無地の箱型ふでばこ 7製品を集めました
筆記用具や体操着、防災頭巾、手提げ袋……などなど、小学生必携ともいえる学用品のなかでも「ふでばこ」は使用頻度が高い重要アイテムのひとつです。
昭和の時代には、いくつものドアがついたギミック満載のふでばこが流行しましたが、令和の主流は「おとなしめ」。
1ドア(片面開き)もしくは2ドア(両面開き)のシンプルな仕様で、キャラものNGの学校でも安心して使える無地、または控えめな柄ものがよく選ばれているようです。
今回は『無地の箱型/1000円台で購入可能/軽量な合皮またはビニール素材/開閉部はマグネット式』を条件に、つぎの7製品をピックアップしました。
(左から順に)
●ソニック「こだわり筆入 アルロック」
●クツワ「1ドア はねカル筆入」
●クツワ「クラリーノ スーパー軽量筆入」
●クツワ「合皮筆入」
●サクラクレパス「小学生文具 筆入れ」
●三菱鉛筆「ユニ パレット 両開きふでばこ」
●サンスター文具「コンパクトふでいれ ヨコピタ」
低学年生向けベストバイは 「クツワ」の1ドア3製品です
7製品をじっくり眺めて触った結論を、先に少しだけ。
大きさ、色、デザインなど、ふでばこを選ぶにあたって重視するポイントは人それぞれですが、低学年生(とくに1年生)には「1ドア(片面開き)」のふでばこをおすすめしたいと思います。
ドアをひとつ開ければ自分の持ち物全体を見渡せるので、ワンステップで必要な文具をサッと取り出せます。
クツワの「スーパー軽量筆入」はフタを開けたままにできるので、学習中に文具の出し入れがスムーズ。鉛筆ホルダーは6本あり、鉛筆5本+赤青鉛筆1本を収納できます。
クツワ
クラリーノ スーパー軽量筆入
実勢価格:1544円
カラーバリエーション:10色
本体サイズ:H238×W90×D35mm、164g
1ドア / 鉛筆ホルダー:6本 / 鉛筆収納本数(上下段合わせて):14本
鉛筆削り:なし / フタ内側ポケット:あり
「はねカル」はフタを開けたままにできませんが、重さ約130gと7製品中最軽量で、鉛筆ホルダーは同じく6本。小さな身体に大きなランドセルを背負って登下校する低学年生にとって、この軽さは大きな味方となるでしょう。
クツワ
1ドア はねカル筆入
実勢価格:1414円
カラーバリエーション:7色
本体サイズ:H238×W90×D35mm、130g
1ドア / 鉛筆ホルダー:6本 / 鉛筆収納本数(上下段合わせて):14本
鉛筆削り:なし / フタ内側ポケット:あり
※画像は「キャメル」ですが、Amazonのリンク先は「スカイブルー」です。
「合皮筆入」は鉛筆ホルダーが5本。6本持っていきたい場合は1本をホルダー下部分に入れることになりますが、汚れが目立ちにくい配色で価格も手頃。小ぶりなので小さな手で持ちやすく、箱の中身も見渡しやすい。“はじめてのふでばこ”としておすすめです。
クツワ
合皮筆入
実勢価格:1100円
カラーバリエーション:3色
本体サイズ:H237×W87×D33mm、201g
1ドア / 鉛筆ホルダー:5本 / 鉛筆収納本数(上下段合わせて):12本
鉛筆削り:なし / フタ内側ポケット:あり
7製品の大きさ・重さ、収納力、 使いやすさをチェックしました
無地の箱型7製品をレビューするにあたり、次の3項目をチェックしました。
<1.大きさ、重さはどうか?>
ランドセルは空の状態でもじゅうぶんに重量感があります。まだ小柄な低学年生にとって『ランドセルの重み』は日々の深刻な課題。毎日欠かさず中に入れるふでばこは、できるだけさかばらず、軽いものを選びたいところです。
本記事に記載しているふでばこの「重さ(g)」は、購入した製品の重さを測ったものです。
<2.収納力はどうか?>
以下の文具7品を入れて、それぞれの収納力をチェックしました。
・鉛筆……5本(トンボ鉛筆 / 木物語 HelloNature)
・赤青鉛筆……1本(トンボ鉛筆 / ippo! 丸つけ用赤青えんぴつ)
・油性名前ペン……1本(ゼブラ / おなまえマッキー両用)
・消しゴム(トンボ鉛筆 / MONO 大 PE-04A)
・15cm定規(レイメイ藤井 / はし0メモリ定規 直定規)
・二等辺三角定規、直角三角定規(レイメイ藤井 / はし0メモリ定規 三角定規)
・分度器(レイメイ藤井 / はし0メモリ定規 分度器)
また、7製品すべてに鉛筆を固定して収納できる「鉛筆ホルダー」がついています。鉛筆ホルダーおよび鉛筆ホルダー以外の部分の収納可能本数と、2年生以降で必要となる三角定規や分度器が入るかどうかをチェックしました。
<3.使いやすさはどうか?>
ふでばこは1日に何度も開け閉めをするものなので、まずはフタの開閉がスムーズにできるかどうかをチェック。低学年生の手で簡単に開き、中身が出てしまわないようしっかりと閉められることが大切です。
あわせて以下2点もチェックしました。
・フタを開けたままにできるか
(→中身の出し入れをする際にフタを開ける手間が省ける)
・鉛筆ホルダーが自立するか
(→鉛筆ホルダーを手でおさえずに下段のものを出し入れできる)
では、『無地の箱型ふでばこ』おすすめ7製品のレビュー、始まりです!
昔ながらの定番ふでばこ クツワ「合皮筆入」
クツワ
合皮筆入
実勢価格:1100円
カラーバリエーション:3色(ブラック、レッド、ピンク)
本体サイズ:H237×W87×D33mm、201g
1ドア / 鉛筆ホルダー:5本 / 鉛筆収納本数(上下段合わせて):12本
鉛筆削り:なし / フタ内側ポケット:あり
まず最初にご紹介するのはクツワの「合皮筆入」。「ベルマーク運動参加商品」と大きく書かれた紙ラベルにどこか懐かしさを感じます。ふでばこ本体も昔ながらのデザインで、中身全体が見渡しやすい1ドアタイプ。
鉛筆ホルダーが5本のみで三角定規が入らず、収納力はほか6製品に一歩及ばずでしたが、「どこに何があるか」がわかりやすく、汚れも目立ちにくい色なので、まだ文具を使い慣れない1年生におすすめです。
生地は合成皮革で、ふかふかすぎず平らすぎない、適度なふくらみがあります。地味とも言えますが控えめなツヤがあり、お手頃価格ながら上品な印象です。
フタの内側にポケットがついており、定規を収納するのに便利です。フタの内側は茶色、収納部分は黒。どちらも鉛筆の黒ずみが目立ちにくい色なので、汚れを気にせず使い続けられそうです。
鉛筆ホルダーは5本。先に窓がついており、鉛筆を取り出すことなく芯の尖り具合をチェックできます。製品によって大きさや形は異なりますが、今回ご紹介する7製品すべての鉛筆ホルダーにこの窓がついています。
鉛筆ホルダーの下に、鉛筆が5本入ります。名前ペンを入れている場所にも鉛筆を入れると下段に7本。上下段あわせて12本収納できます。
分度器は入りましたが、三角定規はふちにぶつかってしまい、平らに入れることができませんでした。
フタの開けやすさは問題なしの◎、閉めやすさはまぁまぁの○。フタを降ろす角度によってマグネットの凹凸が一発で噛み合わないことがありますが、磁石の力で引っ張られて自動的にスライドして閉まります。
フタは開けたままにできますが、鉛筆ホルダーは自立しませんでした。
ツヤのある軽量クラリーノ クツワ「スーパー軽量筆入」
クツワ
クラリーノ スーパー軽量筆入
実勢価格:1544円
カラーバリエーション:10色(パステルピンク、マリンブルー、パステルブルー、リアルレッド、レッド、パープル、ブラック、グリーン、ネイビー、ブラウン)
本体サイズ:H238×W90×D35mm、164g
1ドア / 鉛筆ホルダー:6本 / 鉛筆収納本数(上下段合わせて):14本
鉛筆削り:なし / フタ内側ポケット:あり
2つ目のふでばこは、同じくクツワの「クラリーノ スーパー軽量筆入」。最初にご紹介した「合皮筆入」より全体的にひとまわり大きめですが、約40g軽くなっています。クラリーノという素材によるものか価格は高めですが、「合皮筆入」より収納力があり、カラーバリエーションも10色と豊富です。
生地はランドセルでおなじみの人工皮革「クラリーノ」。先にご紹介した同じクツワの「合皮筆入」より光沢感があり、やわらかくふっくらとした感触です。
フタの内側はクリーム色。表地の赤とのコントラストが鮮やかですが、白っぽい色は汚れが目立ちやすいのが難点です。鉛筆ホルダーは6本。「合皮筆入」に比べて窓が大きいので、鉛筆の尖り具合をよりチェックしやすくなっています。
鉛筆ホルダーの下に、鉛筆が5本入ります。名前ペンを入れている場所にも鉛筆を入れると下段に8本。上下段あわせて14本収納できます。
三角定規、分度器も入りました。
「合皮筆入」と同じく、フタの開けやすさは問題なしの◎、閉めやすさはまぁまぁの○。マグネットの凹凸が一発で噛み合わないことがありますが、磁石の力で引っ張られて閉まります。
「合皮筆入」と同じく、フタは開けたままにできますが、鉛筆ホルダーは自立しませんでした。
7製品中ダントツの軽さ クツワ「1ドア はねカル筆入」
クツワ
1ドア はねカル筆入
実勢価格:1414円
カラーバリエーション:7色(ブラック、キャメル、パールミントグリーン、パールパープル、パールスカイブルー、パールネイビー、パールピンク)
本体サイズ:H238×W90×D35mm、130g
1ドア / 鉛筆ホルダー:6本 / 鉛筆収納本数(上下段合わせて):14本
鉛筆削り:なし / フタ内側ポケット:あり
※画像は「キャメル」ですが、Amazonのリンク先は「スカイブルー」です。
3つ目はこちらもクツワの「1ドア はねカル筆入」。“日本一軽い”とうたっているだけあり、持ってみると驚くような軽さで、7製品中最軽量の130gでした。
毎日重いランドセルを背負っている小学生にとって軽さは大歓迎!なのですが、軽さゆえかフタがすぐに閉まってしまい、開けたままにしておけないことが残念でした。今回はキャメルを選びましたが、きちんと感とおしゃれ感が共存した素敵な色味です。
こちらも素材はクラリーノ。2番めにご紹介した「クラリーノ スーパー軽量筆入」に比べるとツヤが控えめでマットな質感です。
鉛筆ホルダーは6本。箱部分は「スーパー軽量筆入」と同じもののようです。こちらもフタの内側はクリーム色。
鉛筆ホルダーの下に、鉛筆が5本入ります。名前ペンを入れている場所にも鉛筆を入れると下段に8本。上下段あわせて14本収納できます。
三角定規、分度器も入りました。
クツワのほか2製品と同じく、フタの開けやすさは問題なしの◎、閉めやすさはまぁまぁの○。マグネットの凹凸が一発で噛み合わないことがありますが、磁石の力で引っ張られて閉まります。
クツワ製のふでばこは3つとも鉛筆ホルダーが自立しない仕様でした。
「はねカル」の難点は、フタを開けたままにできないこと。フタを反対方向にしっかりめに倒しても、しばらくするとゆっくりと閉じていきます。教科書や消しゴムなど、なにか重しになるものを置くしかありません。
ロック付きの安心仕様 ソニック「こだわり筆入 アルロック」
ソニック
こだわり筆入 アルロック
実勢価格:1176円
カラーバリエーション:4色(ブラック、ブルー、バイオレット、ピンク)
本体サイズ:95×240×36mm、169g
1ドア / 鉛筆ホルダー:6本 / 鉛筆収納本数(両面合わせて):14本
鉛筆削り:なし / フタ内側ポケット:あり
4つ目はソニックの「こだわり筆入 アルロック」。7製品中唯一のロック付きです。登下校中になにかの衝撃でふでばこのフタが空いてしまい、ランドセルの中で文具が散乱していた……という、しばしば起こる“バラバラ事件”を防げます。
ロックをかけずに閉めることもできるので、かけるときとかけないとき、状況に応じて選べます。ふでばことしての収納力や使い勝手も良好でした。
生地全体にきめ細やかなシワが入っており、サラッとした触り心地です。光沢があるタイプより傷が目立ちにくそうです。
フタの開けやすさは◎、閉めやすさはまぁまぁの○。クツワ製3品と同じく、フタを降ろす角度によってマグネットの凹凸が一発で噛み合わないことがありますが、磁石の力で引っ張られて自動的にスライドして閉まります。
ロックをかければしっかりと閉まるので安心感がありますが、留め具の上げ下ろしにやや硬さがあり、下ろすときにバチン!と大きめの音がするのがちょっと気になりました。
鉛筆ホルダーは6本。時間割ポケットと鉛筆ホルダーに、さりげなく手裏剣?のような柄が入っており、カッコいい雰囲気です。今回選んだブルーはフタ裏も箱部分も黒なので、鉛筆の汚れが気にならない点も◎。
鉛筆の抜き差しもスムーズにできました。
鉛筆ホルダーの下に、鉛筆が5本入ります。名前ペンを入れている場所にも鉛筆を入れると下段に8本。上下段あわせて14本収納できます。
三角定規、分度器も入りました。
鉛筆ホルダーはしっかりと自立。ホルダーを立てたまま下のものを出し入れできるので便利です。
おどうぐばこのような収納力 サクラクレパス「小学生文具 筆入れ」
サクラクレパス
小学生文具 筆入れ
実勢価格:1280円
カラーバリエーション:2色(ブルー、ピンク)
本体サイズ:H240×W95×D40mm、232g
1ドア / 鉛筆ホルダー:6本 / 鉛筆収納本数(両面合わせて):28本
鉛筆削り:あり / フタ内側ポケット:あり
※画像は「ピンク」ですが、楽天市場のリンク先は「ブルー」です。
5つ目はサクラクレパス「小学生文具 筆入れ」。軽量をうたうものが多い今回のラインナップのなかではひときわ厚みがあり、収納力はダントツ。ほか6製品の鉛筆収納可能本数は12~15本ですが、こちらは28本入れることができ、鉛筆削りも付いています。
大容量の反面、筆記具だけで事足りる低学年生には大きすぎ、スペースが余ってしまいそう。中身が少ないとふでばこの中で物が動き、ガシャガシャ音がするという難点があるので、分度器やコンパスなどの文具が増える中学年以降のお子さん向きと言えそうです。
フタの表地はサラッとした手触りのビニール素材で、明るいパステルカラーです。
1番目にご紹介したクツワ「合皮筆入」より7ミリほど厚みがあります。
鉛筆ホルダーは6本。フタを開けたままにできますが、ホルダーは自立しません。
鉛筆のみを入れた場合、上下段合わせてなんと28本も入ります。鉛筆6本+色鉛筆12色を入れてもまだ余裕あり!
三角定規、分度器はもちろん、はさみも入ります。
収納部分は半透明になっており、フタを開けずとも中身が確認できて便利です。
鉛筆削りは取り外しも可能。外すとさらに収納力がアップします。
マグネット両脇にある溝に手を引っ掛けやすく、とてもスムーズに開閉できます。フタを降ろすと上下のマグネットが噛み合い、一発でパタンと閉まります。
大容量ならではの難点は、中身が少ないとゴチャゴチャしやすいこと。ランドセルの中で揺れることを想定し、ふでばこを上下に10回ほど振ってみたところ、写真のような状態になりました。
消しゴムを入れるスペースの仕切りが低いので、飛び出しやすいようです。このふでばこを使うなら「中身ぎっしり」がオススメ。
タテの長さは7製品中最短 サンスター文具「ヨコピタ」
サンスター文具
コンパクトふでいれ ヨコピタ
実勢価格:1129円
カラーバリエーション:6色(ブラック、ブルー、ライトグリーン、ライトブルー、ライトバイオレット、ライトピンク)
本体サイズ:W89×H222×D33mm、179g
2ドア / 鉛筆ホルダー:6本 / 鉛筆収納本数(両面合わせて):15本
鉛筆削り:あり / フタ内側ポケット:あり(表面のみ)
6つ目はサンスター文具の2ドアふでばこ「ヨコピタ」。残念ながら大きめの消しゴムは入りませんでしたが、鉛筆は上下段合わせて15本入りました。コンパクトで“シュッとした感じ”の外観が魅力的ですが、表面と裏面のドアの見た目が同じで区別がつきにくいのが難点。
高学年に比べ低学年は教科書などの荷物が少なく、ランドセル内のスペースには余裕があるため、『ランドセルの隙間に横向きで入れられる』というメリットを発揮する機会はあまりないでしょう。どちらかといえば、ふでばこを使い慣れた中学年以降のお子さんにおすすめしたい製品です。
小ぶりでシンプル。無地ですが「いかにも低学年向き」なデザインではないので長く使えそうです。
今回のラインナップでは最もコンパクトです。
薄型ながら2ドア(両面開き)。表面のフタに大きめの透明ポケットがついています。
鉛筆削り付き。取り外せば大きな消しゴムも入れられます。
表面の鉛筆ホルダーは6本。油性ペンを入れている場所にも鉛筆を入れると、上段に7本入ります。鉛筆削りが付いた状態では大きな消しゴムは入りません。
裏面に鉛筆が8本入りますが、フタにぶつかってしまうのでキャップはできません。両面あわせて鉛筆が15本入ります。
表地と内側の配色が素敵です。鉛筆ホルダーが透明になっているところも小学生のハートをくすぐりそう。
裏面に三角定規と分度器が入ります。長定規は表面に入れることもできます。
フタと本体の間の段差があまりなく、指を引っ掛けるスペースが小さいので、フタを開けるのがちょっと大変です。閉めやすさは◎。
フタは開けたままにでき、鉛筆ホルダーは自立します。
デザインがシンプルなのはとても良いのですが、両面とも見た目が同じで、表裏の区別がつきにくいのが難点です。マグネットの下にある「sun-star」のロゴの向きを見れば天地がわかりますが、1年生にアルファベットを読めというのも無理があり……。
使い続けるうちにいつも下になるほう(裏面)が黒ずんできたりして、区別がつくようになるかもしれませんが、真新しい状態ではどっちかわからず開けたり閉めたりを繰り返すことになりそう。対策としては名前シールなどを貼ったりして目印をつけるとよさそうです。
フタ開閉のしやすさはNo.1 三菱鉛筆「ユニ パレット 両開きふでばこ」
三菱鉛筆
ユニ パレット<両開きふでばこ>
実勢価格:1100円
カラーバリエーション:3色(青、ピンク、水色)
本体サイズ:H234×W86×D32mm、約220g
2ドア / 鉛筆ホルダー:6本 / 鉛筆収納本数(両面合わせて):15本
鉛筆削り:なし / フタ内側ポケット:両面あり
最後にご紹介するのは、三菱鉛筆の「ユニ パレット 両開きふでばこ」。革をイメージした合皮素材のふでばこと比べるとポップな印象で、素材のビニールのにおいがちょっと気になりますが、正統派を凌ぐ使いやすさです。
仕切りがスッキリしていて文具の出し入れがしやすく、フタは軽い力で簡単に開閉できます。表面にロゴが入っているので表裏の区別がつきやすく、収納力も充分。1ドアに比べ複雑な構成になりがちな2ドアタイプですが、低学年生にも使いこなせそうです。
エナメルのようなツヤのあるビニール素材。スポンジ入りで触り心地はふかふか。開封後間もなくはけっこう濃厚にビニールのにおいがするので、嗅覚の敏感なお子さんは気になるかも。
2ドア(両面開き)です。
表面の鉛筆ホルダーは6本。名前ペンを入れている部分にも鉛筆2本を入れることができ、上段に計8本入ります。仕切りに余計な凹凸がなく、ほどよい深さで文具の出し入れがしやすいです。
裏面に鉛筆が7本。両面あわせて15本入ります。こちらも「ヨコピタ」と同じく、キャップをするとフタにぶつかって閉まらず。
分度器、三角定規も入りました。裏面にもポケットがあるので、直定規をこちらに入れても。
フタの開閉のしやすさは7製品中トップ。マグネットが長いので安定感があります。
フタは開けたままにでき、鉛筆ホルダーは自立します。
同じ2ドアタイプの「ヨコピタ」は表裏同じデザインで区別がありませんでしたが、こちらは表面にロゴが入っているので目印になります。
以上、無地の箱型ふでばこ7製品のレビューでした。
【まとめ】低学年は「クツワ」の 1ドアタイプ3製品がおすすめです
下の表は今回のチェックポイントをまとめたものです。
大きさ、重さ、収納力、使いやすさ、色、デザイン……などなど、重視するポイントによってベストは変わってくると思いますが、低学年(とくに1年生)向けのふでばことしては、ひとつの場所にすべてが収まる1ドア(片面開き)タイプがおすすめです。
①~③のクツワ製はどれもベーシックなデザインですが、机の上でフタを開けたままにしたいなら②「スーパー軽量筆入」、開けたままにはできませんが軽さを重視するなら③「はねカル」がおすすめ。
①「合皮筆入」は収納力が一歩及ばずでしたが、汚れが目立ちにくく価格も手頃なので、“はじめてのふでばこ”としては良いでしょう。
④「アルロック」は収納力も使いやすさも◎でしたが、フタの留め具の使い勝手については評価が分かれそう。⑦「ユニ パレット 両面開きふでばこ」は2ドアタイプですが、表裏の区別がつきやすく文具の出し入れもしやすいので、1年生にも使いこなせそうです。
たくさん文具を入れたいなら⑤「小学生文具 筆入れ」、コンパクトなものがよいなら⑥「ヨコピタ」がおすすめですが、どちらも低学年のうちはこれらの長所を発揮する場面はあまりなく、ベーシックな1ドアタイプを使ったあとに選びたいふでばこと言えるでしょう。