運動不足におすすめなプッシュアップバーとは?

運動不足におすすめなプッシュアップバーとは? イメージ

コロナ禍になってからリモートワークの普及などにより、気になるのが運動不足。これ以上太らないように、自宅でトレーニングを始めた人も少なくないのでは?

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夏を前に「脱げないカラダ」になっちゃってませんか…?

自宅でもできる簡単なトレーニングで代表的なものとしては、腕立て伏せ(プッシュアップ)、腹筋(クランチ)、スクワットなどがパッと思い浮かびますよね。そこで今回は、プッシュアップの効果をより高めてくれるという「プッシュアップバー」に着目しました。

プッシュアップ(腕立て伏せ)で鍛えられる部位とは?

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そもそも、プッシュアップとはどこを鍛えるトレーニングなのでしょうか。「“腕立て伏せ”って言うくらいだから、腕なんじゃないの?」と思った方、それだとまだ正解の半分です

実は、プッシュアップで鍛えられるメインの筋肉は、胸板を形づくる大胸筋。そして、次に鍛えられるのが二の腕の背中側にある上腕三頭筋です。

湯浅 陸 氏
パーソナルトレーナー
湯浅 陸 氏 のコメント

大胸筋を鍛えると、スーツが似合うようになりますよ。

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大胸筋を鍛えるメリットとしては、男性ならスーツの似合うカラダになることが挙げられます。スーツは、基本的にバストが広くウエストが狭いつくりになっています。そのため、胸板が厚いほうが、スーツのシルエットが美しく見えるというわけです。

ちなみに、女性であれば、大胸筋を鍛えることでバストが持ち上げられるので、ハリのあるバストに見せたり、垂れないバスト作りに役立ちます。

また、大胸筋は上半身で一番大きな筋肉。ダイエットでは「大きな筋肉を鍛えて基礎代謝をアップする」ことが重要なので、プッシュアップはダイエットにも有効なんです

ちなみに、上腕三頭筋を鍛えることでは、男性なら腕が太くたくましくなり、女性なら二の腕を引き締めるといった効果があります。

プッシュアップバーを使うメリットとは?

プッシュアップバーを使うメリットとは? イメージ

さまざまなメリットがあるプッシュアップですが、どうせやるなら効率よく最大限の効果を得たいですよね。そこでぜひ使ってほしいのがプッシュアップバー

それでは、プッシュアップバーを使ってトレーニングを行うメリットをご紹介します!

メリット1:通常より高い負荷をかけられる

メリット1:通常より高い負荷をかけられる イメージ

プッシュアップバーを使っての腕立て伏せは、何も使わない時よりも低く上体を下げられるため、筋肉に一層負荷をかける事ができます。

通常の腕立て伏せでは地面までが限界ですが、プッシュアップバーを使用すればより深くまで上体を沈み込ませることができ、より高いトレーニングの効果が期待できます。また、プッシュアップバーの使い方次第で負荷をコントロールできるのも便利なポイントです。

メリット2:筋肉の可動域が広がる

メリット2:筋肉の可動域が広がる イメージ

筋肉をバランス良く鍛えるためには、筋肉の可動域が重要になってきます。プッシュアップバーを使用すると胸の内側の筋肉である大胸筋だけでなく、外側の筋肉である胸筋まで満遍なく刺激を与える事ができます。

これは従来の腕立て伏せやアップライトローリングで鍛えられない部位なので、プッシュアップバーならではのメリットです。

メリット3:腕立て伏せ時の手首の負担を減らせる

メリット3:腕立て伏せ時の手首の負担を減らせる イメージ

従来の腕立て伏せのように地面に手をついてトレーニングを行う場合、手首が直角に曲がることになります。手首部分で上体の体重を支えるため、手首へ過剰に負担がかかってしまい、怪我の原因になるおそれがあります。

プッシュアップバーを用いて腕立て伏せを行うと負荷がバーのほうへかかり、手の向きにも無理がないため手首の曲がりを抑えられます。つまり怪我のリスクを減らしてトレーニングを行うことが可能になります。

プロによるプッシュアップバーの正しい使い方は?

プロによるプッシュアップバーの正しい使い方は? イメージ

プッシュアップバーを買っていざ実践……と思っても、初めてのトレーニング器具って、正しく使えているのか不安になりますよね。

そこで、パーソナルトレーナーの湯浅陸さんに、プッシュアップバーを使った基本的なプッシュアップの方法を教えてもらいました。

STEP1:四つん這いになり、バーを握る

肩幅より少し広めの位置にバーを置き、四つん這いの態勢になってプッシュアップバーのグリップ部分をしっかり握ります。

STEP1:四つん這いになり、バーを握る イメージ

STEP2:膝を上げてカラダを一直線に伸ばす

STEP1の状態から膝を上げていき、腕立ての姿勢に。このとき、頭からつま先までが一直線になるよう意識します。

STEP2:膝を上げてカラダを一直線に伸ばす イメージ

コレはNG:腰が浮かないよう注意する

腰が浮いたり沈んだりした姿勢になると、トレーニングの効果が薄くなってしまうためNGです。

コレはNG:腰が浮かないよう注意する イメージ

STEP3:肘を曲げて胸を落とす

STEP2の状態から姿勢を変えずに肘だけを曲げ、ゆっくりと胸を下ろしていきます。

STEP3:肘を曲げて胸を落とす イメージ

ココがポイント:肘が直角になるように曲げる

胸を下ろしたときの腕の角度は基本的に直角。ただ、より負荷をかけたいときは角度を狭めてもOKです。

ココがポイント:肘が直角になるように曲げる イメージ

STEP4:腕を立てて元の位置に

STEP3の位置まで胸を下ろしたら、今度は姿勢を維持したまま腕を伸ばしていきます。あとはSTEP3~4をひたすら繰り返します。

STEP4:腕を立てて元の位置に イメージ
湯浅 陸 氏
パーソナルトレーナー
湯浅 陸 氏 のコメント

初心者の方は、まず10回×3セットを週2~3日行ってみることから始めましょう。

10回続けるのが難しい初心者は膝をつけましょう

また、湯浅さんによると、もしこれまでまったくトレーニングをしておらず、基本のプッシュアップですら厳しい人は、下の写真のように膝を付けた状態でプッシュアップを行うと回数がこなせるとのことです。

10回続けるのが難しい初心者は膝をつけましょう イメージ
膝をつけた状態だと比較的楽に回数がこなせます。

一方、基本的なプッシュアップに慣れている人は、中心的に鍛えたい部位によって手幅を変える方法もあるので、無理のない範囲でチャレンジしてみるのもよいでしょう。

大胸筋を鍛えるならスタンダードなプッシュアップ

大胸筋を鍛えるならスタンダードなプッシュアップ イメージ

大胸筋を中心に鍛えたいときは、はじめに紹介したスタンダードなプッシュアップが効果的。胸の筋肉がよりストレッチされます。

上級者はより負荷の大きい「ワイドプッシュアップ」を

上級者はより負荷の大きい「ワイドプッシュアップ」を イメージ

上級者であれば、手幅を大きく広げる「ワイドプッシュアップ」を行うのもあり。より大胸筋に負荷をかけるトレーニングです。

上腕三頭筋を鍛えたいなら「ナロープッシュアップ」

上腕三頭筋を鍛えたいなら「ナロープッシュアップ」 イメージ

大胸筋ではなく、上腕三頭筋にフィーチャーしたいときは、プッシュアップバーの幅を狭める「ナロープッシュアップ」にすると、腕の筋肉を使う割合が多くなります。

ちなみに、数あるプッシュアップバーのなかには、上腕三頭筋を鍛える「リバースプッシュアップ」にも使えると説明書でうたっているものがあります。リバースプッシュアップとは、通常お腹側で行うプッシュアップを逆にしたもので、椅子などを使って行うのが一般的。

たしかに、プッシュアップバーでできないこともないのですが、可動域が狭く、大きなトレーニング効果は見込めないそう。しっかりとやるなら、やっぱり椅子を使うのが無難です。

上腕三頭筋を鍛えたいなら「ナロープッシュアップ」 イメージ2

さて、プッシュアップのメリットもわかった、正しいやり方も理解した、早くおすすめのプッシュアップバーが知りたい! そんな方のために、いきなりですが今回のテストで1位になった製品だけを、先にお見せしちゃいます。

あれこれ選ぶのが面倒な人は、とりあえずコレを買っておけば間違いありません!!

ベストバイは山善「プッシュアップバー YZ-292F」

ベストバイは山善「プッシュアップバー YZ-292F」 イメージ
ベストバイは山善「プッシュアップバー YZ-292F」 イメージ2

山善
プッシュアップバー YZ-292F
実勢価格:1374円

今回、お二人による厳正なジャッジの中、見事ベスト評価を獲得したのは山善の「プッシュアップバー YZ-292F」でした。評価の詳細は本記事下部のランキングをご覧くださいね。

プッシュアップバーのおすすめの選び方は?

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さて、先にベストバイの山善の製品を見ていただきましたが、評価のポイントとなったのがグリップと安定感でした。自分で製品を選ぶ際にも、ココが重要になってくるので、ぜひ覚えておいてください。

ポイント1:グリップが握りやすいかどうか

まず、プッシュアップの回数をこなすために、プッシュアップバーのグリップが自分の手に合った太さで握りやすいものを選びましょう。また、手が痛くならないように、スポンジのクッション性が高いものをチョイスすることもポイントです。

ポイント1:グリップが握りやすいかどうか イメージ

ポイント2:接地面が広く安定するか

次に、プッシュアップバーにはさまざまな形状がありますが、最も違いが出やすいのが脚部のパーツです。複数の製品をテストしてみるまではわかりませんでしたが、接地面が広いものほど安定感があり、プッシュアップしやすいとの結論に至りました。

ポイント2:接地面が広く安定するか イメージ

また、基本的なプッシュアップの際にはあまり考えないでOKですが、より負荷の高いトレーニングをしたい場合、バーの位置が高いほうが筋肉の可動域を広くできるので、購入前に仕様表などで高さをチェックしておきましょう。

ポイント2:接地面が広く安定するか イメージ2
ポイント2:接地面が広く安定するか イメージ3

なかには、バーの前後で傾斜がついている(前方が高く、後方が低い)ものがありますが、これは手首や肩の負担を軽減するためのもの。ケガなどが気になる人は、こうしたものを選ぶのも手です。

ポイント3:素材で選ぶ

ポイント3:素材で選ぶ イメージ

素材については、大きく分けてアームがスチールなどの金属製のものと、ポリプロピレン(PP)などの樹脂製の2タイプがあり、一般的には次のように言われています。

スチール製

スチール製のプッシュアップバーは耐荷重が高く、耐久性に優れているのが特徴。プラスチック製に比べて破損しにくく、安全に使用することができます。また、腕立て伏せだけでなく、リバースプッシュやLシットなど様々なトレーニングで使用することも魅力です。持ち運びには重いですが、分解できるタイプもあるため外出先でも使用できます。

プラスチック(樹脂)製

プラスチック製のプッシュアップバーは軽量なのがポイント。家での使用はもちろん、ジムや旅行先への持ち運びにも便利です。ただし軽量な分、耐荷重があまりありません。体重が重い方は、記載されている目安体重を確認するようにしましょう。推奨されている体重よりも重い方が使用すると破損したり、怪我をしたりする可能性があります。体重が軽めの方や、軽いトレーニングに使用したい方に人気です。

パッと見は金属製のほうが耐久性が高そうですが、プロに聞くと樹脂製でもそんなに簡単に壊れることはないとのこと。あとは見た目の好みで選べばよさそうです。

もちろん耐荷重はしっかりチェックしてくださいね!

ちなみに、自宅でトレーニングをする場合、フローリングの上に直置きして使うつもりなら、うっかりキズを付けてしまわないよう、脚部のパーツの素材には気をつけたいところ。スポンジやゴム素材ならまず安心ですが、硬めの樹脂素材などの場合は、注意が必要です。

ポイント4:機能で選ぶ

プッシュアップバーは床より高い面にグリップバーがあるという単純な作りになっています。そのため安いもので1000円切る製品もあり、相場は1000円~2000円です。エクササイズグッズとしては購入しやすい値段ですよね。そんな中、プッシュアップバーに機能が追加されている製品も販売されています。より負荷をかけたい方や便利な機能を求めている方はぜひ参考にしてみてください。

回転式

底部が円盤の形をしていて、グリップ部分が回転するので同じトレーニングでもより効果的に広範囲の筋肉を鍛えることができます。回転することで、手首を自然な方向に曲げることができるため手首への負担軽減にもなります。製品の中には、回転をロックできるものもあるため、自分のトレーニングに合わせて使い分けられる点も便利です。

自動カウント式

腕立て伏せの沈み込んだ回数を赤外線センサーで自動的にカウントを行います。十分に身体を下げないとセンサーが反応せずカウントしてくれないこともあります。1回ずつ丁寧にトレーニングを行いたいという方におすすめです。

プッシュアップバーの検証方法は?

プッシュアップバーの検証方法は? イメージ

今回、編集部ではネット通販で購入できるプッシュアップバーを13製品購入。先に解説した選ぶ際のポイントをベースに、プロ2名が実際にプッシュアップバーを使用し、4つの項目で評価しました。

グリップ(30点満点)

バーを握るためのグリップがしっかりしていないと、手に痛みを感じたり、手首に負担がかかったりして、続けづらくなります。そこで、形状やクッション性を中心に握りやすさをチェック!

安定感(30点満点)

目的の筋肉に確実に効かせるためには、正しい方法でプッシュアップすることと、バーが安定していることが重要です。そのため、配点を多めにして評価を行いました。

材質(20点満点)

グリップ、アーム、脚部の3つのパーツに使われている素材をチェック。トレーニングに直接影響を与えるものは少ないですが、耐久性や安全性などを考慮して評価項目に加えました。

コスパ(20点満点)

グリップ、安定感、材質の3つの評価を合計し、価格と照らし合わせてどれだけ安いのかを数値化しました。得点が高いほどコストパフォーマンスが高いと言えます。

コスパ(20点満点) イメージ
もちろん篠田さん湯浅さんが実際にすべての製品を試してジャッジ!

それでは、お待たせいたしました。それではいよいよプッシュアップバーランキングの発表です!

スポーツプッシュアップバーのおすすめは?

第1位山善「プッシュアップバー YZ-292F」

山善「プッシュアップバー YZ-292F」 イメージ
山善「プッシュアップバー YZ-292F」 イメージ2

山善
プッシュアップバー YZ-292F
実勢価格:1374円

サイズ:W265×H150×D160mm
重量:450g
材質:スチール、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)

▼テスト結果

  • グリップ: 26/30点
  • 安定感 : 26/30点
  • 材質  : 12/20点
  • コスパ : 18/20点
  • 総合評価: 83/100点

今回、並みいるスポーツ用品メーカーの製品を抑えてベストバイに輝いたのは、山善の「プッシュアップバー YZ-292F」。山善といえば、格安の家電品や家具などを手がけるメーカー。それだけに、テスト前は「安くてそこそこイイ」イメージしかありませんでしたが、プロが下した評価はまさかの1位。なかでも、とくに高く評価されたのが、安定感の高い脚部と握りやすいグリップでした。また、アームはスチール製。耐久性も高そうです。

篠田開斗 氏
Muscle Deli 執行役員
篠田開斗 氏 のコメント

グリップが持ちやすく、クッション性も高い!

湯浅 陸 氏
パーソナルトレーナー
湯浅 陸 氏 のコメント

持った瞬間に安定感が高いのがわかります。

山善「プッシュアップバー YZ-292F」 イメージ3

グリップの前後に入ったスリットによって、ズレなくしっかりと握れます。また、クッションもほかの製品より厚めになっているので握り心地がよく、回数をこなしても手が痛くなりません。

山善「プッシュアップバー YZ-292F」 イメージ4

本製品の脚部は、底面がベタッと接地する幅広のパーツを採用。パイプ状の脚部にキャップを被せたものに比べて、接地面積が圧倒的に広く、高い安定感を生み出しています。

第2位ボディテック「プッシュアップバー BTS91NH002」

ボディテック:プッシュアップバー 2個セット BTS91NH002:フォットネス用具

ボディテック
プッシュアップバー 2個セット BTS91NH002
実勢価格:1419円

サイズ:W250×H130×D150mm
重量:約540g
材質:PP、PVC、EVAスポンジ
※本製品はAmazon限定販売品です

▼テスト結果

  • グリップ: 22/30点
  • 安定感 : 24/30点
  • 材質  : 14/20点
  • コスパ : 20/20点
  • 総合評価: 80/100点

全身ブラックでまとめられたオシャレなプッシュアップバー。全体的に評価が高いだけでなく、価格が1093円と安く、圧倒的なコスパのよさを誇ります。Amazon限定商品で、セール対象になることがあるのもうれしい限り。

グリップと安定感では若干1位に及ばずながら、どちらも高水準。総合評価では肉薄しました。とにかく安くてイイものが欲しいという人には、こちらもおすすめです。

篠田開斗 氏
Muscle Deli 執行役員
篠田開斗 氏 のコメント

性能のバランスがよく、1位と甲乙付けがたい!

ボディテック「プッシュアップバー BTS91NH002」 イメージ

形状が似た製品はほかにもありましたが、グリップの厚みのあるクッションが、評価の分かれ目になりました。

ボディテック「プッシュアップバー BTS91NH002」 イメージ2

アームの素材はプラですが、ブラック塗装により安っぽさは皆無。脚部のカバーはスポンジで、フローリングでも安心して使えます。

第3位 NIKE「プッシュアップ グリップ 3.0 AT7003」

NIKE:プッシュアップ グリップ 3.0 AT7003:フォットネス用具

NIKE
プッシュアップ グリップ 3.0 AT7003
実勢価格:2370円

サイズ:-
重量:-
材質:PP、熱可塑性ゴム、ゴム

▼テスト結果

  • グリップ: 20/30点
  • 安定感 : 27/30点
  • 材質  : 19/20点
  • コスパ : 5/20点
  • 総合評価: 71/100点

ボディは樹脂製素材とゴムで構成されてはいますが、たしかな質のよさを感じられるもの。評価を見てみると、安定感の高さでは1位と同等で、材質の評価は飛び抜けており、性能部分3項目の合計評価なら、なんと1位を凌ぎます。

ただ、ブランド力の高さゆえ、お値段が突出して高く、コスパで評価を下げてしまったため、3位という結果に。ちょっと高くても、使いやすいものがほしいという人には超おすすめです。

湯浅 陸 氏
パーソナルトレーナー
湯浅 陸 氏 のコメント

グリップは太いですが、今回テストした製品のなかで一番好みでした!

 NIKE「プッシュアップ グリップ 3.0 AT7003」 イメージ

脚部は裏側にゴムが貼られており、滑りやすい床でも一切ズレることなくプッシュアップができました。

 NIKE「プッシュアップ グリップ 3.0 AT7003」 イメージ2

クッションや握りやすさなどに問題はないのですが、唯一の欠点がグリップのサイズでした。手の大きな男性なら問題ありませんが、手の小さな人や女性などの場合「使いづらい」と感じるかも。

4位: AMBITION「プッシュアップバー」

AMBITION:プッシュアップバー:フォットネス用具

AMBITION
プッシュアップバー
実勢価格:1090円

サイズ:W165×H145×D100mm
重量:520g
材質:PP、PVC、NBR(ニトリルブダジエンゴム)

▼テスト結果

  • グリップ: 22/30点
  • 安定感 : 17/30点
  • 材質  : 11/20点
  • コスパ : 19/20点
  • 総合評価: 69/100点

外観や性能に強烈なインパクトこそありませんが、握りやすいグリップは高評価。ほかにも似た形の製品はありますが、接地する部分に付いているカバー(キャップ)が滑りにくくなっており、安定感も高め。価格もエントリー製品中最安で、全項目において平均点以上の実力でした。

篠田開斗 氏
Muscle Deli 執行役員
篠田開斗 氏 のコメント

目立った特徴はありませんが、シンプルで使いやすい1台です

5位: ALINCO「プッシュアップバー EXG228A」

ALINCO:プッシュアップバー EXG228A:フォットネス用具

ALINCO
プッシュアップバー EXG228A
実勢価格:1284円

サイズ:W235×H140×D145mm
重量:約580g
材質:PP、PVC、NBR(ニトリルブダジエンゴム)
※本製品はAmazon限定販売品です

▼テスト結果

  • グリップ: 27/30点
  • 安定感 : 15/30点
  • 材質  : 9/20点
  • コスパ : 15/20点
  • 総合評価: 66/100点

使用している素材や形状などが4位のAMBITIONと似ていますが、ALINCOで特徴的だったのがグリップの形状です。グリップを握るときに力が入る人差し指指・中指・薬指の位置に合わせて3本のスリットが入っていて、極上の握り心地を実現しています。握りやすさを重視するなら、こちらを選ぶのもありです。

湯浅 陸 氏
パーソナルトレーナー
湯浅 陸 氏 のコメント

試した製品のなかでも、これは特別握りやすかったですね。

6位: ACTIVE WINNER「プッシュアップバー」

ACTIVE WINNER:プッシュアップバー:フォットネス用具

ACTIVE WINNER
プッシュアップバー
実勢価格:1550円

サイズ:W235×H135×D145mm
重量:-
材質:PP、EVA素材

▼テスト結果

  • グリップ: 19/30点
  • 安定感 : 20/30点
  • 材質  : 12/20点
  • コスパ : 11/20点
  • 総合評価: 62/100点

アームの前後に傾斜がついている点や接地部分がスポンジになっている点など、2位の製品と似ていますが、握ったときのグリップのクッションがやや足りず、アームに当たるような感覚があったため、やや順位に差がついてしまいした。

ただ、手首への負担が少ない傾斜のついたアームは、初心者におすすめできます。

篠田開斗 氏
Muscle Deli 執行役員
篠田開斗 氏 のコメント

上位にはやや及びませんでしたが基本性能は高いですよ。

7位: plantobiz「プッシュアップバー」

plantobiz:プッシュアップバー:フォットネス用具

plantobiz
プッシュアップバー
実勢価格:3350円

サイズ:W200×H150×D150mm
重量:700g
材質:-

▼テスト結果

  • グリップ: 17/30点
  • 安定感 : 23/30点
  • 材質  : 10/20点
  • コスパ : 8/20点
  • 総合評価: 58/100点

グリップには衝撃緩和スポンジを採用していますが、ほかの厚手のものに比べるとクッションが心許ない印象です。ただし、接地面には滑りにくいゴムを採用しているので安定感は優秀。アームがスチールなので、耐久性にも期待できます。

高さが15cmあるので、より負荷の高いトレーニングをしたい筋トレ上級者にはおすすめできます。

湯浅 陸 氏
パーソナルトレーナー
湯浅 陸 氏 のコメント

安定感は上位の製品と比べても遜色ありませんでした。

8位: SINTEX「プッシュアップバー」

SINTEX:プッシュアップバー:フォットネス用具

SINTEX
プッシュアップバー
実勢価格:1320円

サイズ:W230×H140×D180mm
重量:-
材質:PP、PVC

▼テスト結果

  • グリップ:20/30点
  • 安定感 :15/30点
  • 材質  :9/20点
  • コスパ :12/20点
  • 総合評価:56/100点

サイズこそ異なりますが、4位のAMBITIONに形が酷似しています。当然使い勝手も似たものを想像しましたが、脚部のカバー(キャップ)がやや滑りやすかったため、安定感に影響ありとのジャッジが下り、評価に差がつきました。

ただ、全体的なバランスはAMBITION同様に高い製品。AMBITIONより大幅に値段が下がっているなら、買ってみるのもよいでしょう。

篠田開斗 氏
Muscle Deli 執行役員
篠田開斗 氏 のコメント

素材の質感やグリップ性能はAMBITIONと同じでした。

9位: エレコム「エクリアスポーツ プッシュアップバー ハイタイプ HCF-PUHDR」

エレコム:エクリアスポーツ プッシュアップバー ハイタイプ HCF-PUHDR:フォットネス用具

エレコム
エクリアスポーツ プッシュアップバー ハイタイプ HCF-PUHDR
実勢価格:1450円

サイズ:約 W150×H160×D225mm
重量:-
材質:PP、合成ゴム

▼テスト結果

  • グリップ: 13/30点
  • 安定感 : 16/30点
  • 材質  : 9/20点
  • コスパ : 10/20点
  • 総合評価: 48/100点

ホワイト基調のボディに映える、オレンジのグリップが印象的な一台。テスト製品中ナンバーワンの高さ(16cm)で高負荷のトレーニングにも向いています。また、手首に負担の少ない傾斜がついている点もポイントです。

ただ、若干グリップがズレるとの指摘もあり、総合評価はいまいち伸びませんでした。明るいお部屋のインテリアに合わせたいなど、明確な理由があれば買ってOKです。

篠田開斗 氏
Muscle Deli 執行役員
篠田開斗 氏 のコメント

グリップの素材は柔らかくて握りやすいですが、動作をした時にグリップが少しズレるのが気になりました

10位: Perfect Fitness「Pushup Stands」

Perfect Fitness:Pushup Stands:フォットネス用具

Perfect Fitness
Pushup Stands
実勢価格:3547円

サイズ:W130.8×H71.4×D192.2mm
重量:163.3g
材質:-
※サイズと重量は実測値です

▼テスト結果

  • グリップ: 9/30点
  • 安定感 : 28/30点
  • 材質  : 7/20点
  • コスパ : 3/20点
  • 総合評価: 47/100点

全体的な評価は高くないのに、安定感の高さは全製品中1位とインパクト大なこちら。幅広で硬質なグリップはお世辞にも握りやすいとは言えませんが、アームを前後左右で囲むように配置された脚部の滑り止めが超強力。床に吸い付いている感覚すらありました。今までプッシュアップバーを使ったことがなく、代用品からの乗り替えならありかもしれません。

湯浅 陸 氏
パーソナルトレーナー
湯浅 陸 氏 のコメント

グリップは正直微妙ですが、安定感だけならコレがダントツです!

惜しくもベスト10から漏れた3製品は?

購入した13製品のうち、今回のテストではあまり評価が伸びなかった製品がこちら。

惜しくもベスト10から漏れた3製品は? イメージ

IRONMAN CLUB(鉄人倶楽部)
IRONMAN CLUB(鉄人倶楽部) プッシュ アップ バー KW-742
実勢価格:1267円

アイロンのような形をしたIRONMAN CLUBは、底面の外周ではなく内側に滑り止め付いており、安定感に欠けました。10位のPerfect Fitnessにも言えることですが、グリップにクッションが付いていないので、続けて使っていると手が痛くなるのも残念でした。

惜しくもベスト10から漏れた3製品は? イメージ2

ゴールドジム(GOLD'S GYM)
ゴールドジム(GOLD'S GYM) プッシュアップバー T5000
実勢価格:2803円

形状はほかのプッシュアップバーと大差ないのですが、評価を下げた原因はグリップ。グリップはクッションが弱く、体重をかけると中のアームに当たる感覚があるため、続けて使っていると手が痛くなりました。脚部の滑り止めが弱めな点や、アームと脚部の接合部分の強度も気になりました。価格が高めのわりに性能面のスコアが伸びず、コスパも低くなってしまいました。

惜しくもベスト10から漏れた3製品は? イメージ3

MTG
シックスパッド プッシュアップバー
実勢価格:2424円

1本の棒を曲げたような独特の形が特徴的なプッシュアップバー。シックスパッドのブランドカラーである黒とオレンジのカラーリングもおしゃれです。ただ、使ってみるとグリップのクッションが感じられず、体重をかけるだけで痛くなってしまいました。安定性にも欠け、デザインのよさに実用性がともなっていない印象です。

まとめ:実際に使うと使いやすさにかなり違いがある!

以上、おすすめのプッシュアップバーランキングでした。

グリップとアーム、脚部だけのシンプルなパーツ構成ながら、実際に触れてみると使いやすさにかなり違いがあります。できることなら購入前に使い比べてみるのが一番。

とはいえ難しい場合は、ぜひ本記事でご紹介した選び方やランキングを参考にして、長く使える一台を見つけてください!