被災時に本当に使える家電を集めました
思いがけない災害が発生し、停電や断水など突然ライフラインを絶たれたとき、ある程度自活ができるよう備えをすることはとても大切です。
特に災害発生後72時間は支援をすぐに受けられるとは限らないため、どんな環境でも安全・快適に過ごすためのアイテムが重要になってきます。
例えば、被災時には生活環境の悪化から体調を崩すことも増えていきます。温かい食事をつくったり、 衣服や身体を清潔に保つためのアイテムも用意しておくことも望ましいといえるでしょう。
そこで、家電批評がテストしてきた防災家電の中から、生活環境を向上・充実させるためのアイテムをピックアップ。今回ご紹介するのは身の回りを清潔に保つためのアイテム2選です。
デリケートな部分を清潔に パナソニック「ハンディトワレスリム」
パナソニック
ハンディトワレスリム
DL-P300
実勢価格:6420円
サイズ:使用時W45×H380×D45mm、収納時W45×H154×D45mm
重量:230g(電池込み)
シャワー時間:約20秒(HI時)
タンク容量(実測値):130ml
ストラップ付属
パナソニック「ハンディトワレスリム DL-P300」は、電気が使えないときでも、水やぬるま湯を入れて使用することができる携帯おしり洗浄器です。
水圧調整ができるのが魅力で、類似品6製品と比較したところ、汚れがもっとも落ちやすかったです。
停電時、トイレの洗浄機能が使えなくなるのは意外とストレスになるもの。また、緊急時にはトイレの清潔を保つのが難しくなるため、こうしたアイテムで改善できますよ。
ぬるま湯を使えば、さらに効果的!
チョコレートで擬似的に作った汚れを、シャワーで落とす方法でテストしました。類似6製品と比較した結果、「ハンディトワレスリム DL-P300」がもっとも汚れが落ちました!
製品によって個性もさまざまです
電池蓋はコイン式。電池が外れにくいぶん安全性が高いです。一方、蝶ネジ式の製品は交換が簡単です。
こちらは類似製品です。容量重視で大サイズを選択すると、持ち歩くのに不便な面も。その点もパナソニックはコンパクトに持ち運べて優秀です。
“ウォシュレット”が欠かせない人にとって、緊急時だけでなくキャンプなど旅行先でもあると重宝するはずです。
少量の水で洗濯! スクラバ「タクティカルウォッシュバッグ」
スクラバ
タクティカルウォッシュバッグ
実勢価格:6588円
サイズ:W160×H60mm(収納時)、W320×H54mm(洗濯時)
重量:153g
スクラバ「タクティカルウォッシュバッグ」は、どんな環境でも少量の水があればしっかり洗濯できるコンパクト洗濯袋です。
災害によっては水すら自由に使えなくなることもあります。かといって汚れた衣類やタオルなどをそのまま使用するには衛生的にも不安……。そんなときバッグに水と洗剤、衣類を入れ、しっかり口を閉じて揉み洗いできます。
たたむとかなりコンパクトになるので、避難用バッグ に入れてもかさばりませんよ。
わずかな水でしっかり洗えます!
まずは水と洗剤を入れます。可能ならば40℃前後のぬるま湯がベスト。本体に取扱説明が印刷され、見ながら洗えるのも便利です。
衣類を投入します。ただし多すぎると洗い残しが出るので注意が必要です。
ファスナーでバッグの口を閉じて丸めたら、さらにクリップでしっかり固定します。
体重をかけてしっかり揉み洗いしましょう。内部の突起が汚れを落としてくれます。
洗い終わったらすすぎを行い、中の水を捨てます。少量の水で洗えるので節水効果は抜群です。
使用した水の量を考えると十分な洗浄力です。
汚れがしっかり落ちました!
以上、身の回りを清潔に保つためのアイテム「ハンディトワレスリム」と「タクティカルウォッシュバッグ」のご紹介でした。どれもコンパクトでかさばりにくいので、ぜひ防災グッズに加えてみてくださいね。
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