残念クロワッサンが トースターでサクサクに
何層にも重なったサクサクの生地と芳醇なバターの香りがたまらないクロワッサン。パン屋さんで外せないパンと言っていいほど人気のパンですよね。魅力のひとつであるサクサク感はとっても繊細。湿気が大敵ゆえに湿潤な気候の日本においては、買った翌日にはふにゃふにゃな残念クロワッサンになってしまいます。せっかくの美味しいクロワッサンもこれでは台無し……。
でも諦めるのはまだ早い! トースターでリベイクすれば、サクサク感が甦るんです。そうはいっても、「トースターによってサクサク加減が違うのでは」と思いませんか?
ということで、表面サクサク、中はモッチリよりもフワフワで、芳醇な香りが漂う焼きたてのクロワッサンを再現できるトースターはないものか、編集部が厳選した15製品をテストしました。
プロと一緒に15製品をテスト サク・フワ叶うトースターは?
テストの方法はまず、スーパーマーケットで購入し、1日置いたふにゃふにゃクロワッサンをリベイク。焼き時間は各トースターの説明書をもとに設定ています。リベイクしたクロワッサンを実食し、表面サクサク、中フワフワの加減を「サク・フワ度」として50点満点で評価しました。
なお、説明書にクロワッサンの温めについて記載のない製品は、焼き色を目視で確認し、しっかりとした焼き色がついた段階で取り出して評価しています。
テストの結果、焼きたて以上の食感を生み出すトースターが見つかりました! それでは上位6製品"神6"の発表です。
[1位]ダントツのサクサク感 アラジン AET-G13N
焼きたて以上の食感を生み出した”神”トースターは、こちらのアラジン「AET-G13N」。説明書通りに焼くだけで、理想のサクサクを再現した唯一のトースターなんです。表面を焼きすぎず、絶妙なサクサク加減です。
アラジン
AET-G13N
実勢価格:1万5280円
サイズ・重量:
最大外径寸法:H235×W350×D334mm
庫内有効寸法:H87×W310×D285mm・約3.75kg
カラー:ホワイト
消費電力:1300W
ヒーター:グラファイトヒーター(日本製)
コードの長さ:1.2m
温調機能:280℃~100℃
付属品:グリルパン、グリルネット
■サク・フワテスト結果:46点/50
かなりふにゃふにゃのクロワッサンでも、アラジンなら焼きたて以上の食感で、見事にサクサク感が復活しました。
余分な水分が飛んで側面、底面ともにサクサク。少し焼き過ぎたかも……という、このぐらいの色になるまで焼けば、サックリとした絶妙な食感が味わえます。このサクサク感、焼きたてより美味しいかもしれません!
[2位]中のフワフワ感が良い 象印 ET-WM22-RM
象印「ET-WM22-RM」は、内側のフワフワした食感がかなり良い感じでした。
象印
ET-WM22-RM
実勢価格:4980円
サイズ・重量:
外形寸法:H23.5×W40×D28cm
庫内寸法:H11×W27×D22cm・本体質量:約3.7kg
トレー内寸:22×20cm
タイマー:15分
消費電力:1000W
■サク・フワテスト結果:42点/50
内側のふんわり感はもちろん、表面もサクサク。これはこれで十分アリです!
[3位]風味が最高! パナソニック NT-T500-K
パナソニック「NT-T500-K」は、バターの風味を堪能したい人にオススメです。
パナソニック
NT-T500-K
実勢価格:5558円
サイズ・重量:
本体寸法:約H22.2×W37.0×D32.3cm
庫内寸法:H8.7×W32.4×D26.9cm
受け皿:内寸約W30.7×D25.5cm・約3.8kg
消費電力:1300W
電源コードの長さ:約1.0m
ヒーター(上・下):U字型石英管
本体:3面ディンプル庫内
火力切替:5段階(1300W・700W(下火)・650W・600W(上火)・300W(上火))
トースト枚数:3枚
付属品:焼き網、受け皿、フライネット
■サク・フワテスト結果:41点/50
サクサク美味しい仕上がりです。一口噛めば口中にバターの風味が広がり、塩気が全面に出てくる感じがします。
4位: [4位]食感は好みによるかも
バルミューダ K01E-WS
食感がパイのようで、これは好みが分かれるかもしれません。
バルミューダ
BALMUDA The Toaster
K01E-WS
実勢価格:2万2474円
サイズ・重量:
本体寸法:H209×W357×D321mm
庫内寸法:H178×W274×D204mm・約4.3kg
電源:AC100V 50Hz/60Hz
定格消費電力:1300W
電源コード長さ:1m
同梱物:焼きアミ、取扱説明書(保証書付き)、ガイドブック、5ccカップ、注意チラシ
■サク・フワテスト結果:39点/50
バルミューダだけではなくヘルシオグリエにも言えることですが、水を使って焼く製品はサクサク感が物足りない印象です。ただバルミューダの場合、最後の焼き上げで香ばしさやサクサク感が復活。さらに庫内に数分置くことにより、水分が抜けてより良い状態になります。とはいえ、サクサク加減がさほど強く感じられないので、表面サクサクよりも内側フワフワを重視する人にオススメです。
5位: [5位]サクサク感にムラ
デロンギ EOI407J-W
サックリ美味しいのですが、均一なサクサク感が得られずちょっと残念。
デロンギ
EOI407J-W
実勢価格:1万1570円
サイズ・重量:
外形寸法:H220×W435×D345mm
庫内有効寸法:H115×W265×D245mm(※上下ヒーター間)・5.2kg
庫内容量:8.5L
■サク・モチテスト結果:38点/50
表面と側面はサクサクして美味しい! ですが、底面はリベイクしても少しふにゃふにゃ……。
6位: [6位]焼きすぎ注意!
コイズミ KOS-1213/W
トーストがカリカリに近い食感に焼き上がる本製品、焦げやすいので焼き加減に注意が必要です。
コイズミ
KOS-1213/W
実勢価格:6367円
サイズ・重量:本体サイズ:
約H235×W350×D330mm
庫内サイズ:約H90×W290×D260mm・約4.1kg
電源:AC100V 50Hz/60Hz
消費電力:1200W
温度調節:約80~230℃
タイマー:15分計タイマー
トースト枚数:1~4枚
■サク・フワテスト結果:37点/50
温度を140℃に設定し焼くこと3分半、かなりサクフワなクロワッサンになります。これはこれで悪くありません。
アラジンのサクサク加減が際立つ結果となりました。翌日でもサクサクどころか焼きたてより「ウマイ!」なら、あえてクロワッサンを多めに買っちゃうかも。アラジンのみならず今回ご紹介した”神6”は、残念クロワッサンでも十分満足できる仕上がりでした。クロワッサンを愛する人は、ぜひお試しくださいね。