外出先からスマホで操作できる「スマート水槽」登場!
中国でヒットしたオールインワン水槽が日本上陸。注目のスマート水槽は本当にラクに「映える」のか? 実際に魚や水草をセットし、その実力をチェックしました。
Q. オールインワンスマート水槽とは?
A. フィルターやポンプ・ライト・給餌器などを内蔵し、スマホアプリで遠隔操作できる水槽です。
これまでは水槽で魚を飼育するには、水槽本体のほかに、フィルターやポンプモジュール、水温管理のためのヒーター、給餌器やライトなど、さまざまな周辺アイテムが必要となり、しかも水槽の内外に装着するため、見た目にもゴチャゴチャしがちでした。
中国で人気となっているこちらのオールインワンスマート水槽、Biorium(ビオリウム)「スマートアクアリウム」は、それらの周辺機器を本体の裏側やフタに目立たないように内蔵。
さらに水温管理やライティング、魚の餌やりまでスマホアプリで完結できるスマート機能を搭載しています。
スッキリとしたビジュアルとスマート操作で、インテリアとしても管理しやすい、飼育環境としても期待できるアイテムです。
スマホアプリで管理
フタにライト付き
2つのフィルターを搭載
自動給餌器
ポンプも本体内に
Biorium本体の他に何が必要?
生体
photo: stock.adobe.com
飼いやすいテトラなど。魚1匹に対する水の量は決まっているので、体長5〜6cmの魚なら3〜4匹、体長6〜8cmなら2〜3匹ほどを目安に(写真は入れすぎです)。
水草
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照明があまり必要にならずに扱いやすいミクロソリウムやアヌビアス・ナナなどの陰性植物から選びましょう。生体と同様に入れすぎには注意が必要です。
砂・流木
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目の細かい砂はフィルターやポンプがつまる原因にもなるので適度な大きさを選びましょう。大きな流木は水量を圧迫するので入れすぎに注意してください。
ヒーター
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水温を一定に保つためにヒーターの設置は必須です。本製品はヒーターの設置場所が狭くタテ型限定なので、発売予定のメーカー純正品を待つのがよさそうです。
Biorium「スマートアクアリウム」の実力は?
Biorium「スマートアクアリウム」
- 水槽本体
- 照明
- ヒーター
- ポンプ
- フィルター
- 給餌器
- 操作性
- メンテナンス
- 設置性
- おすすめポイント
-
- オールインワン水槽
- 水槽や給餌をスマホで管理
- 部屋にあると映える
- がっかりポイント
-
- 交換部品に汎用性がない
- コスパはイマイチ
- 幅
- 44.6㎝
- 奥行
- 24.6㎝
- 高さ
- 29.5cm
- 重量
- 7.3kg
- 水槽容量
- 20L
- 型番
- S100-J
7種の照明モードを搭載!
配線もまとめられて見た目もスッキリ
フィルターやポンプを背面に集約
水槽に外付けしたり水槽内に装着する周辺パーツを本体の背面や上ブタにスッキリ収納。
サイズもコンパクトなので、設置スペースもあまり取りません。スッキリした見た目で、インテリア性は抜群。
ポンプ
取り外せないパーツが多くメンテナンスには不向き
ポンプモジュールは背面にまとまっていますが、取り外せないパーツがあり、細かいメンテには不向き。
交換パーツ(3300円)はあるので交換するのが正解でしょう。
付属する排水用ホースをポンプに差して水の排出が可能なのは便利な機能です。
ヒーター
純正ヒーター(別売)は未発売! 規格がタテ置きのため汎用性に乏しい
水温調節用のヒーターは、背面に収納できますが、タテ置き限定でしかも挿入スペースが小さい……。そもそもここに入る形状のヒーターはネットでは見つかりません。純正品以外の選択はないのでは?
※メーカーから届いた代用品(写真)を試しに入れてみましたが、こちらのヒーターはヨコ設置型でした。
照明
7種の照明モードを選べてアプリでの操作も可能
照明が上ブタに内蔵されているので、水槽まわりをすっきりレイアウトできるのは大きな魅力です。
また、インテリアや生活シーンに合わせて、様々な照明モードをスマホアプリで変えられるのは便利。
もちろん、インテリア映えには効果絶大です。
操作性
本体操作はタッチパネルでスマート! 水温も給餌もアプリで操作可能
本体操作が上面のタッチパネルにすべて集約されているのは便利ですが、デザイン重視なのかタッチパネルがやや識別しづらい印象。
一方、アプリは便利。ポンプのオンオフ、照明の切り替えや時間帯の設定、エサやりの間隔をタイマー設定できたり、エサやりの記録、フィルターの交換時期などもすべてスマホアプリで管理できます。
水槽内は外気の温度や明るさに影響を受けやすいので、長期の外出の際にも水温や照明をスマホで操作できるのは魅力的!
水槽本体
前面と側面は透明度の高い高透過ガラスを採用
外から見えない背面は通常のフロートガラスですが、前面と側面には透過率が高く透明感が増した高透過ガラスが使われており、ガラス越しでも水槽内がよりキレイに見える仕様になっています。
フィルター
物理フィルター、バイオフィルターともに交換は可能。ただし今は純正フィルターしか使えない……
エサの食べ残しやフンをキャッチする物理フィルターとバクテリアをつくるバイオフィルターが内蔵。中のろ材は取り出せないので定期的に交換が必要となり、コストがかかります。
※好きなろ材を入れられる空のカートリッジが発売予定。ろ材の交換やメンテも可能になります(2025年1月発売予定)。
給餌器
顆粒タイプのエサならOK! アプリで外出先からも操作
フタに自動給餌器を搭載し、アプリでエサやりのタイマーや回数の設定が可能。また、給餌記録をアプリ内に残せるのも便利な機能です。ただし、給餌器に設置できるエサの種類が限定されてしまうのはややマイナス評価です。
スマホでエサやりの時間や回数を管理できるのでフードタイマーを別に付ける必要がありません。
おまけ:初心者でも失敗しないアクアリウムの「HOW TO」
photo: stock.adobe.com
設置場所に注意
窓際など直射日光が差す場所に設置するのはNGです。日光があたるとコケが生えやすく、外気の影響も受けやすいので水温管理が難しくなります。
魚を入れすぎない
水を浄化するバクテリアがまだフィルターに定着していない初期はなるべく生体もエサも少なめに水質が安定してから少しずつ数を増やしましょう。ただし入れすぎはNGです。
相性の悪い魚を入れない
相性の悪い魚を混泳させてはいけません。縄張り意識が強い魚を入れると他の魚が次々とかじられたりして怪我をしてしまうことも。肉食魚と草食魚を同じ水槽内に入れるのは絶対にNGです。
エサの与えすぎはNG
初心者は必要以上にエサを与えてしまいがちですが、魚のエサは種類にもよりますが2〜3日に1回ほどで充分。必要以上のエサは逆に水質を悪化させてしまうだけなので注意しましょう。
以上、Biorium「スマートアクアリウム」の紹介でした。
カンタンにはじめられて便利な製品ですが、生き物なので「まったく手がかからない訳ではない」ということをお忘れなく!
ぜひ記事を参考にしてみてください。
照明を使いすぎるとコケが出てしまうので、アプリで照明を管理できるのは便利です。