ケルヒャー初のハンディクリーナーが熾烈な業界に進出!
国内の大手から中小メーカー、さらには中華メーカーなどの海外製品まで、数多く商品が市場に溢れているハンディクリーナー。
あらゆる掃除家電をテストしてきた『家電批評』でも、たくさんのハンディクリーナーを取り上げてきました。
そんな、ライバルたちがしのぎを削るジャンルに、高圧洗浄機やスチームクリーナーで有名なケルヒャーが進出してきました。
ハンディクリーナーといえば「サッと取り出せて」「スイスイと気軽に掃除できる」点が重宝されるジャンル。
そこにきて、今回検証するケルヒャー初の家庭用ハンディクリーナー「CVH 3 Plus」は、まるで床掃除をまるごと済ませてしまうスティック掃除機かのような「パワフルな吸引力」をウリとしています。
はたして、サイズが小さく軽量であることと、強力な吸引性能は、両立できるのでしょうか?
11月発売のケルヒャーハンディクリーナー「CVH 3 Plus」の実力は?
ケルヒャー
家庭用ハンディクリーナー CVH 3 Plus
実勢価格:14080円
サイズ:幅380×奥行76×高さ76cm
重量:500g
充電時間:4時間
連続使用時間:20分(エコモード)、9分(強モード)
2022年11月15日、世界のどこよりも早く日本で先行発売されたケルヒャーの家庭用ハンディクリーナー「CVH 3 Plus」。
前述の通り、メーカーサイトでは「軽い! 使いやすい! パワフルハンディ」と、一見すると共存が難しそうな売り文句が並んでいます。
そこで今回は、ハンディ掃除機などのカーグッズを長年評論してきた平岡祐輔さんと『家電批評』による「数多くのハンディ掃除機やスティック掃除機を検証してきたチーム」で厳しい実力テストを敢行しました。
掃除のしやすさや吸引力、使い勝手に動作音などなど、実使用視点で「CVH 3 Plus」をレビューします!
テスト1:吸引力はどうなの?
結果:小さなコーヒー粉も一瞬で吸い取りストレスなし!
フローリングの床に撒いたコーヒー粉は、ストレスなしで簡単に吸い取れました。
床の木目の細い溝に入ったコーヒー粉も逃しません。
ファブリックのソファに撒いたコーヒー粉も布生地の中に残すことなく、すべて吸い取れました。
テスト2:狭い車内でも掃除はしやすいの?
結果:ゴミがたまりやすい車内でもすみずみまで吸い取れた
コンパクトな形状なので、運転席のペダル周りなど、かなり狭い場所にも入ることができます。
いつの間にか溜まっていた落ち葉もあっという間にキレイになりました。
付属の細長いすきまノズルを先端に取り付ければ、シートの座面と背もたれとのすき間などに溜まったゴミも吸い取れます。
付属のノズルにはブラシも付いており、エアコン吹き出し口などに付着しているホコリなどは掃いて吸い取れます。
狭い車内でコードレスクリーナーを動かしても体に当たることがなく、狙った場所を掃除することができます。
テスト3:ゴミは捨てやすいの?
結果:ダストコンテナは大容量! ゴミ捨ても簡単だった
前部のカバーとメッシュフィルターを外せば、中に溜まったゴミを簡単に捨てられます。
ダストコンテナは0.15L(A4用紙約2.5枚分)と大容量なので、何度もゴミを捨てるような手間がありません。
テスト4:スイッチ・ボタンは操作しやすい?
結果:スイッチはとても大きくて押しやすかった
スイッチはひとつだけなのでわかりやすく、大きいので、とても押しやすいです。
テスト5:充電スタンドの使い心地はどうなの?
結果:上から本体を差し込むと同時に充電開始。付属ノズルも固定できた
ハンディクリーナーは、付属の充電スタンドに上から差し込むように置くだけで固定されます。
固定同時に充電もスタートするので、本体に電源コードをいちいち挿す面倒はありません。
付属のすきまノズルも一緒に差し込んで固定できるのも便利です。
テスト6:動作音の大きさはどうなの?
結果:昼間に使うなら問題ない音の大きさだった
強モードで動かし、1.5mの距離から騒音計で計測したところ、数値は71.2dBでした。
昼間なら特にうるさすぎるとは感じませんが、深夜は使わないほうがいいかもしれません。
これまでLABでは数多くの掃除機の音を計測してきましたが、この数値はその中で中間くらいの数値です。
まとめ:キレイ好きや車に乗る人には特にオススメ!
以上がケルヒャー「家庭用ハンディクリーナー CVH 3 Plus」の検証結果です。
ちょっとのゴミも放っておけないキレイ好きさん、クルマに乗る人には特にオススメできると感じました。
ケルヒャー
家庭用ハンディクリーナー CVH 3 Plus
実勢価格:14080円
サイズ:幅380×奥行76×高さ76cm
重量:500g
充電時間:4時間
連続使用時間:20分(エコモード)、9分(強モード)
▼結果
総合評価 | 総合点 | 吸引力 | 持ちやすさ | 動かしやすさ | ゴミの捨てやすさ | 静音性 |
A+ | 93/100点 | 28/30点 | 18/20点 | 20/20点 | 19/20点 | 8/10点 |
最後に、ケルヒャー「家庭用ハンディクリーナー CVH 3 Plus」のよかった点と残念だった点をまとめました。
▼よかった点
- パワーが強めで細かいゴミもしっかり吸い取る
- スタイリッシュなデザインで安っぽさがない
▼残念だった点
- 使用時間は9分〜20分で、充電時間は4時間必要
- 実勢価格が14080円とやや高め
数千円の安いコードレスハンディクリーナーよりはパワーやデザインが優れているので、満足感があります。
残念だった点も挙げましたが、コードレスタイプなので短い使用時間は許容範囲内でしょう。
またスタイリッシュなコードレスハンディクリーナーを探しているなら、ほかのライバル機種も1〜2万円するので、高すぎることはないと思います。
部屋全体の掃除には大きな掃除機を使い、サブの掃除機としてこの機種を用意しておけば重宝するでしょう。
一瞬で吸い取ってくれるので、時間はほとんどかからずストレスもありません。