電動アシスト自転車のメリットは?
電動アシスト自転車(電動自転車)はシティタイプ、スポーツタイプ、子ども乗せタイプ、三輪タイプなど、さまざまな機種が発売されています。
特に車体にチャイルドシートを取り付けた子ども乗せタイプの電動自転車は、子育て世代のマストアイテムとなっています。
車体のほか自分や子どもの体重を含めると100kg以上になるため、電動アシスト機能がついていないと、こぐのが大変で、特に発進時や坂道などではフラついてしまうこともあります。
電動アシスト機能なら、こぐ力に対して最大で2倍の力までアシストしてくれます。坂道もラクにのぼりやすくふらつきにくいので、子どもの送り迎えや買い物が格段にラクになるんです。
そもそも電動アシストとは?
電動アシストとは、自転車に内蔵された電動モーターでこぐ力を補助(アシスト)してくれる機能のことです。
道路交通法上、人の力に対するアシスト力は、10km/h未満では最大2倍になります。10km/h以上では、走行速度が上がるにつれてアシスト力が徐々に減少し、24km/hではゼロになります。
走行時は子どもも親もヘルメットを着用!
現在では、すべての自転車利用者に乗車用ヘルメットの着用の努力義務が課されています。もし車と衝突したり、フラついて転倒したりすると、地面に頭部をぶつけてしまう危険があります。
自転車に乗るときは、子どもも大人も、乗車用ヘルメットをかぶるようにしましょう。また、自分が事故にあったときや、相手にケガをさせてしまったときのために自転車保険に加入するのもおすすめです。
電動アシスト自転車の選び方は?
子ども乗せタイプの電動アシスト自転車には、前乗せと後ろ乗せの2タイプがあります。また、追加でチャイルドシートを取りつけることで、前後に乗せられるタイプもあります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
前乗せタイプ:子どもが視界に入り安心感がある
前乗せタイプは子どもを視界に入れて運転できるので安心感があり、会話もしやすいです。また、車体前方が重くなるので安定感もあります。
ただし子どもが成長したら、後ろ乗せに変える必要があります。3人乗りにする場合は、後ろ乗せ用のチャイルドシートをリアキャリア(後方荷台)部分に装着します。
【前乗せの目安】
年齢:1~4歳未満
体重:15kg未満
身長:100cm以下
※ヤマハは「年齢:1歳〜4歳未満/体重:15kg以下/身長:100cm以下」、パナソニックは「年齢:1~4歳未満/体重:8kg以上15kg以下/身長:70cm以上100cm以下」、ブリヂストンは「年齢:1~4歳未満/体重:15kg以下/身長:100cm以下」が目安です。
【前乗せのメリット】
- 子どもを見ながら運転できる
- 安定感があり運転しやすい
- 3人乗り時でも運転しやすい
【前乗せのデメリット】
- 子どもが成長したら後ろ乗せに変える必要がある
- 子どもを毎回抱っこして乗せ降ろしする
後ろ乗せタイプ:走行時に安定感がある
後ろ乗せタイプはハンドル操作が軽く、シート位置が低いため子どもの乗せ降ろしがラク。後ろ乗せできる目安はSG基準で1~6歳未満(体重:24kg以下、身長:120cm以下)とされ、前乗せタイプより長い期間使うことができます。
ただし子どもが視界に入らないので、運転中は注意が必要です。3人乗りにする場合は、フロント用のチャイルドシートをハンドル部に装着します。
【後ろ乗せの目安】
年齢:1~6歳未満
体重:22kg未満
身長:115cm以下
※ヤマハは「年齢:1歳〜小学校入学前まで/体重:24kg以下/身長:120cm以下(※一部モデルにより異なります)」、パナソニックは「年齢:1歳〜小学校就学の始期/体重:8kg以上24kg以下/身長:70cm以上120cm以下」、ブリヂストンは「年齢:2歳〜小学校就学の始期/体重:8kg以上22kg以下/身長:70cm以上115cm以下」が目安です。
【後ろ乗せのメリット】
- ハンドル操作が軽い
- 長期間使いやすい
- 子どもの乗せ降ろしがラク
- 3人乗り時でも前カゴに荷物が積める
【後ろ乗せのデメリット】
- 子どもに目が届きにくい
- 前乗せタイプより安定性に劣る
- 3人乗りだとハンドルとサドル間が狭くなる
前後乗せタイプ:2人の子どもを同時に乗せられる
多くの前乗せ、後ろ乗せタイプは、オプションのチャイルドシートを装着すれば前後乗せタイプに変えることができます。子どもが2人以上いる家庭に便利です。
子ども乗せ電動アシスト自転車をテスト!
子どもの人数や成長によっては、電動アシスト自転車のチャイルドシートをカスタムしていくことが想定されます。
そこで今回は、後ろ乗せタイプに前乗せ用のチャイルドシートを装着した状態で検証。前後に子どもを乗せた際の走りやすさのほか、乗せ降ろしのしやすさや各種機能の使いやすさなどをチェックしました。
電動アシスト自転車に詳しい義村貞純さんのほか、普段から子ども乗せ電動アシスト自転車を活用している主婦モニターにも参加してもらいました。
テスト1:走りやすさ&アシスト力
前後に子どもを乗せた状態でのこぎやすさや乗り心地、アシスト力を検証しました。
テスト2:子どもの乗せ降ろしのしやすさ
前後のチャイルドシートへの子どもの乗せ降ろしのしやすさや、ベルトの装着のしやすさなどを比較しました。
テスト3:使いやすさ
スイッチ、スタンド、カゴ、シートなどの使いやすさをチェックしました。
以上、3つのポイントを合わせておすすめランキングを決定。
家族みんなが乗りやすい電動アシスト自転車を紹介します。
それでは、後ろ乗せタイプの電動アシスト自転車のおすすめを見ていきましょう。
後ろ乗せタイプの電動アシスト自転車のおすすめは?
【1位】ヤマハ「PAS babby(パス バビー)」
- 走りやすさ&アシスト力
- 子どもの乗せ降ろしのしやすさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 走りがスムーズ
- シートベルトがつけやすい
- 前カゴに入れた物が落ちにくい
- 全長
- 1805mm
- 全幅
- 570mm
- 重量
- 33.2kg
- カラー
- 6色
- 変速機
- 内装3段
- 乗車適応身長
- 142cm以上(幼児2人同乗の場合は145cm以上)
- チャイルドシート位置
- 後ろ
- タイヤ径
- 20インチ
- 走行距離
- 77km(最長)
- バッテリー容量
- 15.8Ah
- 充電時間
- 4.5時間(約)
- 型番
- PA20BB
検証時は別売りの前乗せシートを取り付けています。
取り回しが軽くて、スーッと動く
こぎ始めからアシストがしっかりきくうえに、違和感なく走れます。
「オートエコモードプラス」でも補助がきいていて走りやすかったです。
段差を乗り越えたときの振動は少し気になりました。
坂道でもこぎやすいアシスト力
アシストは「オートエコモードプラス」「スマートパワーモード」「強モード」の3段階。3人乗りだと「オートエコモードプラス」はやや物足りませんが、「強モード」ならスムーズに走れます。
子どもを乗せやすいリアシート&クッションがやさしい後ろ乗せシート
リアシートのシートベルトは、背面レバーを引くだけでベルト調節ができるので便利です。
後ろ乗せシートのバックルはマグネット式なので、近づけるだけで簡単に固定できます。
後ろ乗せシートにはクッションがついており、子どものお尻にやさしそうです。シートは撥水仕様になっています。
後ろ乗せシートの後方には小物入れがついています。
後ろの小物入れにヘルメットや砂場セットなど、もっと大きいものが入れられるとよかったです。
別売りの前乗せシートも使いやすい!
前乗せシートはハンドルが邪魔にならず、スッと子どもを乗せやすく、スムーズにシートベルトをつけられます。
また、使わないときには前乗せシートを倒すことができます。
前カゴに底があるのがうれしい!
前カゴは底がついているので、入れた物が下に落ちにくいのは◎。
タイヤ径は20インチ。タイヤのサイドウォール(側面)がベージュなのが特徴です。
タイヤのサイドウォールがベージュになっているなど、細かい部分までオシャレなデザインになっています。
急いでいる時にも手元で時間がわかって便利
「スマートクロックスイッチ」はデフォルトで時計表示ができます。また、バッテリー残量のほか、消費カロリー、残りアシスト距離も切り替えて表示できるので便利。視認性も良好です。
チャイルドロックがついているので、子どもが触っても安心です。
バッテリー容量は15.8Ah。ハンドル幅が広いので持ち運びしやすいです。約4.5時間でフル充電でき、最長で77km走れます(オートエコモードプラス時)。
【2位】パナソニック「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」
- パナソニックギュット・アニーズ・DX・押し歩き
- 実勢価格: ¥154,364〜
- 走りやすさ&アシスト力
- 子どもの乗せ降ろしのしやすさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 押し歩きがラクになる
- オートマチックモードにすれば切り替え不要
- チャイルドシートのバックルがつけやすい
- 全長
- 1785mm
- 全幅
- 580mm
- 重量
- 32.8kg
- カラー
- 5色
- 変速機
- 内装3段
- 乗車適応身長
- 142cm以上(幼児2人同乗の場合は155cm以上)
- チャイルドシート位置
- 後ろ
- タイヤ径
- 20インチ
- 走行距離
- 86km(最長)
- バッテリー容量
- 16.0Ah
- 充電時間
- 5時間(約)
- 型番
- BE-FAW031
検証時は別売りの前乗せシートを取り付けています。
加速しやすい!
自然なアシストで加速がしやすくて小回りもきき、とても走りやすいです。
オートマチックモードなら坂道でも自動でアシスト力が変化!
「オートマチックモード」にしておけば、坂道など、こぐ力が必要な場所で自動でアシスト力を強くしてくれるので便利です。アシストが強力な「パワーモード」ならさらにラクにのぼれます。バッテリー消費を抑えた長距離走行向けの「ロングモード」だと、坂道などはやや力がいります。
今回検証したなかでは、坂道で一番乗りやすい印象でした。
押し歩きするときもアシストしてくれる!
「押し歩きモード」を使用すると、押し歩きをするときでもアシストしてくれます。地下駐輪場の出口の坂道など自転車をこげない場所で、子どもを乗せたままラクに押し歩きができます。
「押し歩きモード」をオンにするときは、サドルを上げて手元のスイッチを押しながら進みましょう。
後ろ乗せシートのバックルが止めやすい!
背面ボタンを押すと、後ろ乗せシートのベルトの引き出しや巻き取りができるので便利です。
後ろ乗せシートは背もたれ部分を引っ張るだけで、高さ調節もしやすいです。
バックルは前・後ろ乗せシートの両方とも、取りつけたときにカチッと音がするので、しっかりついたことがわかります。
前乗せシートが広めで乗せやすい!
前乗せシートは広めなので子どもを乗せやすいです。足の置き場も広いので足をしっかり置けます。
鍵穴は後ろ向きについているので見やすいです。
前カゴの底がワイヤータイプなのは残念
前カゴは底もワイヤータイプなので、入れた小物が落ちないか不安があります。
内装ギアは3段。数字は見やすく切り替えもしやすいです。
スタンドは端が盛り上がっている形状なので、足をのせやすいです。
ボタンが大きくてわかりやすい!
バッテリーの充電時間は約5時間。「ロングモード」なら約86kmも走れます。
手元のボタンが大きく、「電源」や「アシスト」などの説明も書いてあるのでわかりやすいです。下の白いボタンは、「押し歩きモード」をオンにするときに押します。
わかりやすいですが、子どもが勝手に触らないかは少し不安があります。
【3位】ブリヂストン「ビッケ モブ dd」
- ブリヂストンビッケ モブ dd
- 実勢価格: ¥151,767〜
- 走りやすさ&アシスト力
- 子どもの乗せ降ろしのしやすさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 段差が乗り越えやすい
- 走行距離が最長180kmと長い
- ベルトドライブなので油を差す必要ナシ
- がっかりポイント
-
- 坂道の走りだしがこぎにくい
- 小回りがききにくい
- 前カゴが小さめ
- 全長
- 1810mm
- 全幅
- 580mm
- 重量
- 33.5kg
- カラー
- 5色
- 変速機
- 内装3段
- 乗車適応身長
- 142cm以上(幼児2人同乗の場合は152cm以上)
- チャイルドシート位置
- 後ろ
- タイヤ径
- 24インチ(前輪)、20インチ(後輪)
- 走行距離
- 最長180km
- バッテリー容量
- 14.3Ah相当
- 充電時間
- 4時間10分(約)
- 型番
- BM0B44
検証時は別売りの前乗せシートを取り付けています。
段差を乗り越えやすい
前乗せシートが前方に寄っているので安定感があります。背が高い人でも、こいでいるときに足に当たりにくいです。
前タイヤは24インチと大きめなので、段差を乗り越えやすいです。
カーブで少しグラつきましたが、大回りすればしっかり回れます。
前輪駆動なので最初はアシストに少し違和感がありますが、慣れれば普通に走れます。
パワーモードなら坂道もスムーズ!
坂道は「エコモード」や「オートモード」だとやや力がいりますが、「パワーモード」ならスムーズに進めます。
3人乗りだと、坂道の発進時にやや重く感じます。
子どもの乗せ降ろしは問題なし
子どもは前・後ろシートとも広めで余裕があり、問題なく乗せられます。
バックルは前・後ろシートとも、かたすぎず取りつけやすかったです。
前シートは、背もたれの高さを変えることができます。
シートはクッション付きで、足も乗せやすいです。
前カゴはやや小さめ
前カゴは600mlのペットボトルがはみ出し、今回検証した中では小さめでした。底面も網状なので、入れた小物が落ちそうです。
ギアの数字は大きめで見やすいです。
カーボン製のベルトなので油を差す手間がない!
チェーンではなくカーボン製のベルトなので錆びる心配がなく、油を差す手間を省けます。
バッテリーの充電時間は約4時間10分。走りながら自動充電できるので、最長180kmも走れます。
スイッチは小さめ。ライトとモード切り替えのみとシンプルです。
ハンドルロックは自動でかからない
ハンドルロックはスタンドを立てたときに自動でかかるのではなく、レバーを押して作動させるタイプです。
スタンドを立てたあとでもハンドルの方向を変えられますが、ロックをかけずに子どもを乗せ降ろしすると傾いたり、倒れたりするので気をつけましょう。
ハンドルロックをかけ忘れて、ヒヤッとした場面がありました。
ベルはハンドルを回して鳴らすタイプです。
バッテリーを取り外すときの鍵穴は上向きなので、カギを挿しやすいです。
電動アシスト自転車のおすすめまとめ
以上、電動アシスト自転車のおすすめランキングでした。
どれも乗りやすく満足できるレベルだったものの、比べてみると各社の特徴がよくわかりました。
最もスムーズな走りを求めるならヤマハ「PAS babby(パス バビー)」、押し歩きをすることが多いならパナソニック「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」、段差の乗り越えやすさを重視するならブリヂストン「ビッケ モブ dd」がおすすめです。
お子さんが誕生して小学校入学まで使用するとおおよそ6年、第二子がいる場合はそれ以上と、長い付き合いになります。パンクの修理をはじめ、タイヤ交換、ブレーキーシューの交換などをお願いすることがあるので、近くの自転車屋さんでどのメーカーを扱っているかで選ぶのもよいと思います。
迷ったらシンプルで走りやすいヤマハが買い!
ヤマハ
PAS babby
ヤマハ「PAS babby(パス バビー)」は、アシストが自然で電動アシスト自転車に初めて乗る人でもスムーズに走れます。前カゴに底がついているのもうれしいポイント!
後ろ乗せタイプの電動アシスト自転車、過去製品のおすすめは?
こちらは過去に本サイトで行ったランキングです。
ヤマハ「PAS Babby un SP(パス バビー アン スーパー)」
- 走りやすさ&アシスト力
- 子どもの乗せ降ろしのしやすさ
- 使いやすさ
A+評価でベストバイを獲得したのは、ヤマハ「PAS Babby un SP(パス バビー アン スーパー)」でした。
アシスト力がとてもなめらかで走りやすく、スイッチやカゴなどの装備も使いやすかったです。電動アシスト自転車を初めて購入する人におすすめです。
- おすすめポイント
-
- スムーズにアシストしてくれる
- ハンドルが持ちやすい
- 装備が使いやすい
- サイズ
- 全長1785×全幅580mm
- 重量
- 32.7kg
- カラー
- 5色
- 変速機
- 3段変速
- 乗車適応身長
- 142cm以上(幼児2人同乗の場合は146cm以上)
- チャイルドシート位置
- 後ろ
- タイヤ径
- 20インチ
- 走行距離
- 最長77km
- バッテリー容量
- 15.8Ah
- 充電時間
- 4.5時間(約)
- 型番
- PA20BSPR_24 ミスティグリーン
※検証時は以下チャイルドシートを装着しました。
OGK
カジュアルフロントベビーシート
実勢価格:1万2100円
おすすめポイントは?
スムーズに走りフラフラしない
こぎ始めはアシスト力がスムーズで、初めて使う人でも違和感はありません。
走っているときもこぎやすく、前方をしっかり見ることができます
坂道でもこぎやすいアシスト力
坂道をのぼるときも、アシスト力のおかげであまり力を入れずに走ることができ感動します。フラフラすることもありません。
ハンドルが長くて持ちやすい
ハンドルが長めなので、手でしっかり握ることができます。運転しているときも安心感があります。
シートベルトの着脱がラクで後ろシートに子どもを乗せやすい
後ろシートのグリップバーは固定式のため、開閉する必要がないのは便利です。
最初からシートベルトが浮いた状態なので、子どもの腕が通しやすく固定しやすいです
スイッチはロックができ子どもがいじっても安心
スイッチはロック機能があるので、走行中に子どもが勝手にいじって走行モードが変わってしまうなどの誤作動を防ぐことができます。
小型でスタイリッシュなデザインです
後方スタンドに出っ張りがあり足をかけやすい
後方スタンドには出っ張りがあるので、ここを踏むことでラクにスタンドを立てることができます。
初心者でも足をかける位置がわかりやすいのはいいですね
前カゴの底は網状ではないので物が落ちにくい
前カゴは底の部分が網状ではなくふさがれているので、物が下に落ちにくいです。
樹脂製のため、自転車が倒れたときに割れやすいので注意しましょう
シートが樹脂製なので濡れても拭き取りやすい
シートは樹脂製でクッションはついていないため、雨で濡れたときも拭き取りやすくなっています。
惜しいポイントは?
前シートを付けた場合に、子どもの頭が視界に入る
後ろシートだけを使用の時には不便さを感じませんが、前シートを付けた際には上のほうに設置されるため、子どもを乗せるとママの視界が狭くなることも。
座高が低い、身長が低い人は気にかけておくとよさそうです。
パナソニック「ギュット・クルームR・EX」
- 走りやすさ&アシスト力
- 子どもの乗せ降ろしのしやすさ
- 使いやすさ
A評価のパナソニック「ギュット・クルームR・EX」は、付属の電子キーが便利。かばんに入れたまま電源を入れれば後輪サークル錠が自動で解錠されるため、鍵を解錠するためにしゃがむ必要はありません。
- おすすめポイント
-
- 方向転換がスムーズで坂道もラク
- 前シートの子どもの頭が邪魔にならない
- 前後シートともサンシェードが付いている
- がっかりポイント
-
- 前カゴに小さいものを入れにくい
- サイズ
- 全長1880×全幅580mm
- 重量
- 31.1kg
- カラー
- 7色
- 変速機
- 3段変速
- 乗車適応身長
- 142cm以上(幼児2人同乗の場合は155cm以上)
- チャイルドシート位置
- 後ろ
- タイヤ径
- 20インチ
- 走行距離
- 最長86km
- バッテリー容量
- 16Ah
- 充電時間
- 5時間
- 型番
- BE-FRE033G
※検証時は以下チャイルドシートを装着しました。
パナソニック
クルームフロントシート
実勢価格:3万5200円
おすすめポイントは?
走りやすくカーブでもスムーズ
ママモニターさんは「走りやすくて方向転換もしやすいです。3台の中で1番乗りやすいかも」と高評価でした。
パワフルさは他社とほぼ同じです
坂道でもパワーを感じラクにこげる
坂道をのぼっているときもパワーを感じ、安定感があります。
ハンドリングが軽いのに、フラフラすることはありません
サンシェード付きで日差しから守ってくれる
シートにはサンシェードを標準装備しているので、日差しから子どもを守ってくれます。また、シートが広めなので、子どもが乗せやすいと好評でした。
前シートに座った子どもの頭が視界の邪魔になりにくい
前シートは下のほうに設置されるため、子どもの頭でママさんの視界が塞がれることがありません。
シートベルトを止める場所が2箇所あり安心感がある
ベルトのバックルは、股の部分のほか胸の部分でも止める仕様なので、安心感があります。
スイッチが大きく押しやすく見やすい
液晶スイッチはボタンが大きいので押しやすく、文字も大きいので見やすいです。
後ろスタンドに足をかけやすい
スタンドには出っ張りが付いているので、足を乗せやすいです。
スタンドも起こしやすかったです。
暗くなるとテールライトが自動で光る
後ろのテールライトは暗くなると自動で点滅するので、夜でも安全に運転できます。
太陽光で充電するので、電池も不要です。
惜しいポイントは?
後ろシートは左側からしか乗せられない
後ろシートのグリップバーは左側だけが外れる仕様のため、子どもを右側から乗せることができません。
前カゴの底が網状なので物が落ちないか不安
前カゴの底は網状なので、小さいものを入れたときに落ちてしまう心配があります。
前シートにヒザが当たりやすい
前シートをつけるとサドルとの間が狭まるため、特に男性が乗ったときはヒザが前シートに当たることがあります。
ブリヂストン「ビッケ モブ dd」
- 走りやすさ&アシスト力
- 子どもの乗せ降ろしのしやすさ
- 使いやすさ
ブリヂストン「ビッケ モブ dd」は、1回の充電で最長180kmも走れるのが魅力。またタイヤが24型で大きいので、段差を乗り上げる怖さも軽減できます。
- おすすめポイント
-
- バッテリーの充電回数を減らせる
- 段差を乗り越えやすい
- ハンドルロックが手動でできる
- がっかりポイント
-
- アシストがワンテンポ遅れてくる印象
- 前シートに子どもを乗せると前が見えにくい
- サイズ
- 全長1810×全幅580mm
- 重量
- 33.5kg
- カラー
- 5色
- 変速機
- 3段変速
- 乗車適応身長
- 142cm以上(幼児2人同乗の場合は152cm以上)
- チャイルドシート位置
- 後ろ
- タイヤ径
- 前:24インチ、 後ろ:20インチ
- 走行距離
- 最長180km
- バッテリー容量
- 14.3Ah相当
- 充電時間
- 4.1時間(約)
- 型番
- BM0B44 E.XBKブルーグレー
※検証時は以下チャイルドシートを装着しました。
ブリヂストン
フロントチャイルドシートセット(クッション付き)
実勢価格:2万4000円
おすすめポイントは?
前タイヤが大きく段差を乗り越えやすい
前タイヤが24型と大きいため、段差を乗り越えやすいです。
車道から歩道の段差に乗るときにグラついて怖い思いをしたことがある人におすすめです
スイッチがシンプル形状でわかりやすい
スイッチはシンプルな形状。バッテリー残量を示す数字が大きいので見やすいです。
チェーンがベルト式なので油をさす必要がない
チェーンは金属ではなくカーボンベルトなので、油を差す手間は不要です。
錆びる心配も無用です
走りながら自動充電するので、1充電での走行距離が長め
走っている間にモーターが発動して自動で充電されます。最長走行距離はなんと180kmもあるので、充電の手間が減らせます。
ハンドルロックが手動式なのでハンドルを回しやすい
スタンドを上げてもハンドルはロックされず、ハンドル右側の操作レバーを押し下げてロックします。スタンドを上げてからでもハンドルを回転させることができるのは便利です。
惜しいポイントは?
アシストが若干遅れるので坂道の踏み出しでフラつくことがある
アシスト力に少しクセがあり、ワンテンポ遅れて補助してくれる感じがします。
直進するときは軽いこぎ心地ですが、曲がるときは若干フラつくこともあります
シートはクッション付きなので濡れないよう注意する必要がある
前後シートともクッション付きですが、雨に濡れたら水が染みてしまうのは気になります。
前シートに乗せた子どもの頭で視界が狭くなる
前シートの位置が高いため、子どもを乗せると走行中は前方の視界が狭くなります。
選ぶ際には、自転車安全基準をクリアした製品に付与される「BAAマーク」や、自転車安全整備士が点検し、道路交通法等に規定されている基準に適合した製品に付与される「TSマーク」が付いているかチェックするのもよいでしょう。