キッチンブラウンの両面焼きグリルは新定番になるか?

ブラウンの両面焼きグリルは新定番になるか? 調理用グリルおすすめ イメージ

「ブラウン」ブランド初となるグリル調理家電として登場したのが「マルチグリル 7」。なんとなく電気シェーバーの製品名にも通じるものがあるこの製品は5枚刃ならぬ2枚プレートのコンパクトグリルなんです。

2枚のプレートは別々の温度指定で調理したり、食材を上下で挟んで焼くことができる仕様になっています。

今回はこれが実用的なのか? 今後のホットプレートの新定番になるか? などを見極めるべく「家電批評」編集部とプロが検証テストしてみました。気になる方はぜひ、結果をチェックしてみてください。

検証方法はこちらです

製品の3つの調理ポジションでそれぞれに適した調理を実際に行い、仕上がり具合、温度ムラ、使い勝手を確認、評価しました。

キッチン調理ポジションを選べるグリルプレート

B評価ブラウン「マルチグリル 7 CG7040」

  • ブラウンマルチグリル 7 CG7040
  • 実勢価格: ¥39,130

総合評価: 3.32

 
仕上がり(コンタクトポジション)
 4.13
温度ムラ(コンタクトポジション)
 3.50
使い勝手(コンタクトポジション)
 3.88
仕上がり(グリルポジション)
 2.75
温度ムラ(グリルポジション)
 2.75
使い勝手(グリルポジション)
 2.75
仕上がり(BBQポジション)
 3.50
温度ムラ(BBQポジション)
 3.00
使い勝手(BBQポジション)
 3.63

2枚のプレートを備えた独特な形状が特徴のブラウン「マルチグリル 7」。3つのポジションを使い分けることによってさまざまなスタイルの調理を行うことができます。

特にプレートを上下に挟むコンタクトポジションは肉も魚も美味しく焼け、時短にもなる便利なスタイルで今後も人気になりそうなグリルです。

おすすめポイント
  1. 両面から挟み焼きで時短調理できる
  2. プレート別に温度設定が可能
がっかりポイント
  1. 調理時に周囲が汚れる
370mm
奥行
320mm
高さ
170mm
重量
5.5kg(約、プレート含む)
消費電力
1400W
最大温度
230°C
型番
CG7040

焼き方が変えられる3つのポジションで調理の幅が広がります

本製品最大の特徴が3つの調理ポジションを選べること。180度に全開すれば一般的なホットプレートとして、コンタクトポジションでは食材をプレートで挟んで上下を同時に焼けます。

食材の形を保って焼きたいときには、グリルポジションでプレートを浮かせての両面焼きが役立ちます。

グリルポジション
グリルポジション 調理用グリルおすすめ イメージ

上側のプレートを浮かせて加熱します。食材を潰さずに調理したいとき向け。

コンタクトポジション
コンタクトポジション 調理用グリルおすすめ イメージ

プレートを畳んで食材を挟むことで、上下同時に焼いて素早く調理できます。

BBQポジション
BBQポジション 調理用グリルおすすめ イメージ

プレートを180度に開くと、広い焼き面で多くの食材を調理できます。

キッチン各ポジションで焼き具合を検証しました!

検証1:コンタクトポジション編 挟み焼きで熱いステーキ肉もおいしく仕上がる!

検証1:コンタクトポジション編 挟み焼きで熱いステーキ肉もおいしく仕上がる! 調理用グリルおすすめ イメージ
検証1:コンタクトポジション編 挟み焼きで熱いステーキ肉もおいしく仕上がる! 調理用グリルおすすめ イメージ2
検証1:コンタクトポジション編 挟み焼きで熱いステーキ肉もおいしく仕上がる! 調理用グリルおすすめ イメージ3

「マルチグリル 7」で一番有用だったのが上下で挟み焼く「コンタクトポジション」です。検証時は3cm厚のステーキ肉(常温戻し)を使って最大温度で4分間の両面挟み焼きをしたあと、ホイルで包んで“休ませ”ただけでおいしくステーキが完成!

途中で肉の角度を変えれば、食欲を誘う格子模様も波型面で付けられます。厚みのある素材を調理するのにピッタリです。

魚もこんがりと挟み焼き!

魚もこんがりと挟み焼き! 調理用グリルおすすめ イメージ

上プレートの高さは固定できるので、魚も身崩れさせずに焼けます。波型面の方が香ばしさが出ます。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

挟むだけなので厚切り肉も簡単に焼けました!

調理中は周りに油が飛び散りました

調理中は周りに油が飛び散りました 調理用グリルおすすめ イメージ

プレートの周囲は開いているので、調理時は油などが飛び散ります。掃除するところが増えるのは少し面倒です。

検証2:グリルポジション編 具材をくっつけずに上面を加熱

検証2:グリルポジション編 具材をくっつけずに上面を加熱 調理用グリルおすすめ イメージ

上プレートを浮かせた状態で加熱するのがグリルポジション。食材を押さえつけずに焼くため、形を保てます。しかし、食材の上側はプレートが放つ熱だけで加熱されるため、焼き色はあまり付きません。

また、プレートの周囲が開いているので端の方の熱は逃げてしまいます。

検証2:グリルポジション編 具材をくっつけずに上面を加熱 調理用グリルおすすめ イメージ2

上プレートを冷蔵ピザの表面から2cmくらいに近づけて加熱。チーズは溶けましたが、焼き色はほぼ付いていません。焼きに時間がかかり、生地は固くなりました。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

香ばしい焼き色が付かないのが残念です。

検証3:BBQポジション編 ホットプレートと同じ使い方です

検証3:BBQポジション編 ホットプレートと同じ使い方です 調理用グリルおすすめ イメージ

プレートを180度に開くと、縦23×横29cmのプレートを2面使った調理ができます。BBQでは平型面で野菜、波型面で肉といったように食材を分けて焼けるのが便利。向かって右側のヒンジ部分はプレートを水平にするボタンを兼ねていますが、これは気付きにくいかも……。

2面のプレートはそれぞれ別に60℃〜230℃の範囲で温度が設定できるので、食材に合わせて使い分けられます。

検証3:BBQポジション編 ホットプレートと同じ使い方です 調理用グリルおすすめ イメージ2

ホットケーキ粉の焼き方温度に合わせて焼きましたが、焼き色は薄めでした。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

少し温度ムラがあるので、場所を変えながら焼くといいです。

キッチン【まとめ】温度調節も簡単な両面焼きコンパクトグリル

「ブラウン」ブランド初となるグリル調理家電として登場したのが「マルチグリル 7」。別々に温度指定できるプレートを2枚備えるのが特徴です。この上下のプレートで挟み焼くことで食材を裏返す必要もなく、短時間で調理ができます。

両面から直接熱が加えられる「コンタクトポジション」は厚めの食材を調理するのに便利で、焼き加減が難しい厚切りのステーキ肉もおいしく仕上げられました。全開に広げれば一般的なホットプレートのように使えるので、食材によってプレートを使い分けられるのも便利です。

しかし、「グリルポジション」は食材からプレートが離れているため熱が通るのに時間がかかり、食材がやや乾燥して固めになってしまうのが惜しく総合評価はB止まりに。実質的にはコンタクトとBBQポジションでの使用が中心となりそうです。

今後は2、3人分くらいまでの量を時短調理するグリルとして、両面焼きが活躍しそうです。調理家電好きは要チェックのアイテムとなります。

加藤直樹
家電批評 編集部員
加藤直樹 のコメント

プレートが別なので、ベーコンを焼きながらトーストを焼いたりもできますよ。

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