スマートフォン Google Pixel 6a

 Google Pixel 6a イメージ

Google
Pixel 6a
実勢価格:4万5779円(SIMフリー版)、6万7680円(ソフトバンク版)、5万3270円(au版)

サイズ・重量:約W71.8×D8.9×H152.2mm・約178g
防水:IPX7
防塵:IP6X
おサイフケータイ:対応
ワイヤレス充電:非対応
急速充電:最大 18 W

 Google Pixel 6a イメージ2

2022年7月に登場したグーグル「Pixel 6a」は、上位機種「6 Pro」と同チップ搭載でも価格は半額以下のミドルクラススマホです。グーグルの直販に加え、auとソフトバンクからも販売されています。

 Google Pixel 6a の特徴は?

 Google Pixel 6a の特徴は? イメージ

グーグル「Pixel 6シリーズ(6/6a/6 Pro)」の外観上のポイントがカメラです。わずかに出っ張った帯のようなパーツ内にカメラが配置されています。

Appleやサムスンのスマートフォンとは明確に異なるデザインで、ここにかっこよさを感じる人もいるのではないでしょうか。

 Google Pixel 6a の特徴は? イメージ2

スマホの性能を決定づけるSoCにはクアルコムなどの汎用品ではなくグーグル独自開発のTensorを採用しているのは、グーグル「Pixel 6a」の大きな特徴です

 Google Pixel 6a の特徴は? イメージ3

また、ディスプレイ内指紋認証に対応しています。ただし、顔認証には非対応なので、不便さを感じる場面もありました。

スマートフォンレビューの視点

Androidスマホでベストバイのサムスン「Galaxy A53」と比較

Androidスマホでベストバイのサムスン「Galaxy A53」と比較 イメージ

サムスン
Galaxy A53 5G
実勢価格:5万8000円

※実勢価格はAmazonの価格です

雑誌『家電批評』2022年9月号のスマートフォン特集では、ミドルクラスのAndroidスマホを多数テストしてランキング化しました。その結果、ディスプレイやカメラ、スピーカーが高評価でベストバイに選定したのがサムスン「Galaxy A53 5G」です。

「Pixel 6a」と「Galaxy A53 5G」の基本スペック

  グーグル「Pixel 6a」 サムスン「Galaxy A53 5G」
画面サイズ 6.1インチ 6.5インチ
重量 178g 189g
バッテリー容量 4410mAh 5000mAh
メモリ 6GB 6GB
ストレージ 128GB 128GB
SoC Google Tensor Exynos 1280
microSD 非対応 対応
OS Android 13 Android 12

大きさの違い

大きさの違い イメージ

※写真右側:サムスン「Galaxy A53 5G」、写真左側:グーグル「Pixel 6a」

大きさの違いは、横幅の差は「ひと回り」もなく、わずかにサムスン「Galaxy A53 5G」が幅広でほぼ同じ。縦幅は、サムスン「Galaxy A53 5G」がやや長いというのが実感となります。

サイズはわずかにグーグル「Pixel 6a」が小ぶりなものの、購入方法によりますが、どちらも5万円台で購入できます。また、有機ELディスプレイを搭載、メーカーがカメラ性能をアピールしているなど、十分ライバル同士といいえる関係です。

スマートフォン比較方法は?

そこで今回は、グーグル「Pixel 6a」とサムスン「Galaxy A53 5G」の性能を比較してどちらが優れているのかジャッジしました。

テストは、ベンチマークなどの基本性能は編集部で測定、カメラやディスプレイの評価はプロのカメラマンが評価を担当しました。付加機能はWi-Fi6やeSIMなどへの対応に応じて加点しています。

なお、グーグル「Pixel 6a」はSIMフリーで購入できることもあり、価格コムの人気ランキングでは1位(2022年8月22日時点)など人気を集めています。

しかし、同サイトの満足度指数はグーグル「Pixel 6a」が4.06でサムスン「Galaxy A53 5G」が4.20とサムスン「Galaxy A53 5G」がやや優勢。グーグル「Pixel 6a」のユーザーレビューを読むとバッテリー持ちに不満をもつユーザーが一定数いる様子ですが、実測してみるとどうなのでしょうか?

それでは、比較結果を順に解説していきます。

スマートフォン【基本性能を比較】Tensor搭載の「Pixel 6a」が貫禄勝ち

まずは、基本性能を比べてみましょう。ここでは総合的な性能を図る「Antutu Benchmark 9.4」の他に、ゲーム性能を測るために「3D Mark」を実行。また、Webアプリを快適に使えるかチェックするためにブラウザのベンチマークも実行しています。

ベンチマークはグーグル「Pixel 6a」の圧勝

▼グーグル「Pixel 6a」の測定結果

ベンチマークはグーグル「Pixel 6a」の圧勝 イメージ

▼サムスン「Galaxy A53 5G」の測定結果

ベンチマークはグーグル「Pixel 6a」の圧勝 イメージ2

総合ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark 9.4」では、圧倒的にグーグル「Pixel 6a」が優秀でした。

CPUは約1.5倍、GPUに至っては2倍以上の処理性能の差がついています。メモリは両機種ともに6GBですがやはり性能は1.5倍ほどグーグル「Pixel 6a」が優秀という結果に。サムスン「Galaxy A53 5G」は歯が立ちません。

ミドルとしては優秀でもハイエンドスマホには及ばない

グーグル「Pixel 6a」のスコアはミドルクラスとしては極めて優秀ですが、高性能なSnapdragon 8 Gen 1を搭載するシャオミの「POCO F4 GT」とは大きな差があります。つまりミドルとハイエンドの中間くらいのスコアだと言えるでしょう。

▼「Pixel 6a」と「POCO F4 GT」のスコア比較

  グーグル「Pixel 6a」 シャオミ「POCO F4 GT」
総合スコア 677796 923171
CPUスコア 188657 207081
GPUスコア 241668 396497
メモリ 106170 162695
UXスコア 141301 156898

発熱による性能低下は?

発熱による性能低下は? イメージ

グーグル「Pixel 6a」は発熱が気になるとの声を目にするので、屋外で4K撮影を約20分続けた後にベンチマークアプリを走らせました。

確かに背面は暖かく、側面は熱くなりますが、十分持てる範囲で許容できる印象です。なお、発熱時のベンチマークは25%ほど低下しました。

ゲームを考慮するなら断然 Google Pixel 6a

▼グーグル「Pixel 6a」の測定結果

ゲームを考慮するなら断然 Google Pixel 6a イメージ

▼サムスン「Galaxy A53 5G」の測定結果

ゲームを考慮するなら断然 Google Pixel 6a イメージ2

3D Markにはさまざまなテストが含まれていますが、このグラフはWild Lifeという最新のモバイルデバイス向けのテストのもの。

それぞれ下のグラフを見てみてください。オレンジの線がゲームグラフィックスの平均フレームレートで、グーグル「Pixel 6a」は安定して30fpsをだせていますが、サムスン「Galaxy A53 5G」は15fps前後に止まります。ゲームするならグーグル「Pixel 6a」が圧倒的に有利です。

ブラウザを使用するベンチマークでも Google Pixel 6a が有利

▼グーグル「Pixel 6a」の測定結果

ブラウザを使用するベンチマークでも Google Pixel 6a が有利 イメージ

▼サムスン「Galaxy A53 5G」の測定結果

ブラウザを使用するベンチマークでも Google Pixel 6a が有利 イメージ2

Chromeで実行したところ1.7倍ほどグーグル「Pixel 6a」が高速。ただ、グーグル「Pixel 6a」も87.8と決して良い値ではありません。参考までにiPhone 12でChromeを使うと224まで伸びます。

搭載されているチップセットの構造が大きく異なる

実はこの2機種、サムスン「Galaxy A53 5G」はサムスン自社開発の「Exynos 1280」、グーグル「Pixel 6a」もGoogle独自の「Tensor」を搭載と、それぞれオリジナルのチップセットを搭載しています。

ただし、「Exynos 1280」はあくまでもミドルクラスに位置付けられるもの。対して、「Tensor」はハイエンド機のグーグル「Pixel 6 Pro」と同じもので、内部構造は大きく異なります。この差がベンチマークに如実に現れた格好です。

▼「Tensor」と「Exynos 1280」の違い

  Tensor Exynos 1280
高性能コア Cortex-X1(2.8GHz)×2 Coretex-A78(2.4GHz)×2
高効率コア Cortex-A76(2.25GHz)×2
Cortex-A55(1.8GHz)×4
Coretex-A55(2.0GHZ)×6
GPU Mali-G78(コア数多) Mali-G68 (コア数少)
メモリ容量 6GB 6GB
プロセス サムスン5nm サムスン5nm

バッテリーもちは「Galaxy A53」が優秀

バッテリーもちは「Galaxy A53」が優秀 イメージ

※写真右側:サムスン「Galaxy A53 5G」、写真左側:グーグル「Pixel 6a」

最大輝度から双方少し落として輝度を同レベルに合わせ、YouTubeの4K動画を連続再生してバッテリー持ちを比較しました。

結果は、グーグル「Pixel 6a」が12時間49分。対して、サムスン「Galaxy A53 5G」は15時間12分でした。バッテリーが大きいサムスン「Galaxy A53 5G」3が有利です。

スマートフォン【ディスプレイを比較】画面はどちらも有機EL!視認性は「Pixel 6a」が劣る

グーグル「Pixel 6a」もサムスン「Galaxy A53 5G」も1080×2400ピクセルの有機ELをディスプレイに採用。また、グーグル「Pixel 6a」はHDRもサポートしています。

ただし、屋外で使っていると写真撮影やWebブラウジング時などサムスン「Galaxy A53 5G」のほうが視認性が良いと感じる場面が多くありました。

【ディスプレイを比較】画面はどちらも有機EL!視認性は「Pixel 6a」が劣る イメージ

屋内でも上の写真のように斜めから見るとサムスン「Galaxy A53 5G」のほうがクッキリ見えることがわかります。

なお、サムスン「Galaxy A53 5G」は明るさの自動調整がオン時で周囲が明るい時に最大輝度を発揮(800nits)する仕様です。(グーグル「Pixel 6a」の最大輝度は非公表)。

ロック画面に常に時計などを表示可能

ロック画面に常に時計などを表示可能 イメージ

※写真右側:グーグル「Pixel 6a」、写真左側:サムスン「Galaxy A53 5G」

両機種ともロック中でも時計を表示するモードに対応しています。

サムスン「Galaxy A53」は120Hz表示できる

サムスン「Galaxy A53」は120Hz表示できる イメージ

サムスン「Galaxy A53 5G」は120Hzの画面表示に対応しており、60Hz表示の標準設定時よりもスクロール処理などは滑らかに感じられます。一方、グーグル「Pixel 6a」は60Hz止まりです。

サムスン「Galaxy A53」は120Hz表示できる イメージ2

なお、120Hz表示では消費電力が増えるため、バッテリーテストを行うと12時間もちません。

スマートフォン【カメラ性能を比較】画質は「Galaxy A53」、手ブレ補正は「Pixel 6a」

グーグル「Pixel 6a」のカメラ機能は概して評判がいいです。「コスパ最高なのに写り抜群」などと主張しているメディアもあるほど。確かに、ミドルクラスのスマートフォンとしては十分な品質を備えており、買って後悔することはないでしょう。

ただし、雑誌『家電批評』がベストバイに選定したサムスン「Galaxy A53 5G」のほうが、最も使用頻度の高い広角カメラの品質は上です。

【カメラ性能を比較】画質は「Galaxy A53」、手ブレ補正は「Pixel 6a」 イメージ

いろいろなシーンを同時撮影で撮り比べましたが、わかりやすいのがシャープさ。

グーグル「Pixel 6a」は建物のテクスチャや木々の枝など細かいディティールを描き出すのが苦手。4K映像を撮り比べると、4Kらしいクッキリ感が得られるのはサムスン「Galaxy A53 5G」のほうでした。

また、サムスン「Galaxy A53 5G」は自動的に顔認識するため、人物にフォーカスを合わせやすいです。ただ、動画では顔認識によるフォーカスし直しで、画面が揺れるように見える場合がありました。

文田信基 氏
フォトグラファー
文田信基 氏 のコメント

カラーチャートを同条件で撮影し、色の正確性を比較したところ「Galaxy A53」のほうが正確でした。使い勝手はともかくカメラマンとしてのジャッジは「Galaxy A53」に軍配が上がります!

それぞれのカメラの基本性能

▼グーグル「Pixel 6a」

それぞれのカメラの基本性能 イメージ
  • 超広角カメラ(1200万画素)
  • 広角カメラ(1200万画素/F1.8)
それぞれのカメラの基本性能 イメージ2

ミドルクラスでは珍しい4K/60Pで撮影可能ですが、60Pでは超広角では撮影できません。30Pでは超広角も使えます。

▼サムスン「Galaxy A53 5G」

それぞれのカメラの基本性能 イメージ3
  • 超広角カメラ(1200万画素/F2.2)
  • 広角カメラ※(6400万画素/F1.8)
  • 深度測定カメラ
  • マクロカメラ(500万画素/F2.4)

※Galaxy A53の広角カメラは4画素を1画素として処理して1600万画素の写真を出力します。

それぞれのカメラの基本性能 イメージ4

動画撮影は4K/30Pが上限となります。デジタルズームも含め、1倍、3倍、0.5倍の画角で撮影可能です。

広角カメラの4K映像や高感度の画質はサムスン「Galaxy A53 5G」が優位

明るいシーンの比較

▼グーグル「Pixel 6a」で撮影した写真

明るいシーンの比較 イメージ

▼サムスン「Galaxy A53 5G」で撮影した写真

明るいシーンの比較 イメージ2

上の写真のように、ややグーグル「Pixel 6a」のほうが映る範囲が狭めです。樹木の枝葉やビルの外壁に注目するとサムスン「Galaxy A53 5G」の解像感の高さを実感できます。肌色の発色もサムスン「Galaxy A53 5G」が濃いめです。

暗いシーンの比較

▼グーグル「Pixel 6a」で撮影した写真

暗いシーンの比較 イメージ

▼サムスン「Galaxy A53 5G」で撮影した写真

暗いシーンの比較 イメージ2

暗いシーンを想定した画質比較です。オート撮影ではサムスン「Galaxy A53 5G」のほうがシャッタースピードを遅くしてISO感度も下げる傾向が見られました。その分、画像はキレイです。

ポートレートモードは「Pixel 6a」のほうが使いやすい

▼グーグル「Pixel 6a」で撮影した写真

ポートレートモードは「Pixel 6a」のほうが使いやすい イメージ

※2倍ズーム

ポートレートモードは「Pixel 6a」のほうが使いやすい イメージ2

※1倍ズーム

▼サムスン「Galaxy A53 5G」で撮影した写真

ポートレートモードは「Pixel 6a」のほうが使いやすい イメージ3
ポートレートモードは「Pixel 6a」のほうが使いやすい イメージ4

サムスン「Galaxy A53 5G」は被写体までの距離を図る深度センサーがあるためポートレートモードに向いていそうですが、画角は固定です。

ポートレートモードは「Pixel 6a」のほうが使いやすい イメージ5

一方、グーグル「Pixel 6a」は広角とデジタルズームによる2倍を選べます。

使い勝手はグーグル「Pixel 6a」が良好と言えそうです。

文田信基 氏
フォトグラファー
文田信基 氏 のコメント

自撮りに使うインカメラのポートレートはグーグル「Pixel 6a」のほうがきれいに写ります。

映像の手ブレ補正はグーグル「Pixel 6a」がより強力

映像の手ブレ補正はグーグル「Pixel 6a」がより強力 イメージ

グーグル「Pixel 6a」には手ブレ補正の動作モードが4種類もあります。中でも「アクティブ」は強力です。4K撮影や超広角撮影ができなくなる制約はあるものの、激しい動きでなければアクションカメラに近い滑らかな補正結果が得られました。

どちらも写真に写り込んだ人物を削除できる

どちらも写真に写り込んだ人物を削除できる イメージ

両スマホとも写真の不要な部分を消去する「マジック消しゴム」(グーグル「Pixel 6a」)「オブジェクト消去機能」(サムスン「Galaxy A53 5G」)を搭載しています。

挙動は少し異なり、マジック消しゴムは自動で画像を解析して消去できそうな人物を検出すると提案してくれます。

どちらの機能も拡大すると不自然な跡が残りますが、人物を検出できるマジック消しゴムはSNS投稿時の肖像権対策などに使えそうです。

スマートフォン【スピーカーを比較】「Galaxy A53 5G」は広がりがあり聞きやすい

グーグル「Pixel 6a」の内蔵スピーカーはしっかりとしたステレオサウンドでスマホのスピーカーとしては「良いほう」と言える品質。YouTubeを見る分には不満ないでしょう。

【スピーカーを比較】「Galaxy A53 5G」は広がりがあり聞きやすい イメージ

ただ、Dolby Atmos対応のサムスン「Galaxy A53 5G」は音の広がり感で勝り、音域のバランスも良好でややリッチに聞こえました。

【スピーカーを比較】「Galaxy A53 5G」は広がりがあり聞きやすい イメージ2

さらに、サムスン「Galaxy A53 5G」は加齢による聞こえにくさを軽減する機能も搭載しています。

なお、BluetoothコーデックはどちらもLDACには対応するものの、サムスン「Galaxy A53 5G」はapt-x HDに非対応(グーグル「Pixel 6a」は対応)なため、グーグル「Pixel 6a」のほうが使い勝手は良好です。

スマートフォン【使い勝手を比較】対応バンド数など通信に強いのは「Pixel 6a」

▼対応バンドの比較

  グーグル「Pixel 6a」(ソフトバンク版) サムスン「Galaxy A53 5G」
4G LTE FDD-LTE: 1/2/3/4/5/7/8/
12/17/18/19/25/26/28
TDD-LTE: 38/39 40/41/42
ドコモ版:1/3/19/21/42
au/UQ版:1/3/12/18/41/42
5G(sub6) n3/n28/n77/n78 ドコモ版:n78/n79
au/UQ版:n3/n28/n41/n77/n78
主な非対応バンド 11(au、ソフトバンク)/21(ドコモ)、
n79(ドコモ)
8(ソフトバンク)/
11(au、ソフトバンク)/26(au)、
28(au、ソフトバンク、ドコモ)、
n79(ドコモ)
Wi-Fi Wi-Fi6(6E対応) WI-Fi 5
SIM シングルSIM+eSIM シングルSIM(eSIM非対応)

通信機能はSIMフリーモデルのグーグル「Pixel 6a」のほうが優秀。5Gや4G通信の対応バンドも豊富でWi-Fi 6Eにも対応します。サムスン「Galaxy A53 5G」はソフトバンクのプラチナバンドであるバンド8に非対応。さらにeSIMにも対応していません。

スマートフォン【独自機能をチェック】AIの便利さを実感できる翻訳機能

【独自機能をチェック】AIの便利さを実感できる翻訳機能 イメージ

グーグル「Pixel 6a」はTensorの機械学習性能を生かした文字や音声に関するユニークな機能を多数搭載。

【独自機能をチェック】AIの便利さを実感できる翻訳機能 イメージ2

例えば動画に自動で翻訳した字幕を表示する「自動字幕起こし」などです。しかも、音声処理はネット接続不要で端末内で完結します。

文字起こし機能付きのICレコーダーにも

文字起こし機能付きのICレコーダーにも イメージ
文字起こし機能付きのICレコーダーにも イメージ2

レコーダーアプリでは録音と文字起こしが行えます。「、」や「。」まで文脈を読み取って補なわっていることに注目。議事録の下書きやインタビュー取材に十分使える精度だと感じました。

送受信したメッセージをリアルタイムに翻訳できる

送受信したメッセージをリアルタイムに翻訳できる イメージ
送受信したメッセージをリアルタイムに翻訳できる イメージ2

SMS/MMSでは自分が入力したメッセージと届いたメッセージをリアルタイムに翻訳できます。処理も高速で待たされません。翻訳系の機能がオフラインで使えると海外の飛行機や地下鉄などでも安心。これなら、英語が苦手でもコミュニケーションできそうです。

スマートフォン【総評】「Pixel 6a」は5万円台とは思えない性能でコスパ抜群

A+評価Google Pixel 6a

Google Pixel 6a イメージ 
王冠アイコン

グーグル
Pixel 6a
実勢価格:4万5779円(SIMフリー版)、6万7680円(ソフトバンク版)、5万3270円(au版)

サイズ・重量:約W71.8×D8.9×H152.2mm・約178g
防水:IPX7
防塵:IP6X
おサイフケータイ:対応
ワイヤレス充電:非対応
急速充電:最大 18 W

【総合評価:A+】

▼「Pixel 6a」と「Galaxy A53 5G」の比較結果

  総合評価 ベンチマーク バッテリー持ち ストレージ メモリ容量 価格 付加機能 使い勝手 重量 OS/アップデート スピーカー音質 ディスプレイ性能 カメラ
グーグル「Pixel 6a」 103/145 18/20 12/20 3/5 3/5 2.5/5 10/15 16.3/20 3/5 5/5 4/5 14/20 12.2/20
サムスン「Galaxy A53 5G」 100.9/145 12/20 16/20 3/5 3/5 2/5 10/15 16/20 3/5 4/5 4.5/5 15/20 12.4/20
総評:基本性能

グーグル「Pixel 6a」は基本性能の高さが光るものの、バッテリーテストでは伸び悩みました。

総評:使い心地

どちらもOSを長時間アップデート可能。グーグル「Pixel 6a」はすでにAndroid 13が使えます。

総評:エンタメ性能

エンタメ関係の性能はちょっとずつサムスン「Galaxy A53 5G」が優位に立ちます。

▼グーグル「Pixel 6a」のおすすめポイント

  • ミドルクラスとは思えない基本性能の高さ
  • 翻訳や書き起こしなどのTensorチップによる独自機能
  • 比較的手頃な価格
  • ハイスペックな通信仕様

▼グーグル「Pixel 6a」の残念ポイント

  • イヤホンジャックやmicroSDカードスロットの非搭載
  • 顔認証非搭載

グーグル「Pixel 6a」はTensorチップによる高性能が決め手となり、ミドルクラスの新たなベストバイ機種となりました。

AnTuTuベンチマークのスコアは最新のApple「iPhone SE」をわずかに上回るほどで、SEを含めてもミドルクラス最強の性能と言っても過言ではありません

グーグル「Pixel 6a」の弱点としてはバッテリーもちと、ヘッドホンジャックやマイクロSDカードスロットが省かれていること、タッチ操作やスクロールの滑らかさではシャオミなどの120ヘルツ描画に対応する機種に劣ることでしょう。

「安くて高性能」に着目してiPhoneなどのハイエンド機種から移行しようという人にとっては、画面の滑らかさに加えて、カメラ性能が気になるかもしれません。4K動画の精細感などコンテンツを作る用途では物足りないというのは正直な印象です。また、重量級のゲームでは性能面でストレスを感じることもあるでしょう。

なお、翻訳をはじめとする独自機能も購入動機になります。機械学習のありがたみをストレートに実感でき、コミュニケーションを拡張できるわくわく感があります。この記事の筆者はiPhoneユーザーですが、正直、動画の字幕翻訳はうらやましい気持ちになりました。総じて価格以上の価値は間違いなくあるスマホです。

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