【緊急告知】『家電批評』最新号のオススメ家電をYouTubeライブでアツく解説!
本題に入る前に一旦告知です。
2024年9月3日(火)19時から、『家電批評』がYouTubeライブを配信!
ライブでは『家電批評』最新10月号(9/3発売)の中から、編集長&デスクが選りすぐりのイチオシ家電の魅力を解説します。
公式ライブ会場は以下のリンクです!ブックマークして当日ぜひご来場ください!
以上、告知でした。
ソニー「Xperia 1 Ⅵ」の実力を徹底レビュー!
従来モデルからこれまでシリーズとして貫いていた仕様が大きく変わり、一見スペックダウンに見えてしまったXperia 1シリーズのフラッグシップモデル「Xperia 1 Ⅵ」。
ユーザーやファンたちからは否定的な反応もありました……。しかし、「家電批評」編集部とプロがこれまでのベストバイだった「Galaxy S24 Ultra」と細部まで比較検証した結果、なんとハイエンドスマホ部門のベストバイとなりました!果たしてどの点が高評価となったのか、詳細について詳しく紹介していきます。
「Xperia 1」シリーズでの方向転換とは?
①前世代からのスペックダウン
●解像度の低下(4K→FHD+)
●伝統の21:9画質の変更
ソニー「Xperia 1 VI」ではこれまでのシリーズとして貫いていたディスプレイの仕様が大きく変わりました。一見するとスペックダウンのため、発表時にはユーザーやファンたちから否定的な意見が複数ありました。
この仕様変更がユーザー体験をどう変えるのか検証してみました。
②海外展開を縮小か?
噂段階ではありますが、一部メディアによると今回のソニー「Xperia」は中国での販売を1年見送るそう。
③出荷台数が23年度に激減
オフィシャルの発表はありませんが、MM総研の調査(出典:MM総研による23年度上期(4〜9月)の端末出荷台数)によると、23年上期のXperiaの端末出荷台数は前年同期比に比べ49%も落ち込んでいるようです。
原材料費の価格高騰により端末価格が下がらず、一方でGalaxyなどのライバル端末の性能向上が進んでいるのが原因と思われます。
Xperiaはこれからどうなるのか……
Xperia 1シリーズのアイデンティティだった特徴が今回のソニー「Xperia 1 VI」では複数失われてしまいました。さらに出荷の低迷や海外展開の縮小によってXperiaユーザーには「Xperiaはこれからどうなるのか?」と衝撃が広がりました。
使い勝手の良さが目立ったモデル
ソニー「Xperia 1 Ⅵ」
- ソニーXperia 1 VI
- 実勢価格: ¥179,300〜
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- ベンチマーク
- バッテリー
- ストレージ
- メモリ
- 使い勝手
- 付加機能
- カメラ性能
- エンタメ性能
- 価格
国内企業のスマホ最後の砦
バッテリー持ちがかなりよく、日中だけの使用であれば丸2日は使えるほどの大容量でXperiaシリーズの検証では最高記録でした。
カメラ性能がかなりの高得点で動画の暗所撮影ではノイズが見て撮れるなどの弱点はあったものの、静止画や夜景ではどれも解像度が高く色もしっかり出ています。写真アプリが統一化された影響でUIの複雑化が懸念されていましたが整理されておりスムーズに使用できます。
また、高負荷ゲームもサクサクと動き、スピーカーの音質も他のスマホと音色のリアルさが違うほど。サブスクで音楽を聴くのにもピッタリです。
- おすすめポイント
-
- 音質はスマホ最強
- 付加機能は文句なし
- カメラも優秀
- がっかりポイント
-
- ベンチの伸びはSoCを考えるとイマイチ
- 映像画質はあと一歩
- 幅
- 74mm(約)
- 奥行
- 8.2mm(約)
- 高さ
- 162mm(約)
- 重量
- 192g(約)
- ディスプレイ
- 6.5インチ(約)
- 型番
- XQ-EC44 B1JPCX0
最新「Xperia」の満足度を徹底解剖します!
検証1:基礎体力編
CPU性能
SoCは「Snapdragon8 Gen 3」を搭載。AndroidスマホではハイエンドクラスのSoCですが、同じSoCを積んだ「S24 Ultra」と約30万ものスコア差が生まれてしまい釈然としません……。
バッテリー容量
同一動画を再生し続けるバッテリーテストでは20時間を超える好成績。「S24 Ultra」には劣る結果ではありますが、日中だけの使用なら丸二日使えるほどの大容量です。(画面サイズはともに6インチ台)
検証2:カメラ性能編
日中撮影
「Xperia 1 Ⅵ」はレベル違いのカメラ性能で色表現は文句なしの高評価。周りの色の影響を受けずにマンションの白さを写し出しています。
光学ズーム
「Galaxy S24」の光学ズームは3倍が限界ですが「Xperia 1 Ⅵ」は前世代の3.5〜5.2倍から大幅に進化! 5.2〜7.1倍光学ズームで撮影が可能となりました。解像度は落ちるものの、色の再現性は十分です。
夜間撮影
ソニー「Xperia 1 Ⅵ」はメインカメラの解像度が高く、ディティールも細かい描写ができて立体感があります。ナチュラルな色合いも好評で暗所でも明るく色味が崩れないのが魅力。ただ暗所での動画はノイズ感が強めに出てしまったのが難点です。
ポートレート
ポートレートはボケ感が強く肌色も自然に仕上がります。
ポートレートのボケ味はAndroid最強クラス。表現も繊細です。
新機能「テレマクロモード」
望遠レンズによるマクロ撮影ができる「テレマクロモード」。被写体までの距離を10cm以下にでき、被写体以外を自然とボカしてくれます。
プロ撮影
プロが撮るとまつ毛の繊細さや肌の質感まで綺麗に撮影できました。
編集部撮影
素人には「テレマクロ」機能は少し難しいので練習が必要かも。
マニュアルフォーカスでの撮影で、カメラを使い慣れていないと大変……。
検証3:映像の再生品質と音質編
映像の再生品質チェックではクリアで奥行き感がありますが、少しディティールが見えにくいのが残念。解像度が一歩足りないようです。音質はリアルな音色と空間表現で人の声がリアルに聞こえ映像を楽しむのに最適です。
音質は空間表現よりも音の質感を優先しています。
解像度の低下&縦横比の変化で動画体験は?
4K画質の過去モデル
ソニー「Xperia 1 VI」の画質
初代「Xperia 1」から続く21:9の4Kディスプレイが19:5:9のフルHD+ディスプレイに。実際に動画視聴してみましたが、画質の向上もありそこまで気になりませんでした。
検証5:付加機能編
XperiaシリーズはイヤホンジャックやmicroSDカードリーダー搭載など付加機能の充実度が魅力的。ソニー「Xperia 1 Ⅵ」も変わらず優秀で、コーデックも「LDAC」や「aptX adaptive」まで対応しています。
再生音質は自動で、音楽系アプリなら「音質重視」設定に動画系アプリなら「立体音響」設定に変わるのも便利です。また、有線ヘッドホン向けに高性能オーディオICを搭載。前モデルを超える広い音場を実現できます!
スマホで音楽をガッツリ楽しむのであれば、現時点での最適解はソニー「Xperia 1 VI」と言えます。
【まとめ】多少の不満アリだが、ほぼ全項目で高評価!
各テスト項目で大きく点数を落とすことなく、「Xperia 1 Ⅵ」がハイエンドスマートフォン部門のベストバイに輝きました。特に高得点になったのはカメラ性能。暗所の動画撮影が少し弱いですが、解像度が高く色もしっかりと出ていました。
また、検証結果を見ると「ゲームや音楽を充実した環境で楽しみたい人」には大変おすすめ。音色のリアルさに加え、高負荷ゲーム「原神」でも標準で「高」の設定になり、動きも滑らかで美麗なグラフィックを楽しむことができます。
このまま海外販売が減りそうな気配すらあります……。