次の時代のヒット家電は?新製品の実力を深堀りレビュー
群雄割拠の家電業界、知らないうちにものすごい進化を遂げているモノ、たくさんあるんです。今回は、ネットを疑う家電購入ガイド『家電批評』編集部が総力取材。テレビからキッチン家電、ゲームまで、新製品の実力をレビューします。
というわけで今回は、ブームの人気の高級生食パンをさらにモチモチに仕上げるトースターの実力をレビューで紹介します。
大量の水蒸気を噴出させる仕組み“ウォーターオーブン”とは?
水蒸気の力でみずみずしく仕上げるオーブンはもはや定番となりつつありますが、シャープから2019年11月に登場した「ヘルシオ グリエ AX-GR1」は、もはや別ジャンルとも言えるほどの圧倒的な水蒸気パワーを持っています。
例えば、話題になったバルミューダの「バルミューダ ザ・トースター」は水が庫内のヒーターで加熱されて蒸気が立ち上がることで、食材の中の水分を閉じ込めたまま焼き上げます。
一方で本機は、庫内の吹き出し口から大量の水蒸気を噴出する仕組みを採用。まるで蒸し器のように内部まで水分を“与える”ので、食パンを驚くほどもっちりと仕上げることができます。
ポイント1:加熱水蒸気で食材の中心にしっかり届く
発生した水蒸気をさらに加熱した「加熱水蒸気」が、まるでスチームアイロンのように強力に噴出。庫内を満たすことで食材の中心までしっかり水分が届く仕組みになっています。
ポイント2:1410Wのパワフル出力でサクサク仕上げ
極上の仕上がりの秘密は、水蒸気に加え、強力な熱で焼き上げるパワフルな火力にもあります。消費電力が1000W程度のスチームオーブンも多い中、本機は1410Wのハイパワー。
力強いヒーターときめ細かい温度コントロールのおかげで、大量の水蒸気を含んでもベットリせずにサクサクに仕上げることができます。
ポイント3:冷めたおかずも冷凍食材もバランスよく加熱
パン以外の食材も、中心部までムラなく温めて美味しく仕上げてくれます。冷めたおかずや冷凍惣菜だけではなく、生の食材まで同時にバランスよく加熱。朝食の支度も時短できます。
現役NO.1クラスの実力!シャープ「ヘルシオグリエ」
シャープ
ヘルシオ グリエ ウォーターオーブン
AX-GR
実勢価格:2万7500円
サイズ:W412 × D306(取っ手は含まず)× H227(mm)
重量:約5.7kg
レビュー1:焼く前より焼いた後が水分量アップ!
さあ、いよいよここからは実食したレビューをお届けします。
まずは、人気の高級生食パンで試してみました。ただでさえモチモチの生食パンが、パン屋の窯から出したてのような、手からこぼれ落ちる食感に激変!
表面はカサつきが全くなく、驚くほどしっとり。なのに、水蒸気によるべたつきも一切ありません。
さらに、水分量をチェックしてみたところ、なんと焼く前より焼いた後の方が水分が多いという結果に。
【買いたての生食パン】
83.783g
▼
85.07g
【冷凍した生食パン】
80.159g
▼
83.232g
※表面を焦がさずじっくり温める「弱」モードを使用。数値は編集部実測値です。
グルテン丸出し!のモチモチ感です!
レビュー2:いつもの食パンを至福の仕上がりに
気になるのは、スーパーで買ういつもの食パンがどう変貌するかです。パスコ「超熟」をトーストモードで焼いて見たところ、ムラのない焼き上がりに感動!
ヒーター付近にある部分が焦げてしまうという「あるある」とは無縁の、中央から耳まで「サクサクっ」「ふわふわ」の至福のトーストになりました。
レビュー3:お餅はトロットロの焼き上がり
水蒸気+火力のおかげで、お餅の焼き上がりも最高。表面のこんがりサクサク感よりも、中のトロトロ感が強調される仕上がりに。きなこ餅などにベストな食感でした。
10年以上愛用しているトースターがありますが、ここまでの実力なら、買います!
圧倒的な水蒸気でここまで食材を激変させてしまうウォーターオーブン。パンってここまでウマかったのか!と驚く未知の体験を保証します!
高級生食パンブームはまだまだ衰えそうにありません。どのお店のものが本当に美味しいのか気になる人は、こちらのランキングも参考にしてください。
▼高級生食パンを食べ比べしたおすすめ記事はこちら!
以上、シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ グリエ」の紹介でした。
美味しい食パンをもっと美味しく食べたい人は、ぜひこのトースターの実力を味わってみてくださいね。
メーカー推奨モードで、グラタンやコロッケなどあらゆる食材がベストに仕上がるはず!