やベッドにはない、本ジャンルならではの良さがあります。
脚付きマットレスは、ベッドに近いサイズ感。場所を取る一方で、高さがあるので低い位置に多いと言われるハウスダストを吸いにくいなど、寝心地の面で魅力が多いです。かつ、ベッドより安価に入手しやすいというメリットもあります。
高さがあるので底付き感がなく、ハウスダストを吸いにくい
布団だと床の硬さを感じることも多いですが、脚付きマットレスは高さがあるので床の硬さを感じにくいのが魅力。加えて、睡眠時にハウスダストを吸いにくいという利点もあります。
価格は平均3万円前後と比較的気軽に導入できる
今回比較した製品を見ると、シングルサイズであれば安いと1万円台で買えてしまうものもあり、ベッドと比べて非常に導入コストが安いです。
ただし、マットレスがヘタったら基本的に全交換
導入コストは安いですが、マットレスだけを同製品の新品に取り替えられないことが多く、マットレスがダメになってしまうとフレームごと取り替えることになりがちです。
しかし、いざ購入しようと思っても、高級メーカーのフランスベッドをはじめ、無印良品や山善、タンスのゲンやアイリスプラザなど、さまざまなメーカーから多くの商品が発売されていて、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
そこで、雑誌『MONOQLO』では、無印良品やニトリなどの人気製品を比較し、脚付きマットレスのおすすめを探しました。
脚付きマットレスの選び方は?
脚付きマットレスにはさまざまな種類があります。
シングルサイズ・セミダブルサイズ・ダブルサイズといったベッドサイズの違いをはじめ、使用されているクッション材や反発力や機能性など、商品によって特徴が異なります。
そこでまずは、おすすめ商品を紹介する前に脚付きマットレスの選び方のポイントを解説します。
選び方1:タイプで選ぶ
脚付きマットレスは大きく「一体型」「分割型」「折りたたみ型」の3種類に分類することができます。
一体型
マットレスに継ぎ目がない一体型は、寝心地のよさが魅力。商品数が多く、素材や厚さなどの選択肢が多いのもメリットです。
ただし、折りたたむことができないので、搬入や移動の際には十分なスペースを確保する必要があります。
寝心地を重視する人におすすめです。
分割型
分割タイプの脚付きマットレスは、2つに分かれたベッドを連結して使用するのが特徴。
分割されているので持ち運びがしやすく、ソファ代わりに使えるなど汎用性の高さが魅力です。ただし、継ぎ目があるので腰に負担がかかる場合があります。
折りたたみ型
折りたたみ型の脚付きマットレスは、折りたたんでコンパクトに収納できるのが最大の魅力。スペースに余裕のない一人暮らしやワンルームの部屋でも安心して設置することができます。
また、折りたたんだ状態で布団をかけておけば、簡単に布団を干せて便利。キャスター付きのものだと移動がラクです。
こちらも分割型と同様に継ぎ目があり、寝心地に違和感を感じる可能性がある点には注意が必要です。
選び方2:寝心地で選ぶ
脚付きマットレスにはコイルが使われているものと、コイルなしのタイプがあります。それぞれで反発力や寝心地が変わるので好みのものを選びましょう。
ポケットコイル
ポケットコイルは、“点”で体を支える構造になっているのが特徴。
独立型のコイルが体のラインにしっかりフィットし、体に負担をかけにくいのがメリットです。体圧分散に優れているため振動が伝わりにくく、2人で使用したいという人にもおすすめです。
また、コイルの並べ方によって寝心地が変わります。コイルを縦横に並べた並行配列は柔らかめ、コイルを一列ごとにずらして敷き詰めた交互配列は硬めの寝心地になります。
なお、コイル数が多くなればなるほどクッション性や耐久性が高くなりますが、価格も高くなります。
ボンネルコイル
らせん状のコイルが特徴のボンネルコイルは、“面”で体を支えるため安定感があります。ほどよい弾力があるので、硬めの寝心地が好きな人やがっちりした体型の人に向いています。
ポケットコイルと比べて、通気性が高く低価格で購入しやすい点も魅力。
ただし、振動が伝わりやすいというデメリットも。2人で使用する場合には注意しましょう。
コイルなし
脚付きマットレスは、ウレタンフォーム・高反発ファイバー・ラテックスといった素材が詰め物に使用されているノンコイルタイプもあります。
ウレタンフォームは硬さの種類が豊富で、高反発ファイバーは風呂場で丸洗いが可能、ラテックスは抗菌・防ダニ効果がありホコリが出ないといったメリットがあります。
なお、快適な寝心地を求めるなら、厚みが10cm以上のものを選びましょう。底付き感がなく、包みこまれるような寝心地を体験できます。
選び方3:通気性のよさもチェック
快眠するための寝具には、熱がこもらずムレにくいという通気性の高さが重要。脚付きマットレスを選ぶときには、通気性もチェックしておきましょう。
今回の検証では各製品の通気性もチェックしているので参考にしてみてください。
脚付きマットレスの人気商品を比較
今回は雑誌『MONOQLO』が、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどネット通販で購入できる脚付きマットレスをピックアップ。
無印良品やアイリスオーヤマやニトリなどの人気製品を、整体師の中山隆嗣さんと一緒に、以下の項目でテストしました。
テスト1:体圧分散
各マットレスに体圧分散を計測するシートをのせ、仰向けに寝転んで体圧分散をチェックしました。
テスト2:寝返りのしやすさ
体のプロである整体師の中山さんに実際に寝ていただき、寝返りの際の体への負荷を評価しました。
テスト3:通気性
マットレス表面に水を適量滴下。重りをのせ一定温度に保った状態で、表面の温度・湿度の変化を記録しました。
それでは、テスト結果を評価の高かった順に脚付きマットレスのおすすめ商品を紹介します。
脚付きマットレスのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、脚付きベッドマットレスのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||
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無印良品脚付マットレス ポケットコイル(洗えるカバー組み立て仕様)
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97cm |
195cm |
25cm |
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ニトリシングル 脚付きポケットコイルマットレス (フィル GM601 BK)
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93cm |
192cm |
36cm |
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モダンデコシングル 脚付きマットレス 極厚20cm ボンネルコイル
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95cm |
195cm |
45cm |
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RASIK脚付きマットレス ベッド 一体型 シングル
|
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95cm |
195cm |
40cm |
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アイリスオーヤマ脚付きポケットコイルマットレス シングル 厚さ17cm ホワイト
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|
95cm |
195cm |
42.4cm |
【1位】無印良品「脚付マットレス ポケットコイル」
- 無印良品脚付マットレス ポケットコイル(洗えるカバー組み立て仕様)
- 実勢価格: ¥32,900〜
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- 体圧分散
- 寝返り
- 通気性
体全体をしっかり支えるから起きたときの負担が最小限!
脚付きマットレスのおすすめランキング1位でベストバイを獲得したのは、A+評価の無印良品「脚付マットレス ポケットコイル(洗えるカバー組み立て仕様)」でした。
過去の検証に続いて、3回連続ベストバイの実力者です。
検証のたびに驚かされるのは、体圧分散の優秀さ。データをとってみると、無印だけは背中とお尻全体でしっかりと体を支え、腰に一切負担がかかっていない状態でした。
睡眠時に重要な寝返りをうっても体に負荷がかかりにくく、その点も識者から高評価。
また、通気性もテストしたところ、熱も湿度もこもりにくく、今回もまさに死角なしの評価となりました。
- おすすめポイント
-
- 体圧を分散させて体への負担が少ない
- 通気性がよく熱や湿度がこもりにくい
- がっかりポイント
-
- 触れたときにスプリングの硬さを感じる
- 幅
- 97cm
- 奥行
- 195cm
- 高さ
- 25cm
- 型番
- 02970659
熱のこもりにくさもムレにくさも無印が優秀でした。
本体
中にはスプリングがみっちり詰まっています。
マットレスとフレームはテープで固定するためズレません。
【体圧分散】腰が沈み込まないので睡眠中の負担が少ない
マットレスを選ぶ際に大事なのが、寝転がったときに体圧を分散できるかどうか。体圧を分散できると、特定の部位に負担がかかりすぎて、起きたときにコリや痛みを感じるということが少なくなります。
上は、専門機器で体圧の分散具合を視覚的にあらわした図。本製品は色のムラが少なめ。また、腰に圧がかかっていないので、腰痛にも繋がりにくいです。
腰の部分に色がついてない製品は、理想的な姿勢で眠れています。
【寝返りのしやすさ】姿勢が理想的だから寝返りもうちやすい
睡眠中、何度も寝返りをうつことで、血行不良や体のコリを防いだりするため、寝返りのうちやすさは重要です。
体圧分散の検証結果からも分かる通り、本製品は体がマットレスに深く沈み込まず、支えてくれているので、スムーズに寝返りできます。
無印のマットレスは、お尻と背中で体をしっかりと支え、頚椎、胸椎、脊椎が立っているときと同じようなS字を描きやすいです。
この理想的な寝姿勢であれば、体に余計な力がかかることなく、寝返りをうつことができます。
一方、上の写真のように体が沈み込むマットレスだと、寝返りをうつ際に腰や背中などに力が入りやすく、体には若干の負担がかかってしまいます。
【通気性】体とマットレスの間に熱も湿度もこもりにくい
検証開始から60分後の湿度減少率 | 検証時の最高湿度 | 検証開始から60分後の温度上昇 | |
無印良品 | 66.0% | 79.0% | +8.8℃ |
他製品 | 70.0% | 81.0% | +13.8℃ |
体とマットレスの間に熱や湿気がこもらないかどうかは、快眠のためには重要なポイント。
そこで実際に計測してみたところ、本製品は熱も湿気もちゃんと逃がせていて、総合的に通気性がもっとも高いことがわかりました。
特に熱のこもりにくさにはしっかり差が出て、他製品と比べるとなんと5℃も温度が低いという結果になりました。
ただしスプリングの硬い感触が気になる人はいるかも
基本的に、体が理想的な姿勢で支えられているほど寝返りはうちやすくなります。しかし、本製品はカバーの上から触ってもわかるほど中のスプリングがゴツゴツとしています。
この硬い感触を、寝返りをうつたびにストレスに感じるような人にとっては、あまりおすすめできません。
硬さが気になる人は、次に紹介する2位のニトリの製品がおすすめです。
【2位】ニトリ「シングル 脚付きポケットコイルマットレス」
- ニトリシングル 脚付きポケットコイルマットレス (フィル GM601 BK)
- 実勢価格: ¥24,990〜
- 体圧分散
- 寝返り
- 通気性
マットレス表面の硬さが気になる人におすすめ!
脚付きマットレスのおすすめランキング2位は、A評価のニトリ(NITORI)「シングル 脚付きポケットコイルマットレス(フィル GM601 BK)」でした。
本製品は、無印の次に体への負担を抑えて眠れるという評価に。
体圧分散の検証では、計測結果はやや腰が落ちていました。とはいえ、背中もお尻もピンポイントで負荷がかかっている部分は少なく、体全体を均一に支えてくれます。
識者の中山さんも、体のS字カーブをキープできる適度な硬さを評価。
表面を触ったときの感覚が無印良品よりもゴツゴツしておらず、寝返りの際にストレスを感じにくい点も好評でした。
- おすすめポイント
-
- やわらかくしっかり体を支える
- 寝返りしやすい姿勢をキープできる
- 押し込んでもスプリングの硬さはない
- 幅
- 93cm
- 奥行
- 192cm
- 高さ
- 36cm
無印のスプリングの感触が気になる人は、こちらがおすすめ。
通気性は可もなく不可もなくといった感じで、不快に感じることは少ないと思われます。
本体
カバーはフレームに面ファスナーでとめられます。
【寝返りしやすさ】寝返りスムーズで表面の硬さもナシ
体を支えて正しい姿勢をキープしてくれているので、寝返りをうつ際も腰や肩、首などに無理な力がかかることなくスムーズです。
無印とは異なり、マットレス表面からスプリングの感触を感じ取れないので、寝返りをうっても違和感を感じることは少ないはず。
【体圧分散】無印の製品の次にしっかり体を支えられる
機器を使用し、体圧の分散傾向を可視化した上の図では、無印は完全に背中とお尻が分離しています。これは、立っているときと同じようなキレイなS字カーブを描いた姿勢をキープできているということ。
一方で本製品は少し背中とお尻がくっつき気味で、腰までやや沈んでいることがわかりますが、十分合格点。
また、背中側もお尻側も、ピンポイントで強く体圧がかかっている部分も少ないため、優秀な結果と言えます。
計測結果を見る前に体感で評価しましたが、計測通りしっかり体を支えてくれている印象でした。
【3位】モダンデコ「シングル 脚付きマットレス」
- モダンデコシングル 脚付きマットレス 極厚20cm ボンネルコイル
- 実勢価格: ¥10,999〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥11,999〜
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- 体圧分散
- 寝返り
- 通気性
体目線では減点だが、ほどよいやわらかさがある
脚付きマットレスのおすすめランキング3位は、B評価のモダンデコ「シングル 脚付きマットレス 極厚20cm ボンネルコイル」でした。
家具のネット通販「モダンデコ」で買える脚付きマットレスは、今回検証した製品中で最安の1万円台(検証時点)とあって、上位2製品と比べるとやや見劣りしてしまう結果に。
体圧分散の計測結果は、腰の部分にやや圧がかかっており、全体的に体が沈み込んでいることがわかります。体感でも体が沈んだ感じがしました。
しかし、あくまで上位2製品と比べた場合なので、体への大きな負担となるレベルではなく、十分及第点。
しっかり支えられている感じがイヤな人には、アリかもしれません。
- 幅
- 95cm
- 奥行
- 195cm
- 高さ
- 45cm
- 型番
- mh-009-s-bk
寝転がると体が沈み込む感じはあります。
通気性の評価順位は最下位でしたが、測定値自体は悪くありません。
本体
フレームはスチールとすのこの組み合わせです。
マットレス底面とすのこを面ファスナーで接着します。
【体圧分散】体が沈んで腰にやや負担がかかる
体圧分散の計測結果を見ると、腰の辺り一帯が薄い青色になっており、腰にも緩やかな圧がかかっていることがわかります。この状態では、立っているときと同じようなキレイなS字カーブの姿勢はキープできていません。
識者の中山さんからも、上位2製品と比べると沈み込む感覚が指摘されましたが、体への大きな負担となるほどではないとのこと。
体がしっかり支えられている感覚が苦手な人にはおすすめできます。
手で押しても軽く沈みます。
【寝返りのしやすさ】沈む分、寝返りのスムーズさもやや劣る
「寝返りのしやすさ」も、上位2製品と比べると体が沈み込む分、寝返りをうつときに少し力が入りがち。ですが、単体で使っている分には特別気になるほどではありません。
腰や肩に少し負担があります。
【通気性】検証製品中もっとも熱や湿度がこもった
検証開始から60分後の湿度減少率 | 検証時の最高湿度 | 検証開始から60分後の温度上昇 |
70.8% | 81.0% | +13.8℃ |
今回比較した5製品の中では、熱も湿度ももっともこもりやすく、通気性は最下位という評価に。しかし、製品としては問題ないレベルです。
【4位】RASIK「脚付きマットレス ベッド 一体型 シングル」
- RASIK脚付きマットレス ベッド 一体型 シングル
- 実勢価格: ¥19,980〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥23,980〜
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- 体圧分散
- 寝返り
- 通気性
通気性の高さはベストバイ並み! でも体への負担は一番大きい
脚付きマットレスのおすすめランキング4位は、B評価のRASIK(ラシク)「脚付きマットレス ベッド 一体型 シングル」でした。
良いポイントは、ベストバイの無印の製品並みに通気性が高いところ。
今回、湿度は比較テストを行ったすべての製品でこもりにくかったですが、熱が特にこもりにくかったのがベストバイの無印の製品と本製品です。これなら暖かくなってきても、快適に眠れそうです。
一方で、体圧は分散されず、腰をはじめとする体のあちこちに負荷がかかりやすいです。
実際に寝てみると包み込まれるようなやわらかさですが、体が沈み込んで、腰も接地しているような感覚でした。
- 幅
- 95cm
- 奥行
- 195cm
- 高さ
- 40cm
- 型番
- 2399734
包み込まれるような寝心地が好きな人向けです。
他の製品と比べて、特に熱はこもりにくかったです。
本体
面ファスナーですのこに接着します。
手で押すだけでも沈みます。
【体圧分散】体にはおすすめできない沈み込み
体が沈み込むので、腰の部分にも圧がかかっていることがわかります。この状態では体にとって理想的なS字をキープするのは難しいです。
腰に負担がかかりやすいです。
【寝返りのしやすさ】主に腰の辺りに負担がかかる
横から見ると、お尻が沈んで腰が落ち、体が一直線のラインになっています。寝返りのしやすさから言っても、イマイチの状態です。
【通気性】通気性は無印並みで熱い夜も心強い
検証開始から60分後の湿度減少率 | 検証時の最高湿度 | 検証開始から60分後の温度上昇 | |
RASIK | 62.0% | 77.0% | +9.0℃ |
無印良品 | 66.0% | 79.0% | +8.8℃ |
通気性は、無印と並んで最高評価でした。検証開始から60分後のマットレス表面の温度上昇は、+9.0℃という結果に。
無印以外の、他製品のマットレス表面の温度上昇は+10℃を超えたので、優秀な結果と言えます。
また、湿度減少のスピードは比較した製品中でもっとも緩やかでしたが、検証から60分後にはマットレス表面の湿度が62.0%減少していたので、ムレにくさも問題ないと言えるでしょう。
温度上昇が10℃以内だったのは本製品と無印の製品だけ。
【5位】アイリスオーヤマ「脚付きポケットコイル マットレス」
- アイリスオーヤマ脚付きポケットコイルマットレス シングル 厚さ17cm ホワイト
- 実勢価格: ¥15,980〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥21,150〜
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- 体圧分散
- 寝返り
- 通気性
通気性は優秀だが、寝ると体が沈んでしまう!
脚付きマットレスのおすすめランキング5位は、C評価のアイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)「脚付きポケットコイルマットレス シングル 厚さ17cm ホワイト」でした。
通気性は無印とRASIKの製品に次いで3番手ですが、評価は高く、特に熱のこもりにくさは優秀です。
一方で、本製品も寝転がってみると、かなり体が沈み込むような感覚があります。
実際に専門機器を使って体圧分散を可視化してみても、腰の周りが青や緑になっていて圧がかかっていることが丸わかりです。
これでは腰に負担がかかりやすく、寝返りのしやすさも優秀とは言えません。
- 幅
- 95cm
- 奥行
- 195cm
- 高さ
- 42.4cm
- 型番
- PAM-S-W
RASIKとモダンデコの間ぐらいの硬さでした。
通気性は優秀です。
本体
すのこに脚がついたような形状です。
すのことマットレスを面ファスナーで接着します。
【体圧分散】RASIKに近い沈み込み方
体圧分散の計測結果は、腰のあたりが青や緑色になっていて、うまく分散できていませんでした。肩甲骨の辺りにもピンポイントで圧がかかっています。
実際に識者の中山さんにも寝てもらったところ、RASIKの脚付きマットレスに近いレベルで体が沈んでいくとの指摘が。
それにより、腰も落ちてしまうので、体の理想的なS字カーブをキープしたまま眠ることは難しそう。寝続けることで体への負担が蓄積しそうです。
RASIKの製品と同様、手で押すと沈みます。
寝転がるときは気持ちがいいですが、起き上がる際は腰に負担がかかりやすいです。
【寝返りのしやすさ】寝返り時も主に腰に負担がかかる
体圧分散がよくないことも影響して、寝返りのしやすさは低評価に。RASIKの脚付きマットレスと同様、お尻から腰まで沈むので、寝返りをうつ際、その辺りに負担がかかりそうです。
【通気性】ベストの無印の製品より熱はこもるが全体で見れば優秀
検証開始から60分後の湿度減少率 | 検証時の最高湿度 | 検証開始から60分後の温度上昇 |
65.0% | 78.0% | +10.8℃ |
無印やRASIKと比べると見劣りしますが、アイリスも通気性は優秀。熱も湿度もそれなりに逃すことができます。
脚付きマットレスのおすすめ まとめ
以上、脚付きマットレスのおすすめランキングでした。
最後に、各検証結果のまとめを紹介します。
【体圧分散】体をちゃんと支えたのは無印の製品だけ!
今回の検証では、体圧分散を計測する機器を各マットレスに乗せ、同一の被験者が仰向けに寝転んでデータを取りました。その結果を踏まえ、識者の中山さんに実際に寝てもらい、体感評価を行いました。
結果を一覧で見ると、無印良品「脚付マットレス ポケットコイル(洗えるカバー組み立て仕様)」がダントツ優秀なことは一目瞭然。背中とお尻が完全に分離しているのはこれだけで、腰にまったくと言って良いほど負荷がかかっていません。
そのほかの製品はすべて背中とお尻が繋がっていますが、とくにモダンデコ、RASIK、アイリスオーヤマの製品は体が沈んでいることがわかります。
計測データと体感での評価は概ね一致していました。
無印良品「脚付マットレス ポケットコイル」
硬めのマットレスで体のS字カーブをキープできます。
ニトリ「シングル 脚付きポケットコイルマットレス」
無印の次に硬く、体全体をしっかり支えてくれます。
モダンデコ「シングル 脚付きマットレス」
無印やニトリに比べると体が沈み込む感覚がありました。
RASIK「脚付きマットレス ベッド 一体型 シングル」
比較5製品中でもっとも体が沈む感じがしました。
アイリスオーヤマ「脚付きポケットコイル マットレス」
RASIKに近い、包まれるような寝心地のマットレスです。
【寝返りのしやすさ】おおよそ体圧分散と比例する結果に!
続いて、質の良い睡眠をとる上で重要な寝返りのしやすさを、識者の中山さんに評価してもらいました。
中山さん曰く、体が支えられているほど、負担なくスムーズに動けるので寝返りもうちやすいということで、概ね体圧分散の結果と近い評価になりました。
体圧分散で圧勝した無印良品「脚付マットレス ポケットコイル(洗えるカバー組み立て仕様)」は、スプリングの硬さが表面からでも伝わるため、寝返りをうつ際にストレスに感じる人もいそうという評価に。
このテストは、ニトリ「シングル 脚付きポケットコイルマットレス(フィル GM601 BK)」に軍配が上がりました。
ニトリ「シングル 脚付きポケットコイルマットレス」
無印良品「脚付マットレス ポケットコイル」
モダンデコ「シングル 脚付きマットレス」
RASIK
アイリスオーヤマ「脚付きポケットコイル マットレス」
【通気性】蒸れにくさは大体同じ。熱のこもりにくさで差がついた!
快眠するための寝具には、熱がこもらずムレにくいという通気性の高さが重要!
そこで、最後にマットレス表面の温度・湿度の変化を記録する通気性のテストを行いました。
このグラフは、検証時の各マットレスの表面温度の推移です。ニトリはスタートから頭ひとつ抜けて熱がこもっており、モダンデコもグングン温度が上がってしまいました。
無印良品とRASIKは低めの温度をキープしており、熱がこもりにくいという結果になりました。
とはいえ、特別熱がこもりやすいものはありませんでした。
こちらは、検証時の各マットレスの表面の湿度の推移。湿度が下がる早さには多少のバラつきがありますが、最終的な湿度は大体同じでした。
湿度が高いほどムレやすいという結果になりますが、今回の検証製品はどれも十分合格点です。
今回の検証では、全製品ほぼ満点でした。
ということで、湿度の変化については、早さに多少の違いはありますが、最終的にはどのマットレスも同じくらいの数値に落ち着きました。このことから、今回検証したマットレスはどれもムレにくい製品と言えるでしょう。
その一方で、温度の変化には差が出ました。ニトリは検証開始から他製品よりひとつ抜けた温度で推移しており、熱がこもりやすいと言えそうです。
また、モダンデコも徐々に温度を上げていき、最終的にはニトリと同程度の数値を記録。こちらも熱はこもりやすいでしょう。とはいえ、どちらも不快を感じるほどの数値ではなさそうです。
ここまでの結果を踏まえると、すべてのテストで1位もしくは2位という高い評価を得たのは、ベストバイの無印良品「脚付マットレス ポケットコイル(洗えるカバー組み立て仕様)」だけ。
感動の睡眠を味わうなら無印良品のベッドマットレス!
無印良品
脚付マットレス ポケットコイル
(洗えるカバー組み立て仕様)
無印の脚付きマットレスなら、手頃な価格で毎日感動の睡眠をきっととれるはずです。ぜひ自宅に導入して、感動の寝心地を味わってみてください。
脚付きマットレスの売れ筋ランキングもチェック!
脚付きマットレスのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
体を支えてくれる感覚は、無印がナンバーワンです。