無煙ロースターテストのはずが 味がそもそもスゴすぎて……!
自宅焼肉の悩みは、なんといってもケムリがでること。そこで、「無煙」を謳うロースター4製品を料理家監修の下、比較テストを敢行したのですが……料理家も同席した編集部員も「なにこれウマすぎ!」と感動するレベルのロースターが発掘されてしまったのです!
TUF(ティ・ユー・エフ)
ザイグルプラス
実勢価格:2万4300円
※在庫僅少です!
そもそも無煙ロースターとは?
無煙ロースターをご存知でしょうか?ホットプレートを皆で囲んでの食事は楽しいですが、肉などを焼くと煙が出て、部屋が煙たくなってしまったり、壁紙が油っぽくなってしまったりしますよね。また、部屋に煙が充満すると火災警報器が反応してしまうこともあるので、換気を気にしなければならず、なかなか料理に集中できません。
そんな厄介な煙に困っている人におすすめしたいのが、無煙ロースターです。煙が出にくいという特徴があるので、煙を気にせずに快適に料理を楽しめます。もともとは焼き肉店など業務用として使われてきましたが、最近では家庭でも使えるコンパクトなタイプも登場しており、人気を集めています。
また、食材から出る余分な脂が下に落ちる仕組みになっているので、料理がヘルシーになるという魅力もあります。
無煙ロースターの仕組みはどうなっているの?
無煙ロースターが普通のプレートと同じように食材を焼いても煙が出ない秘密はその構造にあります。そもそも、普通のプレートで焼いた時に煙が出るのは、食材の油が加熱部分に落ちるからです。
無煙ロースターは、加熱部分に油が落ちない、あるいは溜まらないように油が一か所に集まる構造になっているので、煙が発生しにくくなっているのです。また、その他にも加熱部が上部についていて油が落ちても加熱部分に当たらない構造になっているタイプや、ファンで発生した煙を吸い取るタイプもあります。
最も煙が出ないのは、ファンで煙を吸い取るタイプなので、少しの煙でも気になるという人はこのタイプを選ぶと良いでしょう。
無煙ロースター選び方のポイント
無煙ロースターは多くのメーカーから様々な種類のものがラインナップされているので、どれを買えば良いのか迷ってしまいますよね。この記事ではおすすめ製品4つをご紹介しますが、その他の無煙ロースターも気になるという方へ、ここでは無煙ロースターを選ぶ際にチェックするべき4つのポイントを解説します。
無煙ロースターは製品によって熱源や付属の機能が違います。自分の使い方に合ったものを選ぶようにしてください。
①ファンの有無
煙が出にくい無煙ロースターですが、ごくわずかに煙は発生します。「絶対に煙を出したくない!」「煙以外に臭いも気になる」という方は、ファンが搭載されているタイプを選ぶと良いでしょう。
ファン付きならわずかに出た煙や臭いも吸い取ってくれるので、より快適に料理を楽しむことができますよ。
②熱源はガスか電気か
無煙ロースターの熱源は大きく分けてガスと電気があります。アウトドアなど、外でも使いたいという場合は持ち運びができるガスタイプがおすすめです。
外で使う予定がないのであれば、ガス缶を買う必要がなくより安全に使える電気タイプの方が良いでしょう。
③加熱方法
加熱方法の違いは味の違いに直結するポイントなので、しっかりと選びたいところ。ガスは火力が強いので、一気に加熱したい料理におすすめです。電気は電熱線によって加熱します。お喋りしながらゆっくりお肉を焼きたい人におすすめです。
そして味にこだわるのであれば、赤外線タイプが断トツで美味しく仕上がります。赤外線でじっくりと焼き上げるので、素材の味をギュッと閉じ込めることができるのです。
④付属プレートの種類
様々な料理を作りたいのであれば、付属プレートが豊富なもの、あるいは別売りで様々なタイプのプレートが販売されているモデルを選ぶと良いでしょう。
例えば平らな鉄板タイプが使える無煙ロースターならば、ホットケーキやお好み焼きを作ることもできますよ。
[味わい]ロースターは赤外線! 電気式ではもう満足できません
先述した通り、本来は「ケムリが出ないロースター」比較だったのですが、味わいの印象が強すぎたため、まずこちらをレポートします。
ポイントは円盤状の傘に仕込まれたカーボンヒーターから放射される赤外線。下はプレートの熱、上は赤外線というW熱源により素材の旨さに格段の差が生じたのです。
素材は味わいが強くなる傾向があり、特に野菜は「驚いたのは野菜の味! 甘みが出て、赤外線で焼くとこんなにおいしいのかと感動しました」(スーパーエコごはん研究家・桃世真弓さん)と、料理家さんが驚愕するレベル。もちろん、お肉も絶品!
「正直、一度このおいしさを味わうと、もう赤外線から離れられないです」(編集部・桜井)。
熱の強さや温度調整も可能なので、食材に合わせて微調整できるのもよし!
ちなみに、セラミックスの遠赤外線で調理するカセットコンロ式「セラグリル」(アイティージャパン 購入時価格:1万9800円)も素材本来の旨味を感じさせる焼き上がりに。
カセットコンロなのでアウトドアやベランダ焼肉にもオススメです。
[ケムリ]遠赤外線で煙が出にくい! ホットプレートには戻れません
当初の予定通り、無煙ロースター4製品の煙の量も比較したところ、こちらも上々の評価。ファンで直接ケムリを吸い取る式のグリルには一歩及びませんでしたが、ほとんどケムリは出ませんでした。
これも赤外線効果。……なんと万能なんでしょうか。
ちなみに、他3製品の無煙度の評価はこのような感じでした。
イーバランス
じゃんじゃん 無煙グリル
実勢価格:2万5800円(※購入時価格)
※こちらの商品は現在販売されておりません
ファン搭載で、ほぼ完璧にケムリを吸ってくれました。油はねを防ぐ透明のフタはいいのですが、多少ファンの音が気になりました。
アイティージャパン
セラグリル ECGH-100J
実勢価格:1万9800円
※こちらの商品は現在販売されておりません
油がバーナーに落ちないプレートの構造なので、ケムリが出にくいのは確かですが、若干発生します。
杉山金属
消煙グリラー ヘルシートーク KS-2310
実勢価格:3450円(※購入時価格)
コンパクトで収納しやすいのですが、ケムリの量は普通のホットプレートとさほど変わりません。油の受け皿がこぼれやすいという難点も。
[課題]サイズがちょっと でかいんです
高さは27.5cmまで低くすることができますが、本体の幅はコンパクトになりません。
[最終結論]料理家が認めた 美味しさはホンモノです!
サイズこそやや気になるものの、ケムリはほとんど出ず。そしてカンジンの味わいは「無煙ロースターを買うなら、赤外線ありを選んで絶対に損はないです」(料理家・風間さん)と、プロにいわしめるほど。
ちなみに、プレートは選べる2タイプで、粉ものにも対応しています。
そして、洗いやすい!
収納場所にこそちょっと困るかもしれませんが、自宅焼肉派は絶対お試しいただきたい、そんな逸品でした!