買って損しない!暮らしが快適になる最新家電を紹介
スマートフォンや電子レンジ、カメラなど、生活必需品から趣味を楽しむものまで、私たちの暮らしに欠かせない家電は日々進化を続けています。
そこで、「安い家電は欲しい」けれど「せっかく買うなら妥協したくない」という人のために「絶対に買って損しない」最新コスパ家電をご紹介。責任をもってテストし、見つけた、暮らしがワンランクもツーランクもアップする製品を発表します!
今回取り上げるのはアンカー「Soundcore Life Q30」。格安ノイズキャンセリングヘッドホン7製品の音質を比較した結果、1万円以下ながらS評価を獲得した注目の製品です。
キーポイントは「アプリ」NCや音像が変えられる アンカー「Soundcore Life Q30」
アンカー
Soundcore Life Q30
実勢価格:8990円
これまでサンロクマルではノイキャンヘッドホンとしてソニーやシュアをおすすめしてきましたが、いずれも価格は3万円台でした。そこで、今回は1万円以下の価格帯で音質とノイキャンが使い物になる製品がないか探してみました。
結果、ノイキャン性能では納得できる製品もあったのですが、音質はいまひとつ。高級機のような繊細さや立体感はこの価格帯のヘッドホンにはありませんでした。そんななか、なるほど! と思わせてくれたのがアンカー「Soundcore Life Q30」です。
聴くと薄ぺっらい印象のサウンドなのですが、スマホアプリでEQ(イコライザー)を調整すると激変! 音楽の楽しさを十分味わえるようになります。ひと手間を惜しまなければ、より良いサウンドを得られる。その伸びしろを評価してアンカー「Soundcore Life Q30」をこの価格帯では推奨します。
おすすめポイント1:格安帯ながら「調節可能」で「ノイキャン高」
本機の最大の特徴はシチュエーションに応じてノイキャンの強さを交通機関、屋内、屋外の3モードから選べること。アプリを使ってノイキャンを調整できるのは、この価格帯のヘッドホンでは異例です。
▼ノイズキャンセリングの検証結果
【電車内の騒音:○】
低音の振動音はほとんど消えますが、カタンカタンという音とコーッというインバーターの音、車輪のきしみの音が少し残りました。ホームのアナウンスもかすかに聞こえます。
【街中の騒音:○】
「交通機関モード」だと、人の声も自動車などの走行音もほとんど聞こえません。ある程度音を残す場合は「屋外モード」にしましょう。
おすすめポイント2:アプリの設定で音が「大化け」
▼検証結果
低音域の質 :14.0/20点
中音域の質 :14.25/20点
高音域の質 :14.25/20点
ダイナミクス:14.5/20点
装着感 :9.0/10点
遮音性 :8.5/10点
総合 :74.5/100点
今回のテストでは「低音域」「中音域」「高音域」「ダイナミクス」という音質の4項目を各20点満点とし、「装着感」とノイズキャンセリングによる「遮音性」を各10点満点にして、合計100点満点として集計しました。
アンカー「Soundcore Life Q30」は音づくりはソフトですが、低音の量が多いヘッドホン。高音域が出すぎていないのは好感が持て、低音好きにおすすめです。また、デフォルトのままの音だとエネルギー不足感が否めないので、EQで中~高音域を盛るといいでしょう。
▼音の傾向
曲の躍動感を表現できない薄っぺらい音だったアンカー「Soundcore Life Q30」ですが、カスタムEQを行うことで印象が一変。面倒でもEQを調整することを強くおすすめします。
Power Mobile Life LLC
Soundcore
価格:無料(iOS、Android)
こちらのPower Mobile Life LLC「Soundcore」はイヤホン「Liberty 2 Pro」と同時期にリリースされた高性能アプリ。ヘッドホンのため一部機能が制限されていますが、EQカスタムを利用できます。
▼カスタムEQをつくるポイント
1.低音をグッと下げる
デフォルトの状態ですでに低音が出ているので、盛る必要はなし。
2.中~高音域を増強する
中~高音域を盛ってあげると音に立体感が出てエネルギッシュに。
3.出過ぎの音域を調節
レベルMAXの状態から聴き心地のいいところまで下げれば完成。
あいみょんの楽曲をベースに大澤さんが調整したEQ。
以上、1万円以下のノイズキャンセリングヘッドホンながら、S評価を獲得したアンカー「Soundcore Life Q30」を紹介しました。気になった方はチェックしてみてくださいね。
『家電批評』2021年5月号
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家電批評
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「家電批評」2021年5月号では、比較したほかのヘッドホンの検証結果も掲載しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
EQを駆使すると、U1万円の価格帯としては上級な立体感と質感に変貌させることができます