使いやすさに差がある電動鉛筆削り
学校生活マストの文房具といえば鉛筆ですが、それとセットで必要になるのが鉛筆削り。小学校入学時、小学生になるご家庭への入学祝いとして、電動鉛筆削りの購入を検討する人も多いのではないでしょうか。
ただ鉛筆を削るだけと言っても、さまざまな機能を搭載した新製品が登場していて、同じように見えて使いやすさは全然違います。また、子どもが使うものなので安全機能が搭載されたものを選びたいですよね。
そこで今回は、最新モデルの電動鉛筆削り6製品をテスト。削りやすさや付加機能など使い勝手を徹底比較しました。
電動鉛筆削りの選び方は?
まずは、電動鉛筆削りを選ぶときのポイントを見ておきましょう。
機能性で選ぶ
電動鉛筆削り器には、基本的な性能だけのもの、あれば便利な付加機能がついているものもあります。ここでは主な機能のうちいくつかを紹介します。
オートストッパー機能
えんぴつの削りカスをためておくゴミケースは、外したまま使用すると刃が指に触れてケガをする危険性があります。
ゴミケースを外すと自動で運転が止まる「オートストッパー機能」が付いていれば、事故が起こりにくく安全に使用することができます。また、製品によってはえんぴつ挿入口にストッパーが付いているものもあるのでチェックしてみてください。
ムダ削り防止機能
電動鉛筆削りには、削りすぎを防ぐための「ムダ削り防止機能」がついているものがあります。削り終われば止まってくれるため、削りすぎたり削り足りないということもなく安心して使えます。
えんぴつを入れている間、際限なく削られるとえんぴつを取り替える頻度が高くなるので、ムダ削り防止機能があればコスト面も抑えられます。
折芯除去機能
えんぴつを削っている間に芯が折れてしまった場合、「折芯除去機能」があればボタンなどで簡単に折れた芯を取り除くことができます。鉛筆削り本体をひっくり返して振り落とすなど面倒な手間がかかりません。
万が一の場合に必要な機能かどうか検討してみてください。
太さ調節機能
筆圧をうまくコントロールできない低学年と、細かい字を書くようになる高学年では最適な芯先の太さが違います。また、デッサンなどの授業ではさまざまな太さの線の使い分けが必要なことも。
「太さ調整機能」がついていれば、年齢や用途によってえんぴつの尖り具合を調節できるので便利です。
今回検証したユニーク「UQ-KEZURI」やプラス「SASITEMI FS-760」は、えんぴつを差し込むときだけ手を添えれば自動で引き込み、削り終わったらえんぴつを押し戻してくれるハンズフリー機能を搭載しています。
ほかにも、連続使用によるオーバーヒートを防ぐ機能付きの製品もあるので、必要な機能をチェックして選んでみてください。
給電方法で選ぶ
電動タイプの鉛筆削りは手動タイプと違い、「コンセント式」と「乾電池式」の充電方式があります。
コンセント式
コンセント式は給電が安定しているので、パワーが足りないといった心配がありません。ただし、コンセントがある場所でしか使用することができません。
乾電池式(充電式)
乾電池式(充電式)は、場所を選ばずにコードレスで使用できるというメリットがあります。しかし、その反面で乾電池電圧不足でパワー不足を感じることがあったり、乾電池の交換が必要になるといった手間も。
製品によっては、乾電池と他の供給タイプ(コンセントやUSBケーブル)を併用するタイプもあります。
サイズ・容量で選ぶ
えんぴつの削りカスをためておくダストボックスの容量もチェックしておきましょう。
コンパクトタイプのものは持ち運びに便利ですが、ダストボックスにすぐ削りカスが溜まり、捨てる頻度が高くなります。
同じ場所で固定して使用するのであれば、ある程度容量の大きいものの方が管理がラクになります。
デザインで選ぶ
えんぴつを使い始めた年頃の子供と一緒に選ぶなら、かわいらしい柄や好きなキャラクターの製品に引かれることも多いでしょう。
ただ、最近はリビング学習が当たり前となり、大人も子供も一緒に使うことも多いです。長期間使用することを考えると、インテリアにもなじみ、家族みんなが飽きずに使えるシンプル・スタイリッシュなデザインがベター。おしゃれで洗練された商品が人気です。
最新電動鉛筆削りを徹底比較
今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで購入できる、最新の電動鉛筆削り6製品をピックアップ。子供も大人も長く使えるシンプルなデザインの製品を選びました。
三菱のえんぴつ(B)と赤色えんぴつを新品・使用済の2パターンで削り比べて比較してみました。
テスト項目1:削りやすさ
えんぴつ・色えんぴつの削る速度や差し込み時の入れやすさを検証しました。
テスト項目2:ゴミの捨てやすさ
ゴミケースの外しやすさ、削りカスの捨てやすさを試しています。
テスト項目3:ムダ削り防止機能
適切な長さで削るのをストップする機能の有無や性能をチェックしました。
テスト項目4:付加機能
芯が詰まった時に削れるか、折れ芯除去やフタが開いた状態で稼働しない自動停止機能などの付加価値も検証。削り分けの有無も採点しています。
テスト項目5:設置性
本体のサイズや形状、重量などからデスクに置きやすいかを調査しました。
テスト項目6:充電製
USBやACなど電源のとりやすさ、乾電池対応かなどで採点しました。
それでは、評価の高かった順にテスト結果を紹介します。
※「削る速度(実測値)」で数値がない項目は、ムダ削り防止機能がなく、えんぴつを入れている間はずっと削られてしまい計測ができなかったものです
電動鉛筆削りのおすすめは?
商品 | おすすめポイント | |||||||||||||||
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ユニーク全自動鉛筆削り ケズリ君 UQ-KEZURI_
|
|
挿し込むだけでオートで削れる/ゴミケースが外しやすく手軽に捨てられる/コードレスでも使える |
63mm |
121mm |
228g |
あり |
1 |
コンセント・乾電池 |
||||||||
プラスSASITEMI(サシテミ) FS-760
|
|
芯先の削り方を2種類から選べる/オート削り機能でスムーズに削れる |
91mm |
91mm |
174mm |
約420g |
あり |
2 |
コンセント・USB |
|||||||
クツワ充電式鉛筆けずり RS038GY
|
|
鉛筆も色鉛筆もスピーディーに削れる/適切な芯先で自動ストップしてくれるのも安心 |
88mm |
88mm |
145mm |
372g |
あり |
1 |
USB |
|||||||
Dallfoll電動鉛筆削り
|
|
ハンズフリーで削れるモデル/3種類の削り分けモードを搭載 |
98mm |
98mm |
176mm |
405g |
あり |
3 |
USB |
|||||||
Hobina充電式電動鉛筆削り COLOTOG(コロトグ)
|
|
小型で設置しやすい/削りカスは捨てやすい |
75mm |
75mm |
100mm |
250g |
あり |
1 |
USB |
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Deli 得力電動鉛筆削り
|
|
コンパクトでゴミが捨てやすい/3種類の削り分けモードを搭載 |
75mm |
67mm |
80mm |
なし |
3 |
乾電池・USB |
【1位】ユニーク「全自動鉛筆削り ケズり君 UQ-KEZURI」
- ユニーク全自動鉛筆削り ケズリ君 UQ-KEZURI_
- 実勢価格: ¥2,936〜
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- 削りやすさ
- ごみの捨てやすさ
- ムダ削り防止機能
- 付加機能
- 設置性
- 充電性
電動タイプの鉛筆削り6製品ランキングでベストバイに輝いたのはA+評価のユニーク「UQ-KEZURI」でした。
レトロ風なデザインもイイ雰囲気。削りやすさやゴミ捨て、設置性など、全ての評価項目で高得点をたたき出したバランスに優れた製品です。
- おすすめポイント
-
- 挿し込むだけでオートで削れる
- ゴミケースが外しやすく手軽に捨てられる
- コードレスでも使える
- 幅
- 63mm
- 奥行
- 97mm
- 高さ
- 121mm
- 重量
- 228g
- オートストッパー機能
- あり
- 削りモード
- 1
- 給電
- コンセント・乾電池
- 型番
- UQ-KEZURI_RD
▼削る速度(実測値)
新品 | 使用済み | |
鉛筆 | 5.8秒 | 5.2秒 |
色鉛筆 | 7.8秒 | 4.9秒 |
挿し込むだけでオートで削れる
本機は鉛筆を挿し込むだけでハンズフリーで削れる自動削り機能を搭載。挿し込み口に軽く入れるだけで鉛筆がサッと吸い込まれ、あとは勝手に削ってくれます。
芯先もピンッとしっかり尖り、削る速度も鉛筆・色鉛筆ともに10秒以下の記録をマーク。ストレスフリーの削り心地でした。
ゴミケースが外しやすく手軽に捨てられる
また、本体が小さめでスリムタイプなので、デスクに常設している備品の隙間に入れやすいのもポイント。本体の下側にあるゴミケースは軽い力で外せます。ケースはコンパクトで軽く、削りカスも手軽に捨てられました。
乾電池を入れたらコードレスで使える
ベースとなる電源はACアダプタ―ですが、単三電池4本でも稼働します。電池を使うことでコードレスとしても使えて便利。置き場所を選ばないのも本製品の魅力です。
【2位】プラス「SASITEMI FS-760」
- プラスSASITEMI(サシテミ) FS-760
- 実勢価格: ¥3,870〜
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- 削りやすさ
- ごみの捨てやすさ
- ムダ削り防止機能
- 付加機能
- 設置性
- 充電性
老舗文具メーカー、プラスの「SASITEMI FS-760」がA評価で2位にランクインしました。
ハンズフリーかつ高速で削れるので、たくさん削る人に最適。また、2モードの削り分けができるほか、オートストッパー機能も搭載するなど、付加機能も充実しています。
本体サイズが大きいため、ゴミ捨てや設置性は1位に劣りますが、バッテリー内蔵のため、USBでの充電後はコードを外して設置できる面は高評価です。
たくさんの鉛筆や色鉛筆を削る人は、ハンズフリータイプのプラスを選ぶのもオススメです。
- おすすめポイント
-
- 芯先の削り方を2種類から選べる
- オート削り機能でスムーズに削れる
- 幅
- 91mm
- 奥行き
- 91mm
- 高さ
- 174mm
- 重量
- 約420g
- オートストッパー機能
- あり
- 削りモード
- 2
- 給電
- コンセント・USB
- 型番
- FS-760/84-017
▼削る速度(実測値)
新品 | 使用済み | |
鉛筆 | 6.3秒 | 2.6秒 |
色鉛筆 | 10.6秒 | 3.1秒 |
芯先の削り方を2種類から選べる
本体にあるダイヤルをスライドさせることで、芯先の形状を2種類に削り分けできます。
写真右側の鉛筆は、左側に比べて先端がやや平らになっていることがわかります。文字やイラストなどを書き分けするときに便利な機能です。
オート削り機能でスムーズに削れる
本機は1位のユニーク「UQ-KEZURI」と同じく、オート削り機能を搭載。反応もバツグンで、挿し込み口に軽く入れるだけで鉛筆がスッと吸い込まれます。
削る速度も問題ないレベルで、特に「使用済(削った後で使用した状態)」の鉛筆と色鉛筆はあっという間に削れました。無駄削りもなく、芯先もピンッと尖った状態で削れます。
ゴミ捨ては重いが削りカスは散りにくい
本体は大きめなので、ゴミ捨てのとき少し重めです。ドリルが外れないのでフタを開けたときにカスが散りにくいのは高評価です。
【3位】クツワ「充電式鉛筆けずり RS038GY」
- クツワ充電式鉛筆けずり RS038GY
- 実勢価格: ¥2,705〜
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- 削りやすさ
- ごみの捨てやすさ
- ムダ削り防止機能
- 付加機能
- 設置性
- 充電性
3位はA評価のクツワ「RS038GY」。とにかく鉛筆も色鉛筆もスピーディーに削れるパワフルな一台。ハンズフリーではなく、鉛筆を自分で挿し込んで削るタイプですが、そこまで力を入れなくてもガシガシと削ってくれます。
- おすすめポイント
-
- 鉛筆も色鉛筆もスピーディーに削れる
- 適切な芯先で自動ストップしてくれるのも安心
- 幅
- 88mm
- 奥行き
- 88mm
- 高さ
- 145mm
- 重量
- 372g
- オートストッパー機能
- あり
- 削りモード
- 1
- 給電
- USB
- 型番
- RS038GY
▼削る速度(実測値)
新品 | 使用済み | |
鉛筆 | 5.7秒 | 2.8秒 |
色鉛筆 | 6.2秒 | 3.4秒 |
削る速度は新品・使用済を選ばず、ほとんどのテスト項目でも超速。適切な芯先で自動ストップしてくれるのも安心です。本体底の吸盤で本体も安定し、そこまで大きなストレスを感じずに削れました。
やや、本体サイズは大きめに感じますが、天部のフタを外したときにドリルが本体に残るため、ゴミ捨て時に削りカスが散らばりにくいのも本製品の特徴です。
【3位】Dallfoll「電動鉛筆削り」
- Dallfoll電動鉛筆削り
- 検証時価格: ¥3,199〜
- 削りやすさ
- ごみの捨てやすさ
- ムダ削り防止機能
- 付加機能
- 設置性
- 充電性
A評価で同点3位のDallfoll「電動鉛筆削り」は、1位、2位と同じくハンズフリーで削れるモデル。
ただ、反応は上位製品よりもやや鈍く、挿し込み口に深めに入れる必要がありました。削り速度は「新品」の鉛筆・色鉛筆は遅めですが、「使用済」は問題なしでした。
- おすすめポイント
-
- ハンズフリーで削れるモデル
- 3種類の削り分けモードを搭載
- 幅
- 98mm
- 奥行き
- 98mm
- 高さ
- 176mm
- 重量
- 405g
- オートストッパー機能
- あり
- 削りモード
- 3
- 給電
- USB
- 型番
- SYJ-QBD-W
▼削る速度(実測値)
新品 | 使用済み | |
鉛筆 | 8.2秒 | 3.1秒 |
色鉛筆 | 10.0秒 | 4.1秒 |
3種類の削り分けモードを搭載しているほか、芯が本体内で折れても問題なく削れました。ムダ削り防止機能もきちんと作動し、機能面の充実度はトップクラス。これで約3200円はコスパが高いです。
本体が大きめなのと、フタにドリルがくっついているタイプなので、削りカスを捨てる際に、散らばりやすいのは注意が必要かもしれません。
【5位】Hobina「COLOTOG 充電式電動鉛筆削り」
- Hobina充電式電動鉛筆削り COLOTOG(コロトグ)
- 実勢価格: ¥2,880〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥2,880〜
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- 削りやすさ
- ごみの捨てやすさ
- ムダ削り防止機能
- 付加機能
- 設置性
- 充電性
B評価のHobina(ホビナ)「COLOTOG 充電式電動鉛筆削り」は5位でした。
ムダ削り防止機能が働かず、ずっと削れてしまうシーンがありネック。小型で設置しやすく、削りカスは捨てやすいです。
- おすすめポイント
-
- 小型で設置しやすい
- 削りカスは捨てやすい
- 幅
- 75mm
- 奥行き
- 75mm
- 高さ
- 100mm
- 重量
- 250g
- オートストッパー機能
- あり
- 削りモード
- 1
- 給電
- USB
- 型番
- COLOTOG1
▼削る速度(実測値)
新品 | 使用済み | |
鉛筆 | 9.5秒 | 10.1秒 |
色鉛筆 | 10.2秒 | ー |
【5位】Deli 得力「電動鉛筆削り」
- Deli 得力電動鉛筆削り
- 実勢価格: ¥2,099〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥2,099〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥2,199〜
- 削りやすさ
- ごみの捨てやすさ
- ムダ削り防止機能
- 付加機能
- 設置性
- 充電性
5位のDeli 得力「電動鉛筆削り」は、とにかくパワー不足で削るスピードが遅く、挿し込んでいる間はずっと削り続けているのも難点でした。自動ストップ機能がないのも使いにくく、B評価に。
しかし、コンパクトでゴミが捨てやすく、3種類の削り分けモードを搭載しています。6製品の中では一番設置がしやすいです。
- おすすめポイント
-
- コンパクトでゴミが捨てやすい
- 3種類の削り分けモードを搭載
- 幅
- 75mm
- 奥行き
- 67mm
- 高さ
- 80mm
- オートストッパー機能
- なし
- 削りモード
- 3
- 給電
- 乾電池・USB
- 型番
- 卷笔刀-1
▼削る速度(実測値)
新品 | 使用済み | |
鉛筆 | ー | ー |
色鉛筆 | ー | ー |
電動鉛筆削りのおすすめ品まとめ
以上、電動鉛筆削りのおすすめランキングでした。いかがでしたか?
今回ベストに輝いたユニーク「UQ-KEZURI」は、削りやすくて捨てやすい死角のない優等生モデル。コンパクトなサイズも最高でした。
価格は3680円とやや高めですが、頻繁に鉛筆を削る人や本格的に勉強を始めるお子さんへのプレゼントとしてもぜひオススメしたい逸品です。
ユニーク「全自動鉛筆削り ケズり君 UQ-KEZURI」
ユニーク
全自動鉛筆削り ケズり君 UQ-KEZURI
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