出刃包丁とは?
出刃包丁は、魚をさばくために作られた和包丁の一種です。包丁のみね(刃の背)に厚みがあり、魚の頭や骨を断っても刃こぼれを起こさない堅牢な作りになっています。
「魚をさばく」と聞くと専門的な道具と思ってしまいがちですが、三徳包丁では上手にさばけない魚もあり、何よりかたい骨を断つと刃を傷めてしまいます。
家庭でも扱いやすい出刃包丁や柳刃包丁などの道具があれば、魚を骨ごと断ったり、鱗を落としたり、削ぎ切りしたりと、魚料理を作る際の作業性が格段にアップ。初心者でもきれいに魚をさばくことができます。
出刃包丁を使うメリットは?
出刃包丁は分厚い魚の身にも刃が入りやすく、大きな魚の頭や骨も難なくカットすることが可能。魚だけでなく、三徳包丁ではなかなか切れない肉の骨も切ることができます。
魚をさばく
あじなどの小ぶりな魚はもちろん、鯛やぶりなど大きい魚まで幅広くさばけます。
魚の骨・頭を断つ
刃が厚いため、かたく太い骨が通っている頭や、身を通る複雑な骨も力を入れずに切れます。
鶏肉を骨ごと切る
実は魚だけじゃないんです。細かい骨や太い骨が入り組む鶏肉のカットにも使えます。
そこで、雑誌『LDK』では貝印やニトリ、實光刃物など人気の出刃包丁をピックアップ。口コミやレビューだけではわからない実力をプロと徹底比較し、おすすめを探しました。
和包丁の特徴とは?
出刃包丁は、日本発祥で和食によく使われる「和包丁」の一種です。和包丁の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
1:刃が「片刃付け」になっている
一般的に家庭でよく使われる三徳包丁や、牛刀やペティナイフといった「洋包丁」は、包丁の両面に角度がついて尖っている「両刃付け」になっており、食材を切ったり刻んだりする作業に向いています。
和包丁は刃の片面のみが尖っている「片刃付け」が特徴ですが、最近では両刃の出刃包丁や柳刃包丁もあります。両刃タイプはラインナップは少なめですが、右利き・左利きと利き手を選ばず使えるのがメリットです。
片刃の出刃包丁は基本的に右利き用として作られているため、左利きの人は両刃タイプか左利き用をチェックしてみてください。
2:薄くさばいたり、削ぐ作業に向いている
両刃包丁で魚を三枚おろしにしようとすると、包丁が魚の骨に当たって止まってしまい、なんども包丁を動かすことで断面がガタガタになってしまうことも。
その点、出刃包丁などの片刃包丁を使えば、包丁の刃が骨に沿って進みやすいため、スムーズにおろすことができます。
また、同じく片刃包丁の一種である「薄刃包丁」は、食材の厚みを調整しやすいため、大根の桂剥きなど回しながら剥く作業にぴったりです。
3:骨を断ち切りやすい
片刃包丁のなかでもとくに刃に厚みがあり頑丈な出刃包丁は、魚の頭をおろしたり、鶏肉などを小骨ごと断ち切るといったタフな作業におすすめです。刃の薄い三徳包丁で断ち切ろうとすると、刃が欠けたりして危ないので気をつけましょう。
出刃包丁を刺身包丁代わりに使うのもアリですが、お刺身用に魚をスライスするなら、細長い和包丁「柳刃包丁」が向いています。
出刃包丁の選び方は?
ひと口に出刃包丁と言っても種類がたくさんあってどれを選べばいいかわかりませんよね。ここでは、出刃包丁の選び方のポイントを解説したいと思います。
選び方1:刃渡りは用途にあわせて
家庭用の出刃包丁は刃渡り130mm(13cm)~180mm(18cm)程度のサイズが一般的。あじやいわしなどの食卓で親しみのある魚なら150mm台でOK。魚の上に出刃包丁を置いて、刃渡りより魚が大きくなければさばけます。
スーパーで売っている魚なら150mm台で十分
必要以上に大きなサイズの出刃包丁は扱いづらく、逆に持て余してしまうかもしれません。初心者は、刃渡り150mm(15cm)前後の平均的なサイズの出刃包丁から試してみるのもいいでしょう。
なかには、刃渡りが100mm程度の短い「小出刃」も存在します。マグロなど大型の魚をおろすのであれば刃渡りの長い出刃包丁が必要ですが、アジなどそこまで大きくないサイズの魚をおろすのであれば、小出刃でも十分にまかなえます。
選び方2:刃の素材
出刃包丁の刃の素材で代表的なのは「鋼」と「ステンレス」です。鋼は出刃包丁で採用されることが多く、切れ味が鋭い一方、さびやすい面も。初心者や手入れのラクさ重視の人は、ステンレスがおすすめです。
鋼は研ぎやすいので、研ぎさえすれば切れ味が長く続きます! ステンレスは管理がラクです。
さびにくさならステンレス、切れ味なら鋼をセレクト!
鋼の特徴
- 鋼の種類……青鋼(青紙鋼)スーパー・1号・2号、白鋼(白紙鋼)1号・2号・3号、黄鋼、日本鋼
銅は、先頭に記載されている種類のものほど硬度が高く、切れ味の持続性に優れています。
ちなみに、日本の刃物三大産地に数えられる大阪府堺市では、鋼を使用し職人が1本1本手作りで仕上げる「打刃物」が有名で、プロの料理人たちも愛用し、絶大な支持を誇っています。
鋼包丁はサビが出やすくこまめに研ぐ必要はありますが、切れ味重視の人におすすめです。
ステンレスの特徴
- ステンレスの種類……コバルトスペシャル、粉末ハイスR2、銀三鋼、V金10号・1号、モリブデン鋼、ステンレス鋼
ステンレスは先頭に記載されているものほど硬度が高く、切れ味の持続性に優れています。たまにしか使わない人や初心者さんは、お手入れが楽チンなステンレス刃を選ぶとよいでしょう。
最近はお値ごろ価格のステンレス製出刃包丁もたくさん市場に出ていますので、砥石でメンテナンスするのが難しい場合は、切れ味が悪くなったら消耗品と割り切って買い替えるのもアリです。
選び方3:柄の素材
出刃包丁の持ち手に使われる素材は製品によって異なり、「木」「ステンレス」「樹脂」があります。
主流なのはすべりにくい木製ですが、安全性と食洗機対応か否かなどの使いやすさのバランスを考えて選ぶのが理想です。
フィット感と耐久性、洗いやすさの兼ね合いをチェック
木製の特徴
天然木など木製のハンドルは、濡れた手でも滑りにくいのが特徴。握りやすく見た目も本格的です。保管時はしっかり乾かす必要があるため、お手入れの面で気を遣います。高級和包丁では、口輪部分に水牛の角が使用される場合が多いです。
ステンレス製の特徴
刃と持ち手の継ぎ目のないステンレス一体型は衛生的に使用できるのが特徴。洗いやすくお手入れのラクさが魅力です。
しかし、オールステンレスは重さを感じたりツルツルして手馴染みがイマイチなことも。指の当たる部分に滑り止めの付いているものを選ぶといいでしょう。
樹脂製の特徴
樹脂製の柄は水濡れに強くて洗いやすいのが特徴。安価なものも多いですが、一方で見た目の安っぽさが気になることも。若干すべりやすいので手になじむものを選びましょう。
選び方4:刃の厚み
太い骨やかたい頭を断っても頑丈な厚みのある刃がベター
切る人自身が力を入れずに、刃の重みだけで骨や頭を断てるよう刃厚があるのが出刃包丁の最大の特徴です。
太い骨やかたい頭を断っても頑丈な厚みのある刃がベター。できれば、購入前に刃の厚さを確認しましょう。
出刃包丁の人気商品徹底比較
今回は、関孫六やヴェルダンなど、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販でも購入できる出刃包丁10製品をピックアップ。
料理研究家のさわけんさん、北山 みどりさんと一緒に以下の項目でテストしました。
テスト1:切れ味
家庭料理にもよく登場するあじ、さば、まぐろのサクの3種で検証。通常、サクは刺身包丁で切りますが、家庭での調理を想定し、魚の身の切りやすさという面で評価しました。
テスト方法
- あじ……さばく
- さば……頭・骨を断つ
- まぐろ……サクを切って刺身に
テスト2:使いやすさ
出刃包丁に慣れているモニターと慣れていないモニターでテスト。実際に出刃包丁で魚をさばき、女性や初心者でも扱いやすいと感じたものを高評価としました。
それでは、テスト結果を評価の高かった順に発表します。
出刃包丁のおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、出刃包丁のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
下村工業照秀作 出刃包丁 703
|
|
鋭い切れ味で身をくずさずさばける/出刃包丁初心者も使いやすい/切りにくい部分も余裕で切れる |
155mm |
鋼 |
|||||
實光刃物出刃包丁 上打 150mm 實光包丁
|
|
重みと持ち手のバランスがいい/プロ大絶賛の切れ味 |
150mm |
鋼 |
|||||
富士カトラリー刀秀作 モリブデンバナジウム鋼 出刃包丁
|
|
かたい骨もしっかり切り落とす/ステンレス刃で取り回し良好 |
150mm |
ステンレス |
|||||
マサヒロ正弘作 MS-8 出刃150mm
|
|
苦手項目がなく平均以上のクオリティ/柄の太さが程よくしっかり握れる |
150mm |
ステンレス |
|||||
下村工業ヴェルダン 出刃包丁150mm
|
|
グリップが手にフィットして握りやすい/力を入れずに身を切り離せる |
150mm |
刃/モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼、柄/18-8ステンレス |
|||||
貝印 関孫六 銀寿本鋼 和包丁 出刃
|
|
出刃包丁らしい重さとフォルム/刃先が重くきれいにさばける |
150mm |
鋼 |
|||||
貝印関孫六 匠創 出刃 150mm
|
|
なめらかな切り心地/一体型で衛生的に使える |
150mm |
ステンレス |
|||||
ニトリオールステンレス 出刃包丁(Days)
|
|
刃に若干そりがあり切れ味はよい |
155mm |
ステンレス |
|||||
カインズ和包丁 出刃包丁 全鋼
|
|
刃に重みがあり刺身はきれいに切れる |
155mm |
鋼 |
|||||
ダイソーニューギャラクシー 出刃包丁
|
|
150mm |
ステンレス |
【1位】下村工業「照秀作 出刃包丁 703」
- 下村工業照秀作 出刃包丁 703
- 実勢価格: ¥1,509〜
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- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
出刃包丁初心者でも上手に魚をおろせる
出刃包丁のおすすめランキング1位は、下村工業(Shimomura Kougyou)「照秀作 出刃包丁 703」でした。
あじをさばく作業も、サクを切るのもお手のもの。
出刃包丁を苦手視していたモニターも「欲しい!」と絶賛し、見事ベストに選ばれました。
皮やぜいごなど切りにくい部分も余裕の切りやすさです。
- おすすめポイント
-
- 鋭い切れ味で身をくずさずさばける
- 出刃包丁初心者も使いやすい
- 切りにくい部分も余裕で切れる
- 刃渡り
- 155mm
- 素材
- 鋼
- 型番
- 703
手頃な価格でここまで切れたら十分です。
ぜいごの部分もスムーズに取れる
かたくおろしにくいぜいごや頭、背骨の断ち切りもラクに行えるほど、鋭い切れ味。
スッと刃が入るので身をくずさずにさばけます。
整ったお刺身が作れる
刃がスッと入っていくため、一定の厚みでなめらかに切れていきます。
初めての人も持ちやすい
適度な重さがあります。刃とのバランスがよく、持ちにくさや負担を感じることはありません。
【鋼のお手入れ方法】さびないようにするには?
鋼製の包丁を洗ったあとはすぐに水分を拭き取ります。やけどしないように注意しながら熱湯を包丁の表面にかけ、熱いうちに水気を拭きます。ティッシュペーパーにサラダ油などを数滴付けて、刃を拭きましょう。
【1位】實光刃物「出刃包丁 上打 150mm 實光包丁」
- 實光刃物出刃包丁 上打 150mm 實光包丁
- 実勢価格: ¥6,600〜
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- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
出刃包丁に慣れているならおすすめ
出刃包丁のおすすめランキング1位は、實光刃物「出刃包丁 上打 150mm 實光包丁」でした。
重くても持ち手とのバランスがかなりよく、おのずと切れ味も鋭利に。プロの支持が厚かったです。
- おすすめポイント
-
- 重みと持ち手のバランスがいい
- プロ大絶賛の切れ味
- 刃渡り
- 150mm
- 素材
- 鋼
- 型番
- spdeba002
切れ味も重みも本格派
身を残さず骨までキレイです。切れ味も重みも本格派で、プロ大絶賛でした。
【3位】富士カトラリー「刀秀作 モリブデンバナジウム鋼 出刃包丁」
- 富士カトラリー刀秀作 モリブデンバナジウム鋼 出刃包丁
- 実勢価格: ¥2,970〜
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- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
かたい骨も難なく切れる
出刃包丁のおすすめランキング3位は、富士カトラリー「刀秀作 モリブデンバナジウム鋼 出刃包丁」でした。
かたい骨までしっかり切り落とし、取り回しも良好。さびに強いステンレス刃でモニターに人気 でした。
- おすすめポイント
-
- かたい骨もしっかり切り落とす
- ステンレス刃で取り回し良好
- 刃渡り
- 150mm
- 素材
- ステンレス
- 型番
- FC-360
使いやすさ重視の人におすすめ
重すぎないから初心者も安心。ステンレス刃&使いやすさを重視する人におすすめです。
【4位】マサヒロ「正弘作 MS-8 出刃150mm」
- マサヒロ正弘作 MS-8 出刃150mm
- 実勢価格: ¥5,016〜
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- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
程よい柄の太さでしっかり握れる
出刃包丁のおすすめランキング4位は、マサヒロ(Masahiro)「正弘作 MS-8 出刃150mm」でした。
苦手項目がなく、どんな作業も平均以上のクオリティです。
ステンレス製のため、比較的軽め。程よい柄の太さでしっかり握れます。
- おすすめポイント
-
- 苦手項目がなく平均以上のクオリティ
- 柄の太さが程よくしっかり握れる
- 刃渡り
- 150mm
- 素材
- ステンレス
- 型番
- 10005
ステンレスで軽くて刺身にも◎
ステンレス製で軽いので刺身を作るときにもおすすめ。薄めにも切れました。
【4位】下村工業「ヴェルダン 出刃包丁150mm」
- 下村工業ヴェルダン 出刃包丁150mm
- 実勢価格: ¥5,550〜
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- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
手になじむハンドルで握りやすい
出刃包丁のおすすめランキング4位は、下村工業(Shimomura Kougyou)「ヴェルダン 出刃包丁150mm」でした。
力を入れずにスパッと身を切り離せます。
さばきはもちろん、刺身も申し分ない鋭い切れ味。手になじむハンドルで握りやすいです。
- おすすめポイント
-
- グリップが手にフィットして握りやすい
- 力を入れずに身を切り離せる
- 刃渡り
- 150mm
- 全長
- 290mm
- 板厚
- 4.0mm
- 重量
- 185g(実測)
- 素材
- 刃/モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼、柄/18-8ステンレス
- 型番
- OVD-15
グリップが手にフィット
持ち手のカーブが女性の手になじみます。
【6位】貝印「関孫六 銀寿本鋼 和包丁 出刃」
- 貝印 関孫六 銀寿本鋼 和包丁 出刃
- 実勢価格: ¥3,980〜
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- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
刃先が重くさばきに向いている1本
出刃包丁のおすすめランキング6位は、貝印(Kai Corporation)「関孫六 銀寿本鋼 和包丁 出刃」でした。
出刃包丁らしい重さとフォルム。刃先が重いため、骨を切るよりも、さばきで本領を発揮します。
- おすすめポイント
-
- 出刃包丁らしい重さとフォルム
- 刃先が重くきれいにさばける
- 刃渡り
- 150mm
- 素材
- 鋼
- 型番
- AK-5202
ずっしりとした重さで切っていく
切り離した身がつるんとキレイです。
【6位】貝印「関孫六 匠創 出刃 150mm」
- 貝印関孫六 匠創 出刃 150mm
- 実勢価格: ¥3,890〜
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- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
少し刃を引いただけで身を切れる
出刃包丁のおすすめランキング6位は、貝印「関孫六 匠創 出刃 150mm」でした。
骨は断つのにやや力がいりますが、ほかはなめらかな切り心地。一体型なので、汚れを落としやすいです。
- おすすめポイント
-
- なめらかな切り心地
- 一体型で衛生的に使える
- 刃渡り
- 150mm
- 素材
- ステンレス
- 型番
- #000AK1131
オールステンレスで衛生的に使える
一体型のオールステンレス製なので、柄まで思いっきり洗うことができます。
【8位】ニトリ「オールステンレス 出刃包丁(Days)」
- ニトリオールステンレス 出刃包丁(Days)
- 実勢価格: ¥2,990〜
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- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
家庭料理なら必要十分
出刃包丁のおすすめランキング8位は、ニトリ「オールステンレス 出刃包丁(Days)」でした。
柄の部分がかなり重く、重心バランスがイマイチ。刃に若干そりがあり、切れ味はよいです。
- おすすめポイント
-
- 刃に若干そりがあり切れ味はよい
- がっかりポイント
-
- 重心バランスがイマイチ
- 刃渡り
- 155mm
- 素材
- ステンレス
柄がすこし重いけど合格ライン
刃に対して柄がやや重いです。
【9位】カインズ「和包丁 出刃包丁 全鋼」
- カインズ和包丁 出刃包丁 全鋼
- 実勢価格: ¥2,980〜
- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
重みはいいけど切れ味イマイチ
出刃包丁のおすすめランキング9位は、カインズ(CAINZ)「和包丁 出刃包丁 全鋼」でした。
若干の刃の重みがあるので、刺身には刃が入ります。ほかは切れ味不足で微妙な仕上がりになりました。
- おすすめポイント
-
- 刃に重みがあり刺身はきれいに切れる
- がっかりポイント
-
- さばくには切れ味がやや足りない
- 刃渡り
- 155mm
- 素材
- 鋼
さばくには切れ味がやや足りない
魚をさばくには切れ味が足りず、所々やや崩れ気味です。
【10位】ダイソー「ニューギャラクシー 出刃包丁」
- ダイソーニューギャラクシー 出刃包丁
- 検証時価格: ¥110〜
- 切れ味(あじ)
- 切れ味(さば)
- 切れ味(まぐろ)
- 使いやすさ
- 刃渡り
- 150mm
- 素材
- ステンレス
刃が入りにくい
まぐろのサクを切ると、切り口がギザギザしてしまいました。刃が入りにくく、出刃包丁とは言い難いかもしれません。
アジの三枚おろしの方法は?
出刃包丁を手に入れたら、まず挑戦したのがアジの三枚おろしですよね。基本の方法と簡単にできる方法の2つを紹介します。
基本の三枚おろしの方法
まずは、料理家 スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんに教えてもらったアジの基本的なおろし方を紹介します。
1:ウロコを取る
包丁を立て、尾びれから頭に向けて全体を撫でます。ヒレの周辺はウロコが残りがちなので、ヒレを持ち上げて包丁を滑らせてください。
2:ゼイゴを取る
包丁をゆっくり上下させながら、尾びれ側から頭側に向けてゼイゴを削ぎます。
3:頭を落とす
胸ビレの後ろを通るように、背骨に当たるまで包丁を入れます。アジをひっくり返して、反対側も同様に包丁を入れてください。両面に切れ目を入れたら、刃を上から下ろして背骨を断ちます。
4:腹に切れ目を入れて内臓をとる・洗う
腹側(白いほう)に切れ目を入れ、内臓を取り出してから水洗いします。背骨に付いている血合い(ちあい)の部分や油膜も指でこそげ落としましょう。
5:3枚におろす
腹側から包丁を入れ、中骨に当てるように刃を滑らせます。背側も同様に、中骨に当てながら刃を滑らせます。
身と中骨の隙間に刃を入れ、尾側に向かって切れ目を入れます。
刃を頭側に向け、身を抑えながら刃をゆっくり上下させ、中骨に沿わせながら尾側から頭側へと動かしましょう。端まで身が剥がれたら、尾側のつながっている身を断ちます。
片側が完了したら、ひっくり返して背側→腹側の順におろしてください。
6:腹骨を取る
おさえる側の手で腹骨を持ち上げ、刃をやや上に傾けながらすくい取るように削いでいきます。右身・左身両方の腹骨を削いだら3枚おろしの完成です。
さばいたアジは、美味しいアジフライに!
もっと簡単!3STEPの三枚おろしの方法は?
ちょっと大変なイメージのある3枚おろしですが、5分でできちゃう方法を北山みどりさんに伝授してもらいました。
魚をさばくなんて自分にはできない! と感じている方はぜひ試してみてください。
この方法なら内臓が入ったままでもさばけますよ!
STEP1:エラを押さえるように刃を当てる
魚をまな板に置き、エラを包丁で押さえながら寝かせるようなかたちで刃を当てます。魚はしっかり押さえておきましょう。
STEP2:骨に沿って刃を入れていく
魚の真ん中の骨に沿って深く刃を入れ、刃をすべらせるように横に動かします。なるべく身を厚く切るように意識してください。
STEP3:反対側の身も同じようにおろす
裏に返して、Step1・2と同じ動きを。エラを押さえてから、骨に沿って刃を進めていきます。
完成
※写真は内臓を取り除いた魚を使っています
余った骨は骨せんべいに
頭を落としたあじの骨の部分を残し、電子レンジで1分半温めて完成。
余った骨は簡単に骨せんべいにできます!
鯛の捌き方は?
出張寿司職人のはるみちさんに、映える魚の代表格・鯛の捌き方を教えてもらいました。
魚の大きさが違っても捌き方の基本は同じ。厳密にいうと、大きな魚は「腹・背・背・腹」の順で魚を反転させながら身をおろしていくのがセオリーですが、今回はよりわかりやすい捌き方として、腹側から背骨を切り離し、反転させることなく半身をおろす捌き方です。
切り落とした頭、おろした骨、尻尾を一緒に盛り付ければ、姿造りも簡単にできちゃいます。
慣れは必要ですが魚は誰でもさばけるようになります!
1:ウロコを取る
あとで皮を引きますが、最初に「ウロコ取り」を使ってウロコを取り除いておくと、捌いている最中の飛び散りなどを防げます。
2:エラと内臓を取って水で洗う
「出刃包丁」を使ってエラにぐるっと一周包丁を入れた後、尻ビレまで腹を開きます。エラと内臓を引き抜いて、腹の中を水で洗いましょう。
3:半身ずつ包丁を入れて頭を落とす
腹ビレと胸ビレをつなぐように斜めに頭を落とします。裏返しながら半身ずつ切りこみを入れ、最後に頭頂部の硬い骨を切断します。
4:腹ビレの上に包丁を入れて背骨まで切る
腹側を手前にして置き、腹ビレの上に包丁を入れます。「2」で開いたところの少し上を、骨の上を滑るようにして身を切りましょう。
5:半身を背骨から切り離す
包丁を立て、刃先で背骨から身を切り離します(頭側から包丁を入れる)。背骨から切り離せたら背中まで切り進めて半身を切り取ります。
6:半身の腹骨と尻尾を切り落とす
「5」で切り落とした半身から、身ごと薄く腹骨を剥いで取り除きます。その後、尻尾を切り落とします。
7:残った身を裏返し、背ビレの上に包丁を入れて背骨まで切る
残った身を裏返し、「4」「5」と同様にもう半身を切り取ります。まずは背ビレの上に包丁を入れ、背骨に当たるまで身を切ります。
8:身を回転。腹ビレの上に包丁を入れ背骨まで切る
身を180度回し、腹ビレの上に包丁を入れて背骨まで切ります。その後包丁を立てて背骨から半身を切り離します。こちらも腹骨を取ります。
9:皮を引く
柳刃包丁を使って皮の先端に切り込みを入れ、身と皮の間に包丁の刃を滑らせて皮を剥きます。皮を引っぱるようなイメージです。
10:中骨とエンガワを切り取って完成!
半身の中心にある中骨の左右に切り込みを入れ、身ごと棒状に切り取ります。腹と背の端にあるエンガワを切り落とせば柵が完成です。
出刃包丁のおすすめ まとめ
以上、出刃包丁のおすすめランキングでした。
今回は、おおよそ7000円以下で購入できる初心者向けの出刃包丁を集めてテスト。その結果、お手頃価格で十分な切れ味の下村工業「照秀作 出刃包丁 703」がベストバイに選ばれました。
出刃包丁初心者におすすめの下村工業
下村工業
照秀作 出刃包丁 703
実勢価格:¥2,180
下村工業「照秀作 出刃包丁 703」は、出刃包丁に苦手意識があったモニターも絶賛した1本。鋭い切れ味で魚の身にスッと刃が入ります。持ちにくさや負担を感じないので、出刃包丁初心者さんでも使いやすいです。
出刃包丁を選ぶときには、ぜひ今回のランキングを参考にしてみてくださいね。
包丁の売れ筋ランキングもチェック!
包丁のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
手羽中の処理やあじのたたきはぜひ出刃包丁で!(編集 大西)