速乾タオルっていったいナニ?
「速乾タオル」とは水分を含んでも、普通のタオルに比べて乾きが早いタオルのこと。コンパクトにまとまるものが多く、中にはケース付きの商品も。
速乾タオルは持ち運びに便利な上、吸水性抜群なので、とくにジムや水泳、アウトドアでの使用に適しています。
速乾タオルのメリットは?
それでは速乾タオルのメリットはどんなものがあるのでしょうか?
メリット1:外出先でも乾きが速い
自宅で乾燥機を使うなら、どんな洗濯物でも素早く乾かすことができますが、外出先ではそうもいきません。たとえばアウトドアでタオルを濡らしてしまった場合、乾きが遅い時期には濡れたまま持って帰らざるを得ないことも。
その点、速乾タオルなら、乾いた状態でリュックに入れることができます。
メリット2:雑菌の繁殖を抑える
濡れたままのタオルを放置しておくと嫌な臭いがしますが、この臭いの原因、じつは雑菌の繁殖によるものなんです。その点速乾タオルなら乾きが早いため、比較的この雑菌の繁殖を抑えることができます。
メリット3:気化熱で体のほてりを和らげられる
気化熱とは水分が気体になるときに、周りから奪う熱のこと。速乾タオルは水分の蒸発が早いため、気化熱も大きく、タオルを首に巻いておくなどすればほてりを和らげることができます。とくに夏場などは暑さ対策としても大活躍します。
速乾タオルの素材は?
速乾タオルの素材にはナイロンやポリエステルがよく使われます。ナイロンやポリエステルというとちょっと硬めの印象がありますが、速乾タオルは大違い。細い糸を使っているので、軽くて柔らかく、肌触りも抜群です。
またコットンなど自然素材もあり、化学繊維はちょっと……という人におすすめです。
そのほか、速乾タオルにはマイクロファイバーを使用したものが多く発売されています。マイクロファイバー素材はとくに吸水力が高く、スイミングなどたくさんの水分を拭きとりたいときに便利です。
今回のベストバイは?
ちょっと気が早いですが、ここで今回の1位商品を紹介します。今回のベストバイは4Monster「スポーツタオル」でした。
4Monster
スポーツタオル
スイミング タオル ジム タオル
実勢価格:1390円(Small)
4Monsterの速乾タオルは速乾性はもちろん、軽量でコンパクト、肌触りも抜群です。今回は14商品の検証を行いましたが、このタオルはすべてのポイントで高得点を獲得。持ち運びにも便利なので、スポーツやアウトドアにとくにおすすめです。
とはいえ用途によっては2位以下の商品があなたにとってのベストバイになることも。そこでもう少し速乾タオルの解説を続けましょう。
速乾タオルの選び方は?
選び方1:サイズ
速乾タオルには様々なサイズがあります。一つの商品でもいくつかのサイズが発売されているので、自分の目的に合ったものを選びましょう。
サイズには大きい方から「バスタオル」「スポーツタオル」「フェイスタオル」「ハンドタオル」があり、各社サイズが異なっているので、商品情報で確認しましょう。
選び方2:利用目的
速乾タオルは利用目的によって選び方が変わります。ポイントを簡単に説明しましょう。
[アウトドア用]
荷物をできるだけ少なくしたいアウトドアではコンパクト性を重視しましょう。軽量で、小さくまとまるものがベスト。写真のようなケース付きならリュックにもスッキリと収納できます。
またループやバンド付きなら、現地でもポールなどに引っ掛けやすく、簡単に乾かすことができます。
[スポーツ・ジム用]
スポーツ用は速乾性ももちろんですが、さらに求められるのが吸水性です。その点マイクロファイバーを使用したものなら、大量の汗をかいても見事に吸ってくれます。
またもうひとつ大切なのが、抗菌・防臭性能です。スポーツで使うタオルは汗臭くなりやすいので、抗菌加工や防臭加工が施されたものなら安心です。
[日常使い]
繰り返し洗濯を行うので、求められるのは耐久性です。糸がほつれたり、生地がくたくたになったりしないものを選びましょう。また日常使いでは肌触りも大切。こうしたポイントは通販サイトのレビューを見るとチェックできます。
今回の採点のポイントは?
今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販で人気の速乾タオルをピックアップ。以下の項目でプロに採点してもらいました。
項目1:速乾性
実際にどのくらい乾きが早いのか。ピックアップした14商品に実際に試してみました。
検証の手順
1:すべてのタオルを一度水で洗って完全に乾かす。
2:それぞれのタオルに水を正確に100g注入し、完全に吸水した状態で重量を計測。
3:間隔を開け外に干しておく(曇り、気温13℃、湿度44%、無風)。
4:すべてのタオルの3時間後の重量を計測する。
手順は上記の通りシンプルです。これによってどのぐらい水分が蒸発したかを計測。誤差も考えその値で4つにランク分けしました。
▼ランク
- S……65g以上重量が減少(29点)
- A……55~64g重量が減少(28点)
- B……45~54g重量が減少(27点)
- C……35~45g重量が減少(26点)
検証は2回行い、数値の高い方を評価対象としました。その結果、速乾性第1位はBeeNesting 「超軽量 速乾タオル2枚セット」が獲得。
BeeNestingは薄手のタオルなので、速乾力が他と比べ高かったようです。それぞれの評価はランキングを参照のこと。なお14商品中5商品は重量減少が35gに満たなかったため、今回は掲載を見送りました。
項目2:肌ざわり
肌に優しい肌触りになっているかどうか。使ってみて心地よいかどうか。こちらはスタッフ2名と板谷氏の計3名で実際に触ってみて、その感触を確かめ合議制で評価しました。
項目3:デザイン・作り
ジムではどんなタオルを使っている人が多いか、板谷氏にヒアリングし、デザインや質感を評価。さらに縫製はしっかりしているか、ほつれにくいか、耐久性はあるか、など細かい部分の作りについて数回洗濯を行った後、スタッフ全員でチェックしました。
項目4:コスパ
1〜3の項目をふまえた上で、商品の質と価格が釣り合っているかどうか、お買い得商品かなど、コスパ面を評価しました。
それではランキングスタートです!
※製品画像は一部Amazonより引用しています
速乾タオルのおすすめは?
4Monster「スポーツタオル」
4Monster
スポーツタオル
スイミング タオル ジム タオル
実勢価格:1390円(Small)
サイズバリエーション:Small80×40cm、Medium120×60cm、Large135×70cm
素材:マイクロファイバー
カラー展開:7色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
93/100点 | 28/30点 | 28/30点 | 18/20点 | 19/20点 |
第1位は4Monsterの「スポーツタオル」でした。
スモールサイズなら6×11cmの専用ケースに収納できるコンパクトさ。ジムやアウトドア以外でも旅行などに持っていける携帯性に優れたタオルです。速乾性はA評価を獲得しました。
生地はかなり薄く柔軟性を持っています。繊維密度が高いため、吸水性も抜群です。
SWANS「速乾タオル」
SWANS(スワンズ)
速乾タオル
実勢価格:1118円(Mサイズ)
サイズバリエーション:M(40×100cm)/L(80×150cm)
素材:ポリエステル85%、ナイロン15%
カラー展開:5色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
92/100点 | 27/30点 | 27/30点 | 18/20点 | 20/20点 |
第2位はSWANS(スワンズ)「速乾タオル」でした。
速乾テストはB評価でしたが、肌触りとコスパで高得点を獲得。髪の毛の約100分の1のウルトラマイクロ繊維素材を採用し、吸水性にも優れています。
シンプルなデザインで汎用性があります。またコンパクトに畳めてかさばらないので、持ち運びにも便利です。
見た目は一般的な普通のスポーツタオルですが、吸水性や速乾性は抜群でした。柔らかい素材で比較的肌触りも良い感じです。
VACNITE「速乾タオル2枚セット」
VACNITE
速乾タオル2枚セット
実勢価格:1859円
サイズ:2枚セットM(80×38cm)/L(152×78)、3枚セットM、L、S(38×38cm)
素材:ポリエステル
カラー展開:8色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
92/100点 | 28/30点 | 27/30点 | 18/20点 | 19/20点 |
同点2位はVACNITE 「速乾タオル」。
M、Lサイズの2枚セットとSサイズを加えた3枚セットがあり、どちらもさまざまな用途に使用できます。速乾性は1位商品と同じくA評価を獲得。
超極細繊維を使っており、肌触りは2位商品と同じような感じですが若干硬めです。防菌防臭効果を備えており、軽くて収納袋付きなので携帯に便利です。
サイズが異なる2枚のセットでコスパ抜群です。肌触りも良く、吸水性も高いので、プールや海などでも使えそうです。
4位:大同「ソフトタッチ 吸水速乾タオル2枚セット」
大同
ソフトタッチ 吸水速乾タオル2枚セット
実勢価格:1650円(ヘアータオル)
サイズバリエーション:ヘアータオル40×100、バスタオル75×150cm
素材:ポリエステル、ナイロン
カラー展開:5色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
91/100点 | 26/30点 | 28/30点 | 17/20点 | 20/20点 |
第4位は大同「ソフトタッチ 吸水速乾タオル2枚セット」でした。
見るからにふかふかした感じで、肌触りは申し分ありません。吸水性も高く、素早く水分を拭きとってくれますが、速乾性はC評価でした。
サラッとした風合いが特徴的。ふかふかながら毛が抜ける心配もなく、ジムやアウトドア以外に、日常生活でもぜひ使いたいタオルです。
触っていて手の水分が持っていかれる感覚があります。つまり吸水性が高いということですが、同時にふかふかしていて肌触りも良いと思います。
5位:imaa「ヘアドライタオル マイクロファイバー2枚セット」
imaa(アイマ)
ヘアドライタオル マイクロファイバー2枚セット
実勢価格:1800円(ヘアドライ)
サイズバリエーション:ヘアドライタオル38×88cm、ミニバスタオル50×110cm
素材:ポリエステル90%、ナイロン10%
カラー展開:9色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
90/100点 | 27/30点 | 28/30点 | 16/20点 | 19/20点 |
第5位はimaa(アイマ)「ヘアドライタオル マイクロファイバー2枚セット」でした。
他にサイズが大きめのミニバスタオルがあります。肌触りが抜群のタオルで、写真のようにふかふかな感触です。速乾性はB評価でしたが、それ以外の項目で高得点を挙げました。
シンプルなデザインですが、9色展開で好みの色を選ぶことができます。吸水性にも優れていて、素早く汗や水分を吸収してくれます。
1、2位を争う肌触りです。非常に柔らかく肌に優しい感じがします。速乾性はB評価でしたが。全体の中では高めでした。
6位:内野「奇跡のタオル」
内野(UCHINO)
奇跡のタオル
実勢価格:2800円(フェイスタオル)
サイズ:(約)フェイスタオル34×85cm、スモールバスタオル50×100cm、バスタオル70×140cm、ワイドバスタオル85×150cm
素材:コットン
カラー展開:6色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
89/100点 | 26/30点 | 28/30点 | 19/20点 | 16/20点 |
第6位は内野(UCHINO)「奇跡のタオル」でした。
一般的なタオルと比べて、同じ重量でも圧倒的にボリュームがあり、ふかふかした触り心地になっています。また生地がやわらかく、吸水スピードも速いのが嬉しいポイント。ただしボリュームがある分、若干速乾性は低く、評価はCとなりました。
コットン素材で肌に優しい作りで、毛羽落ちが少なく、パイルも抜けにくいのが大きな特徴です。なお同商品は、日本アトピー協会の推薦も受けています。
非常に柔らかく、肌ざわりが気持ち良いタオルです。吸水性も高いので、激しい運動から日常使いまで幅広く使えます。ただ速乾性と、若干価格が高めなので、今回は順位を落としました。
7位:BeeNesting「超軽量 速乾タオル2枚セット」
BeeNesting
超軽量 速乾タオル2枚セット
実勢価格:2682円
サイズバリエーション:XL(120×60cm)+S(40×40cm)、2XL+S、M+S
素材:マイクロファイバー
カラー展開:7色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
88/100点 | 29/30点 | 26/30点 | 16/20点 | 17/20点 |
第7位はBeeNesting「超軽量 速乾タオル2枚セット」でした。速乾テストでは第1位を獲得したタオルです。
2枚セットでSサイズはわずか25g、XLサイズでも80gという軽さ。ポケットに入る大きさにまとめられるので携帯性は抜群。また2枚それぞれに収納ケースが付くのも嬉しいポイントです。
吸水性も高く、メーカー発表では重量の2.3倍の水分を吸収するとのこと。抗菌防臭に優れた生地を使っており、長時間の使用でも清潔さを維持します。
渇きの速さには正直驚かされました。速乾性最重視ならこの商品がおすすめですね。ただし肌触りに関しては若干硬めでなめらかさに欠ける感じでした。
7位:シービージャパン「タオル マイクロファイバー カラリアース carari」
シービージャパン
タオル マイクロファイバー カラリアース carari
実勢価格:760円(ヘアドライ)
サイズバリエーション:ヘアドライ40×100cm、フェイス30×80cm、バスタオル60×120cm
素材:ポリエステル
カラー展開:4色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
88/100点 | 26/30点 | 27/30点 | 17/20点 | 18/20点 |
同点7位はシービージャパン「タオル マイクロファイバー カラリアース carari」でした。
カラーラインナップはどれも落ち着いた色合いで、さまざまな用途で使えます。ふわふわの肌触りも気持ちいいです。速乾性はC評価でしたが、吸水性は高く、短時間で水分を吸収してくれます。
レビューでも肌ざわりの良さと吸水性の高さを高く評価するものが多く見られました。吸水性最重視なら、この商品を選ぶと良いかもしれません。
触っているだけで手がパサパサに乾くほど、水分を吸収される感じです。生地は柔らかいのですが、全体的に多少ゴワゴワした感じも。ただ肌には優しい感じですね。
9位:Acteon「ジム タオル」
Acteon(アクテオン)
ジム タオル 超軽量 コンパクト
実勢価格:1960円
サイズ:約60×39cm
素材:ポリエステル 80%、ナイロン 20%
カラー展開:4色
▼採点結果
総合得点 | 速乾性 | 肌触り | デザイン・作り | コスパ |
87/100点 | 27/30点 | 26/30点 | 17/20点 | 17/20点 |
個性的なデザインが人気のActeon(アクテオン)「ジム タオル」が第9位に。
写真のように表地は幾何学模様、裏地は無地となっています。髪の毛の10分の1の繊維を使っているため吸水性が高く、自重の3倍の水分を吸収します。またスナップ式のベルトが縫いつけられていて、丸めて持ち運ぶことができます。
速乾性に関しては若干劣りC評価でした。重量がわずか45gなので、持ち歩きに便利で、アウトドア用のタオルなどにおすすめです。
模様のせいか、タオルといった感じがしませんね。ただジムなどで他人のものと間違えにくいのはよいと思います。生地はやわらかくも硬くもなく、肌触りは標準的でした。
以上、速乾タオルのランキングでした。
今回の記事を参考に、ぜひお気に入りの一枚を見つけてくださいね。
軽くて肌触りが良いタオルですね。速乾性が高く、ケースも含めてデザインが良いのが好評価につながりました。