今回も卵の意外な 基本の「き」を紹介!
前回は「意外と知らない卵のキホン」として、卵に関する新常識をご紹介しました。記事はコチラ。
賞味期限が過ぎてもOK? 意外と知らない卵のキホン8選
今回その第2段! まだまだ、あまり知られていないことがいっぱいあるので、どうぞお楽しみに。
【Q1】たまごの上下の正解は?
なんと、たまごは尖っている方が下なんです。その理由は鋭端の方が殻の気孔が少なく強度が強いから。
丸い方には気室があり、こちらを上にしておくことで、たまご内部に新鮮な空気が送られて鮮度を長く保つことができます。
まあるいお尻が実は上なんて、ビックリですね。
【Q2】1日何個まで食べていいの?
「たまごはコレステロールが高いから1日1個まで」という話を聞いたことはありませんか? 実はこれは間違い。
たまごにはコレステロールを除去するレシチンという成分が多く含まれているため、毎日2個食べても上がらないという研究結果があります。
さらに、大人なら、アミノ酸の摂取量を考えると1日に3個程度は食べてほしい食品のようです。
【Q3】高いたまごは味が違うの?
1個550円のたまご「彩美卵 輝」を生で食べたところ、黄身が濃厚なので1個でお腹が満たされるような感覚に! ただ通常のたまごより、20倍以上の価値があるかは正直微妙です。
(画像をクリックすると公式ページへ移動します)
アクアファーム秩父
彩美卵 輝(10個入り)
実勢価格:6500円
左が安いたまご、右が「彩美卵 輝」です。
【Q4】生たまごとゆでたまご、どちらが長持ち?
ゆでてしまうことでサルモネラ菌とともに、たまごの殻の内側の防御壁がなくなってしまいます。防御壁がなくなるとさまざまな微生物が侵入しやすくなるんです。そのためゆでたまごの方が、日持ちしにくいといえます。
ゆでたまごの期限は、ゆでてから約3日です。
生たまごは賞味期限の日いっぱいまでOKです!
【Q5】黄身が濃い方が栄養豊富って本当?
黄身の色はエサに食べたものの色が反映されています。赤みがかった黄身は、たまごかけご飯などで色合いがよくおいしそうに見えますが、栄養には関係ありません。
また、安いたまごはエサに着色料をまぜていることもあるんです。
とうもろこしなど黄色のエサを与えると……。
黄身が黄色くなります。
パプリカやとうがらしなど、赤いエサを与えると……。
赤みがかった黄身になります。
【Q6】直売所で売る双子はなぜわかるの?
黄身が2つ入っているたまごのことを二黄卵といいます。たまごを産みはじめの若鶏は、排卵が安定せずに二黄卵が産まれやすいのです。
通常若鶏のたまごは小さいのですが、二黄卵はひと回りくらい大きいために判別できます。
【Q7】白身が濁ってた! これって古いの?
白い濁りの正体は新鮮なたまご特有の卵白中に溶け込んでいる二酸化炭素です。新鮮なたまごには約55㎎の二酸化炭素が含まれ、時間の経過とともに殻の外に抜けていきます。
古いたまごほど白身の透明度が高く、黄身がぺちゃんこになるんです。
【Q8】血がついたたまご、食べてもいいの?
まれに卵黄の表面に血の固まりが付着しています。これは血斑卵(けっぱんらん)といい、卵巣や輸卵管の毛細血管が切れて流れ出た血が卵の形成時に混ざったものです。
食べても問題はありませんが気になるなら取り除いて。
【Q9】温たまの黄身が先に固まるのはなぜ?
ゆでたまごと温泉たまごでは白身と黄身が固まる順番が逆になります。
黄身は65~70℃を20分程度保つことで固まります。一方白身は58℃から固まりはじめますが、完全に固まるには80℃以上を保つ必要があります。
温泉たまごは白身がとろんとしていますが、黄身の方は固まっています。
以上、たまごの意外と知らない新常識でした。どれも今日から生かせる情報ばかりなので、ぜひ、活用してみてはいかがでしょうか。