カメラ・性能・AIどれも最強なスマホがこちら
高性能Andoroidスマホとして定番となっているギャラクシーですが、「S24」シリーズはハイエンド向けチップセット「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載している上に「ギャラクシー AI」というAI機能も搭載しています。
このようにハードとソフトどちらも最先端のものを採用している、このハイエンドスマホが実際、どのくらい他のモデルと違うのか気になるところですよね?
それでは、この注目モデルの実力を徹底検証でレビューしていきましょう!
6項目で検証テストしています
1.基本性能:CPU性能やバッテリー性能など基本的な要素を評価しました。
2.使い勝手:サイズ感や重さなど使用する際に気になる部分を評価しました。
3.エンタメ性能:3Dゲームのプレイ実感やYouTubeでの動画品質を検証しました。
4.カメラ性能:広角や望遠、ポートレートなど様々な撮影を行って評価しました。
5.付加価値:サイズ感や重量、耐久性などを電源アダプターも含めて採点。
6.価格:販売価格を考慮してコストパフォーマンスを採点しました。
定番ハイエンドスマホシリーズはスペック最強!
サムスン「Galaxy S24 Ultra」
- サムスンGalaxy S24 Ultra
- 検証時価格: ¥189,700〜
- 基本性能
- 使い勝手
- エンタメ性能
- カメラ性能
- 付加機能
- 価格
Androidスマホのフラッグシップというべきモデル
サムスン「Galaxy S24 Ultra」はAndroidの中でも最上級のCPU性能を備えるだけあって、非常に高い評価となりました。
国内で購入できる一般利用者向けスマホとしては唯一、ハイエンド向けチップセット「Snapdragon 8 Gen 3」搭載モデルというのは伊達ではありません。
ただし、約6.8インチという大画面を備えているためサイズや重さが上がった結果、使い勝手の評価は伸び悩みました。
また、最上位モデルゆえに値段も高く、コスパの点数もかなり低め。とはいえ、その他の評価はかなりの高水準なので、値段と重さに納得できればまず「買い」と言えます。
- おすすめポイント
-
- ダントツだった基本性能
- 映像の再生画質もスゴい!
- がっかりポイント
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- 大きくて重い……
- 幅
- 79.0mm(約)
- 奥行
- 8.6mm(約)
- 高さ
- 162.3mm(約)
- 重量
- 233g
注目のハイエンドモデルを検証テストしてみました!
検証1:基本性能編 Android最高峰の映像品質と基本性能を搭載しています
解像度の高さと絵作りのうまさが両立している動画画質とプロが大絶賛。正しい色合いと解像度の高さを両立しています。音質は悪くないものの、画質と比べると物足りませんでした。
ベンチマークテストではダントツの結果に。本誌のAndroidスマホ検証史上最高評価です。iPhone 15 Pro (約156万点)よりも25万点以上も高得点でした。
23時間の動画をぶっ続けで再生できた!
動画を流しバッテリー性能を検証しましたが、ここまで持ったのは初めてです!
検証2:動画撮影編 プロが「撮ってみたい」と語る解像度の動画
プロが「映りこんだ人物の服のシワまでしっかり描写しています。イマイチなスマホはのっぺりしていてグラデーションが失われているものが多いものの、S24 Ultraは自然かつコントラストがしっかりとした映像で、立体感もありました」と評価しました。
ただし暗所は少し苦手で、ハイライト描写が甘くなっていました。
仕事で映像を撮影するので、実際に使ってみたいと思うほどの解像度。立体感がしっかりしているので、いい映像が作れそうです!
検証3:カメラ性能編 iPhone15 Proを超えるS24 Ultraの優れた描写力
写真性能も全体的に高評価。アウトカメラは画面の端まで圧倒的に描写がキレイで、不自然さもなし。また色味もコントラストが高く、ダイナミックレンジも広いです。
望遠も評価が高く、プロが「望遠の倍率も高く、描写力も見事」と語るほどでした。アウトカメラのポートレートも自然で、変な加工感がありません。
今回は編集部の方でカメラの評価が高いiPhone 15 Proと比較してみましたが、細部まで描き切って、色味も見事な「S24 Ultra」が勝っていました。
GalaxyのウリであるAI機能を使ってみました!
「ChatGPT」などによって近年私たちにもなじみつつあるAIサービス。今回サムスン「Galaxy S24 Ultra」はAI機能を搭載しました。その名も「Gaxaxy AI」。果たして本当に使えるか気になりますよね? そこで実際の使用するイメージで検証してみました。
Galaxy AIって何?
スマホ本体及びオンラインでAI処理を施すと、面倒な議事録の要約や英語での通話などを手助けしてくれる便利なサービス。対応端末なら無料で使えます!
基本的に「設定」→「便利な機能」→「高度なインテリジェンス」から利用できます。
Galaxy AIの機能一覧
HPで紹介しているAIの機能一覧です。主に「通訳(翻訳)」「要約」「画像編集」の3機能が中心。ただし「かこって検索」など、Pixel 8/8 Proといった一部AndroidならGalaxyでなくても使える機能もあります。
端末によって使えないサービスもあるので要注意です!
最新端末でなくてもOK
現時点での対応スマホは2023年までに発売された製品が中心となっています。ただ、今後S22シリーズなど2年前に発売された端末も対応見込みです。特にS22は再生品が6-7万円程度で購入できるのでおすすめです。
対応端末(予定も含む)
S24シリーズ、S23シリーズ、S22シリーズ、Z Fold4、Z Flip4、Z Fold5、Tab S9シリーズ、Tab S8シリーズなど
AI検証1:リアルタイム翻訳編 翻訳力はそこそこだが早口には少し弱め
今回のAI機能で目玉となっている「リアルタイム翻訳」。LINEや通話、チャットなどで聞こえた言葉を即座に翻訳します。さらに、こちらが話した日本語もすぐに先方の言葉に翻訳してくれるんです。
スマホ向けの翻訳サービスはいくつもありますが、LINEで使える翻訳機能は貴重。ただ、今回はLINEの使用が難しかったため、端末のすぐ隣で洋画「スパイダーマン」を流して、それをどれだけ内容にあった形で翻訳してくれるのかチャレンジ。
専門用語が多くSF色が強いアメコミ映画でも、ある程度内容に近い形で翻訳してくれました。滑舌が少し悪い名優スタローンの一人語りも翻訳してみましたが、6割方、意味は合っていました。
ただ、やはり早口には弱いので、相手にはゆっくりと話してもらうなどの工夫は必要そうです。
AI検証2:画像編集編 撮り損ねをいつでもフォローできてしまう
十分にキレイな光景ですが……AIの画像編集機能にチャレンジしてみましょう。
まずは自由の女神像を月に合わせるべく移動。台座と像と区切りをしっかり認識してくれました。
さらに時計回りに写真を回転させると、空いた部分を自動で補完。元の写真には影も形もなかった欄干が左下に出現し、比較的自然な絵になりました。
AI検証3:文字起こし&要約編 録音した音声から文字起こし→要約までおまかせ
編集部員3人が話していた内容を録音して素材を作成します。特殊なものではなく単純に録音した音声ファイルです。
ワンタップするだけで音声から文字起こしがされます。発言者ごとに自動で分けられているのでわかりやすいですが精度はまあまあ程度。
さらにワンタップすると数行までにまとめてくれますが、要約というより抜粋感が強く、一番声が大きな人の言葉を中心に拾ってきただけでした。
ウェブページも要約してくれますが
本誌を紹介している「360LiFE」のページをAI要約。これだけ見ると良さそうですが、実際には元々あった文章をほぼ抜粋しただけ。これを「要約」と呼んでいいのか、少し疑問です。
【まとめ】性能は超ハイエンド! AI機能は進化に期待
AI機能を中心に宣伝されているサムスン「Galaxy S24 Ultra」が一般的な実力も一級品でした。
特に素晴らしかったのは、基本性能。CPUのベンチマークテスト、バッテリー持ちの実測は検証史上、最高得点でした。YouTubeなどの映像再生品質もよく、AV評論家の野村さんが「メリハリがはっきりしていて、かつ解像度が高い」とディスプレイと映像特性を高く評価しました。
また以前は限られていた販売手法も改善しています。auとドコモに加えてついにSIMフリーで購入可能になり、iPhoneにかなり近づいてきました。
ちなみに、高い人気を誇るiPhone 15の上位モデル、iPhone 15 ProとS24 Ultraは近い価格帯ですが、今回の結果から、CPU性能とカメラ性能はS24 Ultraの方が上だと編集部は考えます。
特にカメラ性能では望遠で比べるとiPhoneは不利ですが、公平な比較である標準カメラでもS24 Ultraの描写力が勝っています。
ウリであるAI機能を試してみた結論は「日常のちょっとした不満や手間を解消してくれるツール」だということ。たとえば皆さんも、こういった不満を感じたことはあるのでは。
・海外ツアーで時間がないなかライブ写真を撮影したけど、後から見直したら写真が曲がっていた
・音声録音した会議内容をまとめるのが面倒
・ダラダラと長いウェブ記事を読むのがキツい
そんな不満の解消を目指すのが、今回の「Galaxy AI」なんです。しかもそれが、S22以降のギャラクシーを持っていれば無料で使えるのもうれしい点です。
もちろんまだ物足りなく感じる部分は少なからずありますが、どの製品も似たり寄ったりで、頭打ちだと思われていたスマホの今後に期待が持てる機能だと感じました。
以上、サムスン「Galaxy S24 Ultra」の検証テストレビューでした。気になった方はぜひ注目してください。
これ以上の画質はスマホでは物理的に難しいのでは。タブレットクラスと思えるほど際立っていました。