子育てアイテムの必需品! 軽い力でラク~にスイスイ!

市場の拡大を続ける電動アシスト自転車。スポーツタイプだけでなく子ども乗せタイプも多く登場し、いまでは子育てアイテムのマストツールとなっています。
子どもをアシスト機能のない自転車に乗せた場合、車体と自分の体重を含めると100kg近くなることもザラ。俗に言う「ママチャリ」だと、子どもや荷物を乗せると重さで速度も出しづらく、発進時や坂道などふらついてしまうこともあります。

その点、アシスト付きの電動自転車なら漕ぐ力の最大2倍の力で走りを助けてくれます。坂道も降りずに上りやすく、低重心で走りもふらつきにくいので、送り迎えも買い物も劇的にラクになるんです。
そもそも電動アシストって何?

電動アシストとは、モーターで走行をサポートする機能のこと。道路交通法上、電動アシストは時速10km未満のときに、人力1に対して最大2倍までサポートします。また、時速10km以上でアシストは徐々に弱まり、時速24kmでアシストなしになります。
【選び方】前乗せ・後ろ乗せできる年齢に違いがあります
子ども乗せタイプの電動アシスト自転車には、前乗せと後ろ乗せの2タイプがあります。まずはそれぞれの特徴を押さえておきましょう。
前乗せタイプ

前乗せタイプは乗車中も子どもが視界に入るため、安心感があります。また、車体前方が重くなることで安定感もアップ。子どもが成長したら、後乗せに変えなければいけません。

3人乗りにするなら、リア用シートはリアキャリア部分に装着。耐荷重で乗せられる体重も変わります。
【前乗せの目安】
年齢:1~4歳未満
体重:15kg未満
身長:100cm以下(※)
※ヤマハは「年齢:1~4歳未満/体重:15kg以下/身長:100cm以下」、パナソニックは「年齢:1~4歳未満/体重:15kg以下/身長:100cm以下」、ブリヂストンは「年齢:1~4歳未満/体重:8〜15kg以下/身長:70〜80cm以下」が目安です。
【メリット】
- 視界に子どもがいる
- 拡張しても運転しやすい
- 意外にフラつきにくい
【デメリット】
- 子どもが成長したら後ろにシートが必要
- カゴを付けないと荷物が運びにくい
後乗せタイプ

後乗せタイプはハンドル操作が軽く、前乗せシートより位置が低いために乗せ降ろしもラク。ただ、乗車中に子どもが視界に入らないので、走行中は子どもへの注意が必要です。長く使いたいという人は、前乗せタイプより後乗せタイプがおすすめです。

フロント用シートはハンドル部に装着し、3人乗りにできます。ハンドルとサドル間が狭くなるので注意しましょう。
【後乗せの目安】
年齢:1~6歳未満
体重:22kg未満
身長:115cm以下(※)
※ヤマハは「年齢: 1歳~小学校就学の始期/体重:22kg以下/身長:115cm以下」、パナソニックは「年齢:1歳以上、小学校就学の始期/体重:22kg以下/身長:115cm以下」、ブリヂストンは「年齢:2歳〜小学校就学の始期/体重:8~22kg以下/身長:70~115cm以下」が目安です。
【メリット】
- カゴ付きで使いやすい
- ママチャリと同じ感覚で乗れる
- 子どもの乗せ降ろしがラク
【デメリット】
- 子どもに目が届きにくくなってしまう
- 3人乗りだと少し窮屈になる
今回のテスト項目
今回は、子ども乗せタイプの電動アシスト自転車8台を比較。前乗せ、後乗せの人気モデルを集め、専門家と以下4項目をテストしました。
テスト1:アシスト(配点40点)

約15kgの重りを載せて坂道の走行や漕ぎ出しなどのアシスト感を確認しました。
テスト2:乗り心地(配点30点)

坂道や段差、カーブの走行でのハンドル操作やふらつき具合をチェック。車体も調査しています。
テスト3:使いやすさ(配点10点)

鍵や操作パネル、ハンドルロックなど、各機能の使い心地を細部まで検証しました。
テスト4:チャイルドシート(配点20点)

子どもを守る保護性能に加えて、乗せ降ろしなどの使いやすさも調べました。

毎日乗るものなので使い勝手や安全性も大切です。
それでは、いよいよ電動アシスト自転車おすすめランキングの発表です!
【後乗せ】電動アシスト自転車おすすめランキング4選
まずは後ろ乗せタイプ4製品のランキングから紹介します。
【後ろ乗せタイプ】ヤマハ発動機「PAS Babby un SP」
ヤマハ発動機
PAS Babby un SP
(リヤチャイルドシート標準装備モデル)
実勢価格:15万6200円
サイズ:全長1765×全幅580mm
変速機:内装3段
乗車適応身長:142cm以上(※2人乗せは146cm~)
鍵:ディンプルキー式 1キー2ロック
タイヤ径 | 重量 | 走行距離 | バッテリー容量 | 充電時間 |
20型 | 32.9kg | 58km(※) | 15.4Ah | 4時間 |
(※)「スマートパワーモード」の場合。メーカー公称の走行距離。
総合評価:S
▼評価
合計 | アシスト | 乗り心地 | チャイルドシート | 使いやすさ |
90.5/100点 | 30/40点 | 27/30点 | 19/20点 | 8.5/10点 |
後ろ乗せタイプで見事ベストバイに輝いたのはヤマハ発動機「PAS Babby un SP」でした。

雑誌『MONOQLO』恒例の電動アシスト自転車テストで、ヤマハのアシスト性能は折り紙つき。今回も重い荷物を載せて走りましたが、平坦路も坂道も、自然な姿勢のままで軽快にペダルを回せて、体や脚への負担が少ないことを実感しました。
毎日送り迎えすることを考えると、このラクすぎる走りはヤミツキになるレベル。1位を獲得するのも納得の実力です。
【アシスト】軽いギアでも坂道での快適なアシストを体感!

検証では15kgの重りを載せて坂道を走りましたが、3速の重いギアでも姿勢が崩れずにラクラク上りきることができました。

ペダルを優しく踏み込めば軽めに、強く踏み込めばパワフルにアシストしてくれます。ハンドルがブレずに漕ぎ出しやすいのも高評価でした。
【乗り心地】極厚タイヤで安定しやすくブレーキの利きもバッチリ

タイヤ幅は約5.3cmで、ママチャリなどの一般的なシティサイクルより太め。段差や未舗装路でもふらつきにくく、安定感があります。

ブレーキの利きもバツグン。車体、運転者、重りで総重量100kg超えでもしっかり減速しました。

重い荷物を載せてもしっかり止まれるのが安心です。
【チャイルドシート】包むガードや自立式バックルで安心感と使いやすさを両立!

ヘッドレストは、子どもの成長に合わせてヘッドの高さが調整可能。素材は水が染み込みにくく、雨で濡れてもサッと拭き取れます。子どもの頭部を270度包み込むヘッドレストと足の前後を保護するフットレストで、安心感のあるガード性能です。

ベルトのバックルが自立して座面から離れているので子どもを座らせやすく、ベルトを留めるのもラクです。

雨天時に手持ちのタオルやハンカチで拭けるのは便利!
【使いやすさ】メーターやハンドルロックなど基本機能が使いやすい!

ファンクションメーターは電源オフ時の走行モードも記録しているので、次に乗る際も走行モードは変わらず、スムーズに出発できます。液晶が大きく、時刻もわかります。

スタンドも幅が広くて使いやすく、立てると同時にハンドルが半固定されます。荷物が多いときでも、子どもを安心して乗せ降ろしできます。細かな工夫で使い勝手も優秀です。
子供を乗せた時の安心感が段違いです!

ヤマハのアシストへのこだわりは強く、ペダルを漕ぐ力、車体のスピード、ペダルが回るスピードを感知する3つのセンサーを搭載。実際に乗ってみると「スイスイ」の本当の意味が実感できるほど快適で、専門家も「誰もが乗りやすいを考え抜いているのがわかる」とベタ褒めでした。

また、バッテリーは15.4Ahと大容量で、3段階のアシストモードの2段階目となる「スマートパワーモード」で約58km走行できます。子どもの送り迎えで片道約5kmの距離を走ると仮定すると、平日5日間はバッテリーが持つので、1週間に1回の充電だけで大丈夫という計算になります。
また、大容量なのにフル充電の時間は4時間と、今回検証したモデルの中で最短レベルなのも魅力。毎日の子どもの送り迎えで大変な思いをしているパパやママにこそ、ぜひオススメしたい一台です。
【後ろ乗せタイプ】パナソニック「ギュット・クルーム R・EX」
パナソニック
ギュット・クルーム R・EX
実勢価格:17万7980円
サイズ:全長1880mm×全幅580mm
変速機:内装3段
乗車適応身長:142cm以上(※2人乗せは155cm~)
鍵:後輪サークル錠
タイヤ径 | 重量 | 走行距離 | バッテリー容量 | 充電時間 |
20型 | 33.4kg | 60km(※) | 16.0Ah | 4.5時間 |
(※)「オートマチックモード」の場合。メーカー公称の走行距離。
総合評価:S
▼評価
合計 | アシスト | 乗り心地 | チャイルドシート | 使いやすさ |
89.5/100点 | 30/40点 | 27.5/30点 | 9.5/20点 | 17.5/10点 |
ワンタッチでスムーズに発進できるパナソニック「ギュット・クルーム R・EX」が2位に。電源を入れるだけで開錠される「ラクイック」は、忙しい朝に鍵を取り出さずに済むのが超快適です。
また、アシストもパワフルで、15kgの重りを載せても坂道をスイスイ。作りがしっかりしたフレームと幅広のタイヤで安定感もあり、走行性能は1位と僅差。ラクする機能を重視するならコチラを選ぶのもあり。車体が大きめなのでパパも快適に乗れます。
【アシスト】発進がスムーズでグイグイ進む!

踏み始めのアシストが力強くてペダルを回しやすく、信号待ちや坂道のSTOP&GOがスムーズ。また、パワフルで坂道もラクに上れました。

発進時も自然な力で飛び出す心配もありません。
【乗り心地】パパでもラクに漕げて幅広タイヤでふらつかない

サドルとハンドルの距離が長めで、激しく漕いでも当たりにくいです。

男性でも足が引っかからずに漕ぎやすく、太めのタイヤで安定感もバツグンです。
【使いやすさ】鍵を持っているだけでワンタッチ開錠は超便利

電子キーをカバンやポケットに入れたままの状態で、電源ボタンをワンタッチするだけで開錠されます。

スタンドは幅広で足をかけやすく、立てるとスタンドと連動してハンドルロックがかかります。
【各パーツのポイント】
ファンクションメーター

バッテリー残量や残りの走行距離や時間など、表示項目は多彩。ボタンの文字も大きくて見やすく、迷わずに操作できました。
バッテリー

バッテリー容量は16Ahと、ほかのメーカーと比べて大容量です。充電時間は4時間30分と、そこまで長くないのも魅力です。
忙しい朝にイラッとする「鍵ドコ?」を解決!
子どもを保育所や幼稚園に送る慌ただしい朝にうんざりのパパ、ママにはパナソニックがオススメ。電子キーをバッグやポケットにしまったまま、電源ボタンを入れるだけで開錠できるので、鍵を探したり、挿し込む手間いらず。この機能は一度使ったら手放せない便利さです。
【後ろ乗せタイプ】ブリヂストンサイクル「ビッケ モブ dd」

ブリヂストンサイクル
ビッケ モブ dd
実勢価格:16万3680円
サイズ:全長1810×全幅580mm
変速機:内装3段
乗車適応身長:142cm以上(※2人乗せは152cm~)
鍵:BSロック8 SS (スペアキー対応)
タイヤ径 | 重量 | 走行距離 | バッテリー容量 | 充電時間 |
前輪/24型、後輪/20型 | 33.4kg | 80km(※) | 14.3Ah | 約4時間10分 |
(※)「オートモード」の場合。メーカー公称の走行距離。
総合評価:A
▼評価
合計 | アシスト | 乗り心地 | チャイルドシート | 使いやすさ |
87/100点 | 34.5/40点 | 28.5/30点 | 16/20点 | 8/10点 |
3位のブリヂストンサイクル「ビッケ モブ dd」は、走りながら充電でき、エコモードの走行距離がなんと115km(※)。
また、前輪のタイヤ径が大きく、未舗装路や段差もガタつきが少なめ。前輪駆動進むので坂道も安定感があり、長距離でもラクに乗れます。送り迎えが長距離なら、アシストの走行距離が最長のブリヂストンが正解です。
(※)下り坂自動回復充電機能が作動した場合の目安の距離。
【アシスト】前輪アシストで坂道も快走!

前輪が引っ張られる感覚は慣れるまで不思議かもしれませんが、坂道をふらつかずに上れるのが快適でした。
【乗り心地】大きな前輪で段差も軽く越えた

前輪のタイヤ径は24インチ。20インチの後輪よりも大きく、軽い踏み込みで段差をサクッと越えられました。

前輪径が大きいので、段差乗り越え性能が段違い!
【各パーツのポイント】
アシストユニット

前輪アシストで、走りながら充電できたり、モーターブレーキ機能も搭載しています。
ベルトドライブ

チェーンはさびないカーボン製のベルトドライブを採用。金属製と違って、注油の手間がいらないのがラクチンです。
4位【後ろ乗せタイプ】丸石サイクル「ふらっか~ずココッティアシスト」
丸石サイクル
ふらっか~ず
ココッティアシスト
実勢価格:13万7500円
サイズ:全長1815×全幅590mm
変速機:内装3段
乗車適応身長:142cm以上(※2人乗せは155cm~)
鍵:ディンプルキー式
タイヤ径 | 重量 | 走行距離 | バッテリー容量 | 充電時間 |
20型 | 32.0kg | 55km(※) | 14.8Ah | 5時間 |
(※)「標準モード」の場合。メーカー公称の走行距離。
総合評価:B
▼評価
合計 | アシスト | 乗り心地 | チャイルドシート | 使いやすさ |
80.5/100点 | 29/40点 | 26/30点 | 17.5/20点 | 8/10点 |
4位の丸石サイクル「ふらっか~ずココッティアシスト」は、前輪にアシストユニットがあり、引っ張ってもらうような感覚の走りが特徴の電動アシスト自転車です。買い物してカゴに重い荷物を入れるとハンドル操作が不安というママにオススメ。
直進でもカーブでもハンドルが取り回しやすく、安定感は秀逸。子どもを乗せてもふらつきにくく、13万円台でコスパの十分です。スタンドを立てるとハンドルがロックして転倒しづらい、独自の機構を採用しています。
【乗り心地】ハンドルがふらつかず直進もカーブも安定

ある程度スピードを出してもハンドルが取られず、安定感はバッチリです。

カーブでも安定しました。
【各パーツのポイント】
アシストユニット

パワーはやや抑えめ。前輪を引っ張るアシストでタイヤが路面にしっかり接地し、ふらつきが少なくなります。
フレーム

フレームに溝が作られていて変速機などの配線は内側にまとめて収納されています。剛性が高く、引っかけたりしてコードが切れるリスクを低減します。
【前乗せ】電動アシスト自転車おすすめランキング4選
続いては、前乗せタイプ4製品のランキングです。
【前乗せタイプ】ヤマハ発動機「PAS Kiss mini un SP」

ヤマハ発動機
PAS Kiss mini un SP
実勢価格:16万2800円
サイズ:全長1720×全幅580mm
変速機:内装3段
乗車適応身長:142cm以上(※2人乗せは146cm~)
鍵:ディンプルキー式 1キー2ロック
タイヤ径 | 重量 | 走行距離 | バッテリー容量 | 充電時間 |
20型 | 31.2kg | 59km(※) | 15.4Ah | 4時間 |
(※)「スマートパワーモード」の場合。メーカー公称の走行距離。
総合評価:S
▼評価
合計 | アシスト | 乗り心地 | チャイルドシート | 使いやすさ |
94/100点 | 37/40点 | 28.5/30点 | 19.5/20点 | 9/10点 |
前乗せタイプ1位はヤマハ発動機「PAS Kiss mini un SP」でした。ヤマハらしい自然なアシストは健在。前輪部分は重そうに見えますが、走ってみるとふらつきにくく安定感は抜群です。いつも子どもが視界に入る安心感もあるので、子どもが小さい人にもオススメ。包むシートでガードもバッチリです。
【アシスト】アシストの反応はやっぱり最高

軽いギアでもアシストがきちんとかかり、発進も飛び出す感覚がなくて自然。パワーも十分で、重りを載せてギアを最大の3速にしても坂をグイグイ進みました。

ギアを変えてもアシストが自然で適度でした。
【乗り心地】子どもを乗せても腕や体がブレにくい

ブレーキの制動はバツグン。15kgの重りを載せて坂道を下っても、しっかりと停止することができました。

サドルに溝があってお尻にフィットするため、体で重心を取りやすく、直進もカーブも安定して走れました。
【使いやすさ】アシストの残量や時刻が確認できる!

液晶画面が見やすくて操作もカンタン。バッテリーやアシスト距離の残量など、表示項目も多彩。急いでいるときに時刻表示は便利です。
【各パーツのポイント】
チャイルドシート

子どもの全身をすっぽり包んでしっかりガードしてくれます。前面の取っ手を引くだけで開くので乗せ降ろしもラクでした。
バッテリー

バッテリーは15.4Ahでパナソニックに次ぐ大容量ですが、充電時間は4時間。パワフルさと充電スピードを両立しているのが高評価です。
【前乗せタイプ】パナソニック「ギュット・クルーム・EX」
パナソニック
ギュット・クルーム・EX
実勢価格:18万2380円
サイズ:全長1790×全幅570mm
変速機:内装3段
乗車適応身長:142cm以上(※2人乗せは154cm~)
鍵:後輪サークル錠
タイヤ径 | 重量 | 走行距離 | バッテリー容量 | 充電時間 |
20型 | 33.3kg | 60km(※) | 16.0Ah | 4時間30分 |
(※)「オートマチックモード」の場合。メーカー公称の走行距離。
総合評価:A
▼評価
合計 | アシスト | 乗り心地 | チャイルドシート | 使いやすさ |
90.5/100点 | 35/40点 | 28/30点 | 18/20点 | 9.5/10点 |
2位のパナソニック「ギュット・クルーム・EX」は後乗せと同じく、ワンタッチ開錠のラクイックは超便利。チャイルドシートのシェードなど、乗り手と子どもの快適性が秀逸です。
サドルとハンドルの距離が長く、男性でもスムーズにペダリングできました。自然なアシストで坂道も漕ぎやすく、発進時も軽い踏み込みでスムーズに進んでいくのが爽快です。
【アシスト】坂道の発進を自然にサポート

アシストは自然で急発進することもなく、坂道も軽い力でグイグイ進みました。

アシストの違和感が少なく、ペダリングがスムーズです。
【乗り心地】ワイドなハンドルでパパも乗りやすい

ハンドル間やサドルとハンドルの距離が長めで、男性でも窮屈感が少なく漕げました。
【各パーツのポイント】
ラクイック

鍵をカバンに入れたままでワンタッチ開錠できるラクイックは、子どもから目を離さずに発進できるので安心です。
ハンドルロック

スタンドを立てるとハンドルがロックされるタイプ。ただ、完全に固定されるわけではない点には注意しましょう。
【前乗せタイプ】ブリヂストンサイクル「ビッケ ポーラー e」

ブリヂストンサイクル
ビッケ ポーラー e
実勢価格:15万8180円
サイズ:全長1760×全幅590mm
変速機:内装3段
乗車適応身長:138cm以上(※2人乗せは147cm~)
鍵:BSロック8 SS (スペアキー対応)
タイヤ径 | 重量 | 走行距離 | バッテリー容量 | 充電時間 |
20型 | 30.8kg | 約63km(※) | 15.4Ah | 約4時間 |
(※)「標準モード」の場合。メーカー公称の走行距離。
総合評価:A
▼評価
合計 | アシスト | 乗り心地 | チャイルドシート | 使いやすさ |
86.5/100点 | 34/40点 | 27.5/30点 | 17.5/20点 | 7.5/10点 |
3位のブリヂストンサイクル「ビッケ ポーラー e」は、軽いギアでも発進時も適度なアシストがかかり、ペダリングがスムーズ。コンパクトでハンドルが取り回しやすく、ブレーキも軽い力で利きます。

ハンドルロックは手元のレバーを操作するタイプで、タイヤの向きを調整しやすいです。
また、車体の重心が低いので女性でも乗りやすく、ブレーキも軽い力でしっかりと減速してくれました。小柄なママにオススメの電動アシスト自転車です。
【アシスト】軽いギアでも正確にアシスト

軽いギアでもアシストされて、踏み込みがラクでした。ペダルが軽快に回ります。
4位【前乗せタイプ】丸石サイクル「ふらっか~ず シュシュアシスト」

丸石サイクル
ふらっか~ず
シュシュアシスト
実勢価格:13万7500円
サイズ:全長1810×全幅590mm
変速機:内装3段
乗車適応身長:142cm以上(※2人乗せは155cm~)
鍵:ディンプルキー式
タイヤ径 | 重量 | 走行距離 | バッテリー容量 | 充電時間 |
20型 | 30.5kg | 55km(※) | 14.8Ah | 5時間 |
(※)「標準モード」の場合。メーカー公称の走行距離。
総合評価:B
▼評価
合計 | アシスト | 乗り心地 | チャイルドシート | 使いやすさ |
80/100点 | 28/40点 | 26/30点 | 18/20点 | 8/10点 |
4位は丸石サイクル「ふらっか~ず シュシュアシスト」。自然な姿勢でハンドルを握れて、アシストがない状態でも運転しやすく、スピードが出てもふらつきは少なめ。

前輪にアシストユニットがあり、引っ張ってもらえるような走り心地。坂道でも安定して走れます。子ども乗せ専用自転車(アシストなし)を日本で初めて販売した老舗らしい安定感はさすがです。
【乗り心地】力を入れやすいハンドルの形状

しっかり握れて力を入れやすいハンドルで、スピードを出しても安定感がありました。
タイヤサイズによって特徴があります

電動アシスト自転車の乗り心地や操作性には、タイヤの大きさが大きく関わってきます。タイヤサイズには20~24インチの小さめタイヤと、26インチ以上の大きめタイヤがあります。
主流は小さめのタイヤサイズですが、大きめタイヤのほうが使い勝手がいい場合もあるので、特徴やメリット・デメリットを理解して、自分に合うものを選びましょう。
小さめタイヤの特徴
ミニベロでも採用されている小さめタイヤは、漕ぎ出しが軽く小回りが効きます。車高が低いので、パパママの乗り降りがラクになり、子どもの乗せ降ろしもしやすいです。ほかにも自転車の重量が軽いことや、チャイルドシートと路面の距離が近くなること、タイヤが太いことなどが特徴に挙げられます。
【メリット】
- チャイルドシートに子どもを乗せやすい
- 身長が低めから普通くらいの人に乗りやすい
- 重心が低いので安定感が強い
【デメリット】
- 段差にやや弱い
- タイヤが小さいのでペダルを漕ぐ回数が多い
大きめタイヤの特徴
大きめタイヤは何といっても、長い距離を乗っても疲れにくいことが特徴的です。また、自転車の重量が重くなります。
【メリット】
- 漕ぎやすくペダルを漕ぐ回数が少ない
- 背が高いパパとシェアしやすい
- 速度が出やすく走行中は安定する
- 大人用として長く使える
【デメリット】
- 子どもを高く持ち上げて載せなければならない
- 高さがあるので倒れやすい
電動アシスト自転車のバッテリー容量も重要です!

自転車を毎日使う人や、長い距離を乗ることが多い人はバッテリーの容量も大切な要素です。バッテリー容量で、1回の充電での走行可能距離に差があるだけでなく、重さも変わります。
性能と重さのバランス、価格も考慮して適切なタイプを選びましょう。
バッテリーは12~16Ahの大容量モデルがおすすめ
国内メーカーの子供乗せ電動アシスト自転車の多くは、12~16Ahの大容量バッテリーを搭載しています。バッテリー容量が大きいほど充電1回で長い距離を走行できるので、充電回数を減らすことができます。
基本的にバッテリーは充放電を繰り返すと劣化が進むため、バッテリー寿命を長くするなら12〜16Ahの大容量バッテリーを搭載したモデルがおすすめです。
ただしスペックが同じ程度なら、バッテリー容量が大きいほど価格は高くなります。
走行可能距離と充電頻度もチェック
バッテリー容量12~16Ahとそれ以上のどちらがいいかで悩む場合は、走行可能距離と充電回数を目安にするとよいでしょう。
バッテリー容量が大きい方が、バッテリー不足になることも少なくて充電の手間が減るので、助かります。ただし便利な分、価格は高くなるのは否めません。
使用頻度が高いのなら大容量がおすすめですが、近場での移動が多かったりたまにしか使わなかったりする場合は、小容量も検討に値します。購入時は価格と必要なバッテリー容量とをよく考え合わせて、総合的に判断しましょう。
おわりに
以上、子ども乗せ電動アシスト自転車のおすすめ8製品でした。いかがでしたか?
後乗せタイプと前乗せタイプのランキングで、どちらもベストバイに輝いたのはヤマハ発動機の電動アシスト自転車でした。今回の試乗テストを通してわかったのが、とにかくヤマハのアシスト性能は〝別格〟ということ。ふらつきにくい走りで、どんな道でも不安なく乗れます。
子ども乗せ電動アシスト自転車はメーカーによって個性がいろいろなので、長距離や坂道が多めなど、送り迎えのスタイルに合わせて選んでみてくださいね。
アシストの特徴はメーカーごとに違いました。