あなたの車は「ちゃんと対策」できていますか?
ニュースで目にすることも多い「煽り運転」の事件。その影響もあり、ドライブレコーダー(ドラレコ)の導入需要、より高性能な機種への買い替え需要が増加しています。
ドラレコは前後数十秒の映像のほか、位置や速度などの走行データも記録してくれるため、交通事故に遭った際の証拠として役立ちます。
そもそも、運転時にどんな危険があるのでしょうか。詳しく解説していきます。
1:前方からの急ブレーキ
前の車が急ブレーキをかけるなどして進路を妨害してくるといった被害もたくさんあります。
2:横方向からの幅寄せ行為
幅寄せによって進路を妨害するタイプの煽り運転。一般的なドラレコでは真横は映りにくいため、対策しにくいんです。
3:後方からの煽り運転
後ろの車に接近される、ハイビームを照らされる、過剰にクラクションを鳴らされるなど、最も多いタイプです。
4:ドライバーなどへ直接危害を加える行為
進路を妨害したうえで、降りてきた人に脅迫や暴行を受けるといった事件も多く報告されています。
5:自転車などのすり抜け
宅配需要などで増えた自転車。コロナ以前より注意が必要になっています。
ドライブレコーダーの選び方は?
一口にドライブレコーダーといっても種類はさまざまです。どのような点に着目して選べばいいかわからないですよね。
ここでは、選ぶ際のポイントをおさえつつ、具体的な選び方をご紹介します。
選び方のポイント1:画質・鮮明さ
事故の証拠をはっきりと残すためにも、画質の良さや鮮明さは重要です。基本的には1920×1080の「フルHD」のドラレコを選ぶのがおすすめです。「200万画素」であることも重要なポイントになります。
画質の点では、この2つの基準を満たしていれば車のナンバーや色、「どんな状況だったか?」を映し出してくれます。
もし予算に少し余裕があるのであれば、「WQHD」もおすすめです。これは解像度がより高い2560×1440になります。周囲の状況や信号の点滅などを、よりクッキリ記録してくれますよ。
選び方のポイント2:視野範囲の広さ
記録できる視野範囲の広さも重要です。
斜め横から車や歩行者が飛び出してくることもあり、その状況をより客観的に示すには広範囲の映像が記録されているのがベスト。なぜ飛び出してきたのか? そもそも飛び出してくることを予測できなかったのか? などの判断に用いられます。
画角は横幅の範囲を示す「水平画角」と縦幅の範囲を示す「垂直画角」、そして斜めの範囲を示す「対角画角」です。
特に水平画角に注目で、108°以上がおすすめです。メーカーごとに度数の幅は異なりますが、なるべく広範囲を写す水平画角108°以上のドラレコを選んでください。
ただし、実際に検証してみると画角は十分なはずでも足りないと感じることもあったので目安の1つと考えてください。
選び方のポイント3:暗闇でも使えるか
事故は特に周囲が見えづらい夜間に起こることが多いです。暗い場所だと周囲の人も状況がはっきりと見えていなかったり、相手のナンバーが見えづらかったりします。
そういう場合は、暗闇でもしっかり映像を残してくれるHDR・WDR搭載の商品なら安心です。HDR・WDRは白飛びなどを補正する技術のことで、夜間はもちろん、逆光やトンネルの出入り口で急に明るさが変わる状況でも臨機応変にコントラストを調整してくれます。
HDR・WDR非搭載のドラレコだと、明るさ・暗さの調整ができずに証拠をしっかり残せない場合があるので注意してください。
選び方のポイント4:フレームレートのカット数
フレームレートとは、1秒の動画内のコマ数を表す単位です。鮮明な画質であることに加え、このフレームレートも重要になります。
特に着目すべきなのが「信号の点滅周期と重ならないかどうか」です。実は、LED信号の点滅周期は西日本と東日本とで異なります。仮に東日本では異常なく使えていたとしても、西日本では使えない可能性もあります。
具体的には、東日本では100回/1秒で西日本では120回/1秒の点滅となっていて、一方に合わせたものを使用すると、もう一方の地域では周期が重なってしまうことがあるのです。LED信号に対応しているかを購入前に確認するのがおすすめです。
選び方のポイント5:Gセンサーの有無
自動的に事故の際の映像を保存する機能が「Gセンサー」。イベント記録とも言われます。ほかの映像によって事故の映像が上書きされると、せっかくの記録の意味がなくなってしまいますよね。
実際に事故にあった際には冷静でいられず、映像を保存し損ねてしまう可能性もあります。Gセンサー付きであれば、わざわざ保存する手間がかかりません。購入を検討する際には、ぜひGセンサー付きかどうかにも注目してみてください。
今回のテスト項目
今回のテストでは、今注目されている「前後2カメラ」タイプのドライブレコーダー11製品をピックアップ。実際に使用して、以下の項目をプロがチェックしました。
検証1:フロントカメラの画質(配点40点)
昼と夜に実際に走行し撮影した映像をプロがチェックし、それぞれ20点満点で評価しました。
検証2:リアカメラの画質(配点40点)
フロントカメラ同様、実際に撮影した映像をプロがチェックし、昼と夜で20点満点ずつ評価しました。
検証3:画角の広さ(配点10点)
各カメラの水平・垂直の画角を基準とし、実際に撮影した映像も踏まえて評価しました。
検証4:操作性(配点5点)
メニューの使いやすさやボタン操作のしやすさなどの操作性を総合的に評価しました。
検証5:付加機能(配点5点)
運転支援機能をはじめとした、様々な付加機能を5点満点で評価しました。
ドライブレコーダーおすすめランキング11選
それではさっそく、ドライブレコーダーおすすめランキングの発表です!
ユピテル「Y-230d」
ユピテル
Y-230d
実勢価格:2万7280円
フロントカメラサイズ・重さ:W89×D35×H51mm・約125g
リアカメラサイズ・重さ:W55×直径25mm・約28g
フロントカメラ視野角:水平:135°、垂直:75°、対角:160°
リアカメラ視野角:水平:130°、垂直:70°、対角:150°
解像度:FullHD(1920×1080)、HD(1280×720)
HDR対応:フロント、リア
液晶サイズ:3インチ
専用ビューワーの有無:あり
運転支援機能:なし
駐車監視機能:あり(オプション必要)
フロント対角160°
リア対角150°
総合評価:S
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
80.5点 | 18点 | 15点 | 16点 | 15点 | 10点 | 4点 | 2.5点 |
【昼の画質】超ワイド画角&高画質で「記録の質」が段違い!
フロントカメラは派手な看板が色鮮やかに表現されており、空に浮かぶ雲も実際の見た目と同じ美しさ。フロントウインドの左右がすべて記録できる画角の広さも魅力です。
フロントカメラと同じような再現度で、リアカメラでも遠くの看板の文字も読み取れます。画角はフロントよりはやや狭いものの、状況判断を行うのに問題はありません。
【夜の画質】STARVIS&HDR対応で夜間もバッチリ鮮明! 明暗差が大きくてもOK!
フロントカメラは全体的に明るめに補正されており、街灯がない歩道の様子もわかります。ヘッドライトが当たっている正面なら、横断歩道を渡る人の動きもハッキリ!
リアカメラも明暗のバランスがよく、車のナンバーや動きだけでなく車内にいる人の様子までよくわかります。ネオン看板も文字が潰れておらず読み取ることができます。
【その他の機能】3インチの大画面で映像確認もラクラク!
3インチの大型フルカラーTFT液晶モニターで、記録映像を鮮明に表示。記録日時も表示されるので、その場で状況を確認できます。実際のカメラの映り方を車内で確認できるので、装着時の画角調整やセッティングもスムーズです。
本体の右下には記録ボタンがあり、押すとその前後の映像を専用フォルダに記録。大事な証拠が上書きされる心配はありません。
操作ボタンは本体の右側にそろっており、大きいので押しやすいです。ボタンにはマークがついているので、操作時に迷いません。
録画したMicroSDカードをWindowsPCに挿して、専用のPCビュアーソフトで開けば、映像とともにGoogleマップ、速度、Gセンサーグラフなどを表示。いつ、どこを、どんな状態で走行したのかがわかります。
大きなモニターと高解像度のカメラで状況をしっかり残せて操作もしやすい!
2カメラタイプのドラレコ11製品中、見事ベストバイに選ばれたユピテル「Y-230d」。
本体は3.0インチの大きなモニターを持ち映像の確認やセッティングがしやすく、解像度がフルHDながら美しい映像を記録。リアカメラも同じ解像度なので、万が一のあおり運転も状況をしっかり残せます。
画角が水平135°、垂直75°(フロントカメラ)と広く、左右から人や自転車が飛び出してきても状況がわかります。面倒なSDカードのフォーマットが不要なのもうれしいポイント。
先行車発進お知らせなどの運転支援機能はついていませんが、オマケ程度なので問題ありません。価格もお手頃なので導入しやすいのも魅力的です。
▼ユピテル「Y-230d」の購入はこちらから
ケンウッド「DRV-MR570」
ケンウッド
DRV-MR570
実勢価格:2万1500円
フロントカメラサイズ・重さ:W67×D33.8×H65mm・95g
リアカメラサイズ・重さ:W60×D28.5×H25mm・28g
視野角:水平:約131°、垂直:約68°、対角:約163° (フロントカメラ、リアカメラ)
解像度:FullHD(1920×1080)、HD(1280×720)
HDR対応:フロント、リア
液晶サイズ:2型
専用ビューワーの有無:あり(Mac OS対応)
運転支援機能:あり(オプション必要)
駐車監視機能:先行車発進お知らせ、車線逸脱警告、先行車接近お知らせ、後続車接近お知らせ、リフレッシュ通知(2、3、4時間)、エコドライブ表示
フロント対角163°
リア対角163°
ボタンが大きく設定するときに押しやすいです。
総合評価:A+
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
80.4点 | 16点 | 17点 | 16点 | 15点 | 8.9点 | 4.5点 | 3点 |
【昼の画質】
フロントカメラではかなり遠くの看板までハッキリ見えました。視野角は水平が約131°もあり、左右の様子もわかります。専用ビュアーでは位置情報なども確認可能です。
リアカメラはフルHD(1920×1080)ながら、かなりキレイに見えます。後方車のナンバープレートの数字も読み取れます。
【夜の画質】
フロントカメラは昼と同様に、実際の見た目に近い印象。街灯が当たっている場所は非常に明るく映しだし、状況がよくわかります。
リアカメラは明暗のバランスがよく、ネオンの看板も文字が潰れることなく読み取ることができます。
【その他の機能】
本体下部の大きな録画ボタンを押せば、別フォルダに保存が可能。緊急録画時はこのボタンを押しましょう。
見たままに近い映像になるので長時間の思い出を残すのにも最適!
2位のケンウッド「DRV-MR570」は、フロントカメラの映像は昼夜とも実際の見た目に近く、録画データを長時間見ていても目が疲れません。リアカメラも同じような見え方で、あおり運転のトラブルがあっても証拠をしっかりと残せるでしょう。
左右の画角も広めなので、万が一人や自転車が飛び出してきても状況がわかります。画面の文字は見やすく、操作性は良好。初心者には特にオススメできます。
パイオニア「VREC-DH300D」
パイオニア
VREC-DH300D
実勢価格:2万2245円
フロントカメラサイズ・重さ:W90.5×D36×H101.9mm・125g
リアカメラサイズ・重さ:W58.9×D31.5×H25.1mm・250g
フロントカメラ視野角:水平:112°、垂直:60°、対角:135°
リアカメラ視野角:水平:105°、垂直:55°、対角:128°
解像度:WQHD(2560×1440)、FullHD(1920×1080)
HDR対応:なし
液晶サイズ:3型
専用ビューワーの有無:なし
運転支援機能:なし
駐車監視機能:あり(オプション必要)
フロント対角135°
リア対角128°
夜間でも文字は鮮明に映っています。
総合評価:A
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
79.2点 | 18点 | 17点 | 16点 | 16点 | 6.2点 | 3.5点 | 2.5点 |
【昼の画質】
フロントカメラは2560×1440と画質がかなり高いため、車やビルの輪郭がハッキリ描写され、遠くの文字も見た目以上によく見えます。広角レンズなので画面の端は歪みますが、証拠としては問題ないです。
リアカメラはかなりシャープに補正されていて、フロントカメラと同じように車のほかビルの輪郭もしっかり描写されています。
【夜の画質】
フロントカメラは夜もシャープに映っており、光が当たる看板やネオンの文字も色鮮やかに浮かび上がっていてキレイ。繁華街や高速道路の橋を走りたくなります。全体的に明るめで見やすいです。
リアカメラはノイズは若干増えていて、ネオンの文字はやや飛び気味。しかし映像自体は明るく、ナンバーも読めます。
【その他の機能】
3.0型の大画面液晶を搭載しており、映像の確認や設定がしやすいです。
映像が昼夜ともに美しくこれが約2万円なのは超お買い得!
3位のパイオニア「VREC-DH300D」は、雑誌『MONOQLO』での過去のドラレコランキング企画で、前後タイプ6台中1位だった製品。
あれから約1年後でも実力は高いままで、見た目よりシャープに補正されているため近くの車のナンバーだけでなく、遠くの看板の文字もしっかり読み取れます。コスパも抜群。売り切れる前に手に入れておきたいところです。
4位:セルスター工業「CD-20」
セルスター工業
CD-20
実勢価格:3万9800円
解像度:WQHD(2560×1440)、FullHD(1920×1080)、HD(1280×720)
HDR対応:フロント、リア
液晶サイズ:2.45インチ
専用ビューワーの有無:あり
運転支援機能:先行車発進お知らせ、車線逸脱警告、後続車接近お知らせ、車間距離保持警告
駐車監視機能:あり(オプション必要)
フロント対角148.6°
リア対角160°
総合評価:A
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
77.2点 | 17点 | 17点 | 16点 | 12点 | 7.7点 | 3.5点 | 4点 |
【昼の画質】
フロントカメラは自然な描写がなされていて、目に優しい印象。実際の見た目に近くて見やすく、車だけでなく横断歩道を渡る人の動きもしっかり見えます。
リアカメラも後方車のほか、接近して脇を抜けた自転車の動きもしっかり捉えられていました。
【夜の画質】
フロントカメラは全体的に明るめに映し出されています。街灯が当たる部分はもちろん、暗い場所も見やすく安心感があります。
リアカメラは多少粗い印象はありますが、接近した後方車のナンバープレートの文字は読み取れます。
豊富な付加機能で他機種との差別化を図る
4位のセルスター工業「CD-20」は、映像は前後とも自然な見え方で、夜は明るめに映し出します。
オービスお知らせや運転支援機能といった付加機能が豊富で、準天頂衛星みちびきに対応しているためGPS精度も高めです。オービスや逆走エリアを知らせてくれるのはありがたいです。
5位:コムテック「ZDR038」
コムテック
ZDR038
実勢価格:3万7800円
解像度:FullHD(1920×1080)、HD(1280×720)
HDR対応:フロント、リア
液晶サイズ:11.88型(タッチパネル)
専用ビューワーの有無:あり
運転支援機能:先行車発進お知らせ、先行車接近お知らせ、先行車接近継続お知らせ、後続車接近お知らせ、前方信号お知らせ、ドライブサポート、車速アラーム
駐車監視機能:あり(オプション必要)
フロント対角168°
リア対角168°
総合評価:B
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
73.8点 | 15点 | 14点 | 15点 | 12点 | 9.8点 | 4点 | 4点 |
【昼の画質】
フロントカメラは全体的に白っぽく映りますが、前車の近くならナンバープレートの文字が読めます。左右の画角がかなり広くて安心できます。
リアカメラもやや白っぽいものの、後方車の様子や歩道を歩く人の動きはよくわかります。
【夜の画質】
フロントカメラは全体的に明るめに映っており、店の明かりがあれば歩道の様子もわかります。ネオン看板の文字は潰れることもなく見やすいです。
リアカメラは、やや粗さは見られるものの、明るく映し出すので後続車の動きやナンバーはよくわかります。
バックモニターとしても役立つのが最大の利点
5位のコムテック「ZDR038」は、バックミラーに取り付けたモニターに後方視界を映し出すので、荷物を積んでいても後方がよく見えるのが最大の利点。さらに前カメラも別体なので、取り付け位置が自由なのもうれしいです。
6位:コムテック「ZDR036」
コムテック
ZDR036
実勢価格:3万2950円
解像度:WQHD(2560×1440)、FullHD(1920×1080)、HD(1280×720)
HDR対応:フロント、リア
液晶サイズ:3型
専用ビューワーの有無:あり
運転支援機能:先行車発進お知らせ、先行車接近お知らせ、先行車接近継続お知らせ、後続車接近お知らせ、前方信号お知らせ、ドライブサポート、車速アラーム
駐車監視機能:あり(オプション必要)
フロント対角160°
リア対角160°
総合評価:B
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
73.4点 | 14点 | 16点 | 15点 | 12点 | 9.4点 | 4点 | 3点 |
【昼の画質】
フロントカメラは実際より明るめな印象で、看板の色合いも美しいです。遠くの文字も読み取れます。
リアカメラはややシャープで後方車の輪郭はハッキリ見えます。車のボディや看板の色使いもキレイです。
【夜の画質】
フロントカメラはノイズは少なめで明るく補正されており、ネオン看板の文字が潰れることはありません。暗い道の様子も街灯さえあればわかりやすいです。
リアカメラはやや明るく、やや粗い、といった印象。とはいえ遠くの看板の文字も読み取れました。
モニター操作をよく行う人は手元に置けるのが便利
6位のコムテック「ZDR036」は、フロントカメラはモニターと別体なので、ウインドに付けても目立ちにくいのがメリット。モニターは手元に設置できるため、設定操作やマニュアル録画時に腕を上げる必要もありません。
7位:大橋産業「バルーチェ II(No.5700)」
大橋産業
バルーチェ II(No.5700)
実勢価格:2万4705円
解像度:FullHD(1920×1080)、HD(1280×720)
HDR対応:フロント、リア
液晶サイズ:10.88V型(タッチパネル)
専用ビューワーの有無:なし
運転支援機能:速度超過お知らせ、リアカメラズーム機能、リバースギヤ連動表示
駐車監視機能:あり
フロント対角136°
リア対角140°
総合評価:B
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
70.1点 | 15点 | 14点 | 14点 | 14点 | 6.6点 | 3.5点 | 3点 |
【昼の画質】
フロントカメラは明るくて車の動きはしっかりわかり、空の青さや雲の白さもしっかり描写されています。
リアカメラも明るく、看板の色使いは実際の見た目とは少し違うものの、様子はよくわかります。
【夜の画質】
フロントカメラはかなり明るく映っており、街灯が少ない裏道でも左右までしっかり見通すことができます。ネオンはやや白飛びするものの周囲の状況はよくわかります。
リアカメラは夜空も明るめで。街灯がない場所は暗めですが、遠くのビルの屋上にある看板の文字もだいたい判別できます。ナンバーも読み取れます。
荷物をたくさん積んでいても後方視界をしっかり確保
7位の大橋産業「バルーチェ II(No.5700)」は、リアカメラの映像を映すバックモニターとしての機能が優秀で、ズーム機能を使えば純正のバックミラーよりも後方の様子がさらによくわかります。画面がとても大きくタッチパネル式なので操作もしやすいです。
8位:ユピテル「SN-TW9200dP」
ユピテル
SN-TW9200dP
実勢価格:2万3900円
解像度:FullHD(1920×1080)、HD(1280×720)
HDR対応:フロント、リア
液晶サイズ:なし (スマホに接続)
専用ビューワーの有無:あり
運転支援機能:なし
駐車監視機能:あり(オプション必要)
総合評価:B
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
70.1点 | 14点 | 13点 | 14点 | 12点 | 8.7点 | 3点 | 3.5点 |
【昼の画質】
フロントカメラはかなり明るく、太陽が当たるビルの上階は白飛びすることがあります。地上付近は見やすいです。
リアカメラは明るめで見やすく、ビルの窓の輪郭もハッキリしています。車や人の動きもわかります。
【夜の画質】
フロントカメラはHDRが効いていて、ビルの窓から漏れる明かりが浮かび上がります。地上も明るめです。
リアカメラもHDRが効いていて明るく、後方車のヘッドライトはボワッと浮かび上がることもありました。
9位:MAXWIN(昌騰)「MDR-C011B4」
MAXWIN(昌騰)
MDR-C011B4
実勢価格:1万6800円
解像度:FullHD(1920×1080)
HDR対応:フロント、リア
液晶サイズ:10.88型 (タッチパネル)
専用ビューワーの有無:あり
運転支援機能:あし
駐車監視機能:あり(オプション必要)
総合評価:B
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
64.6点 | 14点 | 13点 | 14点 | 12点 | 5.1点 | 3点 | 3.5点 |
【昼の画質】
フロントカメラは特に上側のビルの上階や空は白っぽく映るものの、地上付近はしっかり見えます。
リアカメラの解像度はやや低いものの、後方車のナンバーはよく見えます。看板などの色使いも自然です。
【夜の画質】
フロントカメラは全体的に明るめで、ネオンの文字は潰れているものの逆に黒い路面は見やすくなっています。
リアカメラは、フロントカメラよりは明るさは抑え気味ながら、車道や歩道の様子はよくわかります。
10位:TOHO「DIXIA DX-720RC」
TOHO
DIXIA DX-720RC
実勢価格:4686円
解像度:HD(1280×720)
HDR対応:なし
液晶サイズ:2.4型
専用ビューワーの有無:なし
運転支援機能:なし
駐車監視機能:なし
総合評価:C
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
49点 | 11点 | 10点 | 9点 | 9点 | 5点 | 2.5点 | 2.5点 |
【昼の画質】
フロントカメラは全体的に青っぽさと黒っぽさを感じ、トイカメラのような雰囲気。画角もやや狭いです。
リアカメラはほぼ正方形の画角で、左右の状況がわかりづらく心配になります。ナンバーも見えません。
【夜の画質】
フロントカメラは、空が真っ暗で、その中にネオンの明かりが浮かび上がる、不思議な映像。解像度も低めです。
リアカメラは映像がかなり粗く、ヘッドライトの光はかなり大きく映っています。画角もかなり狭くなっています。
11位:AOTTOO「【2022新世代モデル】ドライブレコーダー 前後カメラ」
AOTTOO
【2022新世代モデル】
ドライブレコーダー
前後カメラ
実勢価格:5780円
解像度:1296p(2304×1296p)、1080p(1920×1080)、720p(1280×720) 、VGA
HDR対応:なし
液晶サイズ:3型
専用ビューワーの有無:なし
運転支援機能:なし
駐車監視機能:なし
総合評価:C
▼評価
合計 (100点) |
昼の画質/ フロントカメラ (20点) |
昼の画質/ リアカメラ (20点) |
夜の画質/ フロントカメラ (20点) |
夜の画質/ リアカメラ (20点) |
画角の広さ (10点) |
操作性 (5点) |
付加機能 (5点) |
45点 | 11点 | 10点 | 8点 | 8点 | 5点 | 1.5点 | 1.5点 |
【昼の画質】
フロントカメラの映像は、空が真っ白に映っており、ビルの上階も白飛びに。ナンバープレートの数字は見えにくいです。
リアカメラは10位のTOHO「DIXIA DX-720RC」と同じく、画角が狭くて解像度が低めです。左右の様子はよくわかりません。
【夜の画質】
フロントカメラの画面の上方は真っ暗になっていて、映像がかなり粗いため正面以外の状況は判別しにくいです。
リアカメラはかなり暗くて粗く、その中にヘッドライトや街灯の明かりが浮かび上がっています。
ドライブレコーダーをキレイに取り付けるには?
ドラレコを購入するときに、同時に考えなければならないのが取り付けです。
ケーブルを車内にそのまま貼り付けると、目立って格好悪くなります。しかし、自分で内装を剥がすなどの作業をするとパーツを破損してしまう可能性などもあります。キレイに取り付けたいなら、プロに任せるのが無難です。
ドライブレコーダーの種類は?
ドライブレコーダーのおすすめランキングを紹介してきましたが、ここからはドラレコの種類について解説していきます。
ドライブレコーダーの撮影範囲は、主に以下の4つがあります。メリット・デメリットなど特徴を見ていきましょう。
タイプ1:前後型|2つのカメラで前後を撮影
フロントカメラを車のフロントウインドウに、リアカメラをリアウインドウに設置して、車の前後を撮影します。画質は良いものが多いですが、真横や車内の映像は映りません。
▼メリット
- 高解像度モデルが充実
- リアもはっきりと撮影
- 選択肢が多い
▼デメリット
- 真横の映像は撮れない
タイプ2:3カメラ型|前後カメラと車内カメラを装備
3カメラ型ドライブレコーダーは、前後型に車内が映るカメラを追加し、撮影範囲を広げたタイプ。車内の様子だけでなく、真横の映像も少し映るので、前後型より安心度は高めです。
▼メリット
- 前後に加え、車内も撮影可能
- いずれのカメラも高解像度
▼デメリット
- 真横の映像に少し死角がある
- 製品ラインナップが少ない
タイプ3:360度+リア型|360度+リアで死角がない
360度カメラは、フロントウインドウの周囲360度を撮影でき、正面だけでなく真横や車内の様子も分かります。さらにリアカメラにより、後ろの車の様子も録画できます。
▼メリット
- 全方向をほぼ死角なく撮れる
- リアカメラで後方も高解像度
▼デメリット
- 本体での画質が劣るものが多い
- 専用ソフトで閲覧する必要アリ
タイプ4:180度×2カメラ型|前後をそれぞれ別カメラで撮影
1台のカメラで360度を撮影するカメラは画質が粗くなりがちでした。ですが、360度の視界を2台で撮影することで、比較的良い画質で記録することができます。
▼メリット
- 全方向をほぼ死角なく撮れる
- 360度×1カメラより高解像度なことが多い
▼デメリット
- 前後型より解像度は劣る
- 専用ソフトで閲覧する必要アリ
ドライブレコーダーを買うメリットは?
改めてドライブレコーダーを導入するメリットについて解説いたします。
メリット1:事故の証拠になる
運転中、いつ事故に巻き込まれるか分かりませんよね。そのため、事故を起こした際必ずしも第三者の目撃があるとは限りません。
事故を起こすと自分も相手も気が動転しており正しく状況説明ができないばかりか、100%相手の不注意だったとしても、言い分によっては自分が不利になる場合もあります。
もちろん事故を起こさないよう注意して運転することが大事ですが、万が一の事故のために、ドライブレコーダーで証拠を残しておきましょう。
ドライブレコーダーには客観的な映像が記録されています。自分と相手の言い分が食い違った場合にも、どちらが正しく状況説明しているかをドライブレコーダーの映像で判断できるため、ドライバー同士のトラブルを回避することもできます。
事故に巻き込まれた際に自分自身を守るためにも、ドライブレコーダーは大切ですね。
メリット2:「あおり運転」対策
近年、ニュースなどで取り上げられる機会が増えたという背景もありますが、「あおり運転」が社会問題となっています。
事実、痛ましい交通事故も増えており、これを契機に2020年6月30日には「改正道路交通法」が施行され、「車間距離不保持」や「危険な急ブレーキ」、「急な追い越し・車線変更」など、いわゆる「あおり運転」が危険行為として規定され「妨害運転罪」として取り締まりの対象となりました。
そんな状況を受け、いま爆発的に需要が高まっているのが「ドライブレコーダー」です。
もはや他人事ではなく、いつどこで遭遇してもおかしくないあおり運転ですが、事実を映像として記録できるドライブレコーダーは、今やなくてはならない対策アイテムとして注目されています。
メリット3:危険運転の抑止効果
事故の証拠になるドライブレコーダーは、相手の非だけではなく自分の運転の非も映し出します。ドライブレコーダーを取り付けることで、自然と安全運転を心がける意識が強くなります。
また、ドライブレコーダーがついていると周囲にアピールすることで、あおり運転や過度な幅寄せなどの迷惑行為への対策にも繋がります。
メリット4:ドライブの思い出記録
昨今のドライブレコーダーのなかには画質が良く、車外だけでなく車内の映像もクリアに残してくれるものもあります。映像は事故の際の証拠にもなりますが、実はドライブの思い出としても活用できます。
ドライブ中の様子を漏らさずに録画してくれるため、旅のあとに振り返ったり、編集することで立派なムービーに仕上げたりすることができます。ドライブにおける楽しみが増えますよね。
運転中にははっきりと見ることができなかった外の風景をじっくりと楽しむことも可能です。
ドライブレコーダーの人気メーカーは?
現在注目のドラレコを開発・販売しているメーカーは数多くあります。その中でも人気の高い3つのメーカーの特徴をご紹介します。
人気メーカー1:カメラ性能抜群な「コムテック」
ドライブレコーダーシェア第1位のコムテックは、自動車用電子精密機器の開発・製造を行っているため、機能性の高いドライブレコーダーが期待できます。
高画質なモデルが多く、当て逃げ防止や事故が起こった時に必要となる詳細な画像が確認できることも魅力です。
人気メーカー2:豊富なラインナップな「ユピテル」
無線通信機器メーカーのユピテルは、快適なカーライフのために日々便利な製品を開発しています。ドライブレコーダーの開発に力を注いでいるため、さまざまなタイプのモデルを製造しており、購入を検討する際の選択肢が広がります。
人気メーカー3:高画質でお手頃価格な「ケンウッド」
ケンウッドは、車に搭載する機器やオーディオを製造し、誰もが聞いたことのあるブランドです。夜間でも確実に撮影できたり、画像を補正できる機能が付いたドライブレコーダーもあり人気があります。
ネームバリューがあるため値段が気になるところですが、平均的な価格なので購入の際はチェックしておきたいメーカーです。
ドライブレコーダーの売れ筋ランキングもチェック!
ドライブレコーダーのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
おわりに
以上、ドライブレコーダーのおすすめランキングでした。
今回、前後カメラタイプのドライブレコーダー全11台を集めて多角的に検証したところ、ベストバイに選ばれたのはユピテル「Y-230d」でした。
フロント/リアカメラの昼間映像は実際の見た目に近い印象で、看板の色合いもそのまま。左右がかなり広く、ドライバーが見落としがちな端の状況もわかります。夜間はやや明るめに映っており、車のナンバープレートもしっかり読み取れました。
映像に美しさも感じられるので、万が一の状況証拠だけでなく昼の観光地や夜の高速道路を走ってドライブの思い出を残したいとまで思わせます。
ドライブレコーダーの購入を検討している人は、ぜひ今回のランキングを参考に選んでみてくださいね。
黄色も鮮やかに表現されておりとても見やすい!