冷凍庫で保存した食パンはイマイチ…… そのイライラ、解消します!
常温放置だとカビてしまう食パンは、冷凍しておけば長期保存が可能になる、という豆知識は知っているけれど、解凍したトーストは、イマイチおいしくない……そのジレンマ、じつはトースターで解決できるのです。
いわゆる解凍モードを搭載するもの、もしくはパワフルさで強引に美味しくするものなどタイプはさまざまですが、全27モデルのオーブントースターの「冷凍トースト」の焼き上がりを比較し、ランキング化しました。
そして、ベストはやっぱりバルミューダのザ・トースターだったのです。
冷凍トーストの最大の問題は、パン内部の水分がなくなってしまうこと。でも、バルミューダのザ・トースターは、スチーム機能が効果を発揮し……
一番物足りない“ふんわり感”を復活させてくれたのです!……とはいえ、バルミューダのトースターは1台2万円をこえる、超高額モデル。
もっと手頃な価格のもの、もっと手軽に、小気味良く解凍できるトースターはないの?
そんな声が届くことを想定し、個性豊かなトースターが出そろった、「冷凍食パンを超美味しく焼けるトースター」のベスト10を発表いたします。ぜひご覧下さい!
[テスト方法]6名のプロが 冷凍トーストをガチ採点!
冷凍したパスコの超熟(6枚切)を、トースターで調理し、6名の識者にその味わいを評価していただきました。加熱時間は通常プラス30秒程度を目安に、焼き色が通常のトーストと揃うように微調整を加えています。
[採点項目]
外側のサクサク感
中のふんわり感
焼きムラ
(各10点満点、計180点がMAX評価です)
それでは全27台のトースターにて2000枚のパンを焼いたからこそわかった、最強の冷凍トースターランキングを発表します!
[第1位]冷凍パンをごちそうにした バルミューダ ザ・トースター
バルミューダ
ザ・トースター K01A-KG
実勢価格:2万4732円
※商品リンクは後継機「K01E」へ移動します
5ccの水を投入することで生じる蒸気の力で、擬似的に「焼きたて」を再現! さらに、熱を伝えやすい太目の受け皿、効果的な熱循環をうながす庫内の構造、さらに適温を保つ温度制御能力が融合し、カッチカチの冷凍食パンが、見事ふんわりトーストとして再生しました。大げさに感じるかもしれませんが、内緒にしていれば冷凍パンであることに、まず気づかないレベルのトーストが焼き上がります。
「口の中で溶けていく感覚が素晴らしいです!」(バタートースト評論家・梶田香織さん)という逸品トーストの味わい、ぜひ、お試しください。
ちなみに、あえて難点を挙げるとするならば、やや焼きムラが出やすいという点ですが……
これは調理中に前後をひっくり返すことで解消できますよ!
[第2位]冷凍専用モードは効果絶大! デロンギ ケーミックス
デロンギ
ケーミックス ポップアップトースター TTM020J
実勢価格:5118円~
※カラーによって価格、在庫状況が異なります。
バルミューダと僅差の2位になった、デロンギのケーミックス。ムラがないキレイな焼き上がりで、サクサクした食感が心地よいトーストはバツグンの評価でした。今回テストした4台のポップアップトースターの中では、最高の評価です。
トースト専用と割り切るならバルミューダよりこっち!
ポップアップトースターという性質上、バゲットやクロワッサンは対象外です。が、トースト専用と割り切るなら5000円という価格は魅力的。冷凍パン専用の解凍モードは文句ナシの性能ですし、ふつうのトーストも香ばしい仕上がりに。本体が小さいので、置き場所に困らないというのも魅力のひとつです。
[第3位]工夫を凝らした庫内構造が光る パナのNT-T500
パナソニック
オーブントースター NT-T500
実勢価格:7314円
一見、シンプルなトースターなのですが、U字型の石英管ヒーターを搭載し、熱循環を促すディンプル加工(壁の凹凸)が大々的に施されるなど、庫内は工夫に満ちています。
バルミューダとは違うベクトルですが、メーカーのこだわりを感じさせるつくりです。その影響か、パワフルに冷凍パンを焼き上げ、サクサク&ふわっとした軽い仕上がりになりました。
1度に3枚のトーストを焼けるというメリット
バルミューダとの大きな違いは、1度に3枚のトーストを焼けるという点です。ちなみに、25cmのピザも焼けます。ふつうのトーストの味わいも、バルミューダーに1歩届かないまでも完成度は高く、サクサクでふわふわ。7000円台という価格も魅力的です。
4位: [第4位]コスパならこの1台!
東芝 HTR-J35
東芝
HTR-J35
実勢価格:3600円
3000円台という価格帯ながら、三段階の火力調整、焼きムラを整える焼き網を備えるなど、コスパの良さが光ります。庫内の熱循環も良いため、冷凍トーストの裏面までしっかり焼き上げるパワーがありました。そのクオリティは「非常に理にかなった構造です」と、伝説のパン職人である根本さんが唸るほど。
安くて良いトースターが欲しいならコレ!
バルミューダと比較すると、価格はおよそ1/7。温度管理がちょっと弱く、連続で焼くと焦げやすいのですが、とはいえ3600円です。とにかく低コストで冷凍パンを美味しく食べたい、というならコレで決まりです!
5位: [第5位]小ぶりでもパワーあり
三菱 BO-R65JB
三菱電機
BO-R65JB
購入価格:9800円
冷凍パンがあまりにもさっくり軽やかに焼き上がるため、ふつうの食パンをトーストした際よりも採点が高いという不思議な1台。庫内の循環を施すつくりが徹底されているためか、サイズはコンパクトでもパワフル感があります。
奥行き26cmというコンパクトさは◎
幅、高さはバルミューダとさほど変わりませんが、奥行きのサイズ差が6cm近くあるという省スペース性は魅力。重量も1kg以上軽いのです。
6位: [第6位]解凍ボタンの効果あり!
デロンギ TTP220J
デロンギ
トゥルーポップアップトースター TTP220J
実勢価格:3740円
解凍モードを搭載していますが、当ランキングで2位のケーミックスと比較すると、同じメーカーでもやや差がつきました。上に飛び出した耳の部分の焼き具合が甘いのが主な理由です。
安いポップアップが欲しいなら、アリです
3000円台のポップアップトースターとしては優秀です。バルミューダほどではありませんが、優雅なパン生活が楽しめます。
7位: [第7位]3列ヒーター搭載
象印 こんがり倶楽部
象印マホービン
オーブントースター こんがり倶楽部 ET-GS30
実勢価格:6764円
下段3列、上段2列のヒーターを搭載したパワフル機。トーストよりもクロワッサンやバゲットのような厚みのあるパン向きですが、冷凍トースターもサクッと軽めに仕上がりました! ふつうのトーストより美味しい、という声も。
1度に4枚焼きは、それだけでメリット
トレイが大きく、1度に4枚のトーストを焼けるというのは、忙しい朝には助かる機能ではないでしょうか。そのぶん、バルミューダよりひとまわり大きなサイズになっていますが。
8位: [第8位]ボタン1発で冷凍対応
パナ NB-DT50
パナソニック
コンパクトオーブン NB-DT50
実勢価格:1万2620円
上部から遠・近赤外線でダブル加熱するため、オモテ側はサクサク仕上がりますが、反面、下段からの熱が弱く、イマイチ評価が伸び悩みました。ボタン操作は非常にラクチンですが。
手間を省いて一気に4枚焼けます
バルミューダと比較すると、操作はラクだし4枚1度に焼けるしと、スペック的には上っぽいのですが、実際には1~2枚焼きがベスト。7位のこんがり倶楽部と比較しても手間という点では1歩上ですので、ココを重視するなら魅力が上がる1台です。
8位: [第8位]冷凍パンはちょっと苦手?
タイガー KAS-G130
タイガー魔法瓶
コンベクションオーブン&トースター やきたて KAS-G130
実勢価格:1万1390円
全27台のトースター総合ランキングで、惜しくもバルミューダに次ぐ2位となったタイガーのコンベンクションオーブンの唯一の泣き所が、この冷凍パンの採点でした。とはいえ、遠赤ヒーターを搭載し、庫内も非常に工夫をこらしたつくりです。あとちょっとだけパワーがあれば冷凍パンの中がふんわりして、総合1位になったかもしれない……そんな1台です。ちなみに、使い勝手は最強クラスでした。
冷凍パンを除けばバルミューダと同等
カンタン&ラクに美味しいパンを焼く、という点ではバルミューダを超えます。余熱なしでも手軽にきっちり仕事をする素晴らしいトースターでした。反面、贅沢感という点ではバルミューダが上。宿命のライバル的な関係性を、勝手に感じさせられます。
10位: [第10位]格安4枚焼きトースター
ハイアール JOT
(画像をクリックすると購入ページへ移動します)
ハイアールジャパン
JOT-12A
実勢価格:4129円
※商品リンクは後継機「JOT-12B」へ移動します。
4000円台ながら1度に4枚のトーストを焼けるコスパ優秀な1台。ふつうのトーストは全体5位と優秀な結果でしたが、冷凍パンは今ひとつ伸びませんでした。
価格と4枚焼き重視ならコレでもOKです
ロールパンやバゲットなど厚みがあるパンには向きませんが、対トーストの性能は優秀。バルミューダと比較しても、価格と枚数の点では凌駕しています。
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