観葉植物、枯らしていませんか?
「この植物かわいすぎっ」とテンションMAXで買ったものの、結局枯らしてしまったという経験がある人も多いのでは?
観葉植物は飾るものなので、見た目優先で選ぶ気持ちには共感。けれど、枯らしたら元も子もないし寂しい気分になりますよね。お世話のことも考え、まずは枯れにくい植物から選びましょう。
枯れにくい観葉植物選びと育て方をレクチャー
そこで今回、雑誌「LDK」が枯らさないための室内向け観葉植物の選び方や育て方のポイントを紹介します。
初心者のための観葉植物の選び方は?
そもそもよくわからないまま、育てるのが激ムズな植物を買って枯らす人もいるはず。はじめから丈夫な植物を買えば枯れにくいし毎日のお世話もラクになります。
ここではこれまであまり植物を育てたことがない初心者さん向けに、植物のプロから教わった選び方のポイントをまとめました。
選び方1:丈夫な植物をチョイス
初心者が避けるべき植物は?
好きなものを買ってね、と言いたいですが避けるべき植物があるのも事実。「すぐ枯れた(泣)」を避けるため、初めてなら特にこの3つはやめましょう。
一部のかい根植物
茎や根っこがまん丸に膨らんだ植物。一般的な観葉植物より知識が必要かつ高額なので、いろいろと大変です。
一部の多肉植物
水切れに強く育てやすいイメージですが、あたたかいと休眠する種類があったり、事前にある程度の知識が必要なんです。
カラーリーフやふ入り植物
葉っぱに白いまだらが入った株は人気ですが、環境変化に弱め。モンステラなどにもふ入りがあるので、注意しましょう。
選び方2:買う時期は春か秋
観葉植物が一番多く出回る季節は春と秋。まずはショップなどをのぞいてみましょう。
真夏は調子を崩すことが多いです。
お店との寒暖差が少ない春秋がオススメ。
選び方3:サイズ
観葉植物を購入する際、まずイメージするのは家のどこに置くかだと思います。ある程度、観葉植物のサイズ感を把握しておくことで、実際のイメージに近いものを選ぶことができるでしょう。
卓上・小さめサイズ
窓際やデスクの上に置いても邪魔になりにくいミニサイズの観葉植物は、ギフトにもぴったりです。
【おすすめの植物】
オリーブ、ガジュマル、パキラ、多肉植物、ミニサボテン、スミエボシ、セローム、盆栽植物(ハクチョウゲ・松)、コウモリラン、コーヒーの木、等
中サイズ
中くらいのサイズの観葉植物は、室内でも屋外でも楽しみやすいです。
【おすすめの植物】
オリーブ、モンステラ、シマトネリコ、ウンベラータ、フィカス・アルテシマ、ベンジャミン、コウモリラン
大サイズ
鉢のサイズでいうと、7、8号ぐらい。大きいフロアサイズの観葉植物は、会社のお祝いやインテリア用としても人気です。
【おすすめの植物】
オリーブ、パキラ、ユッカ、ドラセナ、フィカスアルテシマ、ベンジャミン
初心者は大きな株がおすすめ
初めから大きい株は難しそう……と思いがちですが、根がしっかり成長している&土が多くて水をしっかり保てるので、実はお世話がラクなんです。逆に小さいと水切れが起きやすく、正直面倒です。
買うときは新芽の状態もチェック
状態のいい株は新芽がキレイに広がっているので、虫のチェックと合わせて確認を忘れずに行いましょう。
ストレスを受けていない株を選びましょう。
選び方4:虫の状態をチェック
購入するときには虫のチェックを。直感ではなくじっくり観察して購入することが大切です。1つの植物に付いていたら周辺にも付いている可能性があるので、気をつけましょう。
ネット通販で購入するなら買った後に
持ち帰る必要がないので、大型の株を買うときは便利。虫の確認ができないのと、好みの形を指定できない場合が多いことを頭において使いたいところです。購入した後の虫チェックを念入りにしましょう。
選び方5:置き場所の日当たりをイメージ
観葉植物は日当たりのよい場所で育つもの以外に、半日陰を好むものや耐寒性の高い品種があります。
観葉植物を購入するときには置き場所の日当たりをイメージして選ぶことが大切です。初心者の人は、植物の置き場所は基本的には窓を軸に考えましょう。
プロ視点で見た育てやすい植物を厳選
今回は、雑誌「LDK」が、初心者でも育てやすい観葉植物を調査。
プロである園芸店員のくりとさん、くるちゃんさんにご協力いただき、「水切れの強さ」「耐陰性」「虫のつきにくさ」の3つのポイントで室内で育てやすい観葉植物をピックアップしてもらいました。
それでは、総合評価の高かった順に、観葉植物のおすすめの種類を紹介します!
※リンク先は、同種類の一覧や売れ筋ランキングページです。検証した同じ商品ではありません。
観葉植物のおすすめの種類は?
初心者が育てやすい観葉植物のおすすめ種類ランキングです。選ぶときの参考にしてみてくださいね。
【1位】サンスベリア
- 水切れへの強さ
- 耐陰性
- 虫のつきにくさ
ほぼノーメンテでも枯れないくらいズボラさんにイチオシ
初心者向け観葉植物のおすすめランキング1位は「サンスベリア」でした。
日の光が入らない室内や玄関でも育てられ、ついでに水切れにも強いスゴい植物。とにかく枯れにくいです。
観葉植物界No.1の育てやすさです。
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【2位】ストレリチア
- 水切れへの強さ
- 耐陰性
- 虫のつきにくさ
水やりを忘れても安心! うっかりさんにもおすすめ
初心者向け観葉植物のおすすめランキング2位は「ストレリチア」でした。
エキゾチックな見た目が特徴。水切れにめちゃくちゃ強いので、水やりの手間を減らしたい人にもオススメです。
成長速度が速くみるみる大きくなります。
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【3位】シェフレラ
- 水切れへの強さ
- 耐陰性
- 虫のつきにくさ
おうちのどこでもちゃんと育つ! 置き場所に悩む人の救世主
初心者向け観葉植物のおすすめランキング3位は「シェフレラ」でした。
寒暖差や薄暗さにも強いです。豆状の葉が花開くように広がるので、お部屋のシンボルツリーにピッタリ。
環境の変化に強く初心者でも安心です。
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【4位】モンステラ
- 水切れへの強さ
- 耐陰性
- 虫のつきにくさ
大きな葉っぱなのに育てやすい観葉植物界の大スター
初心者向け観葉植物のおすすめランキング4位は「モンステラ」でした。
成長すると葉っぱに切れ込みが入り、インパクト大!️ 暗くても育ちますが、茎が伸びまくるので注意しましょう。
寒さに強くサイズもかなり大きくなります。
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観葉植物の置き場所の注意ポイントは?
玄関やリビング隅など好きな場所に植物を置いたらいつの間にかグッタリという経験もあるのでは?
そう、「植物=生きている」つまり環境は超重要。特に「光と風」が室内でも大切です。これがないと、いくら水や肥料をあげようが植物は「居心地悪いよー(涙)」となり、気付けば鉢からいなくなります。
悲しい思いを避けるためにも、「好きな場所」ではなく、「植物が育つ場所」を選びましょう。
1:太陽の光にちゃんと当てる
ただ「明るいからいっか」はダメ。太陽の光ににちゃんと当ててあげることが大切です。植物の置き場所は窓を軸に考えましょう。
季節で光の当たる範囲が変わるので注意。
レースカーテン越しに太陽の光を当てる
太陽光をしっかり浴びせるのが重要。直射日光はダメなので、レースカーテン越しになるべく全体が当たるようにします。
1日最低6時間は光を当てるようにする
当てるときは短時間だとイマイチ。植物によるけれど、最低6時間は当てることを意識してください。時間帯が変わっても光が当たるかチェックしましょう。
植物が傾いたら鉢を回転させる
植物は光が好きで、その方向に傾くことも。傾いたら鉢を180度回し、しばらく育てましょう。
背が低い植物はテーブルに乗せて高い場所に!
背が低く、窓際でもうまく太陽が当てられない植物はサイドテーブルやスタンドに置き、高さを出してあげてください。
2:植物にはNGの4大エリアとは?
お家の顔の玄関に、殺風景な洗面所に、と置きたくなるのは山々ですが、特別な準備がないと植物にはキビしめ。初心者は避けたほうがいいかもしれません。
とにかく光と風が確保できる場所が必要!
ダメな場所1:玄関
風が通りにくく空気がこもります。日当たりがよくない北側に位置することも多く、植物にキツい環境です。
ダメな場所2:トイレ
玄関と同じで、光が入らず風がないためよくありません。大人しくフェイクグリーンを置いた方が後悔せずにすみます。
ダメな場所3:洗面所
いるも薄暗く、高湿度と空気のこもりとのコンボで植物がムレます。カビも心配で環境がよくないです。
ダメな場所4:直射日光が当たる
高温は葉っぱが変色する葉焼けの原因に。葉焼けしたら、元に戻らず、気分もなえるので注意しましょう。
3:暗い場所に置きたいなら専用ライトを
「風はあるけど光が……」「いい窓際がない」などで植物をあきらめている人は、ライトの使用を。太陽光に近い光を出す、専用のものを使いましょう。使用する際の目安は1日12時間です。
光が足りないと細長い姿になります。
4:エアコンの風は避ける
植物には風が大事と言っても、エアコンの風だと植物が乾燥で傷んだり、生育が悪くなることも。リビングに置く人も多いはずなので覚えておきましょう。
テレビ横なども植物には厳しい
リビングではテレビ横も避けたいところ。光が当たらないうえ、部屋の隅が多く空気もこもりがちと、まるで植物には不向きです。
他には振動が多い場所なども向きません。
5:サーキュレーターを活用する
新鮮な風はサーキュレーターで。ムレ防止や光合成促進に役立ちます。部屋全体の空気を循環できる場所に置くとよいです。
夏は絶対! 冬もできる限り使う
ムレやカビの発生が心配な夏は絶対使うべき。冬は夏ほど心配はないですが、可能なら使ってください。
6:1日の温度差に注意
温度については人が快適に過ごせる環境であれば、敏感にならなくてオッケー。植物の適温に無理やり合わせなくてもよいですが、昼夜の寒暖差が激しいと植物が弱ってしまうので注意しましょう。
加湿器のある部屋に置いてもいい?
一般的に観葉植物の理想の湿度は50~60%なので、その範囲で積極的に使いましょう。一定の湿度を保ちたいときにも便利です。
7:まとめて置かない
植物にハマってたくさん育てるようになったら、置き方にも工夫を。特に夏は植物の活動量が増えるので、ムレを防ぐため間を離して置きましょう。
冬はある程度かためても問題なし。
飾り場所を頻繁に変えるとストレスに
掃除で軽く動かすのはいいですが、大移動はNG。1週間は待ってください。
8:スタンドを活用して蒸れ防止
風通しをよくするなら、スタンドを使うのも一つの手。湿気がたまる鉢底にも風が届いて、ムレ対策にピッタリ。光に当てる際の高さ調整にも使えて便です。
風が抜けるようになるので使うのはアリです。
動く台を使えば掃除のときもラクラク
大きな植物は台車に乗せ動かせるようにすると、移動で疲れません。
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観葉植物の鉢選びのポイントは?
最後は、観葉植物の鉢選びのポイントをお伝えします。
1:スリット鉢を活用
鉢はいろいろあれど「軽くて持ちやすい」「通気性と水はけがいい」のことから、スリット鉢が最強。価格が安く、お財布にやさしいのもメリットです。
水はけのいい鉢だと植物はよく育ちます。
見た目が気になるなら鉢カバーに
スリット鉢はダサい……という場合は、鉢カバーで隠しましょう。竹のカバーだと色々なインテリアに合います。
2:鉢選びは底をチェック
スリット鉢に限らず、鉢選びで注目したいのは穴や切れ込みの数。数が多いほど水はけのよさにつながるので、購入時はじっくり確認しましょう。
ポイント1:平らよりへこみがあるものを
底がペタッとした平らなものよりも、すきまがあったほうが水はけがいいです。小さいポイントですが重要。
ポイント2:穴の数が多いものを選ぶ
穴は多いほどいいです。少ない場合は切れ込みを自分で入れましょう。上の写真程度の穴があれば大丈夫です。
定番のテラコッタ鉢は重さが気になることも
定番のテラコッタ鉢は土を焼いてるので、大きいほど重さが気になります。小さめの植物向けかもしれません。
メリット
- 通気性がいい
- 見た目がオシャレ
デメリット
- 重く割れやすい
- 室内だとカビが生えやすいことも
- 軽いから手入れもラクにできる
3:大きすぎてもNG
「鉢が大きいほど植物もゆったり〜」な気がしますが、土が乾かずむしろ住みづらいです。「今の鉢の直径+3cm」が新しくするときの限界です。
ポリポットのままはNG
ビニールポットのまま育てるのは、ほぼ無理。春や秋なら植え替えをしましょう。
購入後1週間ほど待ってから植え替えを。
初心者向け観葉植物選びのまとめ
以上、初心者向け観葉植物のおすすめの種類と枯れない育て方の紹介でした。
「かわいい」や「ステキ」など見た目だけで選ぶと植物を枯らしてしまう原因に。初心者の人はまず枯れにくい植物からスタートしましょう。
「サンスベリア」と「ストレリチア」は、水切れにも強く育てやすいのが魅力。ズボラさんやうっかりさんにもおすすめです。
自分用はもちろん、引越し祝いや贈り物候補としても参考にしてみてください。
ノーメンテでも枯れにくいサンスベリア
水切れに強いストレリチア
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初めての観葉植物には向きません。