ズボラさんの心をワシづかみ!振動マシンってご存知ですか?
「痩せた~い、でも運動するのは疲れるし、めんどくさい……」。
そんな人におすすめなのが振動マシン。「毎日乗るだけで痩せる」ということで話題になり、興味をもった方も多いのではないでしょうか。
揺れる板の上に乗ると体に振動が伝わり、筋肉をブルブル揺らすことによって脂肪を燃焼させて痩せられるというのがうたい文句です。
ほんとに乗るだけで痩せるなら買いたい……!ですよね。
乗るだけで本当にヤセる?運動のプロに聞いてみました
そこで疑問を解決すべく、専門家にお伺いしてみました。
プロのトレーナーによれば「ただ乗るだけで痩せるというのは言いすぎ。でも、痩せる準備や補助としては効果が期待できます」とのこと。
“振動する板の上”という不安定な場所に立ち続けようとすると、体は筋肉やインナーマッスルに力を入れ、バランスをキープしようとします。このためにエネルギーを消費したり、筋肉量が増えたりするというのが、こういったマシンのメカニズムです。
また振動によって、リンパの流れや血液循環など循環機能を高め、むくみの解消にもつながるということです。
振動マシンの人気3製品実際使って検証しました!
振動マシンのメカニズムがわかったところで、実際に使うならどのマシンがいいのかを検証してみました。
今回は5万円、3万円、2万円の3つの価格帯の製品を集め、それぞれの実力を比較。
テストはプロのトレーナーと編集部員が、それぞれ「動作モード」「最大振動速度」「エクササイズベルト」を使用したメニューを実際に試し、下記の6つのポイントをチェックしました。
▼振動マシンのテスト項目はコチラ
① 振動の種類
② マシンの形状
③ 負荷レベル
④ 機能
⑤ 使い勝手
⑥ 操作
それでは3製品の結果の発表です。ベストの製品からご覧ください!
体型年齢問わず使える!アルインコ「バランスウェーブ」
アルインコ
3D振動マシン バランスウェーブ
実勢価格:3万1000円
もっとも効率よく痩せるための体づくりが期待できるのはアルインコの「3D振動マシン バランスウェーブ」。上下と左右2つの振動で立体的な揺れをつくり、下半身を中心に、背中にも強い揺れを感じることができます。
鏡で見ても気づかなかった背中の贅肉が揺れて、衝撃を受けました!
▼テスト結果
①振動:上下振動・左右振動
②形状:◎
横幅があり、肩幅以上に足を広げられるため、立つ以外にもスクワットやストレッチができる
③負荷レベル:◎
揺れの速度は16段階。唯一、左右方向の揺れのみに切り替えが可能。強度も最も強い
④機能:○
左右方向の振動に切り替えが可能。液晶では振動速度と振動方向など基本的な情報を表示
⑤使い勝手:○
補助キャスターが付いているが、本体が重いため移動には向かない。リモコン操作はわかりやすい
⑥操作:リモコン
総合評価:A-
台が平面なので、足を開いたときもふらつきにくく、初心者でも挑戦しやすくなっています。
揺れの強度は、3機種中「3D振動マシン バランスウェーブ」が一番でした! 背中が直接揺さぶられる感覚で「不安定な場所で運動することで、筋肉の運動量を増やす」機能が最も優秀と言えそうです。
最大10分で振動が停止するため、やりすぎを防止してくれる機能もついています。次点となった、「3DスーパーブレードS」(実勢価格:6万円)の約半額で、これはお買い得です。
よりダイエットの効果を高めるなら、バランスウェーブに乗ってスクワットをするのがおすすめです。通常のスクワットができる中級者の人なら、10~15回×2セットにチャレンジ! 意外と大変なトレーニングになります。
カユくなるほど揺さぶられるDOCTOR AIR
DOCTOR AIR
3DスーパーブレードS
実勢価格:5万2700円
テレビでも紹介された「3DスーパーブレードS」は、高額なだけあって振動速度が492~996回/分とずば抜けて早く、立ったままでもお肉が擦れるようなかゆみを感じるほどです。
消費カロリー表示があるのでモチベーションアップにもつながります(ただし数値基準は不明です)。
他製品と同様、揺れに対して支える力が必要なため、バランス感覚を高めたり、体幹を鍛えることができます。
▼テスト結果
①振動:上下振動
②形状:○
なだらかだが、台の中央がくぼんでいるので立ち方によっては足首への負担が気になる
③負荷レベル:◎
揺れの速度は30段階と細かく指定できる。微細な振動で太もも周りが一番かゆくなった
④機能:◎
振動速度のモード切り替えのほか、消費カロリー目安等の表示や音楽再生などおまけも充実
⑤使い勝手:○
手首に固定できるリモコンは運動中も落としにくい。エクササイズバンドの強度が強い
⑥操作:ウォッチ型リモコン
総合評価:B+
負荷レベルも機能もいいのですが、「3D」という名称のわりに、実際は上下運動を変則・定則させたモノだったり、エクササイズバンドの固定用カラビナがもろいなど、不満な点があり、評価を下げました。
省設計ゆえの限界も……アルインコ「カリーノ」
アルインコ
バランスウェーブ カリーノ
実勢価格:2万360円
約2万円の「カリーノ」は、他2製品に比べコンパクトなのが特徴。でも、足幅が狭く、揺れの負荷調整ができない点がマイナスとなってしまいました。
▼テスト結果
①振動:上下振動
②形状:△
コンパクトで置き場所に困らないが、立つ以外のトレーニングがやり辛いデメリットも
③負荷レベル:○
揺れの速度は16段階だが、揺れ方向は上下振動のみ。横幅が狭く振動の大きさが調整しづらい
④機能:○
他製品と同様に、振動速度が一定から自動で強弱をつけられる動作モードが4種から選べる
⑤使い勝手:○
収納可能なハンドル付きで本体も軽く移動しやすい。エクササイズバンドの作りはややチープ
⑥操作:リモコン
総合評価:B
背中を直接揺さぶられる感覚が弱く、振動マシンというより“高速シーソー”といった印象です。
値段がすべてではありませんが、振動マシンは横幅の広さはとても重要です。むくみ解消には良いのですが、筋力アップも目指したい人は他製品を選ぶほうが良いでしょう。
効果はありますが、振動がお腹から下が中心。横幅の広い他の製品のほうが足を広げて負荷調整ができました。
【注意点】使い方に気をつけて楽しくブルブルしましょう!
楽しくトレーニングを行うために、気をつけるべきポイントをプロにうかがいました。
注意1:振動が大きいのでマットは必須!
振動マシンなので当然ですが、いずれの製品も揺れは床を伝わるほどです。戸建て住まいでも、必ずマットを敷くようにしましょう。マンションは床の構造次第で、近所迷惑になる場合があるので、注意が必要です。
ちなみにテスト時に購入した際に、アルインコ製の機種にはマットがセットで付いていました。
注意2:長時間使用は絶対NG
振動マシンは、強制的に振動を与えるため、長時間での連続使用は体に過度の負荷がかかります。ケガの原因にもなりかねません。アルインコは最大10分、ドクターエアは最大30分としています。くれぐれも、やりすぎには気をつけましょうね!
以上3製品ご紹介しました
振動マシンは運動が苦手という人にもやりやすそうですね。気になった方はチェックしてみてください!
リンパの流れを改善したり、足やひざの痛みを緩和する効果も期待できます。