スーパーにはすでに厳選されたおいしいものが並んでいます
日本には、味のよいきのこが約100種類あります。なかでもスーパーなどで身近に買える約20種は、とくに味や香りが優れたもの。1パック100円未満など、安価なものも含め、どれもすでに厳選された、お墨付きの品種が並んでいるというわけなんです。
[きのこの基礎知識]
使い切りの目安:冷蔵で2日~1週間程度
保存方法:冷蔵(冷凍の場合は小分けまたはカット)
おもな栄養素:食物繊維、ビタミンB群、ビタミンD、リンなど
では、私たちは実際の売り場で、何に気をつけて選べばいいのでしょうか? そのポイントをご覧ください。
おいしいきのこは何はともあれ「鮮度」です
選ぶ際のポイントは、何といっても「鮮度」。きのこには、賞味期限が書かれていないため、店頭に並んでから数日経っている可能性もあります。
おいしいきのこを手に入れるための鮮度チェックの方法は4つです。
①冷蔵販売されている
多くの野菜と同様、基本的に冷蔵保存がベストです。
価格が同じなら、冷蔵販売されているものを選びましょう。
こちらは常温。同じに見えて、じつはけっこう鮮度に違いが出てくるんです。
②「原木栽培」か、「菌床栽培」か
スーパーで売っているきのこは、原木に種菌を植え付ける「原木栽培」、または、おがくずにふすまやぬか、水を混ぜた培地に種菌を植え付ける「菌床栽培」と記載されています。原木栽培のものは、味や香り、色などが菌床栽培ものより強いことが多くなります。
[原木]
[菌床]
買う際に、ラベル表示をチェックしてみましょう。
③水っぽくなくハリがある
ハリがあるもの=新鮮、水っぽいもの=劣化の証です。カサにハリや弾力のあるものが新鮮なので、水っぽく透明のものや、黄ばんだものは避けてください。
パンとハリのあるものは新鮮です。
こちらは見るからに水っぽいです。
④パッケージ内に水滴がない
きのこに水分がつくと、味や香りが落ちる原因になります。きのこだけでなく、パッケージの中もチェックするようにしましょう。
こんなふうに、水滴がついているものは避けます。
ちなみに……。
多くの場合、表記量よりもやや多めに入っています。表示より少ないものは機械で弾かれるので、少ないものを買ってしまって損をするということはありませんので、ご安心を。
どちらも100g表記で、左は150g、右は140g入っていました!
【おまけ】松茸が高いのは「人工栽培」できないから
市販のきのこは、人工栽培されたものが中心です。でも、松茸のように、栽培技術が確立されていないものは、たくさんつくれないため、高くなってしまいます。また、栽培期間が長い品種も、人件費等が加わるので価格がアップします。
同じきのこでも、ちゃんと理由があって高いんです。
以上、きのこの基礎知識と選び方をご紹介しました! 同じように見えても、ちょっとしたポイントで差が出ますので、選ぶ際にはチェックしてみてくださいね。