今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも、最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
今回は、格安でボケを楽しめる中華レンズのおすすめを紹介する【前編】です。なお、今回の検証と執筆にはフォトグラファーの堤真一さんにご協力いただきました。
「安くてボケる」中華レンズが人気です
予算10万円前後のベストバイカメラとしてオリンパス「OM-D E-M10 MarkⅣ」をおすすめしましたが、センサーが小さくてボカしづらいのが難点でした。
▼予算10万円前後のベストバイカメラ、オリンパス「OM-D E-M10 MarkⅣ」
この弱点をわずかな出費で解決できるのが、中華レンズ(中国・台湾のブランドレンズ)です。
中華レンズは手頃でふわっとした大きなボケが可能
七工匠
7artisans 35mm f1.2 ii
実勢価格:1万6359円
重量:218g
フィルターサイズ:46mm
絞り羽:10枚
七工匠「7artisans 35mm f1.2 ii」の構造はオートフォーカスが普及する以前のフィルムカメラ用のレンズと全く同じで、絞りリングや被写界深度目盛りを備えています。
※●シャッター速度/1/800秒 ●感度/ISO200 ●絞り/F1.2 ●露出補正/±0.3
1万円台で買えるのに、ふわっとした大きなボケの写真が撮れました!
中華レンズはピント合わせが大事!
中華レンズのほとんどはマニュアルフォーカス専用なので、オートフォーカスを搭載するカメラでも、ピント合わせはマニュアル(MF)です。また、絞り操作もマニュアルとなるため、カメラの露出モードも絞り優先AEかマニュアル露出となります。ただ、絞り優先AEが使えますので、撮影で困ることはないでしょう。
やり方がこちら。ミラーレスだと意外と簡単にできますよ。
1:絞りを開放にする
ボケを大きくしたいなら絞りリングの数値を一番小さく(開放絞り)にセットしましょう。構図を決めて、拡大したい場所にフォーカスエリアを合わせておきましょう。
2:拡大画面などでしっかりピントを合わせる
ライブビュー画面を拡大表示します。拡大するためのボタン設定などはカメラによって異なりますので、自分のカメラはどのボタンを押すと拡大されるのかを調べておきましょう。
3:構図を確認して撮影する
拡大表示を解除して通常の全体表示に戻してからシャッターを押しましょう。
中華レンズを使いこなす一番のキモは上手にピント合わせを行うこと。カメラによって手順は異なりますが、ピントの合った部分に色を付けて強調してくれるフォーカスピーキング機能や拡大表示機能を使うことで、正確にピントを合わせることができます。
まとめ:中華レンズで手軽にボケを楽しもう!
中華レンズ最大の魅力は、1万円前後から2万円台後半くらいまでと、純正のAFレンズよりも手頃な価格で入手できること。また、コンパクトなのも美点です。
以上、格安でボケを楽しめる中華レンズのおすすめ【前編】でした。せっかく一眼カメラを使うなら、ボケは醍醐味のひとつ。参考にしてみてくださいね。
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