人気の「Oura Ring」と格安品を比較
仕事のパフォーマンスの良し悪しを決定づけるのは、やはり睡眠です。
そんな睡眠にまつわるグッズのひとつが、「Oura Ring」というスマートリング。センサーを使って生体データを計測し、スマートフォンと連携して使う指輪型のウェアラブル端末です。手軽に睡眠の質を把握して、改善する参考になると人気のアイテムです。
しかし「Oura Ring」は、高価かつ月額課金制なので、なかなか手が出ないという人は多そうです。そんななか、スマートリングの格安品が登場してきています。
そこで今回は専門家と、OURA「Oura Ring Gen3 Heritage」と格安スマートリングのMONOMAM「スマートリング」とDAUERHAFT「TB-SR7」を実際に使用し、比較テストを行いました。
スマートリングとは?
スマートリングとは、心拍数や睡眠状況、運動、歩数、健康状態などをアプリで把握できる指輪のこと。
ヘルスケアに特化していますが、スマートウォッチより小さく、見た目も普通の指輪なので、手軽に装着できるのが魅力です。寝るときに腕時計をつけるのは不快だから、スマートウォッチは着けにくいという人にもおすすめです。
スマートリングの仕組みは?
スマートリングは、リングの内側にある「赤外線LED」や「3D加速度」といったセンサーによって、心拍数などの生体データを計測します。スマホとBluetoothで接続して使用します。
スマートリングの選び方は?
スマートリングを選ぶ際にポイントとなるのが「計測項目」。製品によって計測できる項目が違うので、買う前に必ずチェックしましょう。
睡眠スコア
睡眠時間や眠りの深さなどのデータをすべて加味した上で、その日の睡眠を点数化したもの。直感的にわかりやすい。
睡眠時間(合計)
入眠してから、起床するまでの睡眠時間の合計が表示される。「覚醒」中の時間も含まれる。
睡眠時間(実質)
入眠してから起床するまでの合計睡眠時間から「覚醒」中の時間を抜いたもの。こちらの方が重要。
覚醒/レム睡眠/浅い睡眠/深い睡眠
どの時間にどれぐらい深く眠れているかを表示。「覚醒」を減らし、「深い睡眠」や「レム睡眠」を増やしていくのが理想。
睡眠効率
合計睡眠時間のうちの何パーセントが実質睡眠時間に当たるかを表示。当然、高いほうがしっかり眠れていることになる。
睡眠時心拍数
基本的には起床時より抑えられていることがよく眠れている指標に。100bpmより低いことが目安。病気のサイン発見にも。
心拍変動
心臓の拍動と拍動の間隔の長さの変動を表す。自律神経の状態の指標に。高いほど副交感神経優位でリラックス度が高い。
入眠潜時
寝る体勢に入ってから実際に入眠するまでにかかった時間。寝つきのよさを確認できる。
(入眠)タイミング
睡眠の中間点が午前0時から午前3時の間に収まっているかどうか、もしくはどれだけ近いかを評価。
夜間の動き
睡眠中の動きをモニタリング。動きすぎていると眠りは浅く、動いていない場合も寝返りできていないのでよくない。
血中酸素ウェルネス
睡眠時の血中酸素の変動の大きさを表示。変動が大きいと、睡眠時の呼吸に乱れがあったことを意味する。
比較した3製品でそれぞれ測れる項目は?
今回比較した3製品は、以上の全部の項目を測れるのはOURA「Oura RingGen3 Heritage」のみ。
でも、MONOMAM「スマートリング」はOURA「Oura RingGen3 Heritage」の半額以下ながら、「入眠潜時」と「血中酸素ウェルネス」以外は測れるのはすごいです。
いっぽう、DAUERHAFT「TB-SR7」が測れる項目は、「睡眠スコア」と「覚醒/レム睡眠/浅い睡眠/深い睡眠」のみです。
以上をふまえてテストした結果、おすすめランキング順に紹介します!
スマートリングのおすすめは?
【1位】OURA「Oura Ring Gen3 Heritage」
- OuraOura Ring Gen3 Heritage
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- 計測精度
- 計測項目
- 使用感
睡眠の質を正しく採点してくれる"眠りの先生”
スマートリングのおすすめランキングで1位かつベストバイを獲得したのは、A+評価のOURA「Oura Ring Gen3 Heritage」でした!
リング内側の「赤外線LED」「3D加速度計」など、多くのセンサーで生体データを計測してくれるスマートリングのパイオニア。
今回は主に睡眠データを検証しましたが、圧倒的な精度の高さと豊富な計測項目はさすが! とにかく正確さを求める人におすすめです。
- おすすめポイント
-
- 計測精度が圧倒的に高い
- サイズ
- 6号〜13号(全8サイズ)
- 重量
- 4〜6g(約)
- 耐水性
- 100m
- バッテリー
- 1回の充電で最大1週間使用
- 充電所要時間
- 20~80分(充電頻度に依存)
- 素材
- チタン
- リング内メモリ
- 最大6週間分のデータを格納
- 利用料
- 999円/月
計測精度
▼1日目
「Oura Ring Gen3 Heritage」の睡眠時間のデータは、比較した3製品中でもっとも体感に近かったです。
▼2日目
「合計睡眠時間」はMONOMAM「スマートリング」と近かったです。でも、「Oura Ring Gen3 Heritage」は眠りの深さも感覚に近いです。
▼3日目
3日目は3製品とも近い結果となりました。
▼4日目
睡眠時間は体感どおり。4日以降もほぼ同じ傾向でした。
使用感
充電方法
「Oura Ring Gen3 Heritage」の充電は、台座に置くだけと簡単。台座をなくした場合、主要ECサイトで購入可能です。
バッテリーの持続性
100%→70%前後(24時間後)
公称値の最大1週間は難しいですが、使用にストレスがないくらいにはもちました。
他の機能・アプリ
「アクティビティ」も「コンディション」も、「睡眠」並みに詳細に記録してくれます。
デザイン
特別高級感のあるデザインや重量感はないものの、何も問題はありません。
ランニングコスト
999円/月
「Oura Ring Gen3 Heritage」の唯一にして最大のネックが、毎月1000円弱のランニングコストの高さです。
【2位】MONOMAM「スマートリング」
- MONOMAMスマートリング
- 実勢価格: ¥16,800〜
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- 計測精度
- 計測項目
- 使用感
使用感はもう一歩でも値段を考えればおすすめ!
スマートリングのおすすめランキングで2位となったのは、MONOMAM「スマートリング」でした。
総合評価ではB評価ですが、コストパフォーマンスの高さで格安スマートリングのベストバイとなりました。
使用感にやや難ありな部分はあるものの、データは1位の「Oura Ring Gen3 Heritage」に近く、睡眠計測の精度や計測項目の充実度は悪くありません。なのに価格は半額以下。
予算を抑えてスマートリングを使いたい人に、おすすめのモデルです。
- おすすめポイント
-
- 安いが計測項目が多い
- 安いが精度も合格レベル
- がっかりポイント
-
- 計測の手間や充電にちょっと不満あり
- サイズ
- 14号〜20号(全4サイズ)
- 重量
- 2.9g(約)
- 防水性能
- IP67
計測精度
▼1日目
MONOMAM「スマートリング」は入眠が後ろ倒しになったぶん、睡眠時間も短めでした。
▼2日目
「合計睡眠時間」は1位の「Oura Ring Gen3 Heritage」と近いです。
▼3日目
3日目は3製品とも同じような結果となりました。
▼4日目
睡眠時間は体感どおりですが、眠りの深さを計測するのは若干苦手。4日以降もほぼ同じ傾向でした。
使用感
充電方法
特殊なUSBケーブルを本体内側にセットします。マグネットでくっつきます。
バッテリーの持続性
100%→30%前後(24時間後)
使用方法によってなのかバラつきがあり、丸一日もたないこともありました。
他の機能・アプリ
常時計測ではなく、アプリを開いて計測ボタンを押す必要のある項目もありました。
デザイン
見た目はOURA「Oura Ring Gen3 Heritage」にかなり近い印象です。つけていても特に問題はありません。
ランニングコスト
無料
OURA「Oura Ring Gen3 Heritage」と違い、買い切りなので、非常に気軽に始められます。
【3位】DAUERHAFT「TB-SR7」
- DAUERHAFTTB-SR7
- 検証時価格: ¥11,700〜
- 計測精度
- 計測項目
- 使用感
格安ですが、データはかなり不正確
スマートリングのおすすめランキングで3位となったのは、D評価のDAUERHAFT「TB-SR7」でした。
2位よりさらに価格が安く、アマゾンにてさまざまなブランド名で同じモノが販売されています。
しかし肝心の性能は、他の2製品と比べるまでもなく、まったく体感とズレた計測結果に。残念ながら、実用には耐えない印象でした。
- サイズ
- 13号〜22号(全4サイズ)
- 重量
- 5g(約)
- 防水性能
- IP67
- 型番
- TB-SR7
計測精度
▼1日目
DAUERHAFT「TB-SR7」の睡眠時間は長すぎでした。
▼2日目
起床時間が2時間も遅く記録されました。
▼3日目
3日目は3製品とも近い結果となりました。
▼4日目
DAUERHAFT「TB-SR7」は睡眠時間も眠りの深さも不正確。4日以降もほぼ同じ傾向でした。
使用感
充電方法
MONOMAM「スマートリング」と同じく、USBケーブルを本体内側にセットして充電。ケーブルをなくした際の単品購入は難しいです。
バッテリーの持続性
100%→50~75%前後(24時間後)
詳細残量は見られないものの、おおよそこの程度。使用にストレスはありません。
他の機能・アプリ
いま、最新のデータが見たいというときは、アプリを一旦閉じて更新する操作が必要です。
デザイン
白黒2種なせいもありますが、表面のツヤツヤしたプラスチック感が気にはなります。
ランニングコスト
無料
MONOMAM「スマートリング」と同じく、ランニングコストがかからない点は評価できます。
まとめ:“睡眠劣等生”を一手で救う指輪
以上、スマートリング3製品の比較検証でした。
スマートリングのおすすめ:Oura「Oura Ring Gen3 Heritage」
Oura
Oura Ring Gen3 Heritage
1位のOURA「Oura Ring Gen3 Heritage」は、さすがスマートリングのパイオニアのメーカーによる製品。測定項目が多いうえ、精度も高いです。
3製品で睡眠を計測する精度を比較したところ、OURA「Oura Ring Gen3 Heritage」が圧勝。次点はMONOMAM「スマートリング」で、合格点。DAUERHAFT「TB-SR7」はズレズレの結果に。
計測項目の多さでは、OURAは死角なしの11項目ですが、MONOMAMも9項目と負けていません。それに対し、DAUERHAFTは2項目しか対応しておらず、ほか2製品と大きく差があります。
使用感では、充電まわりに差が出ました。OURA「Oura Ring Gen3 Heritage」は台座に置くだけでOKなので楽。また、アプリの使いやすさの点でもOURA「Oura Ring Gen3 Heritage」は優秀でした。
とはいえ、OURA「Oura Ring Gen3 Heritage」を買うほどお金をかけられないという方には、2位のMONOMAM「スマートリング」もあり。値段を考えると、コストパフォーマンスが非常に高いのでおすすめです。
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入眠や起床、途中で起きた時間がほぼ正確でした。