コンパクトかつコスパ良し!サムヤンの最小35mmレンズ
基本的にソニーのレンズは高額です。そこで注目なのが、レンズメーカー製のレンズ。安くて性能も十分なお買い得レンズもあり、中でもサムヤンは低価格なAFレンズを手がけているので要チェックです。
α7をコンパクトに持ち歩くには、薄型の「パンケーキレンズ」を装着するのが最適です。α7で使えるパンケーキレンズは少ないですが、オススメはとにかく軽いサムヤンの35mmレンズ。キットレンズより200gも軽くなるんです。また、AFもしっかり使えるので、日常のスナップにもぴったりです。
サムヤン
AF35mm F2.8 FE
実勢価格:3万8520円
このサムヤンのレンズとソニーの純正レンズでは、同スペックながらこれだけの価格差があります。
ソニー
Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
実勢価格:6万9030円
ほかには、APS-Cセンサー機のα5000、α6000シリーズ用のレンズもα7シリーズにそのまま装着できます。写る範囲がAPS-C相当に自動でクロップされるので画素数は落ちてしまいますが、APS-C用レンズはコンパクトなので、フルサイズをコンパクトに持ち歩くためにAPS-C用のレンズを付けるのも良いでしょう。
コスパの良いレンズならあえて「中古単焦点」を推します!
ソニー
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
実勢価格:9万6268円
中古相場:7万7490円
α7 Ⅲにはレンズキットもありますが、フルサイズらしい豊かなボケやピントが合った部分のシャープな解像感を味わえるうえ、ボディのコンパクトさを損なわないという貴重なレンズが、この55mm F1.8 ZAです。最短撮影距離が長いのでご飯や小物を撮るのには不向きですが、α7 Ⅲには最適な1本です。新品より2万円は安いので中古で買うと良いでしょう。
また、最初に買うならこんなレンズもアリです。
トキナー
FiRIN 20mm F2 FE AF
実勢価格:11万4210円
ソニー
FE 85mm F1.8
実勢価格:6万1945円
キットレンズではカバーできるシチュエーションが限られるため、予算が許せばソニーの24-240mm F3.5-6.3 OSSと、単焦点1本という買い方がおすすめですよ。
人と違ったレンズを使いたい!「オールドレンズ」はいかが?
ちょうどよいレンズが見当たらないときは、オートフォーカスを諦めると選択肢が一気に増えます。その代表格は、フィルム時代の一眼レフや古いライカMレンズなどの「オールドレンズ」をアダプターで装着するスタイル。また、日本のフォクトレンダーやドイツのカールツァイスなどから、α7シリーズ用のレンズも登場しています。
フォクトレンダー
HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical Eマウント用
実勢価格:11万2571円
フォクトレンダーのEマウントレンズは、AFレンズと同じように電子接点でボディと通信可能。ピントリングを回すと、ピントを合わせた部分が自動で液晶に拡大表示されるので、目視でも正確なピント合わせができます。
「いやいやマニュアルフォーカスは難しそう…」という人は、ライカM用のレンズを無理やりオートフォーカス化するというアダプターを試してみてください。技術的に強引な方法なのでAFは遅めで迷いやすいですが、AFが機能するだけで十分ありがたいレベルです。動作にはα7 Ⅱ以降が必要で、第3世代のボディだとなお快適に使えます。
テックアート
LM-EA7
実勢価格:4万7120円
対応しているのはライカMマウント用のレンズですが、アダプターを重ねれば、さまざまなオールドレンズをAFで楽しめるという裏技的な使用もできます。
オールドレンズは逆光で撮ると味のある写真になります。現代のレンズではこういう光の表現は難しいです。
「キヤノン」レンズもアダプターで選択肢に入ります
また、さらにマウントアダプターを駆使して、キヤノン用のレンズを装着するのもアリ。実売価格の安い単焦点レンズが豊富に見つかるはずです。
キヤノン
EF28mm F1.8 USM
実勢価格:5万7990円
キヤノン
EF50mm F1.8 STM
実勢価格:1万4270円
ちなみに、α7シリーズの手ブレ補正の効き目を示す補正段数はα7R Ⅲが5.5段、α7 Ⅲが5段分とかなりのスペック。ですが実際のところ、スローシャッターや動画の手ブレ補正はオリンパスのOM-Dシリーズには劣る印象です。
いかがでしたか? 手頃なレンズが見つかれば、より使い勝手がよくなりそうです。ぜひこの機会にα7シリーズに注目してみてください。
次回連載最終回では、ソニーαシリーズのお得な買い方についてお届けします。ぜひご覧ください!