その中から、カーナビ・ドラレコ・Wi-Fiが合体した会話型ドライブデバイス、パイオニア「NP1」を紹介します。第3回目の今回は、「ドラレコ」「専用アプリ」のテスト結果と、結論をご覧ください。
会話でドライブをアシストする パイオニア「NP1」
パイオニア
NP1
購入プラン(希望小売価格)
・ベーシックプラン(通信+サービス利用料1年分付):6万5780円
・バリュープラン(通信+サービス利用料3年分付):9万3500円
サイズ・重量:W118×H75×D93mm・300g
電源電圧:12V/24V
最大消費電流:2.8A
カメラ有効画素数・解像度:約200万画素・1920×1080P(フルHD)
レンズF値:F2.0
フレームレート:27.0fps(前)・16.0fps(後)
通信速度:受信最大150Mbps・送信最大50Mbps
会話型ドライブデバイスのベストバイに輝いたパイオニア「NP1」。
ディスプレイ上に地図画面を出し、音声と組み合わせることで目的地まで誘導してくれるのがこれまでのカーナビの考え方でしたが、「NP1」はそもそもモニターを搭載していません。つまりすべての操作を音声で行い、案内なども音声で受け取るという全く新しい発想の車載デバイスです。
レビューの第1回は概要について、第2回は、音声認識やナビ、Wi-Fiの検証テストについて紹介しました。
第3回は、ドラレコ機能と専用アプリの検証をお送りします。
【ドラレコ】映像はクラウド管理で万が一の時も安心
【前方録画映像(日中):◎】
【前方録画映像(夜間):◎】
「NP1」の録画品質は写真にもあるとおり十分な実用的で夜間でもしっかり録画できていました。常時録画はSDカードにされますが、万が一の場合は通信を使って映像が自動的にクラウドに記録されるのが特徴的です。
この機能はSDカードが故障しても作動するので撮り漏れ自体がありません。またオプションのケーブルを使えば、駐車監視も行うことができます。車内映像も録画しているのでトラブルが起こったときの証拠にもなります。
クラウドへの保存は最大5GBまで
クラウドへの保存は最大5GBまで。古くなったファイルから自動的に削除されますが、高画質でも思ったよりファイル量は少なめです。
また、音声でも録画が可能。「NP1写真撮って(前方のみ)」「NP1録画して(前後)」と言えばばこちらもクラウドに保存してくれます。あおり運転などの際にも効果的です。
車内映像をスマホで確認できる
クラウドに記録された映像はスマホで閲覧できます。また、新サービス「もっとカーライフ++(プラスプラス)」内の「ドライブコール」を使えば、NP1が撮影している車内外の映像をリアルタイムで確認することができます。
待ち合わせだけでなく、初心者や高齢者ドライバーをサポートする機能としても期待が持てます。
【アプリ】スマホで管理・設定が可能
単体としても高い性能を持つ「NP1」ですが、実はiOS、Android OSともに対応する無料の専用アプリ「My NP1」との連携でその能力を大きく高めることができます。
音声でダイレクトに目的地設定は可能ですが、ドライブに出かける前など事前にこのアプリ上で目的地の設定や登録などを行い、クラウド経由で「予約」することで乗ってすぐに案内を開始したり、ルートの確認や上で解説した録画映像などの確認、スマホへのダウンロードも可能になります。
何よりもスマホアプリなので、今後のアップデートにも期待できる点が魅力と言えるでしょう。
検索もルート設定も簡単
目的地設定はジャンルやブランドなども含め、通常のカーナビと同じ検索能力です。
ルート検索は立ち寄り地点や早く着くルート、距離が短いルートも検索できます。
トップ画面からは音声サービスのカスタマイズや契約も含めた各種設定が簡単に行えました。
ルート設定後、道路に出ると案内を開始、音声でも教えてくれます。
【総論】成長するデバイスであることを高く評価したい
【総合評価:S】
以上、パイオニア「NP1」の検証レビューでした。
「NP1」を実際購入して使ってみると現状の機能への満足だけではなく、アップデートを含めた将来性に高い期待を持ちました。実際に5月にはAlexa対応アップデートが行われています。
もちろん、現在でも非常に完成度の高い製品ですが、今後の成長も楽しみでしょうがないと言えます。価格的にはやや高いと感じるかもしれませんが、それぞれを単体で購入するよりは性能を考慮しても通信量込みでの価格は納得できるものです。
まずは1年契約で試してみるのもオススメ。ぜひチェックしてみてくださいね。
ドライブレコーダーの売れ筋ランキングもチェック!
ドライブレコーダーのランキングはAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。