日本の牛肉事情に 変化をもたらしたアンガス牛

日本人の肉類の摂取量は年々増えており、1日摂取量は、2005年に80.2gだったのが、その後の10年で91gに増加しています。その一方で、高齢化などが原因で、肉牛を飼育する農家は減少しており、頭数不足になった和牛の価格が高騰。この状況をうけた今、日本人の牛肉事情に大きな2つの変化が起きているんです。

日本の牛肉事情に変化をもたらしたアンガス牛 アンガス牛おすすめ イメージ

[アメリカ産アンガス牛の台頭]
かつて輸入牛肉というと、オーストラリア産が主流で、牧草肥育特有の肉質が日本人には「かたい」「香りが強い」と感じられていました。

でも、ここ最近よく見かけるようになったアメリカ産アンガス牛は、和牛と同じ穀物飼料で育った、やわらかで香りの少ない日本人好みの赤身肉が特長。和牛の半額以下で買えるのにおいしい、と多くのスーパーや飲食店で人気を集めています。

[赤身肉や熟成肉のブーム到来]
アンガス牛の人気に合わせるように、部位の好みにも変化が。2012年のレバ刺しの禁止から生肉嗜好が減退し、しっとり食感を残しつつも「加熱された」ローストビーフの人気が高まり、赤身肉が脚光を浴びるようになりました。その後、昨今の健康志向や、外食産業での熟成肉ブームが追い風となり、今では定番の人気部位となっています。

アンガス牛は本当に おいしいのか調べてみました

アンガス牛は本当においしいのか? 20人のモニターに、黒毛和牛、アンガス牛、国産牛の3種類をブラインドで試食してもらいました。

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冷めてからの評価も総合すると、やはり黒毛和牛が45%とトップ。でも、焼きたてではアンガス牛が1番人気という結果に! 脂っこくない肉質と、肉のうまみをしっかり感じられる濃厚な味わいが好評価となりました。

アンガス牛はアメリカ産と オーストラリア産で味が違います

じつは、アンガス牛はアメリカ産とオーストラリア産では飼育方法が違うため、味に違いがあります。ここでは、それぞれの見方や特徴をご紹介します。

[アメリカ産アンガス牛]

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トウモロコシなどの穀物を食べて育つ品種。赤身が良質で、アメリカ牛の中でも人気が高いのがアンガス牛です。

[オーストラリア、タスマニア産]

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アンガス種のことが多いですが、牧草を食べて育ち、独特の香りがあるのがアメリカ産との違いです。

それ以外の牛肉も見てみましょう。

[アメリカ産のアンガス牛以外]

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品種はヘレフォード、ショートホーンなど。共通して日本産の牛肉より脂肪分が少なく、赤身が多いのが特徴です。

[黒毛和牛]

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和牛の9割をしめる黒い毛色の品種。いまだ日本人に大人気の上質な霜降り肉です。

[交雑種]

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日高見牛など、黒毛和牛の雄牛とホルスタインの雌牛をかけ合わせた品種です。

[国産牛]

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和牛以外の、ホルスタインやその他の品種などに対して使う総称が国産牛になります。


以上、今じわじわと人気を集めている「アンガス牛」についてご紹介しました。どの牛肉を買おうか迷ったときはアンガス牛に注目です!