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キッチン トースターの世界は新時代を迎えています

パンを焼いたり、簡単な料理をするときに使うトースター。このトースターの世界に革命をもたらしたといわれるのが、2015年にバルミューダから発売された「BALMUDA The Toaster」でした。

水を加えてパンを焼く「スチーム式」を採用したのが特徴で、焼き上げたトーストはサクサクでフワフワ。一口食べれば小麦の香ばしさが口中に広がる感動の美味しさは衝撃的でした。

トースターの世界は新時代を迎えています イメージ

以来、各メーカーから美味しさを追求して工夫を凝らした高級モデルが続々と投入され、トースターの世界は新時代に突入しています。

新時代以降のトースターは、機能が多様化しているのも特徴です。例えば、焼き方には大きく3つのタイプがあります。

1.スチーム式

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あらかじめ少量の水を入れ、庫内にスチームを充満させてから加熱し、パンの表面にスチームの膜を作って焼くタイプ。

細かなスチームで中はふんわりしつつ、高温で焼き上げるので表面はサクサクに仕上がります。


2.過熱水蒸気

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本体にセットしたタンク内の水を加熱して水蒸気にし、さらに100℃以上に加熱して、過熱水蒸気を発生させます。

その過熱水蒸気が食材に触れて冷やされ、水に戻る際に生じる凝縮熱で、外側がサクサク、内側がモチモチ食感のパンに焼き上げるというタイプです。

3.遠赤グラファイト

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鉄の約10倍の熱伝導率をもつといわれる遠赤グラファイトは、約0.2秒で発熱して強火力で一気に焼き上げるため、パン内部の水分を逃しません。ぷりんとした弾力をもつ仕上がりが特徴です。

他にも、熱をさまざまな方向へ反射させて庫内全体をムラなく温め、高火力で一気に焼き上げる「3面ディンプル庫内」という方式を取り入れたタイプもあります。

キッチン 外はサクサク、中はモチモチ究極のトーストをつくれる製品は?

様々なタイプの製品があるトースターの中で、高級ホテルのモーニングに出てくるような、外はサクサク、中はほどよく水分を含んでモチモチ、さらに香り豊か……そんな究極のトーストをつくれるのはどの製品なのでしょうか。

そこで、最強のトースターを見つけるべく、編集部がピックアップした15機種について料理のプロと一緒にテストしました。

外はサクサク、中はモチモチ究極のトーストをつくれる製品は? イメージ

評価のポイントは、直感的に操作でき面倒な設定要らずでサクモチのトーストが焼けること。

外はサクサク、中はモチモチ究極のトーストをつくれる製品は? イメージ2

その結果、最強のオススメトースターはこちらの2製品でした。

キッチン 革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster

[加熱方式:スチーム式]

革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster イメージ

バルミューダ(BALMUDA)
BALMUDA The Toaster
K01E-WS
実勢価格:2万5190円
サイズ・重量:
本体寸法:H209×W357×D321mm
庫内寸法:H178×W274×D204mm・約4.3kg
電源:AC100V 50Hz/60Hz
定格消費電力:1300W
電源コード長さ:1m
同梱物:焼きアミ、取扱説明書(保証書付き)、ガイドブック、5ccカップ、注意チラシ

2015年の発売以来、ずっと「美味いトーストが焼けるトースター」として王者に君臨し続けている「バルミューダ」。

2017年には、ダイヤルの表記がワットから温度制御に変わり、パン以外の料理にも対応できるようになり、さらにパンくずトレーが改良されるなどした新モデルが登場しています。このバルミューダがやはり強かったです。

[評価]

  • 外サク: 37/40点
  • 中モチ: 33/40点
  • ムラ: 29/30点
  • 片付け・掃除: 23/30点
  • 操作性: 29/30点
  • 水分蒸散率: 7.9%
  • 合計: 151/170点

パンを焼く前に水を入れるバルミューダ手法。たった5ccの水が、外側はサクサク、内側がモチモチのトーストに焼き上がる秘訣です。

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焼きたいパンによって、モードを選んで使います。選べるモードは5種類で、トーストモード、チーズトーストモード、フランスパンモード、クロワッサンモード、クラシックモード。正面左下にある、アイコンが描かれたダイヤルで切り替えます。

庫内は食パン2枚が隙間なくピッタリ入る大きさです。

革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster イメージ3

パンの厚みや大きさが変わっても注水量は5ccのままなので、水の量に悩むことはありません。

ただ焼き上がってからもう少し焼き目をつけたいという場合、短時間で焼き目をつけるのに向いている「クラッシックモード」に切り替えなければならないのがちょっと手間に感じるかもしれません。

トーストの食感は唯一無二のサクサク・モチッ

革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster イメージ4

歯にあたる瞬間のサクサク、またその後の「モチッ」は非常に良いバランスです。

風間章子 氏
料理家
風間章子 氏 のコメント

私にとっては中心部の「ふわもち」が非常に好みですね。

革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster イメージ5

「スチーム式なら、外がべったりするのでは?」と思われるかもしれませんが、外のサクサク食感には秘密がありました。

バルミューダの加熱を観察すると、「庫内を水蒸気で満たす」→「徐々に加熱してパン内部に火を通す」→「最後の1分弱で一気に加熱して表面を焼き上げる」という3ステップに分かれるようでした。

最後の1分間で「ジュワーッ」と焼き目をつける時間が、表面のサクサク感をアップさせる秘訣といえそうです。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

抜群のさっくり感は他と一線を画してます。

また、焼きムラについてもバルミューダは優等生です。3回連続で焼いてみました。

革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster イメージ6

2回目の裏側に多少焼きムラができたものの、1回目と3回目の焼き色はほぼ一緒。焦げることもなく、かなり優秀です。

お手入れは思ったほど手間に感じませんでした。

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パンくずトレーは割と引き出しやすく、簡単にお掃除できます。ただ、注意していただきたいのは給水口。

革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster イメージ8

お手入れを怠ると水垢が残ってしまいます。こまめに手入れするといいでしょう。

なお、実際にトースターを使う時のことを考慮して、食パンの他にも、冷凍した食パン、クロワッサンでも焼いて実食してみました。

革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster イメージ9

冷凍した食パンの場合、最高の焼き色になったのは4分40秒。トーストの表面はクラム(内側の白い部分)、クラスト(耳)ともにサクサクしていて香ばしい焼き上がりになりました。

冷凍によって水分が減った状態から焼いてもパサパサにならず、甘みと酵母の香りが感じられ美味しいトーストに。

またクロワッサンモードで焼いたクロワッサンは、まさにパイのような歯ごたえになりました。外側はやや硬めのサクサクに、内側はむっちりとしたパイのような層が感じられます。

革命的ベストバイは健在BALMUDA The Toaster イメージ10

好みに応じて、水分を抜くために数分庫内に放置してもいいかもしれません。

総じて、サクサクッとした食感を好む舌を満足させるのは、バルミューダのトースターといって間違いはないでしょう。

キッチン 奇跡の「サクモチ食感」ヘルシオ グリエ AX-H2-R

[加熱方式:加熱水蒸気]

奇跡の「サクモチ食感」ヘルシオ グリエ AX-H2-R イメージ

シャープ(SHARP)
ヘルシオ グリエ
AX-H2-R
実勢価格:1万9800円

サイズ・重量:
外形寸法:H218×W412×D315mm
庫内有効寸法:H76×W259×D230mm・約6.4kg
加熱方式:過熱水蒸気/パワー3段階(弱・中・強)
タイマー:15分
電源:AC100V、50-60Hz共用
定格消費電力:1410W
付属品:焼き網、コーティングトレイ、メニュー集

バルミューダと並んでオススメの製品は、「ヘルシオ グリエ」

100℃以上の「過熱水蒸気」で調理する「ヘルシオ」シリーズの中でもトーストや冷凍食品、お総菜の温め直しなどに特化しており、至高のサクモチなトーストが焼けるトースターです。

[評価]

  • 外サク: 36/40点
  • 中モチ: 36/40点
  • ムラ: 29/30点
  • 片付け・掃除: 23/30点
  • 操作性: 27/30点
  • 水分蒸散率: 7.6%
  • 合計: 151/170点

熱効率と加熱性能を重視しているためか、庫内は外見よりも狭めの構造になっています。

奇跡の「サクモチ食感」ヘルシオ グリエ AX-H2-R イメージ2

食パンをピッタリ2枚並べるのが限界です。

奇跡の「サクモチ食感」ヘルシオ グリエ AX-H2-R イメージ3

水タンクの容量は最大40cc。焼き上げ後に計量したところ、トーストでは20.5cc、冷凍トーストでは残り21.5cc、クロワッサンでは22.5ccの水を使っていることが判明しました。

大量の水で過熱水蒸気を発生させて焼き上げることで、外はサクサクで中はモチモチの食感を実現しているようです。写真のように、湯気がしっかり立ち上ります。

奇跡の「サクモチ食感」ヘルシオ グリエ AX-H2-R イメージ4

そのおかげか、水分蒸散率は最高数値を記録しました。

トーストを10回焼いた場合、パンの重さの平均値は焼く前60.352g、焼いた後55.730g。これにより7.6%の水分蒸散量となり、今回テストした15機種で最も水分が残っていました。

奇跡の「サクモチ食感」ヘルシオ グリエ AX-H2-R イメージ5

この水分蒸散率が中モチ度と比例しているようで、表面の焼き目はカリカリなのに、中は感動を覚えるほどのモチモチ感が堪能できます。

さらに、焼き目のムラも優秀でした。

奇跡の「サクモチ食感」ヘルシオ グリエ AX-H2-R イメージ6

3回連続焼きしたところ、2枚めのパンは少し表面が黒めに仕上がりましたが、これぐらいは許容範囲。大量の過熱水蒸気が立ち込めた状態で焼くため、多少サーモが効きにくくなりますが、ムラは少ない印象です。

また、ユーザーの清潔志向にも気を遣っていて、掃除のしやすさは合格点でした。

奇跡の「サクモチ食感」ヘルシオ グリエ AX-H2-R イメージ7

焼き網、パンくず受けは外して丸洗いができます。クロワッサンの皮や、パンくずが溜まりがちな棚受けの下には十分なスペースがあり、手を入れて拭き掃除ができるので、手入れのしやすさは高評価でした。

風間章子 氏
料理家
風間章子 氏 のコメント

網受けの下に拭き掃除ができる十分なスペースがあるのは素晴らしい!

なお、もっちりとした焼き上がりが特徴のヘルシオは、トーストだけでなくクロワッサンでも「もっちり」食感に仕上げました。

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過熱水蒸気弱で4~6分という説明書の記述に従ってみると、外側のパイ生地のサクサク感、内側はもっちりしたパンのような仕上がりに。

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クロワッサンにしては内側の軽さがやや足りない印象でしたが、しっとり系が好みであれば向いています。

2製品は点数こそ一緒ですが、仕上がりには各々の特徴が出ています。サクサクが好きならバルミューダモッチリ派ならヘルシオがオススメです。

▼詳しいテスト内容とランキングについては、こちらでご紹介しています。

以上、究極のススメトースターのご紹介でした。ぜひ、皆さんのお好みのトーストが焼けるトースターを選んで、トーストライフを楽しんで下さいね。