楽に便利にすぐ使える お肉の冷凍方法は?
安売りで大量買いしたお肉は、もちろん冷凍庫行き。けれど解凍に時間がかかったりドリップがたくさん出てしまったり……。今回はブロックやひき肉など4種類のお肉の冷凍方法を4つの方法で試し、手軽に解凍&調理できる冷凍方法はどれかを検証しました!
冷凍方法を変えると 肉料理の腕が上がる!
お肉はトレーごと冷凍庫へ、という人も多いのでは。しかし、下処理や保存方法によっては調理するときの手間が省けてお肉も美味しくできるはず……そんな期待をもって、お肉を冷凍するときの方法を検証してました。
[検証方法]
今回試したお肉は、いずれも豚肉で、
・ひき肉
・ブロック肉
・切り身(ロース)
・うす切り
の4種類の形状。
試した方法は、
・そのまま冷凍
・ゆでて冷凍
・炒めて冷凍
・下味をつけて冷凍
の4パターンです。なお、下味はめんつゆ大さじ1:水大さじ2で味付けをしました。
それでは検証の結果をご紹介します! まずはひき肉からご覧ください。
ひき肉は火を入れて 冷凍が断然イイ!
今回の検証で一番の成果を見せたのが、「ひき肉+炒め」の組み合わせです。
炒めてからジッパーバッグに入れて冷凍。
炒めれば解凍肉特有のドリップも出ません。
それに、そのまま冷凍したお肉を炒めると、火が通ったときお肉同士がくっついてしまいますが、炒めた状態で冷凍したものに火を通すとパラパラな状態になり、見た目や舌ざわりもバツグン!
そのまま冷凍したもの
お肉がくっついてしまい、塊の大きさがまばら。
炒めてから冷凍したもの
パラパラで使いやすい!
ひき肉を炒めてから冷凍保存すると、こんなメリットもありますよ。
①コクが出る
コクが出て、日持ちもアップするんです。
②素早く調理できる
すでに炒めてあるので、時間がないときにも短時間で調理できちゃうのが便利。
③コロッケの具としてすぐ使える
炒めると肉感のある味になるので、凍ったままコロッケの具として調理できるのだそう。炒めた直後の玉ねぎと合わせれば、ひき肉は自然に解凍できるし玉ねぎは早く冷めますよ。
④長期保存できる
ひき肉は劣化しやすく日持ちが難しいですが、炒めたりゆでたりして下処理してから冷凍すると、2~3週間は保存可能になります。
⑤ひき肉特有のくさみが取れる
ひき肉は各部位を混ぜた肉なので、臭いが気になる人もいるかもしれませんが、炒めてから冷凍するとくさみが取れるので一石二鳥!
では、そのほかの冷凍方法はどうでしょうか。
[そのまま冷凍する]
ひき肉をそのままジッパーバッグに入れて冷凍した場合、板チョコのように平たくして線を入れておけば、使う分だけ折って取り出せるし解凍も早いので便利。
ただし、解凍するとお肉がドリップに浸っているような感じになります。
[ゆでて冷凍]
ひき肉をゆでると、お湯の中に脂が溶けて出るのであっさりとした味になり、ヘルシーに仕上がります。脂分が少ないのでダイエット中の方にもオススメ。
なにより、凍ったまま使えるので、とっても便利! そぼろはいったんゆでてから味付けするので、すでにゆでてあれば火を通しながら味付けするだけになり、時短にもなります。
[下味をつけて冷凍]
味付けしてから冷凍すると、凍ったまま野菜と一緒に炒めたり、そぼろあんかけなどに使えます。
お肉がふわっとした食感になるのでこの方法もアリ!
切り身は筋切りが 時短への近道!
[そのまま冷凍する]
豚ロースの切り身がもっとも簡単に美味しく食べられるのは、「そのまま冷凍保存」でした。
保存方法は、筋切りしたあとラップで密封し、ジッパーバッグに入れるだけ。
美味しく食べるコツは、冷凍する前に筋切りすること。解凍したあとそのまま焼いてもお肉が反り返らないので、調理時には包丁を使う手間が省けます。
[ゆでて冷凍]
筋切りしたら塩を振り、サッとゆでてラップした後ジッパーバッグに入れ冷凍。下ゆでしてあれば少量の油でも揚がりやすいので、とんかつ用にオススメです。
[炒めて冷凍]
アウトドアに持っていくならこの方法がオススメ! 筋切りしたお肉の両面をサッと炒め、火が通ったら冷凍します。
生肉と違って一度火が通っているので、バーベキューなどに最適です。
[下味をつけて冷凍]
筋切りしたあと下味をよくもみ込みます。ポークステーキなどにオススメです。
下味が濃すぎたり筋切りが浅かったりすると、身が縮むので注意してくださいね。
ブロック肉は あまり手をかけないのが吉
[そのまま冷凍する]
ブロック肉は、ラップに包んでからジッパーバッグに入れて冷凍するのが、一番ラクな方法で、かつ美味しく食べられます。
焼く、煮る、ローストポークなどにもオススメ。味が良く、食感もやわらかです。
[ゆでて冷凍]
ブロックの中で一番美味しかったのが、こちらの「ゆで」でした! 理由は、ゆでることによって中の水分を閉じ込め、ふわっとした食感になるため。
塩を振り表面が白くなる程度にサッとゆでて、ラップに包みジッパーバッグで冷凍します。
[炒めて冷凍]
両面に塩コショウを振り、白くなる程度に全面を焼きます。そのあとラップに包んでからジッパーバッグに入れて冷凍。
一度炒めているので時短調理ができます。時間のあるときに炒めて冷凍しておけば、忙しい平日の夜は焼くだけでメインディッシュの出来上がり!
[下味をつけて冷凍]
厚みのあるブロック肉は、冷凍した時うす切り肉よりも劣化や酸化がしにくいという特徴があります。
味付けや下処理をしておくと、調理しやすくなるのでオススメ。ローストポークを作るときは、味付けしてから冷凍すると便利。
うす切り肉は火を通して 冷凍するとすぐ使えます!
[そのまま冷凍する]
冷凍してもお肉のくさみは残るので、味の濃い生姜焼きなどに使うのがオススメです。
一枚ずつラップに包んでからジッパーバッグに入れるので、手間がかかるのがちょっと大変かも?
[ゆでて冷凍]
ゆでてから冷凍すると、使うときにアクが少なく、サッパリとしたヘルシーな味になります。
肉の主張が抑えられるので、煮物などに使うと他の食材の美味しさがひきたちます。
[炒めて冷凍]
固くなりすぎない程度に両面をさっと炒めるのがコツ。炒めた跡はジッパーバッグに入れて冷凍庫へ。
すでに炒めてあるので炒め物などに使うときには時短になります。
[下味をつけて冷凍]
下味はよくもみ込んで、平たくして冷凍しましょう。使うときは凍ったまま炒め物に使うのがオススメ。下味がついているので隠し味になりますよ。
お肉を大量買いしても、火を通したり下味をつけたりして冷凍すると使い勝手がよく、味も増したりヘルシーになったりします。
使いみちに応じて冷凍方法を工夫して、さらに料理の腕をアップしちゃいましょう!
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