ONE-NETBOOK Technology「ONEXPLAYER mini」
ONE-NETBOOK Technology
ONEXPLAYER mini
実勢価格:16万600円
サイズ・重量:W262×D107×H23〜35mm・619g
メインメモリ容量:16GB
ストレージ:1TB
CPU:AMD Ryzen7 5800U
OS:Windows 11
「三度の飯よりゲームが好き」な『家電批評』の編集者。仕事用のPCのほかにもう1台PCを買うのはなあ……ほかにもやりたいゲームはたくさんあるし、本格的に環境を整える気にはなれないけど、PCゲームをやりたいなあと思っていました。
そこで目をつけたのがポータブルゲーミングPC、ONE-NETBOOK Technology「ONEXPLAYER mini」。
ゲーミングPC、ディスプレイ、ゲームパッド(コントローラー)が一体となっており、パッと見の形状は「Nintendo Switch」にそっくり。
PC本体の他に周辺機器を揃える必要もなく、持ち運びもできるので、これぞ求めている要素をすべて満たしている神アイテムです。
ONE-NETBOOK Technology「ONEXPLAYER mini」のウリはここ
USB3.0を1口、USB4.0を2口にイヤホンジャックと端子は充実。マウスなどの周辺機器も使えます。
ボタンなどの配列はおなじみのXbox配列で使いやすく、ジョイスティックの反応も良いです。
しかし、ONE-NETBOOK Technology「ONEXPLAYER mini」の価格はなんと約16万円。「Nintendo Switch」の約5倍もするうえ、普通のゲーミングPCも購入できてしまいそうな価格です。
欲しいと思っても、価格の高さで同じように悩んでいる人も多いはず。ということで今回は、ゲーム好きの編集部員が本機を遊び尽くし、本製品は買いなのかレビューします。
検証結果1:サクサク動いて画面もキレイ
まず、もっとも気になる「快適にプレイできるのか」という点ですが、これは「できる」と断言します。
前述の通りベンチマークスコアこそゲーミングノートPCよりも控えめですが、実際のプレイで不便さを感じるほどの差ではありません。「エルデンリング」も、サクサク動きますし、「エーペックス」や「フォートナイト」などの動きが激しいアクションでもカクツキや遅延はありませんでした。
最近のゲームでは複数の端末(スマホ、PC、家庭用ゲーム機など)でも同一のアカウントでゲームをプレイできるものが増えています。しかし、それに対応しているかはゲームそれぞれ。
現在『原神』がプレイできる端末で、携帯できるものはスマホかタブレットしかありません。タッチによる操作も悪くはありませんが、やはりゲームパッドで操作した方が、より複雑な操作もしやすいうえに、誤操作も減るので快適なんです。
つまり「Nintendo Switchで遊べないゲームでもNintendo Switchみたいに遊べる」ということです。
アクションよりもRPGやSLGがオススメ
手持ちゲーム機の宿命なのですが、ついつい操作に力が入ってしまいがちなアクションゲームだと、画面が手と一緒に動いてしまうことも。コマンド選択式のRPGやシミュレーションゲーム(SLG)などのほうが、落ち着いて操作できて、よりプレイを楽しめます。
重量は約600gとさほど重くはないのですが、プレイを続けるとずっしり感はあります。落とすのも怖いし、寝ながらのゲームプレイには向いていないかもしれません。
検証結果2:サイズ感は気になる
「Nintendo Switchみたい」といっても、サイズ感はそこそこかさばるうえ、Nintendo Switchのジョイコンのように、ゲームパッドと本体を分離できないので、専用ケースに入れて持ち運んでもカバンの中でかなりスペースが必要です。
また、パッド部分が分離できないということは、万が一故障した場合、修理サポートがあるとはいえ、丸ごと買い直さなければならないリスクもあるのは、やや気になります。
検証結果3:外部出力はできない
スイッチのようにHDMIによる外部出力ができない(USB Type-Cによる出力は可能。)ので、「今日はテレビの大画面でプレイしたい」と思っても、Type-C入力ができるディスプレイがなければ叶いません。
検証結果4:ソファで手軽にPCゲームができるのはいい
ノートPCでゲームをするためには、マウスを動かすスペースも含めて、だいたい横60cm、縦30cmくらいのスペースが必要で、それをいちいち確保するのが面倒なんですよね。テーブルのサイズやソファとの位置関係次第では、リラックスする体勢も取れません。
その点、ONE-NETBOOK Technology「ONEXPLAYER mini」は手に持って好きな場所、好きな姿勢でゲームができるので、ノートPCよりも、気軽かつ手軽にゲームが遊べます。
そのほか、部屋にPCを設置するスペースがないためにゲーミングPCの購入に足踏みしているなら、スペースを必要としない本製品のほうが快適にプレイできるでしょう。
バッテリーはもう少し長持ちしてほしい
フル充電の状態から『Apex』をプレイし続けたところ、約2時間でバッテリー切れ。欲を言えばもっと長持ちしてほしいです。
充電はタイプCケーブルで。端子は本体上部にあるので、プレイしながらの充電も可能です。ちなみに100W PD急速充電対応なので、20〜30分で約50%まで回復します。
検証結果5:ゲームはサクサクにプレイできるけどコスパは微妙
良い点が多い本機ですが、16万円は「高い」と感じてしまうのが正直な感想です。
通常のPCのように、ウィンドウズPCとしてオフィスを搭載しているモデルもあり(本製品はオフィス未搭載モデル)、マウスモードにすればエクセルやワードの作業を行うことも可能です。
しかし、ディスプレイサイズが7インチの本製品で、普段13〜15インチの画面で行っているそれらの作業を快適にできるのかと聞かれると微妙なところ。「ゲーム専用機」と考えるのが妥当でしょう。
通信速度はWi-Fi環境依存です
スタバやマックなどのWi-Fiを提供している場所でも問題なくプレイできましたが、あくまでも提供されているWi-Fi環境に依存しているので、たまに通信が途切れることも。
特にスマホからのテザリングだと、できないと言うほどではありませんでしたが、やや厳しい場面もありました。
結論:価格が気にならないなら購入しても問題なし
【総合評価:A】
以上、ONE-NETBOOK Technology「ONEXPLAYER mini」の検証レビューでした。
本機は、「いつ何時でもPCゲームがプレイしたい!」というヘビーなゲーマー、もしくは「本格的なPCを買ってまでゲームをするモチベーションはない」というようなライトなゲーマーにもオススメできる性能や使い勝手を有しています。
本格的な環境を整えることをためらっていて、興味はあるけれど手は出せなかったPCゲームの数々をここぞとばかりにプレイすることが可能。ストレージは最大2TBあるうえに、知識があれば増設も可能なので、容量を気にする必要もありません。
唯一、気になるのはやはり価格で、16万円は高いと考える人も多いでしょう。その点さえ気にならなければ、おすすめです。今までのゲーミングライフに新たに組み込んで、より一層ゲームを満喫することができますよ。
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