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AV機器 完全ワイヤレスイヤホンはどんどん進化を遂げています

完全ワイヤレスイヤホンはどんどん進化を遂げています イメージ

コードがないのでつけていてもじゃまにならず、便利な完全ワイヤレスイヤホン。音質が向上し、精度の高いノイズキャンセリングが搭載されるなど、どんどん進化を続けています。

また、Zoomなどを使ったWeb会議が増えている今、完全ワイヤレスイヤホンのニーズも高まっているでしょう。

完全ワイヤレスイヤホンはどんどん進化を遂げています イメージ2

今回は、そんな新世代の完全ワイヤレスイヤホンを代表するApple「AirPods Pro」、SONY「WF-1000XM3」、HUAWEI「FreeBuds 3」の3製品をテスト。プロと一緒に2カ月間使い込んで、みっちり検証しました。

AV機器 次世代の完全ワイヤレスイヤホン 代表格はApple、SONY、HUAWEI

完全ワイヤレスイヤホンは、2016年に登場したApple「AirPods」が火付け役。発売直後から品薄になるほどの人気商品になりました。

次世代の完全ワイヤレスイヤホン 代表格はApple、SONY、HUAWEI イメージ

それから完全ワイヤレスイヤホンは進化を続け、2019年にはSONYから高精度のノイズキャンセリングを搭載した「WF-1000XM3」が発売されるなど、各メーカーからも続々と登場しました。

使い勝手も音質も毎年良くなり、電車内の騒音は“ほぼ無音”。完全ワイヤレスイヤホンは、今まで以上に音楽に没入できるようになっています。このように、音質が向上し、さらにノイズキャンセリングが搭載されているモデルが「新世代」なんです。

Apple「AirPods」やSONY「WF-1000XM3」は高性能なため価格が2万円を超えますが、もう少し価格を抑えたいということであれば、HUAWEI「FreeBuds 3」という選択肢もあり。これらの3製品は、次世代の完全ワイヤレスイヤホンと言ってもよいでしょう。

AV機器 音質などの5項目をテストして新世代3製品からNO.1を決定!

音質などの5項目をテストして新世代3製品からNO.1を決定! イメージ

今回は音のプロであるサウンドプロデューサーの大澤大輔氏と、東京音研放送サービス代表の原田裕弘氏にご協力いただき、ありとあらゆる角度から徹底的に検証を行いました。

まずは、テストする次世代の完全ワイヤレスイヤホンの代表3製品をあらためてご紹介します。

アップル(Apple):AirPods Pro:イヤホン

アップル(Apple)
AirPods Pro
実勢価格:3万580円

イヤホンサイズ:W21.8×D24.0×H30.9mm

2019年に発売されたAppleのノイキャン機能を搭載した「AirPods Pro」。外部音取り込みモードの完成度がとにかく高く、ノイズキャンセリングもしっかり効果を感じられます。耳に入れると勝手に接続、片方でも外せば音楽がストップするという面倒見の良さは健在。iPhone派は買ってしかるべきです。

ソニー(Sony):WF-1000XM3:イヤホン

ソニー(Sony)
WF-1000XM3
実勢価格:2万3721円

イヤホンサイズ:W約30.0×D約30.0×H約18.2mm

ノイズキャンセリング機能に自社のチップを採用したSONY「WF-1000XM3」は、SONYらしいドンシャリな音質で高いレベルの遮音性を保ちつつ、クオリティの高い音を実現。タッチ感度も素晴らしく、本当に軽く触れるだけで認識してくれます。

ファーウェイ(HUAWEI):FreeBuds 3:イヤホン

ファーウェイ(HUAWEI)
FreeBuds 3
実勢価格:1万8988円

イヤホンサイズ:W41.5×D20.4×H17.8mm

HUAWEI「FreeBuds 3」は、インテリジェントチップセット搭載。Android専用アプリを使用すれば、自分の耳の形や着用習慣に合わせて個別に調整することができます。AppleやSONYよりもお手頃価格なのが魅力です。

テストでは、下記の5項目を検証しました。

テスト1.音質

テスト1.音質 イメージ

イヤホンの土台となる音質のテストでは、高音域の質、中音域の質、低音域の質、ダイナミクスの4項目をプロに実際に聴き比べてもらい評価してもらいました。テスト結果はそれぞれ20点満点で採点しています。

テスト2.ノイズキャンセリング

テスト2.ノイズキャンセリング イメージ

ノイズキャンセリングのテストでは、強度と精度をチェック。通勤ラッシュ時の電車や混雑する街中に出かけ、ノイズキャンセリングを起動して各モデルを聴き比べました。強度・精度ともに10点で計20点満点で採点しています。

テスト3.操作性

テスト3.操作性 イメージ

Apple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000XM3」がカナル型HUAWEI「FreeBuds 3」はインナーイヤー型という2型に分かれています。今回、操作性の使い心地については、ペアリング、本体操作、音声アシスタント、カスタマイズの4項目をiOSとAndroid別に検証を行いました。

テスト4.バッテリー持ち

テスト4.バッテリー持ち イメージ

バッテリー持ちのテストでは、「本体のみ」と「本体+ケース」の再生時間を実測でテストし検証しました。

テスト5.音切れ

テスト5.音切れ イメージ

音切れのテストでは、早朝ラッシュの山手線を一周して(約1時間ちょっと)接続状況をテスト。通勤中に音切れのストレスが無く使えるのはどれなのかを探しました。

以上の5つをテストした結果、もっとも優秀だったのはどの製品だったのでしょうか。気になるテスト結果は、5つのテスト項目別に発表します。

AV機器 [音質テスト結果]SONYが圧倒的! 価格重視ならHUAWEIもあり

ソニー(Sony):WF-1000XM3:イヤホン

ソニー(Sony)
WF-1000XM3
実勢価格:2万3721円

イヤホンサイズ:W約30.0×D約30.0×H約18.2mm

▼検証結果
高音域の質 :17.0/20点
中音域の質 :17.0/20点
低音域の質 :17.5/20点
ダイナミクス:18.0/20点

合計    :69.5/80点

音質NO.1はSONY「WF-1000XM3」。低域から高域まで全て高音質というその実力は、完全ワイヤレスイヤホンのなかでも頭一つ抜けるレベルの表現力。J-POPやロックなどジャンルを選ばず、どの楽曲でも最高の演奏や歌声を楽しむことができました。

大澤大輔 氏
サウンドプロデューサー
大澤大輔 氏 のコメント

ソニーのノイズキャンセリングモデルは別格の音質です。

2位はApple「AirPods Pro」 耳に優しい音質で普段使いしやすい

▼検証結果
高音域の質 :15.3/20点
中音域の質 :15.3/20点
低音域の質 :14.5/20点
ダイナミクス:15.3/20点

合計    :60.4/80点

2位はApple「AirPods Pro」。全体的にまろやかな音質が特徴で、リラックスした気持ちで音楽を聴かせてくれます。低域の解像度や高音の繊細さにやや物足りなさは感じられますが、普段使いとして十分に満足できるクオリティでした。

3位は中低音がしっかりしていて
オールジャンル向きのHUAWEI

▼検証結果
高音域の質 :13.0/20点
中音域の質 :14.0/20点
低音域の質 :14.0/20点
ダイナミクス:15.0/20点

合計    :56.0/80点

3位はHUAWEI「FreeBuds 3」。HUAWEIは低域が伸びやかで深く浸透するような音像が高評価となりました。ただ、高域の情報量や中域の立体感、中高音のヌケがいまひとつで、ソニーやアップルに比べてやや物足りませんでした。

音質はSONY「WF-1000XM3」やApple「AirPods Pro」に届きませんでしたが、予算を抑えたいならHUAWEI「FreeBuds 3」という選択肢もありです。

AV機器 [ノイキャンテスト結果]SONYが優秀! HUAWEIはやや残念な結果に

ソニー(Sony):WF-1000XM3:イヤホン

ソニー(Sony)
WF-1000XM3
実勢価格:2万3721円

イヤホンサイズ:W約30.0×D約30.0×H約18.2mm

▼検証結果
強度:10.0/10点
精度: 9.0/10点

合計:19.0/20点

ノイズキャンセリングのテストで1位となったのは、SONY「WF-1000XM3」。電車内の会話や運転音、ホームの発車ベルなどはかなり軽減されてわからないほど、走行音や会話が驚くほど静かになりました。車内アナウンスについてはわずかに聞こえましたが、音楽をかけていればほぼ気にならないレベルです。

[ノイキャンテスト結果]SONYが優秀! HUAWEIはやや残念な結果に イメージ

「座る」や「立つ」などのシーンごとにノイズキャンセリングの強弱をコントロールできるため、自分に合った調整を行えます。

2位のAirPods Proは騒音が大幅に軽減されSONYにも劣らない性能

▼検証結果
強度:9.0/10点
精度:8.0/10点

合計:17.0/20点

2位はApple「AirPods Pro」。電車内の会話は聞こえず、運転音やホームの音などの騒音も大幅に軽減されます。アナウンス音はやや聞こえてきました。

2位のAirPods Proは騒音が大幅に軽減されSONYにも劣らない性能 イメージ

ノイズキャンセリングのオン・オフと外部音取り込みをシンプルな操作で切り替えできて、最適なモードを手軽に選べるのが便利です。

3位のHUAWEIは雑音は軽減され会話の内容は聞き取れます

▼検証結果
強度:7.0/10点
精度:7.0/10点

合計:14.0/20点

3位はHUAWEI「FreeBuds 3」。ノイズキャンセリングをオンにすると雑音は軽減されますが、会話の内容が聞き取れるレベルで弱さを感じました。

3位のHUAWEIは雑音は軽減され会話の内容は聞き取れます イメージ

Android専用アプリを使用して、ノイズキャンセリングの強弱調整やタップの割り当てを設定できます。ノイズキャンセリングはやや弱めですが、実際に使ってみると雑音をある程度は軽減してくれて普通のイヤホンよりもはるかに聴きやすかったです。

AV機器 [操作性テスト結果]AirPods一択! Android向きはHUAWEI

アップル(Apple):AirPods Pro:イヤホン

アップル(Apple)
AirPods Pro
実勢価格:3万580円

イヤホンサイズ:W21.8×D24.0×H30.9mm

▼iOSでの検証結果
ペアリング   :◎
本体操作    :◎
音声アシスタント:◎
カスタマイズ  :○


▼Androidでの検証結果
ペアリング   :○
本体操作    :○
音声アシスタント:×
カスタマイズ  :×


操作性1位はApple「AirPods Pro」。AirPods Proの前モデルでもそうでしたが、接続はスマホにケースを近づけるだけの「自動ペアリング」。イヤホンの棒状のくぼみ部分をつまむ操作で押し間違える心配がありません。Androidではペアリングは手動ですが、端末でボタン割り当てなどの設定変更ができないのはややネックです。

[操作性テスト結果]AirPods一択! Android向きはHUAWEI イメージ

音声アシスタントも初期設定の状態では使えません。アプリを使わずにボタン割り当てやモード切替ができ、はじめてでも操作しやすくてSiriのレスポンスも抜群でした。

2位はiOSもAndroidも両方使えてカスタマイズ自由度高めのSONY

▼iOSでの検証結果
ペアリング   :△
本体操作    :○
音声アシスタント:○
カスタマイズ  :◎


▼Androidでの検証結果
ペアリング   :△
本体操作    :○
音声アシスタント:○
カスタマイズ  :◎


2位はSONY「WF-1000XM3」。iOSとAndroidの両方でアプリが使えて、ほぼ同じカスタマイズができるのが強みです。音声アシスタントでGoogleアシスタントとAmazon Alexaのどちらにも対応しているのはソニーだけの特徴で、カスタマイズの自由度はダントツ。タップ操作も慣れれば誤らずに押せそうです。

3位はシンプル操作でAndroid向きののHUAWEI

▼iOSでの検証結果
ペアリング   :○
本体操作    :△
音声アシスタント:×
カスタマイズ  :△


▼Androidでの検証結果
ペアリング   :○
本体操作    :△
音声アシスタント:○
カスタマイズ  :○


3位はHUAWEI「FreeBuds 3」。iOSだと非対応の機能が多くて使いにくかったです。また、ボタン操作もダブルタップのみで、割り当てできる項目が少ないのは残念でした。

AV機器 [バッテリー持ちテスト結果]ベストはAirPods Pro HUAWEIは充電回数が多いです

アップル(Apple):AirPods Pro:イヤホン

アップル(Apple)
AirPods Pro
実勢価格:3万580円

イヤホンサイズ:W21.8×D24.0×H30.9mm

▼実測テストの再生時間
本体+ケース  :合計26時間26分
イヤホン本体のみ:平均4時間55分


バッテリー持ちのテストで1位はApple「AirPods Pro」。本体だけでも公称値の4時間30分を超える約5時間を記録したタフさはさすが。実際に通勤や仕事で3~4時間聴く程度なら、ケースの充電なしで安心して使えました。

[バッテリー持ちテスト結果]ベストはAirPods Pro HUAWEIは充電回数が多いです イメージ

ケースと併用すれば、4回フル充電することができ、トータルの音楽再生時間は丸1日以上というバッテリー持ちの良さは圧倒的です。AirPods Proなら、普段使いはもちろん、旅行やオフィスで長時間使うときも余裕を持って音楽や映画を視聴できます。

2位のSONYはコーデックや再生モードで電池持ちが変わります

▼実測テストの再生時間※
本体+ケース  :合計18時間54分
イヤホン本体のみ:平均4時間36分

※コーデックはAAC、ノイズキャンセルはオン、外音取り込みはオフ、DSEE HXはオンで試聴した場合

2位はSONY「WF-1000XM3」。ケースサイズが大きいものの、ケースでのフル充電は3回とやや短めでした。再生時間は1回で約4時間30分ほど。トータルでは約19時間でした。コーデックやノイズキャンセリングモードの違いで再生時間が多少変わりましたが、公称値より約1時間短い結果となりました。

3位は1回あたりの再生時間が短くこまめな充電が必要なHUAWEI

▼実測テストの再生時間
本体+ケース  :合計16時間29分
イヤホン本体のみ:平均3時間3分


3位はHUAWEI「FreeBuds 3」。4回フル充電できましたが、トータルでは16時間程度しか再生できませんでした。1回の再生時間が短く、テストでは再生から約3時間で右側のイヤホンがオフになり、その後、5分ほどで左側のイヤホンのバッテリーが切れてしまいました。通勤なら問題ありませんが、長距離移動だと厳しそうです。

AV機器 [音切れテスト結果]1位AirPods Pro&HUAWEI! SONYは繁華街で接続が不安定に

ファーウェイ(HUAWEI):FreeBuds 3

ファーウェイ(HUAWEI)
FreeBuds 3
実勢価格:1万8988円

イヤホンサイズ:W41.5×D20.4×H17.8mm

同率1位はHUAWEI「FreeBuds 3」とApple「AirPods Pro」。2製品は山手線を回り終えるまで、接続の切断や音切れは皆無。見事、音切れ0%という結果になりました。

また、別日に混雑する東京駅を歩いても音切れは起こりませんでした。どちらも接続の安定性はかなり優秀だと言えます。

3位のSONYは音切れ4回乗客の多いターミナル駅で不安定に

残念ながら3位となってしまったのはSONY「WF-1000XM3」。4回の音切れのほかに、スマホとイヤホンの接続が切断すること2回。乗客の多いターミナル駅で不安定になる傾向が見られました。

専用アプリ「Headphones Connect」を使って「音質優先モード」と「接続優先モード」が選択できますが、やはり混雑が激しい駅になると「接続優先モード」でも接続が切れてしまったり、音楽が小刻みに止まってしまいました。

しかし、SONY「WF-1000XM3」はいったいどこで音切れしてしまったのでしょうか。接続状況の調査結果がこちらです。

3位のSONYは音切れ4回乗客の多いターミナル駅で不安定に イメージ

【池袋駅】
8時34分、起点の池袋駅で電車に乗った瞬間、ソニーは接続が切れて音楽再生が停止する事態に。混雑する車内でスマホのBluetooth設定画面を開いて再接続しました。電車内はすし詰め状態で、イヤホンを付けた人も多くいました。
  ↓
【目白駅】
8時37分、池袋-目白駅間は問題なく音楽を再生して音切れは見られませんでした。
  ↓
【高田馬場駅】
8時39分、高田馬場駅に到着目前で1度、音楽がブツッと切れてしまいました。
  ↓
【原宿駅】
その10分後の8時49分に原宿駅で停車中、一瞬だけだが音切れを起こします。
  ↓
【渋谷駅】
渋谷駅から恵比寿駅に向かう途中もわずかに音楽が途切れてしまいました。
  ↓
【目黒駅】
恵比寿から目黒駅までは安定していましたが、目黒駅から出発直後に再び切断が起こります。
  ↓
【鶯谷駅】
鶯谷駅で車内の混雑もかなり落ち着いてきたと思った矢先、まさかの音切れが起きました。

今回のテストでは、原宿や渋谷など、さまざまな電波が飛び交う繁華街では接続状況に不安定な傾向が見られたSONY「WF-1000XM3」でしたが、改善に期待したいです。

AV機器 自分のニーズに合った1台を選びましょう

以上、完全ワイヤレスイヤホン3製品徹底比較でした。

今回のテスト結果を参考に、自分のニーズに合った機種を選んでいただければと思います!