【緊急告知】『家電批評』最新号のオススメ家電をYouTubeライブでアツく解説！
本題に入る前に一旦告知です。
2024年9月3日（火）19時から、『家電批評』がYouTubeライブを配信！
ライブでは『家電批評』最新10月号（9/3発売）の中から、編集長＆デスクが選りすぐりのイチオシ家電の魅力を解説します。
公式ライブ会場は以下のリンクです！ブックマークして当日ぜひご来場ください！
以上、告知でした。
高級トースターと肩を並べる価格…その実力は？
abien「BREAD GRILL」は「バターやジャムはもういらない」ほどおいしいトーストが焼けるとうたっています。しかし販売価格は高額で、一般的にトースターは1万円超えると高級と言われるのに対し、一枚ずつしか焼けないのにこちらは3万円近い金額となっています。
このように高額な製品となっていますが、その価格に見合うほど「おいしい」と唸るほどのトーストが焼けるのかを検証すべく、「家電批評」の高級トースター検証でトーストを焼く実力No.1となった象印「STAN. オーブントースター EQ-FA22」と対決してみました。
通常のトースターと何がちがう？
abien「BREAD GRILL」と一般的なトースターを比較
焼き方
abien「BREAD GRILL」
上下にあるプレートでパンを挟んで焼く。プレート裏にはパネルがあり、パンの厚みに合わせた力加減で圧力を加えます。
一般的なトースター
上下のヒーターでパンを温めて焼く。高級機ではセンサーやマイコンによる温度制御、蒸気などでおいしく焼く機能がついているものもあります。
操作
abien「BREAD GRILL」
前面のつまみのみで操作。コースを選択すると予熱がスタートし、ピーッとなったらパンを投入します。
一般的なトースター
コース選択のつまみに加えて、スタートボタンや取消ボタンを配置していることもあります。
予熱
abien「BREAD GRILL」
どのモードでも100秒の予熱が必要。
一般的なトースター
パンを投入してコースを選択すれば焼ける。
abienの定義するおいしいトースト3カ条
①パン内部の水分を保持してモチモチであること
②焼き色が均一でサクサクな食感であること
③噛んだ瞬間にパンの香ばしい小麦の香りが広がること
今回はabienが独自に定義しているおいしいトーストの3カ条とも照らし合わせ、本製品のそれぞれのモードでおいしさを確認しました。そのほかトースターの使い勝手で重要なお手入れのしやすさや操作のしやすさの観点からも評価します。
それぞれの調理モード＋使い勝手を検証
モード
薄切り(6〜8枚) 10点
厚切り(4〜5枚) 10点
薄切り冷凍 10点
厚切り冷凍 10点
使い勝手
手入れしやすさ 10点
操作しやすさ 10点
昨年のトースターNo.1、象印「STAN. オーブントースター EQ-FA22」と比較し、食べ比べてみました!
耳がカリっと中はモチモチの焼き上がり!
abien「BREAD GRILL」
- abienBREAD GRILL
- 実勢価格: ¥27,500〜
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- 厚切り(4枚切り)
- 薄切り(6枚切り)
- 厚切り冷凍(4枚切り)
- 薄切り冷凍(6枚切り)
- お手入れしやすさ
- 操作しやすさ
厚切りで真価を発揮。カリッとした耳は唯一無二のおいしさ
概ね定義通りのおいしさで、内部はアツアツ、モチモチで水分が保たれ、割った時に湯気が出るほど。焼き色は均一にでないモードもありましたが表面はサクサク。
ただ、テスト全体ではabien「BREAD GRILL」は46.5点と象印の47.25点と完成度ではわずかに及ばすでした。
耳表面はプレートが直接当たるため、カリッとしますが、側面に当たらないため熱の入りが弱く生焼けで歯切れが悪いことも……。
とはいえ、一般的なトースターにはない食感なのは事実で、好きな人は買ってみるのもアリ!
- おすすめポイント
-
- 厚切りトーストが旨い!
- お手入れ簡単
- がっかりポイント
-
- 耳の焼き上がりは好みが分かれる
- 幅
- 180mm
- 奥行
- 300mm
- 高さ
- 120mm
- 重量
- 2100g(約)
- 型番
- DCT37-WT
検証1：厚切り(4枚切り) 耳カリ、中モチで旨い! abienの勝利
abienの良さが出た厚切り。耳はカリッと、中はもちっとおいしい!
熱がまんべんなく通り、焼き色も均一に広がり表面が香ばしい。
検証2：薄切り(6枚切り) パンの甘さが際立った象印
サクサク感は厚切りよりも強い。焼き色が薄いのが残念。
耳までサクッとしていて香ばしく甘い。焼き色は最も均一。
象印は香ばしくサクサクで、パンが甘い! 一番トーストを食べてる! って感じがします。
検証3：厚切り冷凍(4枚切り) 双方とも温度が低めでふるわず
色が付いた部分は香ばしい。温度は低めで熱すぎず丁度いい。
中もっちりだが香ばしさはダウン。耳のサクサク感も若干減少。
abienの耳の側面は構造的に熱が入らず若干生焼けで、好みが分かれそう。冷えるのも早いです。
検証4：薄切り冷凍(6枚切り) 象印は冷凍とは思えない旨さ!
フワッと感があり、外はカリカリ。冷凍な分、中の温度は少し低め。
全体的にサクサクで、中はもっちり、バランス◎な完成度。
冷凍なのにこのおいしさはさすが象印、温度のコントロールが上手です。全体的にサクッとしつつ中もアツアツで最高。
検証5：お手入れのしやすさ
上下のプレートを外して丸洗い可能。お手入れは本体を軽く水拭きするだけでOKなので簡単です。
パンくずが落ちやすい扉部分をまるごと外して洗えるので、一般的なトースターと比較するとお掃除は簡単。
検証6：操作しやすさ
操作がすべてツマミに集約されているので簡単。慣れるまでは焼き上げと勘違いして予熱の段階でパンを投入しやすいのが玉にキズ。
ツマミでコースを選択して枚数と焼き色を指定するだけ。コースは天面に記載されているのでわかりやすい。
【まとめ】厚切りに強く、カリカリの耳が特徴的
abien「BREAD GRILL」でパンの一枚焼きを検証テストしたところ、表面はサクサク、中はアツモチで水分量もたっぷりあり、割った時に湯気が出るほどでしたが、焼き色が均一に出なかったりするモードもありました。
特に真価を発揮するのは厚切り食パンで、耳カリ中モチの絶妙なコントラストを楽しむことができます。表面プレートが直接耳に当たるため、唯一無二のカリッと耳を味わうことができます。また、一度予熱すると連続焼きが可能なのでファミリーでも使えるのは嬉しいポイント。
ただ、側面に熱が当たらないため、熱の入りが弱く生焼けになり歯切れが悪くなってしまう部分もあり、象印のクオリティを踏まえると3万円は少しお高め。
当初の印象を拭えるほどのインパクトはありませんでしたが、abien「BREAD GRILL」でしか味わえない食感があるのは確かなので、好みの方は試してみるのはアリかもしれません。
耳カリ中モチのコントラストが絶妙です。特に耳表面のカリッとした食感はabienでしか体験できないおいしさ。