今が一番面白い! 一眼カメラの最新トレンドって?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも、最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
今回は、「一眼カメラの最新のトレンド(後編)」についてです。
トレンド1:超強力手ブレ補正
オリンパス
OM-D E-M1 Mark Ⅲ
12-40mm F2.8 PROレンズキット
実勢価格:22万3915円
夜景や星空の撮影では使うのが定番の三脚。しかし、撮影時以外は重荷以外の何ものでもありませんし、三脚禁止の展望台なども増えています。
そこで頼りになるのが手ブレ補正です。特に長時間露光を手持ちでできるのがオリンパスやキヤノンの上位機種。
例えば、オリンパス「EーM1Mark Ⅲ」は、特定のレンズとの組み合わせでメーカー公称値で4秒の手持ち撮影が可能です。本体もコンパクトなので通勤通学中でも本格夜景写真を撮影できます。
腕さえあれば星空も手持ちで撮れる時代に
プロの手にかかればここまでできるという例がこちら。
湖畔に腰を下ろした状態ですが、シャッター速度はなんと13秒!
E-M1 MarkⅢなど最先端の手ブレ補正を搭載する機種では、地球の自転の影響を考慮しなければいけないほどの補正精度に到達しています。どこまで改良が進むのか楽しみな技術です。
トレンド2:マニュアル復権
ニコン
Z fc
28mm f 2.8 SpecialEditonキット
実勢価格:11万6820円
ダイヤルをたくさん配置したレトロなスタイルのカメラが増えています。例えば、ニコンの最新機種「Z fc」 。同社のフィルム一眼レフとそっくりなデザインで話題です。
現在のデジカメはひとつのダイヤルにいろんな機能を割り当てますが、昔のカメラは違いました。シャッター速度、絞り値など必要な設定ごとに専用のダイヤルが用意されすべての設定を手動(マニュアル)で行っていたのです。
この古い操作系はマニュアル操作には今でも最適。なので根強い支持があります。
レトロスタイルのメリット2つ
メリット1:電源を入れなくても設定できる
ダイヤルを見れば設定がわかるため、電源を入れなくても設定できます。
メリット2:カメラの仕組みを覚えやすい
絞りやシャッター速度をどう調整すればいいのか覚えやすいです。
レトロスタイルのカメラの仕組み
・露出補正ダイヤル
露出とは写真の明るさのこと。本来は絞り、シャッター速度、ISO感度で決まりますが、そのバランスを一気に調整できる機能です。
・ISO感度ダイヤル
イメージセンサーの制御でいわば無理に写真の明るさを調整するのがデジカメの感度調整。上げれば上げるほどノイズ量が増えます。
・シャッター速度ダイヤル
センサーに光を当て続けている時間がシャッター速度。シャッター速度を遅くすると取り込む光が増え写真は明るくなります。
・絞り環
絞りはレンズを通る光の量を調節します。絞りの状態は「F値」で表し、F値を大きくすると光量が減りピントの合う範囲が広くなります(目を細めた状態と同じ)。
究極にレトロなのはフジフィルム
※画像はAmazonより
富士フイルム
X-Pro 3
実勢価格:23万7105円
レトロなスタイルをデジカメで再現してきたのが富士フイルムです。「X-Pro 3」は、EVFと光学ファインダーの両方を搭載する機種。撮影中はフィルムカメラとほぼ同じ感覚です。なお、先程の「レトロスタイルのカメラの仕組み」の説明に使われたのもこのカメラ。
富士フイルムのレンズには絞り値を操作する「絞り環」がありますが、ニコンにはありません。マニュアルでの使い勝手は富士が優勢です。
以上、「一眼カメラの最新トレンド(後編)」でした。
一眼カメラは敷居が高そうと思っていた人も、試してみたくなったのでは? 雑誌『家電批評』では、引き続き一眼カメラの魅力を紹介していきます。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
▼一眼カメラの最新トレンド(前編)の記事はこちら
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