Switchのコントローラーを買うべき理由とは?
理由1:純正の「Proコン」は品薄で値段が高い
※画像はAmazonより
任天堂
Nintendo Switch
スプラトゥーン3(ダウンロード版)
実勢価格:6500円
2022年9月9日。ついにインクを塗りあって陣取りを行うニンテンドースイッチの人気ゲームの最新作「スプラトゥーン3」が発売されました。国内販売本数は発売後3日で345万本以上を達成するほどの人気ぶりです。
しかし、ここで大きな問題が発生します。ただでさえ品薄が続いてきた純正のコントローラー「Nintendo Switch Pro コントローラー(プロコン)」の需要がさらに高まり、争奪戦状態になっている現状です。
「スプラトゥーン」需要でProコンは高値で品薄状態
スイッチ付属のジョイコンよりもスプラトゥーンに向いているProコンは、2022年10月時点では入手するのが難しい状況です。
スプラトゥーン3の発売に合わせて新発売されたエディションも、予約殺到で完売状態がほとんど。ネット通販などで見つけても定価より高値で販売されていて、手が出しにくいのが現状です。
まずはその人気・定番である「Proコントローラー」について解説しましょう。
純正のジョイコンとプロコンの違いは?
「ニンテンドースイッチ」には、専用コントローラー「Joy-Con(ジョイコン)」が付属します。しかし、Joy-Conは操作性に難がある、壊れやすい、実勢価格が8000円を超えるなど問題点も多いです。
そこで、ゲーマー向けに任天堂が発売した製品が「Nintendo Switch Pro コントローラー」。プロの名が示すとおり、高い操作性と耐久性がウリ。定価は比較的高めです。
任天堂(Nintendo)
Nintendo Switch Pro コントローラー
実勢価格:7678円
サイズ:H106 × W152 × D60mm
重量:約246g
対応機器:Switch
接続規格:USB Type-A to Type-C
バッテリー駆動時間:約40時間
機能:加速度センサー・ジャイロセンサー、NFC、振動
ハードメーカーの純正品だけあってスキのない造りのプロコン。少々重さがあることと高額なのを除けば、大きな欠点はありません。接続方法は無線です。
R・Lスティックは、多くの互換コントローラーとは違い、高品質な国産パーツを使用。入力の遊びがなく、戻りも速いです。
十字ボタンは任天堂が約40年作り続けているパーツだけあり、押し心地、戻りの反発力ともに絶妙。斜め方向も入力しやすいです。
以上のように高品質で、もし定価で買えるならぜひ持っておきたい「Proコン」。ですが前述の通り、品薄なので現状ではサードパーティ製の互換コントローラーを選ぶのがおすすめと言えます。
理由2:公式ライセンスの「ホリ」はワイヤレスタイプが生産終了
任天堂から公式ライセンスを取得している株式会社HORIの製品が純正に次いで人気ですが、ワイヤレスタイプは生産が終了していて、2022年10月現在は手に入りにくい状態が続いています。
有線接続タイプの製品は入手しやすいですが、ワイヤレスコントローラーが欲しいなら、その他のメーカーの製品から選ぶしかありません。
理由3:サードパーティ製は「連射」や「マクロ」など純正にはない機能で遊べる
他メーカー製品、いわゆるサードパーティ製品には、純正コントローラーの本体には搭載されていない「連射ボタン」と「マクロ機能」が搭載されていることがほとんど。
ゲームをプレイする上で便利な機能であることは間違いありませんが、ゲームによっては非推奨の場合もあるので注意しましょう。
Switchコントローラーの選び方は?
加速度センサーとジャイロセンサーは必須
主なプロコン&互換コントローラーの機能は5つあり、その中でも使用するゲームが多い「加速度センサー・ジャイロセンサー」は必須。
その他の機能は、プレイするゲームやプレイスタイルに応じて搭載する製品を選びましょう。
ジャイロセンサーは前後左右の動きに加え、左右と手前奥の傾きを感知。加速度センサーは、その際の動きの速さを感知します。
加速度センサー・ジャイロセンサー、NFC、振動はプロコンが搭載する機能ですが、連射機能とマクロボタンは互換コントローラーにしかない機能です。
キーの操作性を確認
コントローラーにおいてもっとも重要な要素は操作性です。操作性9割で残りが1割といっても過言ではないです。
ゲームで主に使用するのはR・L スティック、十字、A・B・X・Y・L・R・ZL・ZRボタンですが、これらすべて万人が文句なしに完璧というコントローラーはありません。しかし、好みに近い製品はあるはずなので、可能なら触れて選びたいです。
ちなみに、Switch Liteは十字ボタンの操作性が非常に悪いので、Lite用にコントローラーを買う場合は十字ボタンに注目しましょう。
十字ボタンやABXYなどのボタンにはゴム製のラバーパッドが使われています。メーカーによって、ボタンの大きさやストローク幅、ラバーの反発力などが異なり、操作性は製品ごとの差が大きいです。
接続は無線タイプを選ぶ
「スプラトゥーン3」だけでなく、激しい操作が必要な「太鼓の達人」や臨場感を体験できる「フォートナイト」をはじめ、「マリオカート」などのアクションレースゲームや格闘ゲームは無線タイプでのプレイがおすすめ。
それでは、本題の比較検証の詳細について解説します。
Switchコントローラーの比較方法は?
今回テストしたのはこちらの9製品
今回は「Proコン」に代わる、ニンテンドースイッチと互換性のある無線接続のコントローラーを見つけるべく、Proコンを含む全9製品を検証することに。
「無線タイプ」、「加速度・ジャイロセンサー搭載」、「量販店で購入できる製品」という3つの条件を満たす下記製品をピックアップしました。
- ゲームテック「SWF2285」
- イズム「ISMSW070」
- ハイハイ「HH-0268」
- アローン「ALG-NSCMCK」
- レンジライフ「RL-SW5077」
- イエスオージェイオージャパン「PCG03-020」
- サイバーガジェット「SWITCH用ジャイロコントローラー 無線タイプ」
- インプリンク「ISWC001BKRD」
- 任天堂「Nintendo Switch Pro コントローラー」(※品薄)
テスト環境
普段からProコンの使い方に慣れている担当編集が、Proコンを含めた各製品で「スプラトゥーン3」を、とにかくプレイしまくりました。
検証結果は評価の高かった製品からおすすめ順に、ランキングで発表します。
その前に、今回テストしてわかった、おすすめの市場に流通しているサードパーティ製Switchコントローラー2製品をご紹介します。
Switchコントローラーはこの2機がおすすめ
Proコンに近いのはゲームテック「SWF2285」
ゲームテック
SWF2285
[Switch/Switch Lite用 HGワイヤレス バトルパッドターボ ProSWレッド]
実勢価格:4340円
サイズ・重量:W157×D53.5×H110mm・220g
メリット
- Proコンとほぼ同じ形状なのに軽量
- ボタンを押す際の抵抗が少ない
- amiibo(アミーボ)が使える
デメリット
- ボタンがやや滑りやすい素材と加工
- バッテリー持ちはProコンの約1/4
- ホームボタンから電源オンができない
機能性
サードパーティ製では珍しいNFC対応。スプラを遊ぶならこの機能はあって損ナシ!
持ちやすさ
背面のボタンは押しやすい位置にありますが、誤って押してしまうことはないので安心できます。
形状、機能などがもっともProコンに近かったのが、ゲームテック「SWF2285 [Switch/Switch Lite用 HGワイヤレス バトルパッドターボ ProSWレッド]」。
バッテリー持ちが悪い点がやや気になりますが、高値で価格で売られているProコンと比べると、約半額程度で購入できます。
amiibo(ゲーム機にタッチして連動させて遊ぶキャラクターフィギュア)にも対応しているので、「スプラトゥーン3」のコンテンツを余すことなく遊べるのも魅力です。
格安で買うならインプリンク「ISWC001BKRD」
インプリンク
ISWC001BKRD
[Nintendo Switch/Switch Lite対応ワイヤレスコントローラー ブラックレッド]
実勢価格:2980円
サイズ・重量:W163×D70×H105mm・225g
メリット
- 3000円を切る圧倒的安さ
- 機能性も他製品と同等
- Proコンよりも軽い
デメリット
- ボタンの押し心地がやや硬く、抵抗を感じる
- 接続がやや遅いときがある
- バッテリー持ちがやや悪い
機能性
加速度センサーとジャイロはもちろん、背面ボタンと連射機能も備えています。
操作性
ボタンや十字キーの押し心地はやや難ですが、スティックのグリップ感は良好。慣れれば問題ありません。
Proコン慣れしている雑誌『家電批評』の担当編集が実際に使って判明した推しの2台がわかったところで、総合ランキングを発表します。
※各製品の商品情報の下にあるNFCとは、かざすだけで無線通信する規格。Switchではamiibo機能(ゲーム機にタッチして連動させて遊ぶキャラクターフィギュア)のことです。
Switchコントローラーのおすすめは?
Switchコントローラーのおすすめ比較表
プロと一緒に実際に使ってみた、Switchコントローラーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||||
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任天堂Nintendo Switch Pro コントローラー
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ゲームテックHGワイヤレスバトルパッドターボProSW
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イズムISMSW070
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サイバーガジェットSWITCH用ジャイロコントローラー 無線タイプ ブルー×ブラック
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インプリンクISWC001BKRD [Nintendo Switch/Switch Lite対応ワイヤレスコントローラー ブラックレッド]
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イエスオージェイオージャパンPCG03-020
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レンジライフRL-SW5077
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アローンALG-NSCMCK
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ハイハイHH-0268
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【1位】任天堂「Nintendo Switch Proコントローラー」
- 任天堂Nintendo Switch Pro コントローラー
- 実勢価格: ¥4,880〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
Switchコントローラーのおすすめ第1位は、任天堂(Nintendo)「Nintendo Switch Pro コントローラー」。
文句なしにダントツの操作性。2022年10月時点において、Amazonでは招待販売、楽天市場では高値、公式では品切れ状態になっていますが、もし手に入るなら買うべきです。
- 幅
- 152mm
- 奥行
- 60mm
- 高さ
- 106mm
- 重量
- 247.3g(実測値)
- 機能
- 加速度センサー・ジャイロセンサー、NFC、振動
- 稼働時間
- 40時間
- 接続端子
- USB Type-A to Type-C
- 型番
- HAC-A-FSSKA
【2位】ゲームテック「SWF2285」
- ゲームテックHGワイヤレスバトルパッドターボProSW
- 実勢価格: ¥3,536〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
- 幅
- 157mm(約)
- 奥行
- 53.5mm(約)
- 高さ
- 110mm(約)
- 重量
- 220g(約)
- 機能
- ジャイロ対応、マクロ対応、連射機能あり
- 稼働時間
- 8時間(約)
- NFC
- ○
- 型番
- SWF2285
【3位】イズム「ISMSW070」
- イズムISMSW070
- 実勢価格: ¥4,500〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
Switchコントローラーのおすすめ第3位は、イズム「ISMSW070」。
機能性は満点と優秀でした。他製品よりも小型なのが特徴で、手が小さい人にオススメ。カラーバリエーションは3タイプあります。
- NFC
- ○
- 型番
- ISMSW070
【4位】サイバーガジェット「SWITCH用ジャイロコントローラー 無線タイプ」
- サイバーガジェットSWITCH用ジャイロコントローラー 無線タイプ ブルー×ブラック
- 実勢価格: ¥2,504〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
Switchコントローラーのおすすめ第4位は、サイバーガジェット「SWITCH用ジャイロコントローラー 無線タイプ ブルー×ブラック」。
そつがない優等生。NFC(かざすだけで無線通信する規格。Switchではゲーム機にタッチして連動させて遊ぶキャラクターフィギュア、amiibo機能のこと)非対応なのが惜しいです。
- 型番
- CY-NSGYCWL-BL
【5位】インプリンク「ISWC001BKRD」
- インプリンクISWC001BKRD [Nintendo Switch/Switch Lite対応ワイヤレスコントローラー ブラックレッド]
- 実勢価格: ¥3,822〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
Switchコントローラーのおすすめ第5位は、インプリンク「ISWC001BKRD」。
操作性は価格なりですが、デザインを含め実使用では問題なし。Proコンの約1/3の価格で購入できるので、格安で買いたいならおすすめです。
- 幅
- 163mm
- 奥行
- 70mm
- 高さ
- 105mm
- 重量
- 225g
- 型番
- ISWC001BKRD
【5位】イエスオージェイオージャパン「PCG03-020」
- イエスオージェイオージャパンPCG03-020
- 実勢価格: ¥5,070〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
Switchコントローラーのおすすめ同第5位は、イエスオージェイオージャパン「PCG03-020」。
機能性は上位並みの点数でしたが、バッテリーに不安が残りました。シンプルなデザインで背面ボタンがないので、持ちやすさは問題なしです。
- 型番
- PCG03-020
【7位】レンジライフ「RL-SW5077」
- レンジライフRL-SW5077
- 実勢価格: ¥4,570〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
Switchコントローラーのおすすめ第7位は、レンジライフ「RL-SW5077」。
操作性は良好ですが、やや大きく持ちにくいです。バッテリーも1.5と低めですが、下位製品では価格はまあまあです。
- 型番
- RL-SW5077
【8位】アローン「ALG-NSCMCK」
- アローンALG-NSCMCK
- 実勢価格: ¥4,550〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
Switchコントローラーのおすすめ第8位は、アローン「ALG-NSCMCK」。
機能性は高評価でしたが、他項目がイマイチな結果に。ボタンとスティックを自由に配置できる独自性がポイント高いです。
- 型番
- ALG-NSCMCK
【9位】ハイハイ「HH-0268」
- ハイハイHH-0268
- 実勢価格: ¥4,378〜
- 操作性
- 機能性
- 持ちやすさ
- バッテリー
- 価格
Switchコントローラーのおすすめ第9位は、ハイハイ「HH-0268」。
機能性は悪くありませんでしたが、ジャイロ精度がやや低く、評価を落とす結果になってしまいました。
- 型番
- HH-0268
Switchコントローラーの人気メーカーは?
ここでは、Switchコントローラーのおすすめ人気メーカーをご紹介します。
任天堂
価格は高くとも、操作性や安定した品質で人気の純正コントローラー。人気のコラボモデルは品薄で常に完売状態が続いています。
ジャイロセンサーや加速度センサー、amiiboを読み込むNFCなど必要な機能が揃っています。連射機能やマクロ機能が搭載されていないのが惜しいポイントです。
ホリ
PS4やPS5、Nintendo Switchのコントローラーや周辺機器を数多く発売するHORI。
任天堂から公式にライセンスを受け、有線モデルやミニモデル、FPS専用モデルなど数多くのラインナップを展開しています。ライセンスを受けているため安心して使用できます。
Switchコントローラーのおすすめのまとめ
以上、Switchコントローラーおすすめランキング9選でした。
今回雑誌『家電批評』がベストバイとしたのは、ゲームテック。
Proコンの約半額程度で購入できて、機能性も持ちやすさもProコンに近かったのが勝因でした。
今回の検証でまずはっきりしたのは「ジャイロセンサーの反応の良さ、ボタンやスティックなどの操作性では、どう頑張ってもProコンには及ばない」ということです。
しかし、実際にプレイして慣れれば、どの製品でもProコン同様に勝つことは難しくありません。道具も大切ですが、“ウデマエ”を磨くことも忘れずに。
純正以外の安いSwitchコントローラが欲しい人は、本記事を参考にお気に入りを探してみてください。
Switchコントローラーの売れ筋ランキングもチェック !
SwitchコントローラーのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
「Proコンより快適!」とは言えませんが、慣れればプレイ中は気になりません。(家電批評編集部・山内)