[たまごのルール①]冷蔵庫の中段で保管する方が長持ちします
冷蔵庫のドア部分には、たまごを保管できるポケットが用意されています。しかし、実はドアポケットではなく、冷蔵庫の中段でパックのまま保管した方が鮮度を保てるんです! これは、ドアポケットよりも中段の方の温度が低いことと、ドア開閉の振動による殻の破損を防ぐという2つの理由があります。
実際に同じパック内のたまごをドアポケットと冷蔵庫の中段で保管し、数日後に割ってみると、卵白の盛り上がり方に若干違いがありました。なお、保管の際は尖ったほうを下にするのが正解。これは丸い方に呼吸をするための「気室」があり、古くなった卵黄が浮かんできても殻に触れずに済むためです。
ドアポケットは温度や振動で保管に不向き
多くの冷蔵庫ではドア部分にポケットが用意されていますが、ドア部分は温度が高く、振動も多いので、実はたまごの保管には向いていません。
ドア部分で保管したたまごは中段で保管したものより若干卵白の広がりが大きく、卵黄の盛り上がりも少なくなっていました。
冷蔵庫の中段で保管する方が長持ち
冷蔵庫の中段はドアポケットよりも温度が低いため、こちらで保管する方が鮮度を保てます。
中段で保管したたまごは卵白の広がりがなく、卵黄も盛り上がったまま保たれているのが分かります。
たまごは、もっとも痛みやすい卵黄がカラと卵白に守られているため、もともとある程度保存がきく食品。それでも新鮮な方が栄養価は高いので保存方法には気を配りたいですね。
[たまごのルール②]鮮度は塩水に浮かべるとわかります
最近のたまごは、1個ずつ賞味期限のシールが貼られて売られていることも多いですが、それでもシールが剥がれてしまったりして、いつのものか分からなくなることも……。そんな時には、大きめの容器に水を入れて、たまごの浮き方を見てみることで判断が可能です。
新鮮なたまごは浮かばずに底で真横になりますが、日数が経つにつれ「気室」がある丸いほうが浮いてきます。さらに、目に見えない小さな穴から水分が蒸発していくため、たまご自体が軽くなっていき、2週間ほど経つと水に浮くようになってしまうのです。水面から完全に顔を出し、さらに斜めになるようなら、産卵から1ヵ月くらい経っている状態です。水よりも10%の塩水に浮かべると、違いがさらにハッキリと分かります。
底で水平ならまだまだ新鮮です。
底で立てば10日は経過していることに。
完全に浮いたら古い証拠。生食はやめて加熱調理しましょう。
以前はカラのザラザラ感で鮮度を見分ける方法もありましたが、最近では洗浄技術の進歩によって、カラに付いた膜(クチクラ)は出荷時にほぼ落とされてしまっているため参考にならなくなってしまいました。
カラで見分ける方法よりも、水に浮かべる方が確実です。
[たまごのルール③]カラの色は栄養には関係ありません
たまごのカラには、白や茶色などさまざまなものがありますが、実は色の違いによって栄養的な差は出ません。また、黄身の色も母鶏が食べたエサの色によって変わるものなので、栄養的な優劣はないのです。カラや黄身の色で選ぶ必要はありません
一般的な白いカラのたまごよりも……。
赤いほうが高級そうに見えますが、それは種類の違い。
黄身も色が濃いほうがおいしそうに感じるけれど栄養に違いはなし。それよりも、新鮮さを見分けるなら白身をチェック!
白身が盛り上がってプリプリしていたら新鮮な証拠です
栄養たっぷりなのに保存期間の長いたまごは、いつでも冷蔵庫にストックしておきたい食材。保存期間を確かめたい時はぜひ水に浮かべてみてください。
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