コンパクトマッサージャーでもコリをほぐす効果は期待できるの?
デスクワークやスマホ操作で長時間同じ姿勢でいると、首や肩のコリの原因に……。
とくに冬場は寒さで肩をすくめて力が入るため、体がこわばりバキバキになってしまう……という人も多いのでは?
そんななか、スクエア形のマッサージクッションでおなじみのアテックス社より「ルルド ハンディマッサージャー ほぐスティック」が2022年10月に新発売されました!
10月発売のコンパクトマッサージャー「ルルド ほぐスティック」の実力は?
アテックス
ルルド ハンディマッサージャー ほぐスティック AX-HPL113
実勢価格:6800円
使用電池:単4形乾電池×3本(別売)
サイズ:本体/約W45×L45×H190mm
重量:本体/約80g(電池を含まない)
球状のアタッチメントを付けて乾電池を入れた状態でも、重量は実測141gとかなり軽量。
コンパクトなだけにモーターのパワーが十分なのか不安なところですが、果たしてコリをほぐす効果は期待できるのでしょうか?
体のケアのプロにテストしてもらいました!
今回検証にご協力いただいたのは、「for.R整体院」代表の木幡洋一さん。
これまで、『家電批評』や『LDK』でもマッサージャーや健康器具にまつわる数々の検証を行なってきた体のケアのプロに、次の4つの基準で「ルルド ほぐスティック」をテスト・評価してもらいました!
テスト1:振動モードは満足できる内容なのか?
結果:ランダムな振動モードがあるのはコリをほぐすのに便利
振動モードは、弱・中・強・自動(ウェーブ)の4種類。弱・中・強は連続的で一定の振動であるのに対し、自動モードはランダムな振動(振動回数は最大約7000回/分)が発生します。
モードの内容説明はこんなところですが、気になるプロの評価は以下の通り……。
テスト2:振動の強さは十分なのか?
結果:肌当たり・安定感は悪くないが振動強度は物足りない
一般的なマッサージャーやハンドガンが1分あたり約1万回以上振動するのに対し、「ルルド ほぐスティック」は強モードでも約7000回と、やや頼りない印象。
マッサージャーのヘッドを手の平や体のあちこちに当てても振動が物足りず、木幡さんも「筋肉の深層まで刺激するのは難しそう」との評価でした。
一方、肌当たりと安定感は悪くない!
製品によっては、振動が荒いため体に当てているうちにヘッド部がガタついて狙った箇所からズレてしまうことも……。
しかし、この「ルルド ほぐスティック」は振動が繊細なため、肌に直に当ててもズレにくく安定しました。
ただし、接地面積が少なく点で当てているような状態になるので、広範囲をほぐすのは大変かもしれません。
振動が弱いため、お尻や太ももなど、筋肉の厚みがある部分に使うには不向きかと思います。とはいえ、シリコンヘッドがスベスベして気持ちよく、かつズレにくいので、使用感はまずまずです。
テスト3:マッサージはしやすいのか?
結果:驚愕の軽さとコードレスの取り回しの良さに感動です!
「今まで使ってきたマッサージャーのなかで一番軽い」と、木幡さんも驚きの様子。
また、持ち手に振動が伝わりにくい設計のため、持つ手が痺れにくいというのも好ポイント。力の弱い人でも、手が疲れにくく使えそうです。
アタッチメントを外した状態でも使用可能
アタッチメントを取ると現れる「ポイントヘッド」は、首や肩、腰など、ピンポイントで狙いたい時に重宝します。根元にはサスペンションが付いており、体の曲線にしなやかにフィットします。
足裏に使える「トゲトゲヘッド」
球状のアタッチメント「ポリゴンヘッド」のほか、足裏用の「トゲトゲヘッド」も付属しています。ただし、刺激としてはイマイチ。
「トゲトゲヘッド」はそこまで鋭く尖っているわけではなく、肌あたりが穏やかなため、「ポリゴンヘッド」との大きな違いは感じませんでした。
アタッチメントの数はやや少なめですね。広範囲をカバーできる平形状や、骨を挟んでコリをほぐせる二股形状のものなども欲しいところです。
テスト4:機能性は満足できる内容なのか?
結果:5分で「自動電源オフ」は便利
1回の使用時間の目安は5分以内で、5分経過すると自動で電源が切れる仕様になっています。
また、操作は1つのボタンを押下/長押しするだけとシンプルな点も○。ただ、それ以外に目立った機能は特にありません。
たまにマッサージャーを使いながら寝てしまう人もいるので、自動で電源がオフになるのは安心。一方で、振動が弱いので5分ではほぐしきれず、再起動させる必要はあるかもしれません。
プロ目線で“アリ”だったのは「ポイントヘッド」でした!
アタッチメント2種に関しては、振動の弱さも相まって、ほぐし力はイマイチ。木幡さん曰く、「アタッチメントを外した状態(ポイントヘッド)だったらかろうじて効果的かも」とのこと。
パンパンに張った大胸筋やふくらはぎをピンポイントで刺激するには○です。
脚がむくんだ時など、脛骨とふくらはぎのキワに当てると気持ち良いですよ。
外装箱もオシャレ
製品は、淡い色合いのイラストが施された筒状のボックスに入っています。あからさまにマッサージ機器っぽくないデザインがGOOD。
本体も箱もオシャレなので、ギフトにも良さそうですね。
テスト結果とアピールポイントを総まとめ!
アテックス
ルルド ハンディマッサージャー ほぐスティック AX-HPL113
実勢価格:6800円
使用電池:単4形乾電池×3本(別売)
サイズ:本体/約W45×L45×H190mm
重量:本体/約80g(電池を含まない)
▼テスト結果
総合評価 | 振動の種類 | 振動の強さ | 使い勝手 | 機能性 |
B | 4/5点 | 2/5点 | 4/5点 | 3/5点 |
アテックス「ルルド ハンディマッサージャー ほぐスティック AX-HPL113」の良かった点と残念だった点をまとめてみました。
▼良かった点
- 軽量で扱いやすい
- 本体を持つ手が痺れにくい
- ランダムな振動モードを搭載
▼残念だった点
- 振動が弱い
- 体との接地面が小さく、広範囲をマッサージするのは大変
- アタッチメントの種類が少なめ
コリがひどい場合はほぐすのに時間がかかりそうですが、アタッチメントをうまく使い分ければ良いリフレッシュになりそう。軽くて扱いやすいという観点からいえば、女性や高齢の方にオススメです。
プロ直伝!ハンディマッサージャーの効果的な使い方とは?
最後に、木幡さんにハンディマッサージャーの使い方を教えてもらったので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
上半身をほぐす際、当てたい箇所とは逆側の手で本体を持つ
ほぐしたい側と同じ側の手で本体を持つと、肩や背中などに余計な力が入って筋肉がこわばってしまいます。反対側の手で持つことで、筋肉が緩んでほぐれやすくなり、本体を持つほうの手も疲れにくいそうです。
脚など下半身に当てる際は、同側の手で持っても問題ありません。
「点」で押してから「面」で流す
コリをほぐすコツは、2段階で動かすこと。まずコリの強いところを「点」でほぐし、その後にアタッチメントを付けた状態で軽く押し当て、「面」で捉えることを意識しながら筋肉をゆるめていきましょう。
肩〜首は、軽く押し当てながら内→外に流す
肩の筋繊維は内側から外側に向いているため、内側から外側(首から肩先)に向かって流してあげると効果的。そのほかの部位は、いろんな方向に流してOKです。
ガチガチに凝っている時は最初からマッサージャーを当てても良いですが、通常はストレッチを行って血流を良くしてから当てたほうがより効果的。凝りやすい体質を改善したいのであれば、ストレッチを習慣化しましょう!
体の状態に合わせて振動の強さを変えられるのは良いですね。また、異なるパターンの振動で刺激することで筋肉がほぐれやすくなるため、自動でその動きを再現してくれるのは便利です。