ドンキのPB家電を家電批評がガチ検証!
本音の家電ガイド『家電批評』では、これまでにさまざまな家電をガチで検証してきました。最近はメーカーから直接「うちの製品を検証してみませんか?」という持ち込み企画をいただくこともあります。
なんとこの度、ドン・キホーテから「ウチのPB(ピープルブランド)家電をまるっと検証しません?」という超ビッグな挑戦状が届いたんです。
ドンキのPB家電は、ネットニュースでバズりまくっている製品もあり、売上高は前年比プラス84億円(OEM含む)。この売上高の伸びに、「ドンキの家電ってめちゃめちゃ優れものなのでは?」という期待がぐっと高まります。
もっとも、家電批評で検証するからには、他社の類似製品との比較は必須。そこで、ドンキのPB製品と同価格帯の家電批評ベストバイ製品をピックアップ。編集部と識者で、ドンキのPB製品とベストバイ製品の科学的検証と使い勝手などの比較を行いました。
ドンキのPB製品って何?
一般的に「PB」は「プライベートブランド」の略。小売店などが企画して独自のブランド名で販売する製品をいい、商品流通費などのコストを下げられる結果、価格も安くできます。
でもこれって、あくまで小売店側の話であって、顧客の目線が入ってないよね? 一緒に製品を創り上げていくっていう姿勢が大事だよね? という観点から、ドンキでは「PB」=「ピープルブランド」と呼んでいます。顧客からのPBへのダメ出しを受け止め、製品を改良し続けているとのこと。
ドンキのPBにはどんな製品があるの?
「情熱価格」は食品から家庭雑貨、美容、衣料品、家電、インテリア・寝具、自転車、玩具・バラエティグッズなど、多種多様なドンキPBの総称。家電のうち、「JENICA」はコンパクトでかわいらしい女性向けのデザインの製品、「mononics」はシンプルでスタイリッシュな大人っぽいデザインの製品のPBです。
『家電批評ベストバイ』と対決するドンキPB家電って?
雑誌『家電批評』のベストバイと対決したドンキのPB家電は5製品。
ワイヤレスサブウーファー付きの「サブウーファー付3Dサラウンドバー」と、サイクロン式の「コードレススティッククリーナー」。
そして爆音風がウリのドライヤー「ROCKET DRYER」、温感ヒーター付きの「充電式コードレスハンディマッサージャー どこでもタタッキー」、コンパクトな充電式シェーバー「モバイルエチケット回転式シェーバー」です。
今回は、5番勝負の第2回目。スティック掃除機対決です。
【ドンキ】mononics「コードレススティッククリーナー」
ドン・キホーテ
情熱価格
mononics
コードレススティッククリーナー
実勢価格:1万2980円
サイズ:[使用時]W252×D230×H1170mm
質量:約2.3kg(本体・電池・延長パイプ・フロアヘッドの合計)
充電時間:4~6時間
連続運転時間:LOW 約45分、HIGH 約17分
集じん容積:0.3L(MAXラインまで)、0.6L(最大)
▼テスト結果
手の負荷 | 静音性 | フローリング(砂) | 壁際&コーナー(コーヒー) | 短毛カーペット(コーヒー) | 長毛カーペット(紙片、髪の毛) | 充電しやすさ | 疲れにくさ | ヘッドの動かしやすさ | ゴミの捨てやすさ |
△(15.05N) | ◎(72.0dB) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | ○ |
ドン・キホーテPB情熱価格のmononics「コードレススティッククリーナー」は、フローリング、カーペットともにきちんと吸い取りA評価に。ただ、ブラシが大きくて本体が重いので、小回りがききにくいです。
カーペットの汚れはそこそこキレイになる
コーヒーを短毛カーペット、紙片と髪の毛を長毛カーペットにまいて掃除機で吸ったところ、多少の吸い残しはありましたが許容範囲でした。
角も綺麗に掃除できます。
【家電批評ベスト】アイリスオーヤマ「SBD-G2-H」
アイリスオーヤマ
SBD-G2-H
実勢価格:1万7380円
サイズ・重量:W236×D167×H1050mm・1.0kg
充電時間:約3時間
連続運転時間:標準約20分、自動約30分、ターボ約9分
集じん方式:紙パック
▼テスト結果
手の負荷 | 静音性 | フローリング(砂) | 壁際&コーナー(コーヒー) | 短毛カーペット(コーヒー) | 長毛カーペット(紙片、髪の毛) | 充電しやすさ | 疲れにくさ | ヘッドの動かしやすさ | ゴミの捨てやすさ |
○(9.60N) | ◎(70.6dB) | ○ | ◎ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
雑誌『家電批評』過去ベストのアイリスオーヤマ「SBD-G2-H」は、今回の対決でもベストに輝きました。髪の毛など長いゴミはやや吸い残しがあったものの、すごく軽くてヘッドが小さいので、さっと取り出して掃除しやすいです。
軽くてヘッドが小さく、日々のちょい掃除に最適です。
価格の割に吸引力が優秀
砂やコーヒーなど、細かいゴミはしっかり吸います。
隅にもブラシがよく届き、ほとんど吸い残しはありませんでした。
結論:掃除性能は互角! 使い勝手で「アイリスオーヤマ」が勝利
アイリスオーヤマ「SBD-G2-H」は片手で持てる軽さで、リビングに小さなゴミを見つけたときなども掃除しようというモチベがわきます。
ドンキPBの「mononics」はLowモードだと2部屋(合計16畳)掃除できて、バッテリーのもちが優秀。ペットの毛もきちんと吸いました。ただ、女性だと両手持ち必須なので、掃除が少し面倒に思えてしまったのも事実です。
今回の対決は、使い勝手で『家電批評』過去ベストの「アイリスオーヤマ」が勝利という結果になりました。
ドンキはLowモードだと、リビングと子ども部屋が余裕で掃除できました。ただ、重くてちょっと疲れました。
以上、ベストバイとドンキの「スティック掃除機」勝負でした。次回の対決もお楽しみに!
▼これまでの対決はこちら
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吸引力はありますが、本体が重くヘッドが大きいので、女性は使いにくく感じるかもしれません。