ねぎの旬は11~2月甘くて柔らかになります
スーパーの野菜売り場には1年中ねぎが並んでいます。このおなじみの光景にねぎには旬がないと錯覚してしまいそうですが、本来は晩秋から冬いっぱいが旬の時期です。この時期のねぎは、太さや甘さが増し、食感も柔らかくとってもおいしいんです!
[ねぎカレンダー]
春夏は流通するねぎの種類が少なく、葉が硬く口に残るものも多くなりがちです。というのも、この時期は「ねぎ坊主」と呼ばれる花の芽が出やすくなるからなんです。
ですが、ねぎが残念なこの時期でも、おいしく食べられる種類もあります。それがこの2つ!
オススメなのは、葉が硬くなりにくい九条ねぎなどの青ねぎ系の品種や、旬以外の時期も柔らかい軟白ねぎです。
春から夏にかけては青ねぎや軟白ねぎ、旬の時期は長ねぎというように季節によって使い分けると1年中おいしくねぎを食べられます。
ねぎの種類ごとのオススメ料理はこちらをご覧ください。
お答えしましょう!今さら聞けないねぎのギモン
知っているようで「それってどうなの?」と思うねぎの疑問、今さらすぎて誰にも聞けないことってありますよね。そんな疑問をスッキリ解消しましょう!
Q:白ねぎの緑の部分は捨てるのが正解?
A:栄養豊富な緑部分はスープなどに活用して!
加熱すると甘みが増しておいしい白ねぎ。白い部分にはビタミンCのほか、新陳代謝を助けてくれる硫化アリルが多く含まれています。ところで、緑の部分は捨てちゃったりしてませんよね?
緑の部分にはビタミンCのに加え、ビタミンAやカルシウム、βーカロテンなどが豊富に含まれていて、栄養がたっぷりなんです。それを捨ててしまったらもったいない! 薬味や味噌汁はもちろんのこと、硬さが気になる場合はスープのだしやくさみ取りなど、工夫して使いましょう。
Q:カットしたねぎは味が落ちるの?
A:味と日持ちはやや落ちます
通常、ねぎは1周間程度日持ちしますが、種類や保存状況によっては1ヶ月程度食べられるものもあります。
ちょっとだけ使うのに便利なカットねぎは、日持ちが短めです。切り口から甘みや辛味のモトが揮発しやすく、味や風味が落ちてしまいます。2~3日が消費期限の目安なので、おいしいうちに食べきりましょう。
Q:常温保存でも大丈夫?
A:冷蔵&乾燥対策をしましょう
ねぎを寝かせて保存すると、畑に植えられていた状態に戻ろうとして曲がることがあります。ねぎは暖かいところが苦手なので、冷暗所で立てて保存するのがベストです。
暖かいところと同様に乾燥にも弱く、乾燥すると食感も香りも落ちてしまいます。水気をとばさないように濡れ新聞紙でくるみ、できれば冷蔵庫内で立てて保存しましょう。
Q:旬でも下仁田ねぎが高価な理由は?
A:供給量が少ないから
旬の野菜は価格がお安くなりますが、下仁田ねぎはなかなかいいお値段ですよね。それには希少性が関係しているんです。
下仁田ねぎは、群馬県の下仁田周辺でしかおいしく育ちません。この辺りは平野が少ないために作付面積も広くなく、そのうえ下仁田ねぎは収穫まで15ヶ月もかかります。このようなことから収穫量が非常に少なく、希少性が高いため、旬の時期であってもお値段が高めになってしまいます。
ねぎの旬がわかり疑問が解けたところで、ねぎの理解度が増したはず。季節ごとにねぎを使い分け、おいしくねぎを食べましょう。