編集部員が体験してわかった!必須の防災アイテム

コロナ生活でより不便になった今、もし史上最大の災害が起こったら? 防災グッズは「あれば安心」とわかっていても、どこか非現実として捉えられがちです。
そこで、これまで数々の防災グッズ特集を企画してきたテストするモノ批評誌『MONOQLO』はよりリアルを追求するため、編集部員が3日間にわたる自宅サバイバルを決行!
水道・電気・ガスのライフラインを止めたら、何に困るのかを試した上でアイテムを実証しました。
▼チャレンジャーは『MONOQLO』編集部 デスク・桜井めぐみ!
▼今回の自宅サバイバルのルール
クーラーや電気、水道などを使用せず72時間を自宅で過ごす。ただし過去に特集した防災アイテムのベストバイグッズだけ使用してOK。
ということで、カラダを張ったこのリアル体験から今回ご紹介するのは、停電時にあると安心な「LEDランタン」です!
停電時はロウソクもスマホライトも不十分……

停電のとき、昼間はいいですが夜は灯りがないと真っ暗……。食事をとるのはもちろん、部屋の中やトイレへの移動もままならず、転倒やケガのリスクが高まり危険です。
灯りを取るという意味ではロウソクがあれば十分と思うかもしれません。でもじつはNG。下の2枚の写真は同じ場所で撮影したのですが、こんなに明るさに差があるんです。
▼ロウソクだと……

▼今回ご紹介するLEDライト

▼停電時の有用度
LEDランタン ◎
懐中電灯 ○
ガスランタン △
ロウソク △
停電時の照明グッズにはいろいろありますが、光が強いLEDランタンなどを使うのがベストです。
LEDランタン5製品を検証しました
今回ご紹介するLEDランタン5製品は、以下の2つの方法で検証しました。
1:照度計で光の強さを測定

室内を真っ暗闇にして壁際に置いたランタンを基準に、手前60cm、横60cm、上60cmに届いた光を照度計で測定しました。
2:光の広がりを可視化

壁と机に10cmごとのメモリをつけ、ランタンを中心に置いたときに灯りがどう広がるか、どこまで明るくなるかを確認しました。
それでは、災害時にあると役立つLEDランタン5製品の検証結果を発表します!
光の強さも広がりも文句なし!Lighting EVER「ledランタン」
Lighting EVER
ledランタン
実勢価格:2999円
サイズ:約W11.5× D11.5×H20.5cm
重量:720g
明るさ:最大600ルーメン(公式)
点灯時間:最大66時間(公式)
給電方法:本体 単1×3本、USB充電/分離懐中電灯2個 単4×6本
▼検証結果
総合評価 :S
光の強さ :◎ 264/1916/254lx※
光の広がり:◎
分離式 :◎ 3つに分離
付加機能 :○ 方位磁石・防水IPX4
※左から、横60cm、上60cm、手前60cmの位置で照度計で測定した数値を表記
今回検証した5製品の中で、いちばん明るかったのがLighting EVER「ledランタン」。

とにかく広範囲を明るく照らせるうえ、懐中電灯に分離できる利便性も優秀。一つあるだけですごく安心できるアイテムです。
ポイント1:分離して使えます

分離型の懐中電灯がついているので1人でトイレに行くときなども安心。

懐中電灯だけでも真っ暗闇をしっかり照らせました。懐中電灯は側面と先端、どちらかを選んで点灯できます。
ポイント2:明るさを簡単調整

2個の懐中電灯部分には、本体とは別にそれぞれにスイッチがあり、明るさを三段階に調整可能。全面を点灯させなければ電池の節約にもなり、使い分けられるのは便利です。
分離&長時間派はコールマン「3マルチパネルランタン」
コールマン
3マルチパネルランタン
実勢価格:5940円
サイズ:約W12×H21.5cm
重量:約900g
明るさ:最大600ルーメン(公式)
点灯時間:最大200時間(公式)
給電方法:単1×6本
▼検証結果
総合評価 :A+
光の強さ :◎ 272/110/242lx※
光の広がり:○+
分離式 :◎ 3つに分離
付加機能 :○ 防水IPX4
※左から、横60cm、上60cm、手前60cmの位置で照度計で測定した数値を表記
コールマン「3マルチパネルランタン」は、真上に点灯しないため先ほどご紹介した「LE」より少しだけ暗め。

ただし単1乾電池を6本も使用する分、点灯時間は公式200時間とズバ抜けています。重量は900gとやや重めです。

スマホの充電ができるのも優秀です。
分離して自立して置ける山善「防災灯」
山善
防災灯
実勢価格:2009円
サイズ:約W20×D11×H16cm
重量:約330g
明るさ:最大220ルーメン(公式)
点灯時間:最大24時間(公式)
給電方法:単3×8本
▼検証結果
総合評価 :A
光の強さ :○ 110/633/172lx※
光の広がり:○
分離式 :○ 3つに分離
付加機能 :×
※左から、横60cm、上60cm、手前60cmの位置で照度計で測定した数値を表記
山善「防災灯」は、ランタンと懐中電灯をすべて取り外せて自立して置けるところが特徴。

3つとも土台に置くと結構明るかったです。電池収納部もついています。

ランタン部分は吊るすこともできます。
多機能だけど光が弱めWoputne「ラジオライト」
Woputne
ラジオライト
実勢価格:3399円
サイズ:約W10.5×D10.5×H20.5cm
重量:約450g
明るさ:最大60ルーメン(公式)
点灯時間:最大8時間(公式)
給電方法:ソーラー、USB、単4×3本、手回し
▼検証結果
総合評価 :B
光の強さ :△ 26/22/34lx※
光の広がり:△
分離式 :×
付加機能 :◎ ラジオ・サイレン
※左から、横60cm、上60cm、手前60cmの位置で照度計で測定した数値を表記
Woputne「ラジオライト」は4通りの充電方法やラジオ搭載などの機能面は充実していますが、肝心の光が弱く、薄暗いです。

5分の手回しでは45秒点灯しましたが、その後の7分間はすごくうっすらしか点灯しませんでした。

軽くて小さいので邪魔にならないところはグッドです。
今回の中ではいちばん暗めDABADA「LEDランタン」
DABADA
LEDランタン
実勢価格:2998円
サイズ:約W12×D12×H25cm
重量:590g
明るさ:最大180ルーメン(公式)
点灯時間:最大48時間(公式)
給電方法:ソーラー、USB、単4×3本、手回し、シガーソケット
▼検証結果
総合評価 :B
光の強さ :△33/10/28lx※
光の広がり:△
分離式 :×
付加機能 :△ 手回し・車充電
※左から、横60cm、上60cm、手前60cmの位置で照度計で測定した数値を表記
過去にベストバイを獲得したことのあるDABADA「LEDランタン」は、充電方法が豊富。5分の手回しで12時間以上点灯しましたが、惜しいのは明るさ。ほとんど消えているようなくらいで残念です。

今回の中ではいちばん暗め。ですがソーラー機能は便利です。

手回し以外に車載充電も可能です。
【まとめ】災害時は明るさが安心感につながります

ロウソクがあれば大丈夫と思いがちですが、実際は部屋がうっすら明るくなる程度でかなり心細さを感じました。
災害時は不安感が高まりやすいので、しっかり明るさを保ってくれるLEDランタンはやはり必須。今回5製品試したところ、ソーラー式の「DABADA」は約7時間で光が急激に弱まってしまいました。ソーラー式は電池切れの心配がないところはメリットなので、サブとしてはよさそうです。手回しの懐中電灯は光が弱く、蓄電はできるもののかなり疲れます。
そしてメインはやっぱり乾電池式がおすすめ。家族がいるなら乾電池とソーラーを2つ以上用意しておきたいところです。
以上、災害時に備えておきたいLEDライト5選をお送りしました。家にないという方はぜひこの機会にチェックしてみてください。
▼備えておきたい防災グッズはこちら!