次の時代のヒット家電は?新製品の実力を深堀りレビュー
群雄割拠の家電業界、知らないうちにものすごい進化を遂げているモノ、たくさんあるんです。今回は、ネットを疑う家電購入ガイド『家電批評』編集部が総力取材。テレビからキッチン家電、ゲームまで、新製品の実力をレビューします。
というわけで、今回は家族みんなの日常を劇的に変えるテレビ編をお届けします。
2019年10月に追加機能X930シリーズがハンズフリーに
いよいよ、テレビも「話しかけて」動く時代になりました。2019年10月に東芝レグザの最上位モデルであるX930シリーズのバージョンアップがあり、新たに「ハンズフリー」対応に。
これによって、「オッケー、レグザ。テレビをつけて!」と呼びかけるだけで音声操作ができるようになりました。
ポイント1:リモコンを探す動作が不要に
音声操作がテレビに話しかけるだけでできるようになり、日常の使い勝手がかなり便利になります。
帰宅してテレビをつけるためにリモコンを探す、寝るときにリモコンを探して消す、という動作をしなくても電源オンオフができてしまうのです。
ポイント2:価格が下がって機能は追加
こちらのモデルは異例の早さでバージョンアップが行われており、19年7月の発売から動画サービスへの弱点を改善するなど次々と機能が追加されています。
しかも、通常のテレビと同様に価格は販売から順調に値下がりしているため、“値下がりしながら進化を遂げている”珍しい機種なのです。
▼X930シリーズのバージョンアップ履歴
当初の販売価格から半額以下に便利すぎる機能が追加されたX930
東芝
REGZA
55X930
実勢価格:25万2660円
サイズ:W1226×H772×D25mm
重量:約37.5kg(スタンド含む)
チューナー:BS4K・CS4K×2、地上デジタル×9、BS・110度CSデジタル×3
レビュー1:普通の声量で認識してくれる!
声だけで電源オンオフは便利ですが、果たしてテレビ視聴にあたって細かな指示も対応してくれるのか試してみました。
まずは認識精度。室内の人に呼びかける程度で良く、きちんと認識してくれました。ただし、声質によるところがあるのか、編集者の低い声だと通常より少し声を張る必要がありました。
ちょっと発音を変えてもキーワードを拾ってくれたので、訛りなどにも対応できそうです。
テレビの音声操作は想像以上に便利です!
レビュー2:レスポンスはリモコン指示より劣る
例えば、録画したドラマの名前を出して「●●が見たい!」と呼びかけると、ピンポイントで再生してくれました。番組名などは理解が早いです。
アバウトな指示でも意図通りの操作をしてくれます。例えば、「ニュースが見たい」と呼びかけると、適当に録画していたニュースを再生してくれました。音量のアップダウンなどはもちろん、「はじめから再生」「二画面にして」なども対応できます。
一回指示を読み込むのでレスポンスは劣るものの、普通に視聴するだけなら音声操作だけで問題なくできました。
レビュー3:もっさり感はあるものの、味わい深い
ただ、何でもできるかというと、ちょっと細かい指示をしてしまうと違う動作をして「残念!」という場面も。的確さや詳細な指示への対応という部分は、まだまだもどかしく、動作がもっさりしている感じ。
ただ、一連の音声操作の後にリモコン操作に戻ってみると、確かに早いけれど何か味気ない感じがありました。「早く自宅のテレビもハンズフリーにならないかな」と切望してしまいました。
さらにX930シリーズはもうひとつの音声サービス「Alexa」も搭載。天気やニュース、音楽再生のコマンドも実行できます。
以上、東芝レグザX930シリーズの紹介でした。
音声操作に慣れていけば、もうリモコン操作には戻れない!という時代が想像以上に早く来るかもしれませんね。
無料でハンズフリーは非常に魅力的です!